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No.3384 議案質疑と常任委員会

2021.03.04

 1都3県の非常事態宣言が延長されそうな様相だ。個人的にはどこも100、とくに東京がそれを下回ればいいと願っていたが、ここにきて現象ペースが鈍化しているのが気になる。
 欧州ではフランスやフィンランドの複数県でロックダウン、イタリアでは連日数百の単位の死亡者があり、すでにワクチン接種者が145万人に達しているにもかかわらず変異株コロナの感染者が増え、学校のリモート授業が6日から拡大される。
 東京五輪は観戦者を国内だけに絞ることが5者会談で議論されたという。それを聞いただけでなぜかむなしい感覚に見舞われる。そういえば最近、収束という言葉を耳にしなくなった。自助という意味での考え方が人それぞれなのはやむを得ないと思うが、気を許めない!という思いだけは持続しようと肝に命じている。

 今日は執行部提出の議案質疑日。今回は4つの案件を通告した。
 3日前までに質疑通告をするルールや、自分が所属する委員会に付託される分野は、原則質疑出来ないことになっている。委員会で一問一答の質疑が可能だからである。ところが、その大原則を破る例が少なくない。そうしたことが許されるパターンは、「市長にうかがう」という一文を通告の語尾につけることによる。ただ、これを多用するのはあまり進められることではないと感じている。そうは言うものの、次の質疑内容で今回初めてこの手法を使った。
 臨時財政対策債という市債が歳入手法として2001年から導入されたのだが、自治体の税収と地方交付税合わせても賄い切れない状況において、国が後年に元本を交付税で補ってくれるという、簡単に言えばそういう類いの前借り的歳入なのだが、基準財政需要額が算定の基準となっていることから、人口減少が顕著で算定基礎数値が減少する幸手市にとって、前借りした臨時財政対策債の返済が100%補償されるかどうかはわからないという裏事情がある。
 新年度予算では歳入で9億4千万円、歳出で約7億3千万円、差引2億1千万円の新規起債となっている。この入りと出の調整根拠を確認するために本議会質疑をすることとしたが、実は総務常任委員会の付託対象案件なので、私は委員会質疑が出来るので、本議会質疑は控えるべき対象ということになる。それでも、本議会で質疑することを選択したのは、そこに意義があると感じたからである。ご存知の通り、委員会は議会中継されることがない。幸手市の窮乏財政の一端を多くの人に理解していただくには委員会より本議会ということになる。そう考えての特例的質疑であった。

 自治体には財政調整基金という使途万能基金制度があり、これは一般家庭の貯金的性質を持つものである。この理想的基金額は基準財政需要額の15%前後とされている。幸手市の場合、それは20億円程度ということになるが、それが現在は6億円ほどである。そして、新年度予算で2億5千万円取り崩すことが予算化されている。3億5千万円の残高見込みはいかにも心もとない。先の臨時議会ではワクチン接種事業へ約43,000千円繰り入れることが決まったばかりということもある。
 不測の事態発生時に繰り出すという用途が理想的ではあるが、実際は通常の行政運営資金となる。基金額が潤沢であれば財政は冷え込まないが、これがおぼつかないというのが当市の現実である。
 臨時財政対策債は性質的に別の問題もある。それは、市民サービスの当該年度分として起債されるので、土木事業などの建設債や教育債といった後年度未来につながる事業に対する起債とは自ずと異なる。つまり、後年度に償還金が生じる後年度負担借金ということなのでこの乱用乱発には慎重であることが望まれるのだ。
 さて、あと3つの質疑は所属していない建設経済委員会に関わる新年度予算関連の案件。
◆準用河川河床掘削工事 3,400千円について
◆香日向排水機場エンジン熱交換機取替工事 10,800千円について
◆下水道工事請負費 224,845千円について
 これらの詳細は次号でお知らせしたいと思います。

 明日から委員会質疑が始まります。まずは文教常任委員会からで私の所属委員会です。

No.3383 地元貢献に地道な積み重ね

2021.03.02

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 早いもので今年の6分の1が終わりました。陽の射す時間が長くなり、ウォークでは満開の梅が目にまぶしく映え、菜の花もいい感じで彩りを添えるようになっています。ステイホームでは記憶に残ることも少なく、あっと言う間に時が経つ感じでもったいない感が湧いてくるのですが、皆さんはいかがでしょうか。

