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No.3519 名優の死と多様性

2022.01.12

 団塊の世代の末弟に位置する私としては、ここまでの人生で印象に残る著名人、有名人たちの訃報に接する機会が多くなったことを実感している。同窓、同僚はもとより後輩たちの死に向き合う心も持ち合わせていないとならない年代になったということなのだろう。
 昨年も多くの著名人が亡くなった。そして新年明けて、好きな俳優だったシドニー・ポワチエさんが94歳で天寿を全うされた。「野のユリ」や「夜の大捜査線」が代表作と言われるが、私は大学生の時に観た「招かれざる客」が忘れられない逸品である。白人家庭に生まれ幸せに暮らすお嬢さんが、ポワチエさん演じる医師と恋に落ち、ある日我が家に連れて帰る場面。スペンサー・トレイシーとキャサリン・ヘップバーンという大俳優が演じる両親の驚きと葛藤は、アメリカで今でもくすぶる人種問題をわかりやすいシチュエーションでストーリー化した名画だ。ほとんどがこの4人の場面に終始するが、医師の両親も息子が白人の娘と結婚することに心が揺れる。特に両家庭の父親が子どもの幸せを願うという意味での結婚許諾に悩む姿が思い出される。
 もうかなり前のことになるが、テレビでこの映画に再会して知ったことだが、両親役を演じたトレイシーとヘプバーンは私生活でも長い間事実婚の関係にあったという。この二人をこの脚本の両親役としてキャステイングしたことがアメリカらしいなと感じたものだ。

 私は中学生の頃に映画とロックに同時に目覚め「スクリーン」や「映画の友」「ミュージックライフ」といった月刊誌のトリコになったものだ。毎月は買えないこともあったが、オードリー・ヘプバーンが表紙を飾ったり、彼女の特集が組まれていると小遣い前払いをせがんで本屋に飛び込んだ。ヘップバーンとビートルズは大切な青春時代のアイドルだった。
 「招かれざる客」は人種問題に揺れるアメリカで、日常起こり得る問題を取り上げたファミリードラマなのだが、母親役ヘップバーンはアカデミー賞主演女優賞を獲得し、父親役のトレイシーも男優賞にノミネートされるほど当時のインパクトはかなりのものがあったようだ。
 ポワチエは主役扱いではなかったが、映画が訴えるコンセプトには欠かせない存在だった。今、まさに多様性が問われる社会だが、アメリカ映画史における多様性を大陸全土にアピールした名優だった。

 私は、多様性が人権・人種・平等・差別・ジェンダーといったワードに絡めてメディアも多用する時代になったことを理解はするが、それを文字や言葉で声高に叫び、デフォルメし、それに逆行する疑いがある主義主張を言葉にでもしようものなら徹底的に叩くような世の中の動向にはどうも釈然としない。そもそも、多様性を声高に標ぼうするメディアの現代風潮にはどうもなじめない。
 こうした問題への対応は、75億人それぞれの人の理性や道徳観に由来するものであって、けっして強要するものではない。また、人には喜怒哀楽の感情とそれに関わる形で好き嫌いの感情もあり、すべからく同じ土俵で測れるものではないと思うからだ。嫌いだと思う感情が口をついて出ると、それは差別だと主張する組織層があることにも違和感がある。
 ただ、一言で言えば、「人権」とは何か!についてわかりやすく理解できる幼少時代の情操教育が日本では足りないのかもしれないとは感じている。それでも中国共産党や金正恩及び数人の国家元首たちが持つ人権意識と比較すれば日本人の自治能力は優れているのではないだろうか。

No.3518 権現堂堤の桜が・・・

2022.01.10

ファイル 1439-1.jpg 昨日の埼玉新聞に気になる記事が。しかも1面トップ扱いで掲載された内容は、権現堂の桜の老齢化が進んでいることと、クビアカツヤカミキリの被害が見つかったことによる維持保全の難しさを伝えるものでした。
 今や、四季折々の楽しみを魅せる花堤として県内屈指の花名所になっている権現堂桜堤ですが、人間と同じように高齢化問題の波が押し寄せているということなのでしょう。老木化はかなり前から指摘されていたことですが、桜保存会の方々の努力といたわりの精神で手を入れられ大事に管理されてきたわけです。
 加えて、この20年ほどで、水仙、紫陽花、曼珠沙華といった花木を植栽し、一年中堤を賑わす幸手の名所に仕立て上げました。また、花見見物に訪れる人たちに更に癒しの楽しみをという想いで屋久島ヤギの飼育を始めるなど、アイデアと努力を注いできた県立公園です。私も県議時代にトイレ、事務所、西側駐車場、そして万葉の花であしらった第3公園の新設に多少のお役に立てたという想いもあって季節にかかわりなく時折訪れる癒しの公園です。
 権現堂公園は、県内にたしか26ある県立公園のひとつで、幸手市及び桜保存会が県から管理委託されています。その中心人物として活躍された同会並木前理事長が、昨年10月に亡くなられたことから今後の保全管理に関心が深まっていた矢先の新聞報道。私は、堤の話をするたびに幸手市のランドマークだと言っています。権現堂桜堤が、県と幸手市の貴重な財産として永遠に保全されるよう願うばかりです。

