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No.2335 リタイア・モンスター

2013.06.10

 この言葉、私の友人が発したものですが、その意味を問うとなかなか言い得て妙な造語だと感心した次第です。世にモンスターの名がつく例は少なくありません。モンスター・ペアレンツなどはその代表的なものだと思いますが、新造語の域を脱した今は、さほどの新鮮さは感じられなくなりました。おそらく社会的に認知された例だろうと考えられます。

 リタイア・モンスター・・・・長いサラリーマン生活を勤め上げたものの、まだまだ元気な人はたくさんいます。再雇用や別世界に身を置く例も少なくはありませんが、一定の年齢でフリーの状態になった方が、世のため人のためと考えた結果、地域の自治会活動でそれまでは奥様に任せていたものを、自らが役員として参加するようになる例も多いようです。また、各種クラブやボランティア活動などに汗を流すパターンもあるでしょう。
 友人が曰く、社会的にもある程度の地位にあった方たちが、集会の協議話し合いの場で、回を重ねるほどに発言の度合いを増し、徐々に積極的な発言をするようになる例が多いというのです。ところが、それはご本人は建設的な意見や発想の転換を訴えているつもりでも、実は必ずしもそうではなくて、かえって混乱に拍車をかけているというのです。
 確かに、そういうことは十分考えられる話です。本人に悪気があるかないかは問題ではなく、自己発言に酔ってしまい、他者の意見に耳を貸せなくなってしまうタイプはどこにもおります。それが、歳が歳だから丸くなっているかというと、けっこう協調性に欠けるきらいのある人が少なくない。

 
 ということで、このリタイア・モンスターなる言葉が定着するかどうかはわかりませんが、そのレッテルが貼られないように気配りのススメを実践し、絆を深め、団結力を高める存在を皆がめざせばいいと思うのですが・・・・
 簡単そうで簡単ではない? そうかもしれませんね。

No.2334 6月議会初日

2013.06.10

 長い間、睡眠時間が4時間以上継続したためしがなく、ぶつ切りでなんとか合計5時間程度とれているといった日が続いています。自分で思うに、睡眠不足によるものではなく、その寝きれない状態の自分にどうしてなんだろう?という疑問が抜けないせいで、今日こそ寝るぞと9時に布団にもぐりこんでも、なぜか寝つけず、時を確認してさらにもんもんとする。
 会う人のほとんどが「忙しい身なんだから健康に注意してね。睡眠とらなきゃだめだよ」と言ってくれることとは逆の自分にあきれてしまう最近です。
 薬にたよったことはありませんし、これからもたよるつもりはありません。
 まさに自助努力で頑張ってみたいと思います。

 さて、本日は6月定例会初日。補選で当選した3人の新人議員や、執行部の新たな昇格者の紹介などのあと、上田知事による議案提案説明がありました。
 新聞報道にもあったタブレット端末の導入による救急医療情報システムの機能強化や、青色回転灯防犯パトカーの重点配備をはじめとする緊急雇用創出基金の活用。またいくつかの条例改正等々の説明がありました。
 その結果、補正予算額は約33億6300万円が計上され、規定予算額との累計額では、1兆6790億7843万4千円となりました。

No.2333 コオニヤンマ

2013.06.10

 雨のない梅雨。先日、幸手市惣新田地区の水不足の実態をお知らせしましたが、当地だけではなく、広い地域で水不足を憂う状況になっているようです。利根川の水量が下がっているのは間違いないようで、関連河川の農業に与える影響が心配されます。

 さて、河川に関係する話題でも嬉しいものをひとつ・・・・一昨日の読売朝刊に幸手市の倉松川付近で「コオニヤンマ」の羽化した姿が見つかったということです。幸手で著名なトンボ博士として知られる長須房次郎先生によれば、この近辺での孵化の可能性が高いということです。
 倉松川では、倉松探検隊の皆さんによる長年の浄化運動もあって、生態系に若干の好ましい変化が見られるようになったそうです。自然再生には地道な努力と気長な対応が必要なのは理解できるところですので、ヤンマ系のトンボが当地で孵化しているということは、長い目でみて今後また新たな再生を発見する可能性も考えられます。
 自然とは、まさに奥行きも深さもあって好奇心に駆られますねー。私は動物や天体、そして風景の話題が大好きです。