 昨日の新聞に添付のチラシが折り込まれました。
三ツ林ひろみ衆議院議員の国政報告。コロナ禍で実際の報告会は長らく開かれないままですが、今や内閣府副大臣として、国政の広い範囲で大活躍されていることがわかります。
ファイル 1302-1.jpg 国政のテレビ中継は予算委員会が中心で、相も変わらず野党によるスキャンダル追及議会が続く状況ですが、その他の各委員会やプロジェクトにおいて、政府はしっかりコロナ対策を進めている実情がわかります。
 国民個々には、自らにかかわりのあるものにしか関心を持たない傾向があり、それはまたやむを得ないことと思いますが、少なくとも大小硬軟織り交ぜての対策が為されていることは理解したいところです。

ファイル 1302-2.jpg この三ツ林副大臣の報告から、地元への貢献に対する意志がはっきり示されていることが見てとれます。
 それは2面の中段下に示されている第14選挙区の自治体それぞれに配分されたコロナ対策対応臨時交付金の第3次補正予算の交付額です。全体的に他に比して多いと考えられますが、その中でもとくに幸手市が受ける交付金は人口比率から換算すると選挙区の中で最も高い金額になっています。その下には、別に埼玉県には227億円強が交付されています。これは、三ツ林議員が地元の為に大きな貢献をしていただいていることを示すものです。
 政治の在り方とは、こうした全国レベルでの課題が発生している時にいかに地元に尽力していただいているかが最もわかりやすい指標だと考えます。
 国政に限らず地方議員でも、自らが住む地域や、事業に関係する利益誘導型の活動を術とする人が少なくありません。前者は次期選挙を思考するとやむを得ないとも考えられますが、後者の直接利益誘導型ノパターンは風上にもおけません。
 私は、三ツ林議員にはそうしたものを感じませんし、感じたことがありません。それどころか、臨床内科医師としてコロナ禍での活躍には目を見張るものがあります。近頃は会う機会も少なくなっていますが、コロナ禍ということだけではなく、代議士が副大臣として多忙な日々の連続の中、三郷、八潮、吉川といった地域の数ある駅頭で早朝活動を続けておられることを、地元中の地元の幸手の支援者として頼もしく感じています。皆様の温かいご理解をよろしくお願いいたします。
 我が街にゆくゆくは大臣になろうかという国会議員がいることは大きな財産であることは言うまでもありません。
 昨今、新聞購読をされていない方が多くなった世情ですし、折込に気が付かなった方もいらっしゃるかと考え、当ブログで紹介させていただきました。
 

No.3382 3つの一般質問

2021.02.27

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 昨日の議会は一般質問最終日で、最後が私の質問となりました。前々号でお知らせした通り、3項目にわたって発言時間30分をフルに使って質問しましたが以下はその結果の抜粋です。

1.土地利用について
 市内吉野町に1月オープンしたフットサル施設は、地目農地のまま、土地転用申請が農業委員会に為されないままだということがわかりました。現地確認したところでは事務所も設置されているのですが、建築許可もされていないということでした。杉戸町と隣接する土地で、たまたまなじみのある地域でしたが、それが新聞に掲載されたことから、ひょっとするとということで、質問通告したものです。事情は複雑のようですが、法律違反がそのまままかり通るようでは農業委員会の存在意義にも関わりますし、なにより、こうした形で農地が減反されていくことは好ましいことではありません。運営者や名義の問題についても確認すべき要件です。この種の問題は県も無関係ではないので、種々相談しながら対応していくということでした。
 さらには、新聞報道を見る限り、子どもクラブが親善試合をしている内容を美談的に取扱っていたことから、記者の方には土地に関するものは、裏で法律に抵触している場合もあるのでそれなりの丁寧な説明をする必要があるのではないかと指摘した次第です。シティープロモーションの効果として我が街の情報をとりあげてもらうのは有難くもあり、大切なことですが、法的問題はきっちりしておくべきだと考えてのことです。