No.3517 悲しい知らせ

2022.01.08

 昨夜、ある男性からの電話に出た。名前が示されない電話や03、0120といった電話には出ない主義だが、なぜかその電話には出た・・・というより間違って出てしまったというのが正解かもしれない。しかし、その間違いはまさに正解だった。
 電話の主は、勤め人時代20年間に及ぶ総務人事畑担当の時に新卒採用した女性社員のご主人だった。当初、名前を名乗られるも暗い感じだったので、いぶかしげな感覚で対応していたが、突然それまで名乗っていた苗字から奥さんの旧姓をフルネームで告げたので、「えーっ!」と思わずうなるような声をあげて理解することとなった。
 寿退職で福岡で式を挙げるのに際し出席してもらいたいと言われ、始めて福岡に出向いた記憶は今も鮮明だ。子どもが受験生だった当時でもあり、太宰府天満宮を参拝したのもこの時だったが、ついでの参拝と本人がいない参拝では菅原道真公への願いが叶ったのかどうか・・・?

 〇〇由布子君はとても明るい女性で、結婚にあたりご主人が焼き鳥店を開店するので、それを手伝いますと言って笑みを絶やさない人だった。
 その彼女が・・・年の暮れに亡くなったと。電話から伝わる憔悴したようなご主人の話に驚きと同時に無念の思いが募った。52歳・・・。3人の子を残して旅立った彼女、どれだけの思いを残して逝ったのか。
 退職後も毎年書かさずに届いた年賀状。当初は店の繁栄ぶりを伝える内容だった。きっと彼女の明るさが新規店の底力になっているんだろうと確信の喜びで読んだものだが、その後、ご長男が生まれてからは野球や吹奏部で頑張るお子たちの成長ぶりを伝える内容に変わって、いつも写真入りの幸せ感満杯を伝えてくれる味わい深い賀状だった。
 今年は3が日が過ぎても届かないのでどうしたのかと思っていた矢先の見知らぬ電話。彼女が出てやってくださいと私に告げたのかもしれない。
 最後に、ご主人が「福岡においでの際は、ぜひお立ち寄りください」と。
 彼女が素晴らしい伴侶を選び、そして恵まれた家庭生活を送っていたという感覚に涙腺が緩んでしまいました。
 お子達のことはご主人に安心して任せてやすらかにお眠りください。
 心よりご冥福をお祈りいたします!

No.3516 新興メーカーの落し穴

2022.01.04

 暖かい陽光が射した三が日でしたが、1日と今日3日は風が強く体感はブルブル感で身体が固まる感じでした。

 固まると言えば、EV市場を席捲する米テスラの47万台を超えるリコールが年が変わる直前に発表され、翌日の新聞がその内容を伝えた。脱炭素の旗頭となって久しい電気自動車市場は世界各国で販売台数を伸ばしているが、日本では今一つ遅れをとっているといったところ。
 昨年末には、テスラのCEOが1兆円を超える所得税を納めたというニュースに驚いた直後のリコール。昨年の販売台数の正式発表は無いが、1昨年の販売台数が50万台というのだから今回のリコール台数はこれにほぼ匹敵する。製造責任の重さが問われるのは間違いないと思う。経営陣はこの事実を受けて身体が固まったかどうか・・・。

 私は当初、電気系統に問題があると早合点してニュースを見聞きしたが、事実は後方映像が撮影されないとか、トランクが突然開き前方をふさぐというもので日本車のリコールの場合とその特徴は異なる感じで、車を造る上での初歩的な感じがしてならない。
 エアバッグ不良で厳しい法的制裁を受けたタカダ問題の際、各国の車が影響を受け、同社のモデルXも交換対象となったのは2015年のこと。当時、日本に輸入されていたモデルXはわずか275台で、まだまだ未知の車といった感覚だったが、その後に発売されたモデル3とモデルSは、時折市内で見かけるようになったくらいなので6年前の比ではないだろう。
 この時、タカダ自体が厳しい法的制裁を受けた例があるので、アメリカの交通安全局の対応次第では米経済を支える一面もあった同社の今後に暗い影を落とすことにもなりかねない。

