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No.3462 自民党総裁選挙

2021.09.15

 今週から小学校も通常登校となったが、なぜか子供たちの様子にみなぎる元気を感じない。緊急事態宣言もあって、子どもたちの中には親の判断で登校を休む子もいる。おおむね理解は出来るが、やはり世間の息苦しさを共に感じ、仲間の休校で無意識のうちに不安感が膨らんでいるのかもしれない。
 そんな風潮の中での政権党の総裁選挙は17日明後日が告示である。今回の総裁選挙は自民党の正念場であることをひしひしと感じる。株価という指標は経済の実態を示していないことは明らかなのに、日々の変動に一喜一憂するかのようにメディアが伝える。韓国・北朝鮮のミサイル発射情報、ロシアのクリル諸島での軍事演習や国後島などでの開発に向けた投資勧誘、韓国の徴用工差押え裁判、そしてなんといっても中国である。この国の唯我独尊思考は地球全体の緊張感の原点ではないだろうか。

 ということで、自民党の総裁候補者には地球を俯瞰する鳥の目を持っている?高市早苗さんを一押しします。一言で言えば、国際感覚からもたらされる国家ビジョンがひときわ輝いているように感じられるからで、これは数号前にも書いたことでもある。しかし、朝毎グループは高市はずしの印象操作に余念がなく、選挙は蓋を開けるまでわからないとよく言うが、蓋を閉めてもわからないくらいの混沌状態となっている。はっきり言って、小石河連合には外交も経済面もほとんど期待できないと感じている。
 次回は、もう少し掘り下げてみたいと思う。と言うのは、自民党員の皆さんには高市支持をお願いしたいからで、それにはなぜだという論拠を示す必要と責任があると思うからである。一介の市議ではありますが、国の先行きには大いに関心があるもので。

No.3461 米価低落に悩む農家

2021.09.10

 蝉の声を聴かなくなったと思ったらシオカラトンボの姿が多くなり、夕方から朝方にかけて虫の鳴き声が心地良く響く。そんな陽気にすっかり秋色を感じて、早朝散歩も長袖とスラックスで・・・いやいやまだまだ数分歩いただけでじわーっと汗ばむ感覚は間違いなく残暑そのもの。
 田園風景も一部稲刈りが済んではいるものの、多くは雨のせいもあって今度の土日が盛りになるはず。あまり、遅くなると食味に影響するというから農家の皆さんは台風も見据えて毎年気が気ではない。

 ところで、議会でも出た話だが、今年の米価は1俵8,300円で、今年もまた米価の低落傾向が示されることとなった。1俵とは最近の流通風景ではほとんど見ることが無くなったが、60キロのことである。私たちが通常スーパーなどで見るのは、米袋一袋30キロの玄米か、ビニール袋に入った5キロ、10キロの精米したものがほとんである。その10キロもので3,000円から4,000円の幅、30キロ玄米で8,000円から1万円で、産地別、ブランド別で値段に差があると言うのが、消費者の一般的な米に持つ認識ではないだろうか。
ファイル 1381-1.jpg これが、生産者の立場で考えると、1俵2万円を超えていた時代もあったことを思うと、時の流れを痛切に感じるといったところ。
 いわゆる「米離れ」という食生活が主体になって、世はパン、麺が主流になりつつある。若い世代では炊き立ての白飯を口にする回数は極端に少なくなっているのだろう。当方も麺は大好物だが、やはり食の中心には白飯が無くてはならない派である。子どもの頃、母が作ってくれた塩をふっただけの白飯の美味しさは、今でも変わりなく郷愁とともに味わいたい我が家のメニューの一つである。昨日も塩ふり握りを新米で食したが、米の美味しさの原点がここにあり!といった満足感にひたった。

 さて、米作離農者が増え、圃場は委託で営農者などに米の生産が引き継がれる時代。土地の所有者は一反ぶり300坪に対して玄米30キロが返納される。しかし、実際は組合費、水利費といった維持費がかかるので、差し引き5,000円程度のマイナスになるようだ。それでも農業政策的には、休耕地にして草ボーボーという状態よりはいいということになるので、休耕田が多くならないことが自治体施策としても必要と言える。幸手市でも一反あたり1,000円の補助金を打ち出しているところだが、なにより、お米様様といった感じで米をいただく機会を増やしてもらいたいものである。

No.3460 菅総理お疲れ様でした!