2.老朽化施設管理の国による派遣アドバイザー制度について
 この3月からアセットマネージメントいわゆる老朽化施設及びインフラの管理が全国的に遅々として進んでいないことから、財政的観点から国が専門家を無償で派遣することになりました。全国1718ある市町村のうち申請に基づいて500の自治体を選別するということで、幸手市の対応を確認しました。
 結論は、派遣日数が5日間しかないことや、無償とはいえ説明や資料の提供、その他補助的作業で職員の負担が生じるであろうと推察し、的確な効果があるだろうかという結論で私も納得したところです。ただし、当初3500億円だった国の予算が昨年4800億円に増額されたことと、本年令和3年度までということですので、有効に生かすことは出来ないかと確認しました。答弁では、新年度予算として組み入れるのは難しいということでした。ただ、私の推測では、この事業計画は確定するまでに調整検討の時間がかなり必要となりますので、どの自治体もなかなか補助金申請に至らない状況にあると思います。したがって、必ず延長または別途制度化される可能性が高いので、間断なく計画し、タイミングのよい申請が出来るようにと提言した次第です。

3.ワクチン接種事業について(金額は先の臨時議会で議会承認しています)
 一問一答の利点をいかし、多岐にわたり質問というか確認しましたが、なにしろ肝心のワクチン供給スケジュールを国が明示できない状況ですので、今一つしっくりこない感じとなりました。2月16日に医師会と行政との連絡会が役所で行われたようで、そこでの内容などを確認しながらの内容とご理解ください。
◆集団接種会場はアスカル幸手以外に、各公民館を使用することを医師会に提案した。その他は既報通り、東埼玉病院は医療従事者を、他の3病院機関は個別接種ということになります。3病院は堀中、秋谷、さって福祉の3機関です。
◆接種の流れとして1レーンに医師2人、看護師2人、薬剤師1人
◆1日を午前と午後それぞれ3時間づつとする
◆医師は問診、看護師は注射、薬剤師はワクチン作成と注射器注入
 (ワクチンはそのままではなく薄める必要があるので作成ということになります)
◆昼間接種出来ない方々を考慮し、土日も実施することとするが具体的な会場や曜日等のローテーションは未定である
◆医師会に幸手市が給付する委託料(国が補助する接種1回あたり2,277円の手間料とは別)については以下の通りで1レーン当たりの金額です。
 医師 1人6時間80,000円×2人×75日=12,000,000円
 看護師1人6時間30,000円×2人×75日= 4,500,000円
 薬剤師1人6時間50,000円×1人×75日= 3,750,000円 計20,250,000円
◆当該委託料の他自治体の動向を確認しましたが、この部分についてはあまり公表しないようでわからないということでした。私のほうから草加市の例を上げましたが、担当はわかっている様子でした。
(草加市の場合)
 常設集団接種とは別に個別接種に現状57機関が決まっており、さらに参加機関を増やしたいという状況です。
 委託料ではなく運営支援金として超低温冷凍庫設置機関に月当り30万円、その他の機関に月当り20万円としています。
◆幸手市の委託料が決まった経緯について確認したところ、答弁では市側から金額提示は出来るものではないということでしたので、医師会側から求められたものと理解出来ます。
◆コールセンターの運営委託料は41,898千円ですが、相手は近畿日本ツーリストという答弁でした。この部分は最も大切な市民対応が求められるので選択としては納得できるところでしょうか。
◆接種後の副反応で保険対応が必要となった場合は国がすべて負担するということです。その際は、幸手市予防接種健康被害調査委員会という付属機関が設置されているので、まずはそこが対応することになるそうです。
◆全国的に自治体が複合的に対応する例が増えていることから、杉戸町や五霞町からの共同実施の申し入れがあったかと確認しましたが、無いということでした。幸手市からも声がけはしていないようです。
 杉戸町は北葛北部医師会の管轄ですし、病院格が今井病院だけということもあり、考える余地があるかと思い質問したものです。五霞町でも医療機関は4機関しかないので、町民の利便性からはどうかと考えましたが、茨城県かつ郡市医師会も異なりますので難しいものと思います。

