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No.2252 埼玉県戦没者追悼式

2012.11.10

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 9日は、掲題の式典が埼玉会館で挙行されました。
 満員の来場者で開幕前はざわざわしていた場内が、開会を知らせるブザーとともに厳かな雰囲気へと変わり・・・緞帳が上がったステージは、慰霊碑だけがくっきり浮かび上がり、静かにゆっくりとライトアップされていきながら、白い菊の花で飾られた祭壇が来場者の目に映るという見事な演出が施されるものでした。
 67年前の辛い出来事で尊い命を捧げた県民は48,000人いらっしゃるわけですが、永遠にやすらかであるようにと、私も来賓の一人として献花させていただきました。

 明日11日には、宮城県の石巻に参じます。12、13の両日ピースボートセンターいしのまきで地域活動に参加してきます。これで計4度目の東北行きとなりますが、なんとなく遠い出来事になりつつあるような東日本大震災をけっして風化させてはならないという思いからの企画です。
 風化ということでは戦争も同じですね 
 今回は、昨夏の南三陸町でのボラ活動同様、県議同期2人との少数グループ行です。それぞれが皆タイトな予定に追われていることもあり、日程調整がえらく難儀ですが、私にしても、ここしか空いていなかったのです。しかし、よくピースボート側が受け入れてくれました。何をするかはまだ決まっていなということですが、とにかく行ってきます。

No.2251 文部大臣に申し上げる!

2012.11.05

 防衛大臣だった亭主は、勉強不足かつ見識不足で満足な委員会答弁ができず事実上の更迭。と思いきや、こちらが本当のご主人様である新しい文部大臣は自らの存在感を示したいがため?に、事情も把握しない様子で審議会答申を無視して、3大学の開設をすべてノーとする大臣決定を下した。
 キャスターやアナウンサーまでが言うところの目立ちたがり屋で評判の御仁が、間違いなく目立ちたがり屋であることが理解できたというものです。

 今回の決定で違和感があるのは、彼女がノーの理由を明確に口にできないからです。たとえば、幸手市に開校した日本保健医療大学の時も、厳しい審査の経過があり、1年認可が延期になった経緯もありました。教授の数、そのレベル、財政的な安定度、行政の支援度、運営計画そのものなど、かなり審査は難関を伴うものだということははっきりしています。
 しかし、今回の決定で彼女が否定の理由としたのは、数が増えたし、高校生が減少しているから教育の抜本的見直しをしなければならないというものです。あなたの大学はここの部分が計画として甘い!とかいった具体的な理由は示してはいないのです。
 彼女が口にした理由はこの場とは異なる段階で検討する教育の未来改革とでも言うべき内容です。
 これでは大学側も、また入学を目指している側も納得できるはずがありません。
 制度的には大臣が裁量権を有しているわけですが、すべてを把握しているはずのない大臣ゆえに審議会に諮問し、その審議会が時間をかけて協議した結果としてイエスかノーを大臣に答申し、それを大臣発表とするのが慣例となっています。あえて言うなら、これでは審議会そのものの存在が問われることにもなるのです。
 これは今後、大きな問題となることは明白と思います。さて、大臣の口からどういった説明がなされるのか興味はつきません。札幌保健医療大学が単独ででも訴訟を起こすような動きもあるといいますから、大臣ものんびりとはしていられなくなるでしょう。
 田中眞紀子文部科学大臣殿 毒舌も過ぎると災いを招きますが、今回は毒舌ではすまされない高いレベルでの裁量発言だけに収拾をつけるのは簡単ではなそうですぞ。

No.2250 見ごたえあった「のぼうの城」

2012.11.05

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 今、埼玉県一押しの映画「のぼうの城」を昨日見た。2回目上映の1時間前に行ったが、すでに最前列の席のいくつかしか空いてないと言われ、思案しつつも次まで待てないと決断し同席を買い求めた。

 なんのことはなし、映画の素晴らしさに首の角度も忘れて見入ることとなった。キャスティングも豪華だが、それ以上に野村萬斎演じる「でくのぼう城主」に見せられることと相成った。
 この映画、野村萬斎の演技力と鍛え抜いた狂言の表現力など、そのすべての魅力を、まさしく満載した映画だと感じた次第。もちろん、他にも佐藤浩市、山田孝之、山口智之(グッサン)など、脇を締める役者たちの素晴らしさも際立ってはいたが、基本的には萬斎映画と言えよう。スペクタルな見せ場とは別に、田楽踊りや、最後の開城シーンが映画のハイライトだが、これらの場面でのぼうがのぼうではない知的な人物として撮される面目躍如のシーンは、萬斎のアップなくして成り立たない。
 

 この映画、1年封切りが延期されたことで話題にもなった。その理由とされる水攻めのシーンはイントロやハイライトシーンでCGを駆使した大スペクタル映像で目に入る。たしかに大津波を思い起こさせる。
 東日本大震災と時を近くして完成したこの映画、上映を先延ばししたことは適切だったと言える。
 埼玉の戦国史実映画であるこの「のぼうの城」必見の価値充分です。
そして、私のインスピレーションでは大ヒットの予感がするのです!

