記事一覧

No.3791 下水道使用制限のお願い

2025.01.29

 28日午前10時10分に発生した八潮市での流域下水道人孔の陥没にともない、下水道(水道水と汚水」の使用制限に関する通達が埼玉県からだされています。これは、中川流域下水道に属するエリア全体に対するもので、八潮市が県内最下流部で幸手市が最上流部になる下水道エリアです。
 この通達は、本下水接続施設・世帯に限定されています

・洗い物等は蛇口を細めに閉め、生活排水を必要最低限にする
・お風呂の残り湯を極力流さない

*トイレの使用及び水道水の飲用については問題ありません

<対象施設>
 埼玉県中川流域下水道の全施設及び住宅
<制限期間>
 復旧までの期間(当分の間)

 

No.3790 攻守事業に選択と集中

2025.01.28

 毎日のように開かれる新年会で各人が語る挨拶では、干支に結び付けてのものが多くあります。すなわち、脱皮して成長をする巳のように、一皮も二皮も剥けて清新に成長したい(またはさせたい)と念願しているといった内容です。成長はもちろん大賛成ですが、その成長も大地震によって庶民生活が一瞬のうちに奈落の底に落とされ、台無しになる可能性も憂慮される昨今です。
 過去の地震を対岸の火事と考えることなく、いつ何時我が街、我が身にふりかかるかという意識を強くする必要が増しています。神戸、東日本、熊本、能登といった地震被災地では脱皮どころか、せっかく身についた血脈・筋肉までがそぎ落とされたのです。現時点でほぼ高次元での復興が認められるのは神戸だけのような感じですが、なにより、被災者の心に深い無念さが残ったままでしょうし、その無念さはある意味自責の念にも近いものがあるのではないかと推察します。それは防災対策、地域強靭化への備えが不足していたという思いに違い無いと。しかし、現実は防災面に限らず攻守双方にわたる事業が目白押しです。
 幸手市の財政状況を考えるまでもなく、こうした対策は一自治体単位で実現することは困難ですが、やはり計画的な財政のやりくりと、優先順位を的確にとらえた選択と集中が求められます。
 振り返ると、幸手市は平成13年頃からほぼ5年間にわたり、各種財政指数から第二の夕張になりかねないという実態にあり、ゴミ袋の有償化、施設使用料の値上げなどの受益者負担などの市民協力も得ながら財政を切り抜け、起債を自力で判断決定できる状況を守り抜きました。思い出すほどに攻守両面に及ぶ大きな事業が待ち構える中、議員の責務も以前にも増して重い状況にあるのは間違いのないところと確信しています。
 さて、今日は午後2時半から三郷市で第4区議長会役員会が開催されます。
天気晴朗ですね。庭の草花の芽が吹きつつあります。

No.3789 大人顔負けの子ども議員

2025.01.24

アイコン

 昨日は季節恒例の幸手市子ども議会が開催されました。いやー、提案型の素晴らしい一般質問の連続でした。質問自体がまさに幸手市が抱える現実問題をテーマとした高度なもので、現実の本議会でも対象となることの多いものばかりでした。プロジェクターを駆使した質問形式も立派でしたが、なにより大人議員も初めて耳にするような答弁を引き出したところなどは素晴らしかったですね。先生方の指導もあるとは思いますが、質問原稿に目を向けることも少なく、しっかりと自分のものにしている発言スタイルには関心させられました。
 テーマは、防災の観点から学校体育館のエアコンの重要性、小中学校統廃合後の跡地利用、商店街活性化と街づくり・・・子ども食堂の質問では、子どもに限らず誰でも参加できることで、いろいろなコミュニケーションがもたらされるという提案に対して、全国に約9000ある子ども食堂の7割が誰でも参加できるタイプの子ども食堂なので、幸手市もそういったスタイルの子ども食堂を増やしたいといった答弁がありました。ちなみに幸手市の子ども食堂は現在5カ所あり、2か所が誰でも参加できるものだそうです。
 思いやりの精神が各所に感じられる提案質問は、大人議員もたじたじ顔負けといったところで、頼もしい限りです。

 

No.3788 埼玉県教育長

2025.01.22

アイコン

 新年1月は様々なイベントに議長という立場でご案内いただくことの多い月です。先週も15日に大野知事と県内63市町村議長の新年懇談会が知事公館で開催され、多くの県内自治体議長が集いました。ここには大野知事の他、部長と部長級の県の重職者も参加しています。この2年近くで知り合った議長さん方との懇親を深めることも意義深く、大切なコミュニケーションの場となりますが、それ以上に県の重職の方々との再会はなつかしさ以上に感激する場面の連続でした。
 会が始まってセレモニーが終わると同時に、私に声をかけてくださる方が数人続くのですが、そのすべてが私が県議時代にお世話になった職員さんで、この10年経過の中で部長になられた方々ばかりです。旧交を温める機会が、先方から寄ってきてくれるという有難さはひとしおです。そしてなにより、昇進され立派な姿に接する現実が嬉しいではありませんか。また、ほとんどの部長さんが幸手市および市議会の現状を把握されていて、心配やら助言の言葉をかけてくれることにも感激が増すものです。
 当然と言えば当然なのですが、県の職員さんは全ての自治体の実態を把握することがその職責を担うことにつながるので、それはそれは自治体情報に対するアンテナは高くしているのです。