 以上が主なものですが、ワクチン関係で発言しようと思っていたことが時間の関係もあって出来なかったことが2つほどあります。それは・・・
◆まずは65歳以上の高齢者からと国は指導しており、多くの自治体はその通り進めようとしていますが、御殿場市では予約の殺到が予測される中、ワクチン供給がほぼまとめて届くことが考えられない状況を考慮し、75歳以上を先行的に区分して実施することにしたそうです。それは簡単なことながらなかなかの作戦と感じていたので、議会後に別途提案しておきました。少なくとも先行予約は75歳以上を優先するというのは、感染対策上も理に叶うものだと思います。
◆この事業のために、行政の貯金である財政調整基金を43,324千円取り崩しています。国の補助対象からはずれる内容や、先行されるべき使途もあるので議会承認はしています。
 ただ、来月審議が行われる新年度の一般会計予算案では、財政調整基金を2億5千万円取崩すほかに、臨時財政対策債を9億4千万円も出動させる予算になっています。これは如何に幸手市財政が窮乏下にあるかということを示しています。市民の命を守るワクチン接種事業ではありますが、湯水のごとく市税を繰り出すことは不可能ですし、ワクチン接種は全て国が負担するので国民の負担は無料というイメージが広がっているものの、市税が投入されるということは、その実態は市民にとってみればけっして無料ではないという考え方も出来ますのでコスト観念は常に意識していただきたい。
 以上2点を指摘したかったのですが、時間内で出来ずに終わってしまいました。

No.3381 魂のたき火とは?

2021.02.25

 足利の山火事がおさまるどころか北関東自動車道を越え、昨日から消失面積が倍増している。両崖山は、佐野の大小山や三毳山などと並んで、手軽にトレッキング出来る山として親しまれている。私もここしばらくは無いが、以前に何回か訪れたことがある。頂上からのめはなかなかのものがある。その山が・・・
 何日も燃え続ける大規模な山火事は、大陸で発生するイメージが強いので日本でとなるとあまり記憶がない。しかも、原因が頂上付近でのたき火となると人災も人災、訴訟に発展したらどうなるものやら想像もつかない。こんなところでたき火なんかしなければよかったと口にしている奥さんがいるというから、たき火をした方は既にわかっているのかもしれない。大人の判断としては残念でならない。

 実は、BSで深夜に「魂のたき火」という番組がある。たしか週一で放映している。2度ほどパソコン作業の脇で映る映像と音声に降れたことがある。地デジのバラエティー番組よりはながら視聴にはいいと感じていたが・・・。
 山あいや海岸など自然豊かな場所でたき火を囲み、3~4人の芸能人が素のまま語り合うという内容の対談番組である。それとは違うが、今晩も11:00からBS-TBSで「スイモク ソロキャンプでたき火を極める!」という番組があるくらいだ。これは見たことがないので内容はわからないが、たき火がトレンドになっていることは間違いない。
 最近は、コロナ禍の関係からか大自然の中で3密から解放されながら会話を楽しむのが人気のようで、ソロキャンプをイメージプロモーション化している芸能人も少なくない。
 しかし、いくらなんでも雨の無い、乾燥注意報が出るほどの気候の中、消火用の水の用意もない場所でたき火をするなどはもってのほかと言うしかない。
 テレビから生まれるトレンドと確定は出来ないが、日本の至るところで、たき火が流行するとしたら問題は少なくない。
 たき火は郷愁と和みを生む不思議な性質があるのはわかるが、その先のわずかな不始末でとんでもないことになる。ちゃんと消せば大丈夫程度のバイアスでは危険極まりない。バーベキューの火でもちゃんと消すには結構な手間がいるのだから。火を簡単に考えてはいけないことを両崖山の犠牲から学ばなければいけない。

 さて、今日は一般質問中日でした。
 今日の質問で、昨年実施されたハッピーエール券の実績が紹介されました。
 50,383人の市民に発送された券の使用率は86.73%、8739万8570円という結果だったそうです。使われた券を換金した店の最高額は1125万8千円というので驚きました。もちろんゼロの店もあったようですから、こうした場合の用途傾向があるのかもしれません。
 明日は最終日、私は3人目で午後からとなります。傍聴者も6~7名ほどは見えてますが、映像でも見ることは出来ますのでよろしければ!!!

No.3380 議会直前の励ましに感謝!

