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No.2240 山中教授おめでとう!

2012.10.10

 やりましたねー! うれしいですねー! 
 なんとなく、どことなく親近感をもって喜べる今回の山中教授のノーベル賞受賞。それは、2006年のiPS細胞作成論文が世界に打電され、一躍時の人となった際、その研究成果が医学の進歩と未来への期待感につながる偉大なものであることには静かに、謙虚に受け止め、研究所の手狭さと研究費が不足している状況を切々と率直に語る教授の姿が忘れられない。要求や不満に聞こえないその語り口から受ける人物感から、自然人間の雰囲気を感じたものだ。その後も時折、テレビなどで拝見する機会もあった。それが親近感につながっているのだろう。
 あれから40年、いや6年・・・もう受賞は間違いないとも言われていて、結果その通りになった。確定的であったからこそ、この期間はけっして長いというイメージはないが、惜しむらくは昨年までに受賞していると氏40代での受賞であった。でも、そんなことを思う人ではなさそうだ。

 「まだ一人の患者も救っていない」という教授だが、再生医療に明るい道が開かれたことは間違いない。 
 ふと思ったが、研究費の不足を口にする教授だが、その後の国や大学などの対応はどうなったのだろうか? まさか民主党政権になって仕分けの対象にされたということは? あるはずがないか。

 
 ともあれ、人間の尊厳というか倫理性を破壊しない道筋で、早く供用実現まで結びつくことを願わずにはいられない。

No.2239 40番目の市

2012.10.08

 昨夜の「冷え込むでしょう」という予報士の言葉通り、秋色色濃しを感じる今朝です。しかし、一昨日夜半の雨は久しぶりに屋根を叩く雨音が強烈でした。この雨で、昨日予定されていた体育祭、運動会が多くは中止もしくは延期されたようです。

 そんな中、県内40番目の市政施行を祝うイベントが白岡で開催されました。吉川市誕生から16年ぶりのことだそうで、祝賀式典には上田知事はじめ、多くの近隣市町から県議、首長、議長たちが駆けつけました。
 人口50,800余名の新生白岡市は、約15haの白岡産業団地にパルタックという資本金125億の化粧品、日用雑貨、薬剤等の卸売および物流受託企業がコア企業として決定しています。知事が大阪に出向いてトップセールスを行った結果で、素晴らしいのは、物流とは言え、そこで必要とする雇用は1,000人にも及ぶそうで、圏央道の開通を待つ桶川から幸手に至る地域は、県内経済を大きく活性化させることをあらためて感じさせる話です。
 何どもお伝えしてきたことですが、幸手市では当初20haの面積だったものを3年前に47.8haもの広さへの変更を許可され、県内随一の産業団地が予定されているわけですから、その期待度は計り知れないものがあります。団地自体は、圏央道の路面敷設工事のような目に入る状況変化はまだまだといったところですが、確実に変貌への足音を増しつつあります。
 

 32で首長になって、今93歳になられる白岡市の渡辺元町長の祝辞での、大宮栗橋線の道路誕生にまつわる内容が印象深く残っています。まずは水道、そして下水とインフラ整備を展開し、次に、白岡市を中心とする梨生産地区にあって、東京までの輸送の至便性を求めて新道路の必要性を訴え続け、苦節10年かかったそうです。
 国の動きが鈍く、県と自治体とで協力して進めた結果、この道路は今でも国道認定はされていないが、国道にも負けない立派な道路だと思う。道路建設には最低でも10年はかかるんです、と語る1950年代以降の当地変貌経緯は、当時の映像と重ね合わせて、会場全体が感慨深いため息で覆われたのです。/span>

No.2238 県議会一般質問から その1

2012.10.03

 今、本日の議会が終了したところです。先週金曜日から始まった一般質問。これまでもいくつか特筆する内容がありましたが、まずは今日の中から私が注目したものをお伝えしたいと思います。

 今日トップバッターで登壇した同期の新井一徳議員(北本選出)の9項目にわたる質問は、元新聞記者らしい鋭い内容でしたが、彼の基本は人の尊厳および社会正義について強い思いがあるようで、そうした姿勢に貫かれています。
 とりあえず一つ紹介したいと思います。
 前項でも書きましたが、今回の内閣改造で松原拉致担当大臣をあっさりと変えてしまった民主党政権では被害者救出はもはや望めないとの思いから、拉致被害者がもっとも多い埼玉県知事として何か対策はないものかと上田知事に問いました。実際に彼が発言していた時は、その内容が格調高かったせいで議場内全体がその通り!といった雰囲気になっていたと確信できました。

