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No.3361 自粛の理性が働かない原因

2020.12.29

 大晦日まで数日というのに報道される感染者は増加の一途にある。東京では1,000人を超えるのもそう遠くないのかもしれない。
 幸手市でもしばらくは20人程度で止まっていたが、ここのところ感染者情報の間隔が短くなり、まもなく50人に届かんとしている。
 国の対策も経済還流を重視する方向性が強く、Go toトラベルも28日から中止になったものの、ここまで有耶無耶な感じで続けられ、入国管理もようやく1月末まで制限された。いずれも甘い感じは否めずといったところ。もっとも、野党はその時々で主張を変え、基本は常に揚げ足取りのスタンス取りに撤している。民主主義の短所である意思決定に時間がかかるのは仕方が無いが、少数意見に耳を傾けるよと一部世間やマスコミも主張し、野党はそれに甘えるといった図式で進む。
今日の段階で立憲民主党の支持率は3%になったようで、揚げ足取り国会にスキャンダル好きの国民も辟易してきたことがうかがえる。やはり、国会議論は建設的な議論の場でなくては国民のための議会だ、議員だと言ってもその主張は見せかけに過ぎないだろう。

 それにしても、ある意味華々しく登場した菅政権だが、最近は学術会議問題、安倍前総理関係、さらに年末年始に向けたコロナ対策で混迷している感じは否めない。そこに外交問題が常態化していることも菅総理としては気もそぞろといったところなのだろうか。また、コロナ対策では国と医師会と国民の意識にギャップが深まるばかりで、自己防衛への不安とは別の不安がつきまとう。
 ところが、国会は安倍さん追及目的の取調室化している。どれだけの時間をこの問題に継続させる気なのだろうか。あきもせずという状況が立憲民主党の支持率3%の原因だと思うのだが・・・なぜ立民上層部はそれに気が付かないのだろうか。それでもなお安倍さん叩きなのだろうか。立民の安住議員も都内の一流ホテルで会費2000円の支援者パーティーを開催していたという事実は忘れてしまったようで見苦しい。
 マスコミは新聞やワイドショーで政権叩きに終始し、とくに安倍さんを政界から追放するチャンスと言わんばかりに、手を変え品を変えの様相を示している。5人以上での会食で大きな騒ぎもいかがなものだろうか。芸能ワイドショーでは、我慢している我々はどうしたらいいのかって思うとコメントするが、本当にあなた達我慢しているのかと問いたくなる。
 とりあえず、28日からトラベル禁止、来月いっぱい全世界からの入国禁止という指示が出たことには遅いと感じながらも安堵した。ただ、数日前に5か国で発見とされた変異性ウィルスがもう20ヵ国近くになってしまった事実には恐怖感が募る。土日のレストランやパチンコ店は駐車場がいっぱいだし、渋谷をはじめ繁華街の人出は一向に減る様子が無い。今、再度自分の身は自分で守るしかないことを言い聞かせることが求めらているのではないだろうか。

No.3360 議員とは?考えさせられる・・・

2020.12.24

 各地で議員の懇親会が問題視されている。愛知県西尾市では議会閉会後に定例的に行っている懇親会を14名で実施したという。3密、ソーシャルディスタンスを実践したかどうかは不明だが、今、この時期になぜ?という問題もあるが、最大の問題はコンパニオンさんがいたということではないだろうか。これも懇親会の定例であるとしたら、議員という職制に住民が大きな違和感を持ったとしてもやむを得ない。しかも弁明発言では、互いに酒を注ぐことを避けるためにコンパニオンさんを入れたという次元の低い言い訳を口にしている。これを聞いて、そんなことはない、毎回のことではないのかと思ったものだ。
 これについては、わずか5、6名で懇親会を実施した奈良県山添村でも同様で、いったい何を考えているのかだ。

 綺麗事を言うわけではないが、セッティングされているものを拒むことは出来ない状況で私もそういう場面に参加した経験は何度かある。その場を受け入れざるを得ない状況において、根本的に心から宴を楽しむということにはならないという心理が、疲労感につながるのが常だ。理由はいろいろ複雑なものがあるが、中には異常というくらい上から目線でコンパニオンさんに接するパターンあり、男の本能をむき出しにするパターンありで、そういう映像が目に入ることが不愉快で仕方がない。

 幸手市議会では以前、定例会ごとに懇親会が催されていた。この場には執行部も加わり、二元性議会の終了を互いに慰労する目的だった。過去にコンパニオンさんがいた記憶はない。その後、現在では毎回必要かどうかという見直しの観点にたって、6月と12月の定例会後に行われるようになったという。
 もちろん、今回は早くから中止が決まっていた。
 選挙で市民から負託を受け、税金で報酬を受けている議員は偉くもなんともない。先生などと言う呼称はおこがましいというのが私の持論である。いや、議員は街の発展と住民生活の向上及び安心安全のために働くものだが、はたしてそういう感覚ですべての議員がいるかどうかさえ何とも言い難い。

