記事一覧

No.2070 今や、花のメッカ

2011.06.27

ファイル 7-1.jpgファイル 7-2.jpg

 先日、久しぶりに権現堂堤に出かけました。あじさい祭りの真っ最中で、今が見頃の状態がまだ数日続くということです。
 多くの品種があるというあじさいですが、近年、人の目を惹くのが写真の種類だそうです。見事なほどに大きく開花した房を持つ種で、教えていただいた名前の記憶違い(物忘れ)がなければ・・・たしか「アナベラ」という名前だったかと。

 水仙、吉野桜、紫陽花、彼岸花といった四季折々に姿を変える堤は、今や花のメッカと言ってもよいくらいだと思いませんか。
ちなみに、右の写真は菜の花畑で育てられているカボチャだそうです。畑の利用にも工夫が見られます。近未来の設置オープンが期待されている農産物直売所で販売するのもまんざらではありませんね。

No.2069 県議会の一般質問

2011.06.26

 24日は改選後初の一般質問が行われました。
 あらゆる面で、市議会と異なる状況を感じる県議会ですが、一般質問もまた、かなりのものでした。

 流れは、ざっと次のようなものになっています。
◆質問者登壇・・・約30分の質問発言
◆質問はほぼ6項目から8項目で、これを一気に発言。
◆30分ですと、だいたい文字数にして9000文字程度になるそうです。
◆議員席には、質問者の登壇順に、その質問者の質問項目を記載したものが配布されます。つまり、事前にはわかりません。そこには質問項目に対して誰が答弁するかまで記載されています。
◆答弁は質問終了後ただちに順次おこなれますが、たとえば知事が答弁するものはすべて、知事が一回の登壇で語ることになっています。
◆答弁時間に制限はありません。
◆質問者一人ごとに休憩に入り、1日に登壇する議員は3人です。

 質問者ごとに傍聴者が訪れていましたが、昨日は公明党議員の時が多かったですね。それと、知事3選出馬の質問も予定されていたことから、記者席もにぎわっていたようです。
 とにかくヤジがすごい! 時と場合で集中します。これには驚くと同時に、発せられる内容にうなずく部分もあって、あきれるといった感じはしませんでした。タイミングかつ的確性を意識して私も言葉を発しましたが、近辺は静かでした。新人議員の多くはあっけにとられていたのかもしれません。 

No.2068 思いやりをはき違えた言葉

2011.06.23

暑いのなんの! 帰宅後、家内が早速曰く「今日冷房かけずに頑張ったわよ」 一体全体、今日の気温がどれほどのものだったか知らないまま、家に入って数分後には汗が噴き出す感じ。PCメールを確認したら、今からこんな暑さでは先が思いやられますね・・・と。やれやれ。

 さて、過日開かれた自民党県議団会議でのことを報告します。
 前議長の小谷野議員によると、県内で行われたある会合で、財務副大臣が次のような発言をしたようです。その財務副大臣とは埼玉県選出の議員ですが、曰く「今後、被災地救援活動に赴く自衛隊員には特別に報酬を支払うことも考える必要がある」という主旨のものだったと。
 これを聞いた自衛隊員は忸怩たる思いに至ったのか、泣いてくやしがったそうです。
  
 悪意がある話ではないと感じますが、時もマトも得ない副大臣発言と言わざるを得ません。
 そもそも、自衛隊とは国を守り、国民の命を前衛隊がごとく守る役目を持っているわけで、今、約23万人いう隊員のうち、10万7千人が被災地に派遣されています。この自衛隊によって救出された方も多く、まさに自らの命を張った救出支援活動に使命感を持って従事しているわけです。現状知る限り、被災地で3人の自衛隊員が亡くなっているという事実もあります。
 軽々しくお金の話をする副大臣では、情けないことこの上無しです。
 自衛隊を称して「暴力装置」とおっしゃった国家の重鎮もいますが、この方からの謝辞は自衛隊に対して贈られたのでしょうか。

No.2067 さあ、定例議会が始まります!