 肝心の上田知事の答弁も真剣かつ丁寧でした。(上田知事は常に答弁は丁寧で、作られた答弁書を読むだけではないのです)
 その中で、「拉致問題解決全国知事会」を立ち上げるなどして、国内および北朝鮮に対してこの問題への積極的な取り組み姿勢を示しているというのは、事実であり、諸々含めてまさに発信力と創造力に秀でた知事の一面をあらためて感じました。

 拉致問題と言えば、私も県議の本来の実務本分以外に、拉致問題や児童虐待問題に今取り組んでいるところで、先日、幸手駅前で3時半から6時まで市議の皆さんの応援をいただいて埼玉県救出の会議員連盟の一員として被害者救出署名運動を行いました。全国で展開しているこの運動は、1千万筆を目標としていますが、現在940万筆に届いている状況です。横田さんや有本さんなどのご家族も、北朝鮮の体制が変更した今が残された最後のチャンス、生きてあえるか会えないか自分たちも歳をとってしまいましたと涙ながらに各地で訴え続けているのです。
 お陰さまで240名ほどの署名が集まり、一人で実施した際の効果とは比べ物にならないくらいの結果に張り合いを感じた次第です。市議の皆さんにはこの場を借りて御礼申し上げます。

 

No.2237 県内本年度の信号機設置箇所

2012.10.03

 秋色の増す気配を五感で受ける日々。体調管理は大丈夫でしょうか?

 さて、本年度の信号機設置箇所が昨日全県議に発表されました。それによりますと、全体では昨年が70箇所を越える設置だったのですが、今回は44箇所となっています。住民の陳情や要望を最も受け、かつ全地域に関わるわかりやすい施策分野ですので、多くの県議も我が街に!との思いで執行部に交渉する対象となっています。

 内容としては、安全歩行として6ヶ所、新設道路に8ヶ所、他は事故防止を目的としての設置となっています。信号機種では押しボタン式が14ヶ所、他がすべて定周期信号となっています。

 今年は自治体数を大きく下回る設置数ですので、昨日も議員間の泣き笑いが多少見られましたが、幸手市は1箇所の定周期信号の新設を確保することができました。
 警察管内別にみますと、多いところでも3ヶ所となっておりますが、多くは1管内1ヶ所です。ちなみに幸手市隣接の久喜、杉戸警察管内では今回ゼロでした。
 なお、幸手市の設置場所は神明内223番地先、農業センター前です。

 信号設置は、通学路変更などによる安全性の緊急確保を要する場合などは、上記施策とは別に新規設置は時期を問わず実施されます。本年3月に香日向小の長倉小への統廃合で香日向児童の通学路途上下川崎地区に歩車分離信号が設置されたのも、特別に考慮を要する事情ということで設置された例です。
 いずれにしても、県予算も厳しい状況にあることは変わりないので、陳情要望なんでもかんでもが取り上げられるのは困難なことと理解する必要はありますが、市内各地で安全性に疑問のある交差点がありましたら、遠慮なくご連絡ください。

No.2236 改造内閣

2012.10.01

 「近いうち」とは、いったいいつなのか? 
 解散求めて交渉決裂、結果法案棚上げか? これって自公の人質か? 
 1票の格差憲法違反はいつ解消するのか? これって民主の人質か?
 代表に拒否権と承認権が与えられた政党とははたして民主的なのか?
 諸々の日本政治の経緯、現状に世論がしっかりした判定ができるか? 
 国民はマスコミの極端な偏向報道を見抜けるのか?
等々これからの政治を思案するつど、各種の思いが脳裏をよぎる。今あげた内容は、外交上の他国間問題ではない。すべて国内の問題だということをあえて申し上げておきたい。