 わかりやすい例に国政があるが、委員会質疑などで互いに先生と呼び合っている。おかしなものだといつも思う。
 確かに、議員任期は参議院を除き4年保証、次なる保証を獲得するために結構な選挙費用を捻出しなければならない。好きで挑戦しているのだから当たり前だろうと言われるかもしれないが、厳しい選挙戦をくぐり抜けるのはなかなかなのだ。落ちればただの人。これも経験したことなので間違いない。
 ただ、だからと言って議員が特権意識を持つような行動は厳に慎まなければいけないというのも当たり前のことだ。出来うるなら、市民とも、職員とも対等の姿勢で臨み、議員として実質的な功績を積み上げられるように邁進するのが務めだと。邁進を慢心に置き換えてしまう議員であってはならないと改めて感じる議員懇親会報道であった。反面教師にしなければならないが、政治の世界には反面教師の材料が転がり過ぎているのも事実である。

No.3359 中川会長、気持はわかりますが!

2020.12.24

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 コロナ禍が第2次パンデミックの様相を呈している。というか、発生以来ここに至るまでパンデミック状態が続いていたと考えるべきかもしれない。
 日本医師会中川会長のコメントは医療崩壊の可能性に言及している。なんとなくか細い声で語る会長は、まるで不安を煽っているかのように気弱な感じを受ける。曰く「使命感で持ちこたえてきたが、もう限界。国民が危機感を取り戻さなければならない」
 今年の会長選挙で就任したばかりの方だが、日本の医療のトップであるなら、もう少し意志や信念の強さを示す会見を望みたいところだ。疲弊する病院の代弁意識が強いのだろうが、日本の医師全員がこの凹んだ雰囲気、考え方だとすれば、それこそが正に医療崩壊パンデミックとなりかねない。もっと厳しいことを言わせてもらうなら怠慢かもしれない。
 埼玉県ふじみ野市のクリニックでは、駐車場まで目いっぱいPCR検査場化させ、とうとう隣地の農地を借り、農地転用した後にプレハブを建てる計画を実施しようとしている(既に実施しているかも)医師や看護師さんがいる。要するに、出来る限りのことをするために命を懸けているのだ。真の使命感とはこういうことを言うのではないだろうか。

 政治に求めるものは遠慮なく求める強さがあってもいいし、その結果として政治が緊急事態宣言を再発令することがあってもいい。かかる現状は、そこまで来ていると思う。まして、うかうかしてると変異性ウィルスがすぐそこまで忍び寄っているかもしれないのだ。その防疫体制作りにしっかり対応してもらわなければならない。医師会が泣き言を言ってる場合ではない!

No.3358 栗橋病院の再利用

2020.12.20

 議会最終日に市長から現段階における済生会栗橋病院の加須移転後の跡利用について下記のような報告がありました。
 実際には、県が管理する利根医療圏の病床数等の兼ね合いもあり、ここに記載した内容以上のことは不明です。ただ、おおむね利用者については確定したというところかと思います。

 
 使用組織:医療法人 彩優会      理事長 秋谷行男
 関連法人:社会福祉法人 みゆき会   理事長 秋谷行男 

 以上ですが、私の推測では全面的に病院として運用されることはないものと思います。一部病院経営はするものの介護施設等高齢者向けの経営部門も関わることが予測されます。
 
  

 

No.3357 議会最終日&副市長懇談会

2020.12.18

 今日18日は本年度の議会最終日となります。今議会の議案は、国の法改正等にともない地方自治体が条例を改正する必要性が求められるものがほとんどです。したがいまして、スムーズに進行する者と思います。
 その後は、副市長との懇談会が議員全員と予定されています。本来、新任副市長の歓迎会があってしかるべきですが、通常12月議会後に実施している執行部と議員との懇親会自体が中止となっていますので、委員会室での懇談会で副市長との懇親を深めようというものです。

 その後は、議会改革検討委員会ですが、これはテーマは複数だされているのですが、ここに至るまで何も結論が出ない状態が続いています。小林委員長や議会事務局も運営にこまごまとした努力をしてくれているのですが、なかなか改革への道が開かない状況です。
 長年の議会的常識、慣例と言ったものに対する改変意識が結果に影響すると考えると、それを打ち破る思考が議員によって温度差があると感じています。良いと思っていろいろ調査研究してはみたものの、先進自治体では問題点も発生しているというものも確かにあります。ただ、全員一致でないと決まらないという幸手市の改革方針が大きな壁になっていることもあると思います。