No.2249 慰霊祭

2012.11.01

 いよいよ11月に入りました。
 おはようございます! この挨拶で始まるブログはかなり久しぶりです。
 気持ちの良い朝空にとてもふさわしい言葉だと、あらためて感じます。今日も元気で行こう!という思いにもさせてくれますね。

 昨31日、幸手市慰霊祭が幸手市遺族会の主催で開かれました。新寺という呼称でなじみの深い正福寺で毎年行われるこの行事には、市議になった平成15年以来、そのお招きに応じられなかったのは1回だけです。やはり、今の平和と平穏な暮らしの源にある、尊い命と人生を国のために捧げられた英霊を称えることは、私たちの責任と義務だと思っております。

 明日2日は県議会の「英霊を称える議員連盟」による靖国神社参拝が予定されております。
 また、9日は埼玉県戦没者追悼式が埼玉会館で行われます。唯一の被爆国として、世界の平和を守るシンボル国家の姿を日本国民が示すことこそ、英霊に対する供養そのものだと、私は確信しています。永遠の平和のためにできることは何だろうか?と考えるたび、そのようなことが頭をめぐります。

 さて、正福寺の住職から伺った話(住職は毎年自然で温か味のある語り口で身近なお話をしてくれます)ですが、加須方面から東武線踏切を過ぎて荒宿交差点に向かう途中の幸手商業高校入口交差点に、少し高さのあるお地蔵様が建立されました。これは、交通事故の無くなる祈願および身代わり地蔵という思いで、ご住職がこのお地蔵様を考えられたということです。観音様という思いもあったということですが、場所柄、ご住職の最終判断は最適だったと思えます。皆さんも意識してご覧になってください・・・と言っても、脇見運転で事故!となってはなんにもなりませんのでご注意のほど願います。

No.2248 閑話休題

2012.10.28

 このところ、書きたいこと、書かなければいけないと感ずることが山ほどあるにもかかわらず、今以上にペースを上げることは叶わず、さりとて選ぶテーマはあれやこれや豊富にありすぎる状態が続いています。
 風雲急を告げてきた国政もあって、異常と感じるマスコミの報道ぶりが一層加熱していますが、前号を見た読者の一人から「えださんの正論は十分伝わっていると思うが、あまり気合を入れすぎると疲れのとれる間がないから、たまには気楽な書き込みも必要ではないですか。2247のような書き込みをしている時はたぶん血圧も上がっていると思いますよ」というメールをいただきました。
 ふと考えて、そういえばしばらく時勢から離れた書き込みをしてないなあと気づきました。月に一度くらいはナチュラルエッセイみたいなものもあっていかなと感じさせてくれるメールでした。ありがとうございました。

 さて、そうは言いながらもあえて題材を気易いものに求めようとすると以外と定まらないものです・・・。
 今日は、朝方はグランドゴルフ市民大会、そこから権現堂行幸湖に出向いて「浮き浮きフェスタ」、そして夕方4時から大宮で日本会議総会意見交換会および懇親会という予定になっています。
 土日は1年通してほぼこういったスケジュールが組まれることが、これまでの1年半の県議生活で理解納得できるようになりました。ところが、職務上「外の事」は最大の大切事項ですが、「中の事」つまり家の事も放ったままにはしておけないことがけっこうあるもので、その時間作りが大変です。家内も秘書とまではいかないものの補助的作業をしてくれながら家事全般を担当するわけですから、今まで受け持っていた私の家事「男の家事」とでも言うのでしょうか・・・これがいつ、どこでできるのかということで齷齪(あくせく)することが多々あります。
 たとえば、今ですと扇風機をしまって暖房器具を出す。こんな作業の時間作りにも頭を痛めるのです。庭の手入れは花以外は私の担当となっているのですが、今年は芝刈りは全面的に家内まかせになりました。ゴーヤは共同作業、イチジクやブドウは私がちょこちょことやりましたが、初夏には我が家としては始めてシルバー人材センターさんに全体の剪定を面倒みていただきました。