2011.06.20

アイコン

 スカッとしない空模様ですが、それでも昨日は久しぶりにソフトボールで汗を流すことが出来ました。同じユニホームを着て公式戦(一応)に立ち向かうチームスポーツは心身ともに若返る気がします。少なくともストレス解消になっていることは間違いありません。
 3月までは、週に1~2回ほどアスカル幸手のジムで体を動かしていたのですが、それもまったくできない現状があります。今後も、定例的には難しいと思いますが、時折でも行けるよう再始動したいと思っています。姿を見かけましたら遠慮なく声をおかけください。

 さて、定例と言えば、今日20日は、県議会定例議会の初日です。5月24日の臨時議会以来の本会議であり、なにより大震災後初めて開催される本議会ということになるわけです。
 疑問符の多い国政を横目に、47都道府県でどういった議論が交わされるものか興味のつきないところです。
 もっとも、特定の県以外はどこも財政的に厳しいところですので、それぞれの県民生活に関わる内容が中心になるのは当然です。復興支援という観点がどういった形で審議の対象になるかは?です。

 一般的な在り様として、議会の信頼が損なわれているという残念な状況がないではありませんが、知事や市長のいわゆる首長と称する自治体トップが、自分の思うがままの議員構成にして、独断政治を展開しようとする動きも西の方角にいくつか見られます。
  政治は政治家の知名度やパフォーマンスによる人気をバロメーターにして、その特定人物の好きなように進められるようになっては、パワーバランスの偏りという点で大変な危険をともないます。世界の政治の歴史をふりかえれば、多くの事例があったことを、その時折の流れの中で、忘れがちになりますが、この点は常に戒めとして認識しておきたいものです。

 そうした意味においても、地方政治の原点である二元政治において、議会の存在が有権者に認識してもらえるよう、議会人の見せどころは大いにあるはずだと思っています。

 とは言うものの、けっして気張らず、自然体で臨みたいと思っている今朝の心境・・・・・どんなものでしょうか。

No.2066 「想定外」の想定が肝心です!

2011.06.16

 どんよりした空ですが、遠く九州ではすでに大雨の被害に各地が襲われているようです。
 大震災後、各地では地域防災計画の見直しを進める自治体が増えつつあります。ところが、埼玉県では市レベルで見直しに取り組んでいるのは、さいたま、熊谷、川口、飯能、加須、本庄、羽生、深谷、朝霞、北本、幸手の11市だけにとどまっています。他の市は「今後見直す」という表明はしているものの、国の防災計画が見直されることになることを予測し、上位計画次第の見直しを唱える市もあります。

 地震を想定した防災計画ですと、どうにも困窮してしまうのがありとあらゆるシチュエーションの想定です。つまり「想定外」というものをすべてクリアしきれるかどうかです。すべてとなると計画上も資金面からも膨大な計画にならざるを得ず、ましてや実際の対処との関連ではおよそこれで大丈夫というものは永遠のテーマになってしまうでしょう。

 いずれにしても、国家最高権限保有責任者である政権が「想定外」と発するなど、政治主導の被災地対策に後れをとっている現状は、「国民の生命を守る」という観点からは、その責任をはたしているとは言い難く、その国が今、新たな防災計画をどれほど煮詰めることが可能なのか不明です。つまり、いつ、いかなる場所で、どれほどの大きさでという例の5W2H的発想です。
 そして、これを待って計画を見直すということですと。これまたいつのことになるのやらですから、ここは積極的な対応が求められます。

 埼玉県では、6月2日に関係団体を含む60人が参加して、第一回県防災会議幹事会を開催し、見直しに着手しました。これは2年ぶりの見直しということです。今後は、マニュアル外の事態への対策において問題点や課題が協議検討されていくことと思いますが、まさに真剣な討議になってほしいものです。

No.2065 どこかが違うと思えてならない・・・

2011.06.11

 「平成の国難」
 たしかにそう感じます。言い得て妙にうなずかせられる表現です。しかしながら、これはけっして、東日本大震災だけがこの言葉の原点ではないと感じる昨今です。

 放射能には人類は極力猛烈に反応するものです。これは当然と言えば当然なのでしょうが、この今の国情において、あまりにもこの反応が日々トップ見出しになることに・・・私は違和感を覚えています。

 今まだ、瓦礫の下もしくは海中で行方不明の方々がいらっしゃる。そのご家族の心中はいかがなものでしょうか。津波と瓦礫で死んだ魚が多く、その腐乱がハエを発生させ、新たな感染症が問題になっていると伝えるテレビ。まてよ、まだ見ぬ身内を思う方にとって、この報道はいかがなものだろうか、と私は思うのです。現地の対策として大切かもしれないが、全国放送で伝える内容なのだろうか? 気配りもやさしさもない報道姿勢が最近多い!

