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No.2268 狭山茶は元気です!

2012.12.04

ファイル 206-2.jpg 開会日の昼、12:30から県議会狭山茶振興議員連盟主催による「狭山茶応援ありがとう茶会」が開催されました。議連会長であり、県茶業会会長でもある長嶺宏芳県議によると、原発事故による放射能問題で倒産も発生するなど、大打撃を被った同業界も、その後さらに風評被害が継続するなど復活への厳しい道のりがありましたが、24年産茶葉がすべて安全基準を大幅にクリアしたということです。

 県内各地で行われるイベントなどでも、狭山茶の安全性をPRするなど、業界の努力に対して、県も上田知事を先頭にしっかりサポートしてきたわけですが、実際にはお歳暮時期になって、例年並みの売上にはまだまだということだそうで、風評被害の怖さ、危険性を実感しているとも。
 
「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」

No.2267 幸手市議会、ネット中継始まる!

2012.12.04

 今日、いよいよ衆議院選挙の公示となります。公選法の関係で選挙に関する書き込みは前号が最後です。

 さて、今日から県議会定例会が始まりました。幸手市議会も今日からだそうで、同議会では、私が在籍当時からその必要性を訴えてきたネット中継が開始されるそうです。ある意味、感無量です。
 あいにく、議会開始時間が同時刻だったので見ることができませんでしたが、家内が言うことには綺麗に放映されていたそうです。

 ただ、ライブはいいのですが、編集されてから一週間後に見ることができる録画中継は、少々時が空きすぎの感は否めません。どこをどう編集するのか、それを誰が監修するのかも含めて、実態がわかりにくくならないようにすることは必要でしょうね。
 ともかく大いに期待したいと思います。
 4日は、選挙初日ということで議会開始時間を午後からに変更したそうです。早速一般質問が始まるということですから楽しみですね。

 県議会は、4日は休会日となりました。5日、6日と議案調査日、7日から一般質問が5日にわたって開始されます。
 

No.2266 日増しに度を越す偏重報道

2012.11.30

 メディアの行き過ぎた報道は日増しに醜さを増している。
 党首討論をニコ動画で実現しても、タレントによる評価で、どっちが勝ったかはまだしも、MVPは誰?ともなると購読者に何を伝えたいかの意図が見え隠れする。小学館も講談社も集英社も、その週刊誌には子どもに見せたくない意地汚い言葉が並ぶ。
 テレビで政治評論するタレントやキャスターたちも中立ではない。局から語る方向性を示唆されているのだろうか。だいたいテレビそのものが特定のスポンサーに気配りしているのではないかと最近感じる。

 今日の朝日新聞の朝刊には考えさせられた。まさしく私の感覚だと特定の政党を支持しているとしか思えない。いや、まさしくあの多くのページに見られる内容は、金権政治屋復活を望んでいるかのような誘導報道と思えるのだ。
 不思議だ! なぜだ!

 まず一面トップで、「脱原発競争、自民は距離。TPP民主は推進姿勢」この内容で両党を批判。同じ面中段では、「衆院選ツィッターつぶやき原発関連が突出、TPPの3倍」・・・ときた。
 まさに原発を争点にしたいかのようだ。これは間違いなく朝日の社是なのだろう。
 そして天声人語を見ると、「いくつかの政党を卒原発で束ねた嘉田滋賀県知事がびわこ宣言」としてその宣言文を紹介している。その表現は微妙な言い回しをしている。「重い責任を感じることなく、経済性だけで原子力政策を推進することは、国家としての品格を失い、地球倫理上も許されない」
 どうだろうか? 束ねたという言葉で嘉田さんを持ち上げながら小沢さんの影を薄くし、文中の推進という言葉ひとつでそっくり民自批判の選挙戦略にすり替えている。
 実は、推進という表現で原発を捉えている政党は一つもないはずだ。よほどこの実質小沢新党のイメージ代表の宣言がお気に召したようだ。ここでも民自批判を意図しているのはあきらかだ。共産や社民のように即時廃止を唱える政党もあるにはあるが、この小沢新党でさえ、完全撤廃は10年後としているではないか。撤廃年次目標をいつにするかは違いがあるにしてもソフトランディングの志向に変わりはないのに・・・言葉を異常に歪ませる。