 
 感動モノの有難い声掛けやドバイスとは別に、その存在自体が感動モノの人物にも再会できました。それは埼玉県教育長となっておられた母校の後輩です。10年前当時は教育委員会の課長さんでしたが、昇進を伝える報道に思わずオーと感じたことをおぼえています。実際に本人に再会して、その貫禄というか埼玉県教育行政のトップになられたことに同窓生として誇りを感じるたたずまいの方でした。とにかく重厚感が半端ないといった人物でした。後輩などとおこがましく、人間も一定年齢を超えると先輩後輩など無いも同然です。
 平成23年の忘れもしない東日本大震災の直後の県議選。思い出すほどにスピーカーの音量を制限するなどといった変則な選挙運動でしたねー。おかげ様で県議にならせていただきましたが、その時の県教育長も母校の1年先輩でした。そして、母校出身の職員さんたちと同窓懇親会を実現したのも懐かしく思いだされます。実は、どういうわけか当時の教育委員会には同窓生が多くいましたが、劣等生だった私からすると母校の名誉すら感じさてくれる鑑のような職員像の皆さんといったところなのです。

No.3787 中国で呼吸器感染症拡大

2025.01.13

ファイル 1718-1.jpg 添付の埼玉新聞が詳細を報じた新たな呼吸器感染症は、またも中国が発生の地となっている。ヒトメタニューモウィルス感染症という聞き慣れない病だが、実は2001年に発見されていたウィルスとのこと。忘れもしない5年前、武漢市でコロナ感染が世界で初めて認知されたことに続く実態は、中国の衛生実情が極めて深刻であることの裏返しではないかと思う。
 日本の政府は、石破首相に続いて岩屋外務大臣が中国を訪問し、石破政権が親中国路線を構築するかのような対応を示している。インバウンド需要や労働市場の活性化を高める目的かどうかわからないが、10年の有効ビザを認める約束をするなど、大甘な対中政策を示しているのだ。メディアはオーバーツーリズムや、生活様式の違いからくるマナー違反などで、頭を痛めている業界も多いと伝えているにもかかわらずだ。
 何が大甘かというと、小学生刺殺事件で真相究明を避ける姿勢、日本の領海内にブイを設置した件など、外交上厳しい対応を求めるべき事案があるにもかかわらず、にこやか外交にしか見えない首相や外務大臣は、どう考えても日本の国益をそらんじているとしか見えない。
 こうしたことを思うほどに、新たな感染症流行に対して政府、厚労省がどういった方向性を示すのかも見えてこない。実は、コロナでもなくインフルでもない、熱も無いが喉の調子が思わしくない状態が長く続いて辛いという知人がかなりいる。自分も昨年の6月から7月にかけてそういった体調が続いたことがあったので、まさかとは思うが、すでに日本に上陸していないと誰が言えるのか。楽しい日本にしたいなどと暢気なことを言ってる場合ではありませんよ、石破さん! 喝だ!!!

No.3786 万里一空

2025.01.13

 今号の表題は、昨日行なわれた「令和7年幸手市二十歳を祝う会」で配布されたパンフレットの表紙タイトに用いられたものです。過去には雲外蒼天なども使われましたが、今年は剣豪宮本武蔵が記した「五輪書」にある名言を実行委員会のメンバーが選択したものです。
 武蔵が意図したのは「世界は一つの空のもとにあり、どこまで行っても同じ世界である」で、それを「心迷わず精神を修養し、身体の鍛錬を極めれば目標の到達できる」と結んだのですが、更にそれを解して「目標や目的に向って、やるべきことを見失わず努力し続けること」として、限りない努力とチャレンジ精神を問うたものとされています。
 なにやら、相撲の世界で昇進時に語られる四文字熟語に使われそうな言葉ですが、実際、座右の銘にしている人が少なくないようです。

 幸手市で二十歳を迎えられた方は、女性167人、男性216人の計383人ということで、年ごとに減少しているのは必然的と考えるべきか、やむを得ない現象でもありますが、整然と座り、いかにも厳かな式典を当事者たちが作っている様が、まさに感動ものだなあと思った次第です。
 九州地区の同会での当事者パフォーマンスは世界的に有名とのことですが、テレビが報じる想像をはるかに超えたド派手に着飾った若者の姿に、女子アナが「素敵ー」と声を発していたが、私的にはそう感じなかったのは私の感性が時代に合っていないということなのだろうか。来月、後期高齢者入りとなる立場では、それも致し方無いのかもしれないと思いつつ、まだまだ万里一空の精神を持ち続けたいと念じる自分がいます。

ページ移動