記事一覧

No.2254 933兆2,950億円

2012.11.10

 この数字、すぐにおわかりになるでしょうね。そうです、国の借金です。
この6月に比べて、7兆1,098億円も増加したというのですから驚きですが、復興支援等々に回っていると理解すれば、ある程度納得もできるのですが、復興と称して別途流用されているという事実が判明してしまった今となっては、「何やってるんだ!」という言葉が納税者から出ても当然か。

 これで国民一人あたり771万円になるということです。ピンと来るような来ないような感覚はありますが、こうした点については、政治に興味が薄れていく方が多いと言われる昨今、しっかり把握していただきたいと思うのです。
 私が国政を話題にすることが多いのは、やはり国民生活の基盤は国の政治からもたらされていることは間違いないと思うからです。
 県議の立場で、国の影響を受ける直下の県政を見つめ、それを市民の皆さんに訴え、報告する。そこには私も一国民であり、一市民であり、一有権者であるという自覚を持ち続けたいという考えが基本にあるのです。
 今こそ、政治に興味をもっていただきたいとの思いは、これまでにない強さなのですが、世間はそうはなっていない・・・。いや、このブログにアクセスいただいている皆さんはそういうことはないと確信しています。

 そうは言いながらも、アクセスがそれほどのものではないというもどかしさも常にあるのです。どうしたものか・・・。

No.2253 大学不認可問題の終結

2012.11.10

 大学不認可問題は1週間足らずで一件落着となった。文科大臣が批判の対象として集中砲火を浴びないように省の側で発言の意図等を含め、事が延焼しないように配慮し、早期決着が図られる結果となった次第。
 やはり、ここで感ずるのは良くも悪くも、官僚は知恵が働くということであり、省のトップである大臣についてはある程度(人による?)守ろうとする体質があるということです。
 大学側の「勝った!」という言葉も、教育の場面での出来事と思うと品が感じられないが、それ以上に大臣に言葉の重みがなかった、つまり重要な裁量発言をするにあたり、しっかりとした調査確認を怠ったということになるのだろう。要するに、今後のあり方と同次元で語る状況にはなかったのだ。

 今後の認可のあり方に対して、改革に向けた方向性を投げかけたという官僚のマスコミ誘導はなかなかのものであり、私はもとより多くの関係者も以前よりそれは感じていたことなので、そこに大臣は助けられた形になった。
 考えてみれば、今回のことがなければ省側からの自発的改革提起は有り得なかったかもしれない。大臣にしてみれば、今回はひとまず承認して、それと同時に今後の認可システムやスキームの改革を役所に指示指導すべきでした。ならば、大いなる賛同の拍手で歓迎されたやもしれなかった・・・と思うのです。

 自民党も大事な臨時国会は決めるべきことを優先して、委員会などでこの問題をあまり追求すべきではないと思います。特別な人がイレギュラーなことを口にした程度にしておくべきです。今の政権に何を言っても、暖簾に腕押しと思えば今更任命責任でもないだろう。他に決めるべきことは沢山あるのだから、とにかく1票の格差是正まで早期に議論してほしい。これを決めないと、いくら解散総選挙をしても訴訟になれば無効選挙になるはずだから。
 首相をさておき、年内の解散はない!とベテラン議員に発言する幹事長とはいったい何なのだろう。官房長官は解散は総理の専権事項と言ってはばからない。いったいどちらが正論? 
 いずれにしても、野田さんと輿石さんの綱引きでしかない今の政権内部の実態だと私は感じている。オバマ大統領再選の影響でTPPがさらに混迷を深める材料にもなりそうだが・・・・
 

No.2252 埼玉県戦没者追悼式

2012.11.10

アイコン

 9日は、掲題の式典が埼玉会館で挙行されました。
 満員の来場者で開幕前はざわざわしていた場内が、開会を知らせるブザーとともに厳かな雰囲気へと変わり・・・緞帳が上がったステージは、慰霊碑だけがくっきり浮かび上がり、静かにゆっくりとライトアップされていきながら、白い菊の花で飾られた祭壇が来場者の目に映るという見事な演出が施されるものでした。
 67年前の辛い出来事で尊い命を捧げた県民は48,000人いらっしゃるわけですが、永遠にやすらかであるようにと、私も来賓の一人として献花させていただきました。

 明日11日には、宮城県の石巻に参じます。12、13の両日ピースボートセンターいしのまきで地域活動に参加してきます。これで計4度目の東北行きとなりますが、なんとなく遠い出来事になりつつあるような東日本大震災をけっして風化させてはならないという思いからの企画です。
 風化ということでは戦争も同じですね 
 今回は、昨夏の南三陸町でのボラ活動同様、県議同期2人との少数グループ行です。それぞれが皆タイトな予定に追われていることもあり、日程調整がえらく難儀ですが、私にしても、ここしか空いていなかったのです。しかし、よくピースボート側が受け入れてくれました。何をするかはまだ決まっていなということですが、とにかく行ってきます。

No.2251 文部大臣に申し上げる!