 つぎに2面では、「橋下 恐れた変節」とか「土壇場で公約追加」とかマイナスイメージをアピールし、白抜き文字で脱原発巻き返しという文字を目立たせている。
 さらに16面で、安倍、石原、橋下を再批判し、社会民主主義の進化と深化に期待するという投書の声や、集団的自衛権とは参戦権だとする若者の声も紹介している。驚くばかりだ!
 もっと驚くことに、17面でポピュリズムの正体と題した特集があり、そこではなんと「徹底したポピュリズムこそが民主主義を救う」とある。始めて聞く大学准教授の主張。36歳になるこの准教授曰く「物語によって異なる地平にいる人々をつなぎ、新しい次元を開き、外交でも国政でも拡大再生産にもっていく構築の政治を展開できるポピュリストが現れれば、自分の意思が政治に反映されていないと感じる人々に、政治の信頼と希望を取り戻してもらえるかもしれない」と結ぶ。その前段で安倍、石原、橋下をリーダー否定している。橋下さんに至っては、「批判の政治」とバッサリ。
 選挙争点を、社是とする反原発にフォーカスしたい朝日に対するポピュリズム姿勢批判を、こうまでして言い訳したい特集と推察する。

 読み込んでみても、政治をあえて難しく哲学的な表現で口にしている(屁理屈)だけのように感じられ、それこそわけのわからない理論なのだ。朝日に請われた社会民主主義進化に向けた応援メッセージと理解するのが適切なのかもしれない。
 昨日の朝日ではつぎのような内容もあった。安倍さんの埼玉県内での演説を聴いた元経営者のインタビュー記事「日教組批判を繰り返す。こういうこだわりにセンスの古さを感じるね」という中身で、日教組批判がおかしいと巧みに指摘を入れる。政権与党の中枢幹部に居座るまでになった日教組ゆえ問題指摘しているのであって、それをこだわっているとする意見に怖さを感じる。 
 こうした声を意識して取り上げるところに朝日の主張があるのだろう。

 日本の教育が国益という観点から下がるところまで下がってしまったと感じている人は多いはずで、この行政課題に真剣に立ち向かおうとしている安倍さんには良識派の有識者が多数支援している。教育基本法を改正したまま、改革方針にまで進めなかった安倍さんだが、経済政策も含めて口にしていることは、日本を取り戻すという表現にふさわしいリーダー像だと思う。

 メディアに負けずに立ち向かう安倍さんに美しい政治が見える。有権者の眼力を信じたい!

No.2265 一粒の麦に命みなぎる

2012.11.30

 掲題の言葉は、一昨日、昨日と幸手市内で開催した私の県政報告の場で、三ツ林ひろみ第14選挙区自民党候補予定者が発言されたものです。彼のお父上である故三ツ林弥太郎元科学技術庁長官がよく口にされていた言葉だそうで、政治にかける信念と郷土愛が、こうして後世に残る名言を子息に伝えていたのです。麦を米に置き換えると現代風に理解しやすいでしょうか。

 政治家である父の薫陶をしっかり記憶、知識にとどめているひろみ氏も立派ですが、こういう事実を知ると、野田首相が盛んに自民党との違いを世襲議員が多い少ないで選挙戦をイメージ付けたいようですが、世襲議員そのものを否定することがいかに無意味なことか・・・。
 要するに、人格、人柄、さらには国政の場で充分活かしてもらいたい経験と識見などが選択の基準のはずです。そうならずに、マスコミの影響などもあって、ブームや風に流される最近の選挙風潮が、日本の政治を低下させ、ひいては国質を劣化(国益損失)させているのだと思います。

 ちなみに弥太郎翁は、当該選挙区において「水の神様」と今も評されている方で、地域農業のために一般的には目にすることのないパイプライン敷設のために250億円ほどの国家予算を当地にもたらしたそうです。昭和50年前後のことだそうです。今に換算すると1,000億円程度の価値になるかと思います。
 今年は農業従事者にとっては大干ばつと言ってもよい年だったそうで、幸手より上流域にあるにもかかわらず、熊谷地域では水をめぐってパトカーが出動する大騒動になったそうです。昔からよく言われる「水喧嘩」というものだそうで、これが今年、各地で発生したそうです。ところが、幸手以下下流域ではそうした事件がおきなかった。これは前述の弥太郎翁の大功績であると同時に、国道16号下の首都圏外郭放水路が完成後、大雨による洪水被害から住民生活を守っている現実は、2400億円もの巨額を投じてまで、この事業を推進に心血を注いだ翁の功績である。この話は、昨日の集会で御年80を越える農家の方が語ったことです。
 臨床医30年の経験自体、今後の高齢化日本にあって、官僚との協議の上で求められる政治家の資質として期待大きく、さらには親の薫陶をしっかり理解している候補者が、ただただ世襲という観点から判断される選挙であってはならない。このように私は確信した次第です。

 どこぞの党のように、選挙戦で合流政党を名乗り、当選したら元の党に復党するとはいったいなんなのか! わけわからない身勝手な選挙互助会政党がまかり通り、選挙のために渡り歩く候補者が当選するとしたら、それは有権者の国を思う真剣味が足りないからかもしれません。

No.2264 政治の道は、人の道にあらず!

