記事一覧

No.3768 SNS使用禁止令

2024.11.29

 オーストラリアで16歳以下のSNS使用を禁止する法律が可決されました。日本でも、都知事選や兵庫県知事選でSNSの効果が極限に近い形で示されたばかりですが、選挙のみならずスマホの存在が社会にもたらす影響は並々ならぬ時代になったと感じるのは確かなことです。良好な影響もあるでしょうが、多発する犯罪事件にスマホが関わっていることが多いのは驚きです。
 教育現場ではSNSで特定生徒への心無い批判が集団いじめへと展開していくことが問題になっています。実際に、それによる自殺も少なくありません。
 闇バイトしかり、中央競馬会では開催中の居室内でスマホを持込み、使用していたとして女性騎手が廃業し、今また二人の若手騎手が最高1年の騎乗停止という措置を受けたばかりです。これはギャンブルという世界ですから外部との関りは絶つのは当然ですが、孤独になれていない現代の若者はスマホにペット的感覚を持つのかもしれません。それが引きこもりや不登校の要因にまでなっている・・・気持ちはわからくもないのですが、それじゃダメじゃんといったところです。
 ただ、スマホは家族争議を生むほどの特異性を持ち、サスペンスドラマではトリックツールやストーリーの重要な脇役に使われるなど、今や社会を席捲している雰囲気すらあります。兵庫県知事選ではSNSにより日に日に街頭演説に人が集まり、終盤の姫路駅前には5千人とも言われる人が押し寄せました。4年前の大統領選挙直後にはトランプがSNS上で声掛けしたことにより大集団となって議会乱入暴力行為にまで発展したのです。
 今回のオーストラリアの法律がどれほど効果があるのか様子見として、違反はSNS運営者に適用されるだけだとしていますが、どのように違反を摘発するのかが難しいと思います。罰金過料金額は最高49億円とか言いますが、額ほどにはインパクトが無いような気がしてなりません。
 パソコンが出来ないと21世紀の門はくぐれない、と言われたのは久しく前のことです。その21世紀に入ってほぼ四半世紀が経ちますが、携帯電話が国民に広く普及し始めたのはそれよりほんの少し前のことです。それが今や生活必需品のスマホと化して老若男女の多くがコントロールするようになりました。しかし、世界各国の選挙選でも明らかですが、パソコン変じてスマホに心をコントロール支配されかかっている現代社会が恐ろしいくらいではありませんか。

No.3767 ペルソナ・ノン・グラータ

2024.11.28

https://news.yahoo.co.jp/articles/5941d2b34f50e3c4a825ffd1ca2f579543ffc1a6
 在大阪の中国総領事が、先の衆議院選挙でXに投稿した内容が国会で取り上げられています。その投稿内容とは「比例はれいわ新選組に」という投票誘導に当たるもので、これを無所属の松原仁議員が問題視して質問主意書を投じているというのです。なぜ、中国が!?というのが単純明快な疑惑です。
 れいわ新選組は、代表のやまもとたろう氏独特のエキセントリックかつ耳ざわりのよいパフォーマンスが話題の方です。いろいろと問題の多い党というのが私の認識ですが、一番は消費税廃止という公約です。これで国家運営が出来るのだろうか? レーニン主義のソホーズ。コルホーズ政策を希求しているのかと思えてなりません。ともあれ、共産党以上に極左思想とも言われている党でもあるので、中国の選挙支援があったということなのでしょう。
 そして、今回の選挙で比例復活当選者を数人輩出し、衆参合わせて13人の議員を有する政党となっています。たとえば、埼玉第13選挙区で高井たかし氏が比例当選していますが、小選挙区では三ツ林裕巳さんの半分ほどしか獲得していませんでした。この人がれいわ幹事長として、一昨日に行われた与野党7会派による政治資金改正に関わる合同会議出席者7名の一人として出席していたのも納得がいかない思いでした。この議員は、コロナ時にキャバクラ遊興をして立憲民主党を除名された過去があります。
 議員数から推測すると政党交付金はおそらく10億円はくだらないと思いますが、ヤマモト氏の独断でこの金が使われることになるでしょうから、2大政党制どころかますます政党が増える現状で、まさに私たちの血税の政治に対するあてがわれ方に憂慮する状況です。
 ましてや、アメリカ大統領選でも全回、今回とロシアや中国の介入があったとされる問題が、手口が同じかどうかは不明ですが、日本でもあったということは、今話題のSNSもそうですが、煽情的印象操作に私たちが誘導されない意識が大切だと強く思う次第です。
 添付記事をご覧いただければわかりますが、タイトルの意味は「外交上好ましからざる人物」という意味だそうです。

No.3766 若大将にバンザイ!

2024.11.26

アイコン

 読売新聞に「時代の証言者」というコラムがあります。代々、口述筆記なのだろうと思いますが、本人の弁に間違いないものと思うと、その内容は読む者の心を元気にしてくれます。
 今日26日は30回続いた加山雄三さんの連載の最終回でした。毎回、加山さんの隠れた裏話も含めて驚いたり、微笑んだりといった感じで楽しんで読ませていただきました。
 今は、奥様とともにケア付きの施設に入られている加山さんですが、来年には米寿を迎えるということです。考えてみるとビートルズとかは別にして、青年時代を芸能娯楽という分野で楽しませてくれた最大の身近な存在だったような気がしています。それも本人には、当時は口に出来ない辛い激動の時期もあったわけですから、人に喜びを与える立場の人は大変だなあということをこのコラムでつくづく感じたものです。加山さんが日本の音楽界にもたらした影響は数え上げたらキリがありません。多くのミュージシャンに慕われたのも加山さんの人柄あってのことだったと思います。
 若大将は卒業して、これからは爺大将になるとのことです。それもほのぼとしていいですね。加山さんの数々の名曲は永遠に聴かれ続けることでしょう。