 深夜や早朝にブログを書くこともちょくちょくですが、「男の家事」も同様の時間帯にやっていることが今では普通になっています。なにせ、早朝目が覚めて真っ先に新聞数誌に目を通すことから日課が始まります。そしてこれはと思う記事に印をつけます。あとで家内が切り抜いてくれることになっています。これ自体かなりの作業です。
 こういった状況で、長い睡眠不足の状態が続いていますが、考えれば、最近はそれが当たり前のようになりつつあります。あの、ロンドンオリンピックの時が最高に辛い時だったような気がします。当時どの時間帯で寝ていたのでしょうか? 不思議ですね。
 さて、長い閑話休題(になっていたかどうか)にお付き合いくださいましてありがとうございました。

 実は、冒頭のメール以外にもいくつかのメールをいただいております。中には強烈な橋下さん信奉といったものもありました。まさに熱烈歓迎といったもので、それはそれでけっこうだと思います。皆が自分を日本の総理大臣に置き換えて見て、自分ならどうするとシュミレーションをしてみればいいのです。結果、橋下流、小沢流、石原流、安倍流・・・いろんな考えがあって当然です。そうして政治に興味をもっていただけることはけっこうなことではありませんか。
 ただ、私は3年前の選挙があっての今と思えば、あの二の舞があってはならないと思っているだけです。選挙におけるブーム、風、熱狂、風評などに負けず、しっかり、落ち着いて時勢をよみ、付き合うようにしたいと思うだけです。あれ、せっかくの閑話休題が何もなりません。この位にしておきましょう。確かに血圧が高くなっていますから???

No.2247 計算していたサプライズ

2012.10.26

 石原都知事のその日退任記者会見には驚きました。もちろん、突然思い立ったことではなく、かねてからの計画ではあったわけですが、そのサプライズデーを10月25日に選択したのはなぜか? といったところが大方の興味のようです。これにはいくつかの事情が考えられます。
◆野田首相が横取りする形で尖閣を国営化したものの、その後なんら実効支配に関わる行動をみせないこと。(官僚が留めているのか?)
◆自民党総裁選で敗れた長男が、表舞台から去った状況に、親として無念の思いを共有していること。
◆「近いうち解散」が現実味をおびてきたこと。
◆究極の生涯目的である総理総裁を手中にできるタイミングであること。
◆なにより軟弱な国政によって日本の先行きがおぼつかないことを憂いて。

 まだまだ読者の皆さんが感ずるものはあろうかと思いますが、にわかに囁かれ始めた解散総選挙日程と新党結成のタイミングを考えると、「今この時」という思いに至ったことは大いに推測できるところです。
 漂流する日本国の現状にあって、斬新なアイデアを有する唯我独尊タイプのトップ誕生の可能性に大いに期待度は上がるのは間違いありません。
 ただ、私は次の点について両手をあげては歓迎できないと感じています。
■マスコミはオリンピック招致を掲げた本人としてどうか?という。しかし、それは国レベルに上げて招致活動をすればいいし、それはより高度な解決策になるはず。それより、尖閣購入を訴えて14億円もの寄付金をうけた責任者としてその処理をどうするのか ?次の知事任せなのか。
■3年前の民主党同様、中央官僚制度の打破を訴えているが、80歳という年齢からして長期戦になるこの実現性に疑問は残る。同胞の立ちあがれ日本の5人の平均年齢は72歳である。
■若さと情熱と辣腕さを橋下さんに認め、連係を模索するとしているが、私は橋下さんには石原さんとは質の異なる唯我独尊を感じている。そういう意味では、いずれ、この二人はぶつかると思えてならない。
 それと、橋下さんには攻められるとエキセントリックに2倍3倍攻め返す場面がちょくちょく見られる。いわゆる懐の深さを感じられないのだ。この点は石原さんにも同様の感覚は見える。つまり、質は違うが似たタイプなのだ。
 さらに、橋下さんについては「報復の精神」が異常に高いのも気になる点である。画面で感じるやんちゃ性と自信満々の顔付きに、何かが欠けている感がいかんとも否めないのだ。ヒットラーとまでは言わないが、そのあたりに独裁タイプと言われる所以があるのかもしれない。まだまだ人間として成長していく幅が残されている人材という見方もできるのだが・・・。
■亀井さんと共同路線をはるとすると首をかしげる話になる。亀井さんは、もはやブレーンも無い昔の政治家でしかないと思います。

 いずれにしても、個々の政治家評価で石原さんと組むならば、無条件ですべて素晴らしい政治家だとは思えない。そこまで信じると、再び3年前の二の舞になる可能性も無きにしも非ずである。
 今回の総選挙、日本がさらなる迷走を続けないためにも、マスコミの投票誘導もしくは非誘導報道に、私たち自身が惑わされないことが最も大切なことだと確信している。
 また、この状況を見て、早速「解散」は来年だと口にする民主党および輿石幹事長は、やはり姑息としか言いようがない。こんな政党に国を託した私たちにも大いに反省の余地はあると思うが、いかがなものか?

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