2021.09.05

 9月議会も明日は一般質問の最後、3日目となります。これまで10名の議員が登壇し、残すところ3名ですが、私が6日月曜日のトップバッターで10時開始、その後、武藤、藤沼のベテラン議員お二人が質問します。今議会は最後まで傍聴が出来ませんので、お時間の都合次第でネット中継をお楽しみください。いや、楽しいというものではありませんかね。

 さて、号外まで出た菅総理の退陣発表。前日までの雰囲気とは真逆の状況となり、政治の裏側を推測する動きが活発です。
 しかし、菅総理はそんなに批判されるべき総理だっただろうか? 
■携帯料金の値下げ
■原発処理水の海洋放出決定
■不妊治療費の保険適用
■重要土地規制法
■ワクチン確保に外交ルートから尽力・・・国民の半分が接種完了はすごい!
■韓国に対する毅然とした対応
■日本学術会議にメスを入れる
■2020オリパラ開催
個人的には、国民目線のそうそうたる施策を実現したと感じています。

悔やまれる点では
■五輪では、反対していながら始まった途端に国民向けのお祭り報道に浮かれたマスコミだったが、終わるや否や開催したことを批判。この部分のマスコミの朝令暮改はあまりにも極端でした。
 それが証拠に、パラ閉会式がオリ閉会式より素晴らしかったという評価がネット上で広がっている直後、ヤフーのトップ扱いの記事に驚きを隠せません。毎日新聞の(おそらく社説扱いかも)の記事がそれです。
「新型コロナウィルスの感染拡大で1年延期されたが、感染は収束せず、東京オリンピック同様、史上初の原則無観客となった。開催の賛否が割れる中、日本勢が過去2番目に多い51個のメダルを獲得し、一定の盛り上がりを見せた一方、五輪を含め両大会で増大した大会経費の検証が今後の課題となる」
 というものです。パラ閉会式直後の記事ですから、メダル獲得など一定の盛り上がりを評してはいるものの、その嫌みな内容はタイミング的にも節操の無さが際立ち、盛り上がり全体に水を差すものでしかありません。盛り上がった大会の余韻をこうも素早くかき消す思考はいかがなものかと感じる次第です。
開催賛否が割れたことも今さら持ち出すことはないでしょうし、反対は主に立憲民主党と共産党が主体となってプロパガンダに利用していたものではないかと。つまり、政党支持率で行けば賛否真っ二つだったわけではないはずです。大会が終わり、菅総理の退陣で政局が混沌とする中、選挙を意図した左派応援メッセージであるかのようです。国家観から申せば、スポーツを政局にまで持ち込み、政権批判につなげる政党もメディアも、その存在は決して国の為にはならないと思います。
■分科会の尾身会長がパラリンピックに再訪したことに対して「銀座はもう行ったじゃないか!」と越権発言。別に銀座を再訪するために来たわけではなく、オリンピック同様にパラリンピックの開催責任者として再来日したと考えるのが普通。このバッハ会長への尾身発言が総理批判の印象操作に使われたように思います。
■やはりコロナ感染者が増えたことやワクチンの不安を煽動報道するマスコミ、これに乗って批判する野党といった図式が日々の日本の代表的印象になってしまった。上にあげた実現項目などコロナで消滅したかのよう。
■疲労感があきらかに顔に出ていましたね。目力が感じられなくなりましたし、自らの意志で発する言葉が迫力に欠け、徐々に少なくなっていったようにも感じました。
 本当は、強烈な芯の強さをお持ちの政治家だと思いますし、官房長官としての仕事ぶりは信頼感を感じさせてくれました。弁論ベタと言うと失礼かもしれませんが、冷静沈着を基本に、気取ったり、形容詞が多いしゃべりではないので理解されるのに時間がかかるタイプかもと言うのが私の菅総理感です。
■総務省と息子さんの関りは、タイミング的に不幸なことでしたが、これも左派系職員による内部通告としか思えませんし、スキャンダル探しのマスコミと野党の作戦にはまった感じです。