No.3765 藤沼議員の一般質問について

2024.11.26

アイコン

 市議会ホームページを見た市民から次のようなコメントが寄せられましたので、議長としてお応えしておきたいと思います。
「9月議会の一般質問をホームページで確認しましたが、藤沼議員が一般質問を出していたのを見て驚きました。なぜ藤沼議員が一般質問を出来るのですか。職員に議場内で暴力をふるい、警察の捜査を受けた上に検察に書類送検された議員が、堂々と議会に出席すること自体が異常なのに一般質問をするなどいったい幸手市議会はどうなっているんですか。犯罪容認の議会でいいんですか」

 というご意見でした。これまでにも市民団体からは3月と8月に辞職や解職を求める要望書が届けられました。それに対して、私が要望書について話し合う目的で全員協議会を案内するも、多くの議員は検察の結果が出るまでという理由で、その開催を取りやめるよう要求してくる状況でした。結局、その協議会に出席した議員は4人だけでした。
 こうした経緯もある中、私は2度にわたり書類送検されたままの現状ゆえ議会への出席は自粛するよう藤沼議員に文書通達をしましたが、藤沼議員は9月議会を全日出席しています。もちろん、書類送検されたままに変わりは無いので、12月議会も私からの通達は継続しているという考えでいましたが、一般質問を通告したことには私も驚いた次第です。その情報が入った段階で私は「議長として出席自粛願いを通達している議員からの一般質問を承認したら整合性に欠け、矛盾することになるので、それは受け付けるわけにはいかない」と事務局に表明していたわけです。そこで事務局が全国市議会議長会に見解を確認したところ、「出席している状況では議員の権利である一般質問を剥奪するのはいかがなものか」というのが上部組織である議長会の見解だったもので、承認は出来ないものの、あくまでも本人の考え方の問題であり、それをさせないという判断は難しいということになりました。これから日が進むにあたってホームページを見る方も増えてくるのかなと思いますが、内実はそういうことですのでご理解賜りますようお願いいたします。

No.3764 斎藤知事の公選法違反

2024.11.26

アイコン

 何かと話題に事欠かない兵庫県の斎藤知事ですが、選挙コンサル会社社長のSNS投稿によって公選法違反を問われる窮地に追い込まれています。いわゆる一般的に影の存在であると認識されていた選挙コンサルが、圧倒的なSNS戦略で大逆転勝利を勝ち取った内情を暴露するという皮肉な形です。おそらく。この女性社長は今回の大成功の結果を自らの宣伝にし、今後の選挙でクライアントが増えることを意図して存在を知らしめたかったのではないかと思います。
 これにより、県百条委員会も公益通報関連からこの新たな疑惑にも向けられる可能性もあるようです。これには、数多くのコメントが見られます。テレビでもおなじみの若狭弁護士や住田弁護士は公選法違反の可能性に言及し、捜査対象になるだろうと発言しています。
 25日に全国知事会への出席で上京した斎藤知事は早速インタビューの嵐に見舞われたようですが「公選法違反には当たらない」という簡単明瞭な発言で対応しています。この発言は、斎藤知事の人間性を標榜するものではないかと感じます。常にクールで無表情に近い対応・話し方をしますが、なぜこうも鉄仮面の雰囲気でマスコミ対応できるのかと感心するほどでした。しかし、今回の自らの発言に説得力が無いのは明らかです。また、立花氏の当選を考えない立候補というバックアップ問題や県議への脅し、暴言も取りざたされている現状は、出直し選挙に勝利したものの県民の判断理解に微妙な変化が芽生えないとも限らず、兵庫県がいつ落ち着きを取り戻すことが出来るのだろうかと思わずにはいられません。

No.3763 運命の惜別

2024.11.21

 このところ独特の個性で昭和からここまでを走り抜けた著名人が続けて亡くなられている。昨年からたどると正に一世を風靡したきらめく人たちの死が続いている。しかも自分と世代を同じくしている人に限らず若い世代にも。
 10月の西田敏行さんの死は信じられなかったが、海外でもピートローズ、そしてクインシージョーンズ等々、トップアスリート、トップミュージシャンが世を去った。なかでも昨日今日の火野正平さん、北の富士さんには慟哭に近いものがある。チャリオと連れ立って日本の各地を巡った火野さんには、毎朝出がけに爽やかな心地にさせていただいた。同年齢だったこともあり、親近感を感じる方でした。また、落ち着いた静かな語り口調の北の富士さんは、忖度も美辞麗句も一切ない本音の解説が軽妙なようで重みがあり、自分もそうありたいと感じさせてくれる人だった。最近は声に力が無く、しゃがれ気味だったのが気にはなっていた。
 実は、1週間ほど前に勤め人時代の後輩の訃報連絡が届いた。胃を切除してはいたが、それは20年以上も前のことだったと思う。死因はすい臓がんということだった。今春には大学の仲間が肺炎で亡くなっている。それで自分は幾つまで・・・とついつい考えてしまうのだが、火野さんの死はそれに輪をかける感じだ。
 慎んでご冥福をお祈りいたします。

 しかし、平均寿命というものを考えるまでもなく、それを超える人もいれば、超えることが叶わない人もいるのだ。平均とはそういうものだと単純に考えることにして、そのどちら側に入るのかは、それこそ運命というものだろうと。これも自分流プラス思考と考えることにして・・・おやすみなさい。
 

ページ移動