2021.02.21

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 暖かい日曜日でしたね。明日はもっと気温が上がり5月中旬並みだそうです。早くも、今夏の暑さを心配する気分になりますが、記録づくめの夏にだけはならないことを願います。

 さて、明日22日から定例議会が始まります。昨年は4定例会すべてがコロナ禍の中での開会でした。それがまだ継続する情況となっておりますが、再び一般質問において議員の発言持ち時間45分を30分に短縮することになりました。それも止む無しと理解しています。
 私の質問は、
1.土地利用について
(1)農地の地目変更と、その法的根拠について
(2)農地における建築許可等が必要な場合について
2.老朽施設の管理支援対策について
(1)総務省が3月開始予定のアドバイザー派遣事業について市の対応は
3.ワクチン接種事業について
(1)臨時議会で示された内容の進捗状況について・・・過去に例を見ない史上最大のプロジェクトとも言われる同事業であるが、実態は市町村単位で進められる事業であり、それは真に経営の3大要素である「ヒト・モノ・カネ」の構造を巧みに組み立てた自治体においてスムーズな運営が可能になるのは間違いのないところである。そこで、先の臨時議会で示された、財政、必要物資、医師会との連絡等々のその後の進捗状況について
 以上です。出番は26日の午後になるものと思います。

ファイル 1299-1.jpg 話は変わって、今日の読売新聞1面トップと社会面に、私が12月議会で質問した太陽光発電が地域にもたらす問題が掲載されました。かなり大きな社会問題化を指摘する内容です。私は、10年もしくは20年という所定の契約期間を過ぎた後の放置による環境問題や土地名義の異動という点を指摘したわけですが、規模によっては読売が伝える問題もあるということが納得できるものでした。
 いずれにしても、全国で138自治体しか条例が策定されていないが、それでいいのかと指摘する読売の主張です。私もまったく同様の提言をしたのがまだ2ヵ月前のことですが、市執行部がワクチン対策でゆとりのない中、どこまでこれを受け止めた作業を進めているか、次回定例議会で再度質問を予定していましたので、そのタイミングの良さに驚いた次第です。

 
ファイル 1299-2.jpg 前号ではことさらに長いブログを書きましたが、意外とすらすら書けたので時間的にはさほどではなく、読み返しの段階でその長さに驚いた次第です。そして、この1週間は一昨年4月の市議再選以来、多くのメールをいただく状況となっています。なぜか理由はわかりません。我田引水にはなりますが、そのうちの一つをご紹介したいと思います。それは、私の長い議員生活で積み重なった支援者リストに無い方からのものです。こういう存じ上げない市民からの檄文はことさらに有り難くもあり、嬉しくもあり、明日22日の我が誕生日に始まる議会に明るい気持ちで臨めるというものです。ありがとうございます。しかし、紹介する理由は私の感情を優先してのことではありません。その内容が長くはない文でありながらとても素晴らしい理想的な市民感覚を感じさせてくれるからです。
 別に浮かれる気持ちではなく、執行部には協調、寛容をベースに確認、意見提言という指摘の部分も持ち合わせて対応したいと考えています。市民への背信状況が有れば鬼にもなるやもしれませんが、追及対立は本来望むべきものではありません。財政的にも厳しい幸手市で執行部には持てる能力を存分に発揮してもらわなければなりません。切磋琢磨の精神でチェック機能をはたして行きたいと考えております。見守っていただければなによりと存じます。

 
それともう一つあります。古くからの市民友人からのメールです。「えださん、№3376で10年ぶりの討論と言ってるが、昨年、幸手西消防署問題で請願が出された時に請願採決の反対討論をしてますよ」というご指摘がありました。間違いありません。その時、討論原稿をしっかり吟味作成して熱い討論をしました。申し訳ありませんでした。慎んで訂正させていただきます。あれだけいろいろあった案件でしたから忘れるはずのない討論ですよね。
 また、多くの皆さまからのご意見お待ちしております。