 菅総理お疲れ様でした。まだ任期がありますし、自ら発言されたように、コロナ対策に全力であたってください。私はあと2ヶ月で日本の快方が右肩上がりに変化するような気がしています。
 さて、次の総理は誰か? 政治は一寸先は闇が現実であることを知らしめたばかりですから、なんとも言えませんが、私の一押しは高市早苗衆議院議員です。なんといっても国家観が今の日本にとって真正面から向き合っている感じがします。初の女性総裁とかは別に関係ないのです。善い人であれば、どんな世界でもどんな組織でも男女の別はありません。あまり過剰に女性の社会進出を!などと叫ぶ必要はないと思っています。進出したい人が進出すればよい。それは男女にかかわらない。そう思いませんか。

No.3459 月替わりから定例議会

2021.08.31

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 1日も、1週間も、1ヵ月も・・・ほんとにアッと言う間に過ぎ去る感覚。おそらくこの1年も過ぎてみれば「早かったなー」といった感想しか残らないのだろうか。
 月刊誌等書籍、新聞、それに議会資料に目をやることの他、何をしたかと思い出すほどのものがこれといってない。そう考えて想い巡らせば、週末のソフトボール、毎日のメダカ管理と早朝ウォーク、そうそうスマホと仲良くする時間が俄然多くなったことは間違いない。今や、銀行や保険会社とのお付き合いもスマホが関わる時代。ついていくのが精いっぱいといったことだからして、頭がそれに追い付かないなどと言ってられない世の中になっており、一度は敗者になることを覚悟しながらも、そうはならじと敗者復活戦に挑む自分がいる。結局、そのたびに人の助けを受けながらまだ置き去りにされることなくデジタル21世紀の中にかろうじて残っている感じ。
 とは言うものの、議会活動にあっては自民党幸手市議団を結成して最初の議会が明日からということで、活力的には心身共に気合は入っている・・・ん、まっそんな思いで明日に臨むこととしよう。
 一般質問は13人が通告。私は11番目なので、5人、5人、3人のバランスで3日間行われるとした場合、3日目のトップが私の出番ということになる。通告したのは次の3点です。
1.住みやすい街づくりについて
 防災公園の整備、子育て環境の向上、休耕農地の有効利用等々
2.新庁舎建設資金の考え方
3.「いじめ」に対する(教育委員会の)見解
 コロナの関係で45分の定例持ち時間が30分に変わっており、どこまで深く切り込んだ質問が出来るかと思うと少し欲張り過ぎなのだが、一問一答形式は組み立て次第で調整可能なのでなんとかなると思っている。
 市政の一般質問は地域要望はあまりなじまず、それよりは執行部との丁々発止の議論の中で、確認と提案、さらには市政の方向性に対する提案を主とする発言を心がけているが、満足感で満たされることは滅多にない。これは、執行部の対応にということではなく、自分自身にに感じるということである。
 9月議会は1日から29日までを会期として行われます。一般質問は2,3,6の3日間、各委員会は2日間づつで、9日から16日までとなっています。
 今議会、傍聴は出来ませんのでネット中継もしくは録画中継での視聴をよろしくお願いいたします。
 

No.3458 多様性の理解の仕方

2021.08.28

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 2020オリパラのテーマに多様性がある。ダイバーシティなどという表現は最近つとに見なくなっているが、個人間や集団間に存在するマイノリティー感や性差といった価値観に左右されない社会という定義だそうで、五輪の開閉会式を観た限りでは、何がそういったことを示しているのかはっきりわからなかった。それ以上に、復興五輪という一方のテーマは、一部競技を福島で行ったことだけだったのかと感じている。
 
 私は、多様性が人種・民族間融合、男女均等といった内容を意味する表現であるならまだ理解できるのだが、今ひとつ、現実の世の動向に整合性を見いだせないでいる。と言うのは、このテーマが差別を無くすという原点の思考を訴えるあまり、別の差別を生んではいないかと危惧するからである。左派系もしくは全体主義といった主義思想が国家を征するとどういったことが起こるかはあえて言うまでもない。それは世界の歴史において、戦争自体は最大の悲惨だが、進軍勝利者によっては人の命に価値を持たない勝者の無慈悲な理屈がまかり通る。このことと現世の多様性を同等比較は出来ないが、寛容性を求めながら非寛容社会になってはいないかと思うのである。