 実は、このニュースから初めて知った中国の関係にこれまた驚くこととなった。中国でもこのテスラのリコール届出が20万台あったというではないか。対象は輸入車と上海工場生産車。つまり、50万台中20万台が中国で、しかもテスラという新進気鋭と(小生は)考えていた企業が中国で既に生産されていたというのだ。
 脱炭素をめぐっては、各国が技術開発を競う分野であり、EVは主役にあると言っても過言ではない。販売台数で世界トップにある米企業が中国に結果として技術譲渡する経営体制をとることで実績を上げ、株価高騰の代表格になっているのだ。中国の安価な労働市場と14億人という経済規模に目を向けるのは日本の大企業にもあることだが、テスラの事実は知らなかったとはいえ心底驚いた。販売だけならまだしも生産までとは。
 実際、中国の新興メーカーのEVが、大幅に走行距離を更新したEVを昨年末に発表しているし、海外で高級EVの販売も始めている。
 EUが2035年からHV、PHVも含むエンジン駆動車のすべてを廃止することとした。その結果、まだ多いとは言えないものの同圏内で2020年の販売台数は2019年の倍となったという。充電設備と電池の開発及び設置の展開次第で、2035年が正に自動的に前倒しとなる可能性も考えられる。
 最も、個人的には中国の車には乗りたいとは思わない。中国製高速電車の問題など考えるとどうしてもその気になれない。いや、今回のテスラのリコール対象も中国での生産車に問題があったことから発生したのかもしれないと感じている。申し訳ないが、中国の生産品の粗悪さは固定概念ではなく事実そう感じるのだ。中国製の車に命を預ける気にはなれないというのが正直なところだ。

 元旦ブログの次の書き込みに何を選ぼうかと悩んだが、いろいろ関心を持って見つめている中国との関連で、テスラ車リコールを書いてみました。
 こんな形で、議員活動を中心に360度の目線で巷の話題も取り上げてまいりますので、また1年お付き合いいただけましたら有難くよろしくお願い申し上げます。

No.3515 太賀新年

2022.01.01

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 新しい年が明けました。ところが、今だコロナ禍にあえぐ世情と、親しくさせていただいた知人たちが旅立たれた令和三年を、良い年だったと思い起こせる心情ではないものですから、おめでとうございます!という言葉が素直に出てきません。
 そうは言いながらも、プラス思考で前向きにこの1年を頑張らなければならないという想いは強く持っています。今日元日にいただいた年賀状の多くに、激励と期待の文字があふれていました。有難いことと熱く感じる次第です。
 あらためて感謝申し上げます!

ファイル 1436-1.jpg 元日ブログということで、年賀のご挨拶を貼り付けました。今年は、私の干支でもある寅年です。あまり縁起をかつぐ人間ではありませんが、まったく意識をしないということでもありません。タイガー新年として素晴らしい思い出の残る一年になるよう努力したいと思います。
 本年も議員活動はもとより、地域ボランティア活動等々精一杯頑張りますので何卒よろしくお願い申し上げます。

 

No.3514 変わる社会、さて来年は

2021.12.31

 令和3年もとうとう大晦日を迎えました。決まった定例事をこなしただけで、他に何をしたのか記憶に残らないのが今年の特徴だっったような・・・。とにかく、あっという間の一年でした。

 コロナはいつまで都道府県が日々の感染者数を発表するのだろうか。
 現時点でオミクロンが感染度を再発しているのは確かな事かもしれないが、インフルエンザの感染情報が流される事はまったくない。毎年のようにワクチンを打っているのに、コロナワクチンには何故否定論を煽動する人たちがいるのだろうか。いつまでコロナに右往左往しなければならないのだろうか。
 政治的な偏向報道が日本のマスコミの特徴となっているが、政治以外の多くのテーマでも偏った対象に話題を集中させるマスコミのあり方は時代の流れなのだろう。コロナもしかりの状態になっている。
 偏った報道のスタイルとして、たとえば、私は女子ゴルファーの渋野日向子選手の屈託のない笑顔に清々しさを感じ、気になるプレイヤーなのだが、今年一年で考えれば稲見萌寧選手や古江彩佳選手、小祝さくら選手といったプレイヤーの方がゴルフの実績としては渋野さんよりはるかに活躍度は高かった。しかし、話題自体は常に渋野選手にスポットライトが充てられており、ネット報道での女子ゴルファー単独情報は彼女に関するものが圧倒的に多かった。私にとって別に不満ではないのだが、ふと世の中全般を見ると、こうした報道の偏りは上げればキリがないほど至るところにあることがわかる。人気者もまた不人気な事象も電波によって、また意図的に修飾され、さもそれが正義正論であるかのように伝心する。真実も嘘もデフォルメされることによって更にその内容での伝心力が強化される。詳しいことは控えるが、今、そうした社会変動がじわじわと起こりつつあると感じている。政治の世界はそれが際立つ。
 偉そうなことを言うつもりはないが、そうした動向に惑わされないためには個人を失わないことだ。知性、理性、信念、ポリシーなどなど・・・生きていくすべとして迎合している場合が多い。それは、いつの間にか自分が見えなくなるどころか自分を無くすことにつながる。
 来年は寅年。定期的に自分を見つめ直すことが必要だと 何回目かの年男となる新年を迎えるにあたって考えるこの頃です。

 今年は3500回というブログ更新を達成できました。そんな年を上皇ご夫妻様のブログで締めくくろうかと思っていましたが、10日近くも空いてはさすがに自分がもどかしく、と思いつつ、最後のブログを書き始めたらたわいのないことをぶつぶつつぶやいてしまいました。失礼いたしました。
 ということで、本年もブログにお付き合いくださいましてありがとうございました。来る令和4年もなにとぞよろしくお願い申し上げまして、本年のブログ納めとさせていただきます。

 良いお年をお迎えください!
 

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