 今週14日、県内のある市の議会を傍聴してきました。保守と左派会派が両論主張で張り合っているのはどこの自治体でもあることですが、驚いたのは、市民からの陳情が6本も出ていたことです。陳情や請願は一般的には左派系会派が後押しする形で同系市民から提出されるパターンが多いのですが、それに対抗してまったく正反対の陳情が出されるというのも考えものです。しかも国政において議論されているテーマに一自治体が陳情を採択するというのはいかがなものか。結論はどちらも不採択でした。
 また、百条委員会設置に関する陳情にも違和感を禁じ得ませんでした。聞く限りではそれに値するだろうかという疑問が隠せませんでした。全体的には明るく、テンポよく活発に進行する議会だと感じましたが、陳情の乱発の実態はこの街の持つ特性なのでしょうか。

 
 実は、県議会でも先日次のような事案がありました。新聞報道もされています。
 盗撮に関する条例についてより厳格性を網羅する内容を議員提案するにあたり、自民党県議団と県民会議の二つの会派から別のものが提出されました。結果はもちろん、過半数を占める自民党県議団の提出議案が可決されたわけですが、同種議案を議員提案するという、いわば張り合う形はけっして珍しいことではありません。自民党が県民会議に賛意を求めたものの県民会議が独自に議案提出を思考し、応じなかったのではないかと推測しますが、県民会議としては人数的に結果はわかっているはずです。それでも対抗するのは、自らの信条考え方を示したいということなのです。
 以前の幸手市議会でもありましたが、たとえ結果は見えていても、むなしさが残っても、少数会派としては独自性を示さなければ存在意義を問われるという場面があるのです。
 さて、そろそろ時間です。それでは行ってまいります!

No.3356 最大の恩人の訃報

2020.12.16

 昨夜、遅めの時間にスマホが鳴った。名前を見て瞬時に胸が高鳴った。それは、先月下旬から体調を崩されて入院されていた地域の重鎮とも言うべき方のご子息からのものでした。
 95歳になられるその御仁は、平成15年、私が政治の世界に入る時、選挙のセの字も知らない素人集団の友人合議で後援会長はこの人しかいないと、即座に異論無く決定した方です。地域の祭り等でお付き合いは地域誕生当時からさせていただいた方ですが、後援会長となるとお引き受けいただけるだろうかと思いましたが、私でよろしいのでしたらと快くお引き受けいただいた。
 その後の多くは、3年前に先立たれた奥様共々支えていただいた温厚沈着冷静な方でした。読んで字のごとく後ろから援助するのが後援会だとして目立つ出番をやんわりと拒否し、多くは陰から支えていただいたのです。
 後援会の合議内容やスケジュールに異論を挟むことも無く、自己主張は皆無。合併問題で市会議員選挙に住民の関心が高まっていた時だったこともあり、枝久保を支える人たちはどういった人かというのも興味関心を引くところだった時期です。自宅のガレージを選挙事務所に構えましたが、それまでお付き合いの無い方が突然訪ねてこられ、後援会への入会を申し込まれていったのも一人や二人ではありません。Yさんが後援会長をなさっている候補者なら間違いないと思ってと言うのが理由でした。
 正に、人によって人の信頼評価が高まるという、自分にとってはこそばゆい話ですが、有り難くもあり嬉しくもありの状況となったのです。周囲から批判の声はただの一度も耳にしたことの無い方でしたからそれも当然だったと述懐できる話です。

 1989年だったかと思いますが、地域がニュータウンとして誕生した時の第一期入居者で、直後にシルバークラブを立ち上げて初代会長として長くご尽力されました。先月、入院されるまでお元気にパソコンクラブ、ビデオを鑑賞する会、茶話会などを先頭に立って切り盛りされてもいたのです。全体的に温厚さは感じても屈強には見えない方でしたが、実は精神的には強い芯をお持ちの方だったと思います。
 地域の記録を映像に残すことにも力を注がれ、それらの記録のいくつかは私に受け取ってもらいたいとおっしゃってくださいました。地区でソフトボールとテニスくらいしかお付き合いの無かった私ですが、政治家以前の段階から若干ながら地域発展の為に力を注いできたという一面を理解してくれていたものと思います。私の活動にも常に関心をお持ちで、最も新しいところでは、消防署問題でした。西分署が救急ステーションとして存続することになった際、私のブログだか市政報告をご覧になって電話をくれたのです。曰く「救急車が残るだけでも地域にとっては願ってもないことです。ありがとうございました」と。
 生涯忘れてはならない方。残念無念の極み・・・そんな恩人の死です。
 慎んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。
 なお、葬儀はプリエ幸手で執り行われます。

 <通 夜>19日午後6時  
 <告別式>20日午前9時

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