2012.11.05

 防衛大臣だった亭主は、勉強不足かつ見識不足で満足な委員会答弁ができず事実上の更迭。と思いきや、こちらが本当のご主人様である新しい文部大臣は自らの存在感を示したいがため?に、事情も把握しない様子で審議会答申を無視して、3大学の開設をすべてノーとする大臣決定を下した。
 キャスターやアナウンサーまでが言うところの目立ちたがり屋で評判の御仁が、間違いなく目立ちたがり屋であることが理解できたというものです。

 今回の決定で違和感があるのは、彼女がノーの理由を明確に口にできないからです。たとえば、幸手市に開校した日本保健医療大学の時も、厳しい審査の経過があり、1年認可が延期になった経緯もありました。教授の数、そのレベル、財政的な安定度、行政の支援度、運営計画そのものなど、かなり審査は難関を伴うものだということははっきりしています。
 しかし、今回の決定で彼女が否定の理由としたのは、数が増えたし、高校生が減少しているから教育の抜本的見直しをしなければならないというものです。あなたの大学はここの部分が計画として甘い!とかいった具体的な理由は示してはいないのです。
 彼女が口にした理由はこの場とは異なる段階で検討する教育の未来改革とでも言うべき内容です。
 これでは大学側も、また入学を目指している側も納得できるはずがありません。
 制度的には大臣が裁量権を有しているわけですが、すべてを把握しているはずのない大臣ゆえに審議会に諮問し、その審議会が時間をかけて協議した結果としてイエスかノーを大臣に答申し、それを大臣発表とするのが慣例となっています。あえて言うなら、これでは審議会そのものの存在が問われることにもなるのです。
 これは今後、大きな問題となることは明白と思います。さて、大臣の口からどういった説明がなされるのか興味はつきません。札幌保健医療大学が単独ででも訴訟を起こすような動きもあるといいますから、大臣ものんびりとはしていられなくなるでしょう。
 田中眞紀子文部科学大臣殿 毒舌も過ぎると災いを招きますが、今回は毒舌ではすまされない高いレベルでの裁量発言だけに収拾をつけるのは簡単ではなそうですぞ。

No.2250 見ごたえあった「のぼうの城」

2012.11.05

アイコン

 今、埼玉県一押しの映画「のぼうの城」を昨日見た。2回目上映の1時間前に行ったが、すでに最前列の席のいくつかしか空いてないと言われ、思案しつつも次まで待てないと決断し同席を買い求めた。

 なんのことはなし、映画の素晴らしさに首の角度も忘れて見入ることとなった。キャスティングも豪華だが、それ以上に野村萬斎演じる「でくのぼう城主」に見せられることと相成った。
 この映画、野村萬斎の演技力と鍛え抜いた狂言の表現力など、そのすべての魅力を、まさしく満載した映画だと感じた次第。もちろん、他にも佐藤浩市、山田孝之、山口智之(グッサン)など、脇を締める役者たちの素晴らしさも際立ってはいたが、基本的には萬斎映画と言えよう。スペクタルな見せ場とは別に、田楽踊りや、最後の開城シーンが映画のハイライトだが、これらの場面でのぼうがのぼうではない知的な人物として撮される面目躍如のシーンは、萬斎のアップなくして成り立たない。
 

 この映画、1年封切りが延期されたことで話題にもなった。その理由とされる水攻めのシーンはイントロやハイライトシーンでCGを駆使した大スペクタル映像で目に入る。たしかに大津波を思い起こさせる。
 東日本大震災と時を近くして完成したこの映画、上映を先延ばししたことは適切だったと言える。
 埼玉の戦国史実映画であるこの「のぼうの城」必見の価値充分です。
そして、私のインスピレーションでは大ヒットの予感がするのです!

No.2249 慰霊祭

2012.11.01

 いよいよ11月に入りました。
 おはようございます! この挨拶で始まるブログはかなり久しぶりです。
 気持ちの良い朝空にとてもふさわしい言葉だと、あらためて感じます。今日も元気で行こう!という思いにもさせてくれますね。

 昨31日、幸手市慰霊祭が幸手市遺族会の主催で開かれました。新寺という呼称でなじみの深い正福寺で毎年行われるこの行事には、市議になった平成15年以来、そのお招きに応じられなかったのは1回だけです。やはり、今の平和と平穏な暮らしの源にある、尊い命と人生を国のために捧げられた英霊を称えることは、私たちの責任と義務だと思っております。

 明日2日は県議会の「英霊を称える議員連盟」による靖国神社参拝が予定されております。
 また、9日は埼玉県戦没者追悼式が埼玉会館で行われます。唯一の被爆国として、世界の平和を守るシンボル国家の姿を日本国民が示すことこそ、英霊に対する供養そのものだと、私は確信しています。永遠の平和のためにできることは何だろうか?と考えるたび、そのようなことが頭をめぐります。

 さて、正福寺の住職から伺った話(住職は毎年自然で温か味のある語り口で身近なお話をしてくれます)ですが、加須方面から東武線踏切を過ぎて荒宿交差点に向かう途中の幸手商業高校入口交差点に、少し高さのあるお地蔵様が建立されました。これは、交通事故の無くなる祈願および身代わり地蔵という思いで、ご住職がこのお地蔵様を考えられたということです。観音様という思いもあったということですが、場所柄、ご住職の最終判断は最適だったと思えます。皆さんも意識してご覧になってください・・・と言っても、脇見運転で事故!となってはなんにもなりませんのでご注意のほど願います。

ページ移動