 昨年11月、DHCの吉田嘉明会長が在日コリアンに対してヘイトに値する発言をしたとNHKが報道した。これに端を発し、つい先日のことになるが同社の化粧品のキャラクターとして使われているムーミンの管理会社が契約停止を決定したという。理由はオンラインによる署名運動によって本家本元のムーミンキャラクターズ社に抗議の声が届けられたことで、同社が契約打ち切りを決定したのである。さらに、この運動が国内の大手販売店などに及び、コンビニによっては商品撤退が進んでいるというのだ。恐ろしいことではないか。
 何が恐ろしいかと言えば、同社を徹底して排除排斥することは民間会社抹殺運動ともいうべき事態を意味するからだ。この会社には約3,000名の社員がいる。家族も含めれば1万人近いし、関連会社もあるだろう。
 人種差別だ人権問題だという社会正義が別の人権や差別問題を生んでいると言えないだろうか。いや、生んでいると私は思うし、そういう逆差別問題があまり問われることがないのも考え物だ。
 問題は発言した社長にあるのであって、個人を問題視する運動を起こすのであればなんとか理解できる。しかし、商品の不買運動は逆差別と言える面があり、危険な社会への変革につながる可能性もある。

 
 これもわずか数日前の話だが、韓国の地下鉄に次のような広告が出されたらしい。「日本人を殺せ」
 韓国は五輪の時も選手村宿舎のベランダから反日運動と思われる垂れ幕を流したことで顰蹙をかっている。本国からの指示ですぐにとりはずしたようだが、反日のすさまじさは徹底しているし、正に非多様性、非寛容国家言える。
 ここで、感じる問題がもう一つある。この二つの出来事に対する日本の報道は、前者DHCには各社が一斉に批判的報道を、後者は伝えるメディアが少なかった。DHCのようなナイーブな問題は、国会で野党が政権批判の為に利用するパターンが相場となっている。
 平和な現代に投げかけられる多様性の理解の仕方では、戦争ほどではないにしろ、一種のいじめ、虐待、差別が、排斥や抹殺運動という形で起こっているように思えるのと、SNSは恐ろしい情報ツールだということをつくづく感じる昨今である。

No.3457 議会中の来客 会えずに残念!

2021.08.25

定例議会前の執行部からの議案説明を受ける目的で議会運営委員会が開催された。9月議会は、決算認定と補正予算が中心なのだが、教育委員1名の任期満了による1名の人事案件を含め議案22件であった。
 午後は、全員協議会からコロナ対策支援本部会議を経過して解散となった。議会としての提案助言内容がまとまった段階でお知らせする予定です。

 午前の議運開会中に珍しい来客があった。県議時代に2人の県土整備部長にお世話になったのだが、そのお二人が揃って市役所に来られたのだ。事務局に名刺を置いて行かれたそうで、見るとお二人とも同じ会社の特別顧問と取締役の肩書だった。特別顧問になられた方は、県の部長から副知事になり、その後建設管理関係会社の理事長及び埼玉大学客員教授などを歴任し、今また前述の民間会社の顧問に就任された。いずれにしても、県で建設土木系の部長を経験されると、退職後は引く手あまたといったところで、いわゆる「つぶしが利く」代名詞のような人たちである。
 ずいぶん面倒見ていただいた方々で、人柄も温かく、副知事になった方は平成26年の2月の大雪に見舞われた時に、たまたま私の県政報告会をアスカル幸手で開催した際のゲストにお招きしていたのだが、時間に遅れることなく到着いただき、主に当時水不足で問題となった中島土地改良区の水補給作戦の詳細を説明してくれたのが忘れられません。権現堂第三万葉公園の整備、同トイレの新設、商店街車歩道整備、吉野町並塚幸手線歩道整備、今年開通した幸手境線の土地買収の促進など、今日来訪された二人の元部長との協議により、杉戸県土整備事務所への指示働きかけなどもあって実現したものです。 
 現幸手市副市長も、企業局局長、都市整備部長などを歴任され、街づくり、開発整備といった分野の専門家であり、このお二方とは緊密な旧知の先輩後輩といった関係にあります。まだ表に出ない施策が確実に推進されているものと確信しているのは、そうした人間関係の賜物があればこそです。

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