 体育館の堅い床で2カ月以上も生活されている方々もいる。しかも大半は高齢者だということです。避難生活とはいえ、食事、風呂、トイレ等々あらゆる面で一般的普通生活さえできない辛さが生むいらだち、ストレスはいかなるものか。
 遠い、慣れない疎開地生活で忍耐を強いられ、先行きの不安に襲われる毎日の避難民状態の皆さんは、どんな気持か・・・こうした心中は、どれもが簡単に想像できる範囲をはるかに超えていることは間違いありません。

 しかも、全国民のささやかな気持さえ、まだ3割しか届けられていない義援金状況も「何やってるんだ!」という思いに近いこの頃です。ささやかな気持ちではありますが、それが1600億円(2000億円説も)という未渡金として集約された額があるわけですから、全体的にはまだまだわずかという表現に近いのかもしれませんが、被災者の皆さんからすれば、けっしてスズメの涙ではないと思います。それにより、どれほど気持ちが落ち着くかはわかりませんが、原資の無い不安を早く解消するのは大切なことです。

 以上のような現実に対して、国政が新たなに関連立法を発して、即刻対応すべきだったところが、もはや緊急対応という言葉が不適切なほど時間が経過してしまいました。
 そして最近は、マスコミの目も、また被災地外の国民の目も、この放射能の話題に騒乱を超える狂乱にも近い状態です。こうした部分では、被災者の心理とかなり乖離しているように感じるのですが、どんなものなのでしょうか。若年層や子どもたちの食生活を未来に置き換えて考えると、確かに憂うべきですし、気がかりな状態ですが、私はあえて心の内に閉じ込めて、自分の判断で購買消費行動をするしかないと決めています。基本的にスーパーで販売されているものから取捨選択するしかないと考えるようにしています。それしかないとも思っています。自家製野菜に満足されている方はどうしたら良いか?

 最近のメディアで、東京都にある自治体で放射能を独自測定している街はいくつのうちいくつだけです!といったようなワイドショーがありましたが、おかしな話です。やるのであれば、東京だけを対象にすることではありませんし、実践してない街がまるで悪者のような伝え方です。雨風の自然によっても変化するからやらないよりはやったほうが良いとは思いますが、それで万全ではないことにまで一喜一憂したくはないというのが私の思いです。

 いまの日本の社会風土は、みんなで騒げば怖くないといったマスコミ主導型の煽動社会、元来生きる中で自然と身に着く公平性や平等が、その質を違えて求められるような風潮、自己欲求の行き過ぎで犯罪にまで手を染める度合いを増し、かつ精神不安が他人をもあやめるストレス社会、満足に子育てができない父親・母親がふえている社会。
 これらが、政治の貧困さや、バブル崩壊後の経済停滞の責任にばかり置き換える思考も顕在している・・・・・このように考えていくと、今回の大震災は、いつのまにか人災が上乗せになっていると思えてならない。まったく困ったものです。はてさて、日本という国は衰退している?

 たしかに、急速に世界での存在感が薄くなり、軽々しくみられる日本になってしまった、この責任は政治にもあります。それは自民党政治にあると現政権は自己責任の回避に躍起ですがとんでもない話です。
 史上最低の首相と史上最悪の首相と評する有識者さえいますが、2年続いたこの政治状況は、世界から置き去りにされ、国民から愛想を尽かされるのも当然のことかもしれません。内外の有事対応があまりにも意思決定不足。外交問題では自らが事を大きくしてしまったのですから。
 先進国、途上国という言葉がありますが、衰退国という言葉は遠慮したいものです。まだまだ捨てたもんじゃない!という状況も、日本には多々あるわけですから、心だけはみすぼらしくならないようにしようではありませんか。

 「平成の国難」はかなり前から、きざしがあったのではないか・・・日本人気質、日本人的生き方を忘れかけていた私たちに、天が鉄槌を与えたようにも感じる面があるけれど、それにしては、あまりにもその対象が偏りすぎてしまった。本当に一日も早いやすらぎが被災地に訪れますように願わずにはいられません。

 一気にたまっていたものを噴き出した感じですが、まだまだ出しきれません。久しぶりなので、まとまりに欠けたかもしれませんが、お読みいただきありがとうございました。
 政治の世界に身を置く一員として、何ができるのか、何をすべきか、これからしばらくは自問自答しながら努力していこうと思っています。
 私の座右の銘「日々是精進」を肝に銘じて!

ページ移動