 そんな状況で、今回の第3次野田改造内閣に注目してみると・・・。
田中眞紀子さんに話題が向くようだが、全体的に初めて名を聞く方、過去の政治活動や経歴に記憶が少ない方が多いからやむを得ない。しかし、それでいて、なぜか新鮮味が感じられないのはどうしてだろうか? ましてや安定感や安心感に至っては、まったく与えてくれる陣容ではない。 
 早速いろいろなキャッチフレーズで呼ばれているようだが、私は至極単純に「第3次人材不足内閣」と感じた次第。党役員と内閣の双方で実務派を必要とするわけだが、およそ6〜7人の議員を要職で使い回している印象が強い。そして、代表選で敗れた3人との関係が強い議員の登用も少ない。ここらあたりの価値観、志向性を見せる野田首相は、末期的とも思える。私は、この政治家を民主党にあっては評価していたのだが、言葉に信頼性が感じられなくなっている。つまり口と実際とのギャップが多い野田。

 原発問題担当として引き続き頑張りたいと明言していながら代表選出馬を断った細野さんが党政調会長と聞いた時には、野田さんは何をどう考えて細野さんの異動起用を思いついたのだろうか?と感じた。多くの国民、とくに福島県民は強く思ったはずである。「ならば推薦されての代表選に出るのも男気ではなかったのか!」
 まさに、指名する野田さんも?だが、受ける細野さんも細野さんだ。

 加えて、なんと松原拉致担当大臣も変えてしまった。この人も大変熱意のある正統派の政治家でまさに体制変わった北朝鮮相手に頑張っているところだった。これからというところだというのに。
 変えてはいけない担当大臣を変えてしまった新内閣はそれ以上のものだというのだろうか。

 いずれにしても、近いうちに党首討論が行われる。この場合の近いうちは、野田首相が特例公債法案制定に焦燥感をもっていることと、そのために自ら望んでいることだから間違いない。
 田中眞紀子さんのことになるが、問題はなぜ文部科学大臣なのかということです。まさか、輿石さんが野田さんに? 輿石さんに小沢さんがアドバイスしている可能性も政治の世界には有りうるのですが・・・まさか? 小沢さんと田中さんの関係も壊れてはいないはずですし、輿石さんもともに親中派と考えれば無きにしも有らずなのです。 
 親中派の政治家が文部大臣になれば、当然の流れとして中国の価値観に味見調整した教育指針が示される可能性がある。問題の教科書選定も自虐史観にあふれた内容に戻ることも考えられるのだ。ここは起用が間違っているとしか考えられず、どうにも理解に苦しむ改造内閣としか評価できない。

No.2235 ある県議会議員の誹謗中傷

2012.09.28

 寒くなりましたー! 実は、自民党総裁選の結果後の悪あがきとしか思えない寒い内容が、とある県の県議会議員のツィッターに出現し、まもなく炎上して閉鎖するということがありました。

 その下劣な内容は書くのもはばかられますが、この議員さんがNHKの記者だったということと、議会にあっては本流自民党会派の所属ではなく、別の保守会派ではあるものの、れっきとした自民党員だという事実に少々驚きを隠せません。
 現役の記者時代にどのような報道をしていたのか、記事を書いていたのかと思います。
 あまりのひどさに誰を応援したかとか政治スタンスを別にして怒りの返信が多かったようで、県議会事務局にまで多数の抗議が届いたそうです。宮田輝さんや高橋圭三さんが草葉の陰で怒っていますよ。
 そう言えば、安倍叩きを社是だとなんなく口にする現朝日新聞論説主幹もジャーナリストの精神を逸脱しているとしか思えず、どっちもどっちかもしれません。近年、大衆に向けた中立報道精神が欠けすぎているようです。

 いたたまれずに、その議員は「地方議員の意見を無視した結果に対して腹いせにやってしまった」と弁明しましたが、もはや後の祭り状態。お歳も66歳とかですから、もう少し大人の分別、そして政治家としての品格を持ってSNSに向かわなければいけないと思います。私も9年のネット付き合いでいろいろありました。

 とにかく、前号でも書きましたが、秋田県連で4名から役員辞職の申し出があったといいますが、党のルールにのっとって行われた結果ですから、それに不満を持ったとしてもやめるとか離れるとかといった感情的示威行為はいさぎよしとはしません。何らかのレジスタンスを示したいというのであれば、以降の総裁選にあたっては、ルールの改正を望みたいと要望具申するくらいなら大いに理解できます。そこで万が一、けんもほろろの回答であったなら辞職や離党も個人の方針としてはやむをえないと思う次第。感情的な選挙のうらみつらみは何も良いことはありません。
 以上、本日はここまでとします。

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