No.3379 じわじわと変わる社会

2021.02.19

 アメリカ大統領選は世界に影響があることとして単なる海外の話題としては捉えられない。しかし、アメリカ国内でのことだけで見れば、確実にアメリカ社会は変わりつつある。それもまた諸外国に無関係ではない。
 何が変わったのか、またこれからどう変わっていくのかは個々の推測の範囲であり、誰も知る由もない。
 国際関係で言えば、中国の世界制覇の野望に向けた動向からは目を離せない。それは、今身近なワクチンをめぐる喧噪な世界情勢からは、発生の大元と(私的には限定して間違いないと考えている)でありながら、中国共産党がみせるワクチン外交は悪事を美談にすげかえるごごとくの国家戦略に変貌している。
 日本では、森前会長辞任へのマスコミや一部芸能界・アスリートの異常な昂ぶりが、コロナ禍の重要な審議を脇に置く野党の実態に拍車をかけた。IOCの見解が変化したのも財政的裏付けもあり、海外発信のワードや文体が問題を感じるような内容であったとされる。
 森発言を擁護するつもりはない。政治家時代から失言の多い人だったが、それが現世を理解していない原因なのだろう。憲法は思想信教の自由を謳っているが言葉まで保証されていない。それが時代と共に強く変わりつつある事実だ。ヘイト騒動がまさにそれであろう。言論の自由も変わりつつある。そして、それがどれほどの騒動になるかという今のご時世に森さんが適さない状況にあってついつい口が緩んだ結果の発言が、人間否定、社会的抹殺論まで出ることとなってしまった。しかし、石川県のご家族、お孫さんまでがマスコミのパパラッチポッシュに晒されているのは異常と言うしかない。そのメディアの中には、女性のヌード写真を販売の糧にしてきた週刊誌などがあるのだが、これに女性蔑視の声が上がらないのはなぜなのか? 

 香港人権弾圧も、尖閣領海侵入も、外務省は静観し、政府も言葉だけでほぼ沈黙に近いと言ってもよいほど弱腰である。更に言えば、あれだけ女性蔑視とまくしたてるマスコミも野党も、とくに立民や共産の女性議員たちがホワイトブレザーを着用してシュプレヒコールをあげる姿を見るにつけ、なぜウィグル弾圧に声すら上げないのかと不思議でならない。まさに、政治で問題にし、世界の世論を高めていくことではないのか。日本はその先頭に立ってもよい立場にあるはずだ。それを押しとどめる何かがあるのは間違いないが、唯一の被爆国として核廃絶の先頭に立てと声を上げるなら、世界を巻き込む、より身近なジェンダー論の中で、女性を粗末に扱う国家に対して日本の女性が抗議の声を上げてもよいのではないだろうか。いや、上げるべきだと思う!
 とくに今、ウィグルで行われている女性に対する強制避妊手術はすでに10万人に及んでいるという。新疆ウィグル自治区の人口は約1千万人と言われるが、中国は、20年から30年先のウィグル民族壊滅を意図しているとも言われている。手術に対する国際批判をかわす目的で、最近では避妊具の装着を強要しているともいわれる。
 こういった中国の民族弾圧には声を上げず、ジェンダーイコールを叫ぶマスコミ・野党群には何か別の目的があるようしにか思えない。しかし、じわじわとその効果が表れているから、叩く時には徹底して叩くという、その筋の手法が際立ち始めていると思う・・・いわゆる昨今の社会変化だ。

 400人近いボランティア辞退があったというが、全体で8万人いることはあまり報じられないし、あっという間の反応に驚いた。都庁に2000件近い電話があったというが、誰がするのだろうか、組織的なものがあるのかもしれないと正直感じた次第。ピュア、ホワイト、フラワーといった言葉で起こされる運動のたびに、あっという間に署名が集まり報道の対象となるが、不思議なことに常に15万人から20万人なのだ。いわゆるこうしたたびに動員される基礎票があるのではないかとの推測もあるが、当たらずとも遠からじであろう。ピュアとかホワイトのイメージとは少々異なるイメージ、つまり、相手を叩く感情的なものは普通ではない。こういうと、これも偏見なのだろうか。何も言えなくなる自由、民主、言論社会でこうした方々にとって差別と称して差別をしていることにはならないのだろうか。エキセントリックな感性は、立憲民主党の蓮舫さんに近いものを感じ、空恐ろしい社会変化が進んでいるようだ。
 問題は、こうした動きにマスメディアがこぞって反応することだ。
 私は、こうした社会変化には感情を流されることなく、確固たる信念を揺るぐことなく自らの五感を大切にしている。もはや、残された人生はそう多くは無い。ましてや社会貢献できる年月はそれより更に短い。
 若い時から英米ミュージックに親しんできたが、シカゴというロックバンドの曲に「Does Anybody Really know What Time it is?]という曲がある。
邦訳は「いったい現実を把握しているのは誰だろうか?」
常に、現実を、そしてそれが要因となって移り変わる未来を見つめつつ、自分に素直でいるためには社会変化に流されないことが大切なことだと思う。
 古いかもしれないが、それでいいと思う近頃である!

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