2012.11.27

 昨26日、12月定例会に向けた議会運営委員会が開かれました。予算議案は1件、法律の一部改正に基づく条例改正が多くある中、目を惹くのは青少年育成に関する条例で、簡単に言いますと「いれずみを禁止する」条例案が提出されます。その他一般質問の会派別割り振りや、先日のあり方研究会でマスコミの申し入れを受ける形となった「音声録音」の承認などの説明が委員長からなされました。音声は画面と一致する正しい放送を前提にするという主旨に則って認めることとなったものです。いわゆる歪曲された編集が横行することを防ぐという観点からです。

 さて、この日三郷選出でしばらく前に自民党を離党した議員から議員辞職願いが出されたということです。数日前に日本維新の会の公認をうけた方です。
そして、もう一人草加選出の議員が自民党離党の届出を出したそうです。いくばくかの驚きを隠せない知らせでした。
 前出の議員は4期ほぼ14年、後出の議員は8期30年の長きにわたり自民党県議団の一員として活動されてきた政治家です。しかも後者は議長までやられた方です。そうしたところ、その元議長が今朝の朝刊で日本維新の会の第6次公認名簿の中に名があるではありませんか!

 さて・・・・
 政治家の規範とは、倫理とは・・・なりふりかまわず離合集散を繰り返す日本の政治現況は、今に始まったことではないにしてもいささかひどすぎるといった感は否めません。
 政治家には上昇志向があって当然とは思いますが、こうまで身勝手さをさらけ出すのはいかがなものか。もはや、政治家が世の中の規範タレ!とか見本たれ!など言えるすべもない。
 私の先輩議員にもなる方ですが、自民党にいたからこそ議長にもなれたと思いますし、地域のための予算もそれがゆえにより獲得できたはずです。政治とは、そして与党とはそういうものです。この議員の自民党県議団所属30年とはそれほど重い期間です。どんな理由を言い繕うが、人の道としては疑問符がつくのではないでしょうか。政治の道ではどうということはないのか?

今回の選挙は、まさに「ばらばら日本」というタイトルの絵が描かれ、徐々に完成に近づいている気がします。政治家の利己主義がこれほど平然とさらけ出されていることに悲しみを覚えます。

 新党大地代表の鈴木宗男さんの長女が立候補し、同じく同党から金メダリストも立候補するという。
 小沢さんは相変わらず選挙になると女性を全面にした戦略にかけているようで、滋賀県知事に新党の党首でどうかと持ちかけています。選挙では女性を大切に?というか重宝に立てますが、私生活では真逆だった小沢さん。さほど長い期間絆を保てるとは思えません。ただただ単一施策の原発問題で合流するようですが、政治とはそれだけでいいものでしょうかね。
 一方、自民党の世襲を徹底して批判する野田首相ですが、現文部科学大臣の存在はどう考えているのでしょうか。民主党自体この方だけではありません。
 あまりにもていたらくな保身言動が多いので、逆に今回の選挙をしっかり見抜く根拠は難しくないという思いがしています。

No.2263 混迷ではなくでたらめ!

2012.11.26

 国政を憂うコラムですが、選挙を憂うといった様相をほどこしている今回の選挙。80歳の石原さんに総理への出番を求める日本であっていいのか・・・
橋下さんは当初自ら断った「みんなの党」への合流を、政権獲りを一気にと考えてか逆に合流の働きかけをした。
 実は、その際の発言内容に私はびっくりした。「候補者がぶつかる部分は調整しましょう。それが難しかったらジャンケンで決めればいい」と。
 しかし、よくよく考えてみると、この発言はとんでもない意味合いを含んでいます。

◆現時点まで頑張って事前運動してきたそれぞれの候補者を、自分の意向でどうにでもなると考えているから言えることです。党首、代表がこれほど独裁色をあらわにした唯我独尊タイプでは長期安定政党として心もとない。
◆野合であることは間違いのないわけです。だから選挙区調整だけに限らず、政策調整も必要になってくるはずで、これがなかなか1枚岩で行くとは思えません。すでに不協和音は報じられており、選挙のために互いに我慢している人たちが多い。これでは民主党と同じく、いずれは意見の食い違いで瓦解する可能性が高いと推測するのは自然です。
◆根本的に、橋下さんは政治を軽くみているか、馬鹿にしているかのどちらかではないか。

 繰り返すが、候補者が互いにぶつかる選挙区で調整できなかったらジャンケンでもいい、という発言は橋下さんの軽さを示しているが、この政党に国を託していいものかどうか大いに疑問を感じさせる。

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