No.2332 潘基文国連事務総長

2013.06.04

 近頃来日した国連事務総長が橋下発言を批判。この批判という意味合いの評価はこの立場の人の言葉として考えると賛否分かれるところかと思う。しかし、日本の政治家の靖国神社参拝までをも批判の対象にしたとなると事情は別だ。その内容が「周辺国に否定的な反応を引き起こしている。日本の政治指導者はことのことを自覚すべきだ」
 自国のために戦った英霊を称える施設は、戦争を経験した国であればどこにでもあると思う。靖国参拝はただただそこに大きな意義があるのであって、他の理由を持ち出してその行為を批判するのはまったく遺憾な話ではないかと思う。総長の言う周辺国とはほぼ限定できるわけだが、それらの国々の指導者たちこそ、この数十年日本からどれだけの支援を受けているかの自覚が不足しているのではないだろうか。
 日本はいつまでこの呪縛から解かれるのだろうか。これは大方の認識するところだが、東南アジアいわゆるASEAN諸国は日本に感謝の念を抱いている国がほとんどである。

 日本では言論の自由が行き届いているので、マスコミにも反日的報道を主流にする部分が少なくない。それに影響を受ける国民も少なくないだろう。逆に、中国などは自国を批判するものはマスコミであれなんであれ容赦なくカットする。時には反逆家として逮捕することさえあるではないか。著しく民主化を無視した国家体制を維持し続けている国だ。
 ひどいことには、今でも日本の兵隊が人民を拷問にかけている絵図などが教科書の記載にあるといい、これらは増幅しているとも聞く。日本では教科書ですら誇張、捏造の内容を記載するものもあるのだから、まさに自虐的な状態と言える。

 また、在各国の中国人や韓国人系の政治家や財界人は、日本バッシングが目的であるかのように、従軍慰安婦問題をはじめとして、大戦における日本の贖罪を喧伝するロビー活動に励んでいる。日本人は、まずこうしたことはしない民族だ。いや、できない人柄と言えるのかもしれない。
 ところが、黄色人種国の民族性の違いを理解できない欧米諸国は、こうしたロビー活動にマインドコントロールされ、時を経るうちに、いつしか日本のイメージが歪んだ形でインプットされることになる。現実に今そうなっている。
 こうしたことについて事務総長はどう思うのか。ぜひ聞いてみたい。

 
 私たち日本民族の気質特性というか日本人気質について、世界に伍していくには、何が今必要なのかをあらためて考える時期に来ていると思う。
 国連事務総長の発言は重いが、素直に受け止められないことも事実だ。それが中国や韓国が事あるごとに使う内政干渉ともいえるからか、それとも彼が韓国人であるがゆえかは断定できないが、私は国連事務総長が言うべき内容ではないと思っている。

 

No.2331 虐待

2013.06.02

 先週、耳を疑うような暗いニュースに接した・・・「虐待」
 県議会の場でもたびたび取り上げ、私にとって、今の社会で最も憂慮する出来事となっている虐待が埼玉県内で発生した。鴻巣市で実子虐待、春日部市で高齢者虐待。後者は2010年に4日間で3人の死者が出ていた。78歳から95歳の女性がその被害者である。
 このニュースは関西方面に委員会の視察研修で出張していた時に入った。関西の新聞でも社会面4分1程度を使ったトップ記事の扱いだった。報道各紙を読む限り、事件当時26歳だった容疑者の採用時点から問題があったことがうかがえる。医師でもある理事長や施設長によると「逮捕者が出て驚いた。すぐに通報しなかったのは疑いの段階ですべきではないと判断した。疑わしいままの家族への説明は適切ではないと考えた」
 この説明になるほどと思う人がいるだろうか?と思うのだが・・・。
 結局、3人は心筋梗塞や脳梗塞などの診断で、解剖されることもなく荼毘にふされていた。
 当時の勤務者全員が「虐待を見聞きしていない」と回答していた。

 県も3人目の死者が出た4日後に立ち入り調査をしていたが、「死因に不審性はない」とする嘱託医の説明で、それ以上の判定が出来なかった。
 怒りのぶつけどころに困る事件概容だが、これはまさに凶悪殺人事件と表現すべき虐待事件ではないだろうか。80、90になる高齢者の胸や顎を殴ることなど普通出来ないと一般常識的に考えるところに落とし穴があるということか。
 埼玉県では、行政通報があり、虐待と判断したケースでの高齢者虐待は例年650件程度の範囲であるという。在宅介護での子どもなどによる近親虐待が多く、この場合の通報は少ないということなので実態はまだまだ奥が深いようだ。

 反対に児童虐待もあとを絶たない。鴻巣市の場合、39歳になる父親が生後35日の次男の頭を叩きつけ、揺さぶり、低酸素脳症で死亡させたというもの。
児童虐待は、通常子どもは叱られる内容に疑問を持つなどということは少なく、怒られる恐怖感よりも、親から見放される恐怖感が優先する場合が多く虐待を虐待と自己判断できないという。そういうものかと感じはすれど、なんとなく釈然としない。
 長男2歳、長女1歳の家庭、しかも2010年6月から生活保護を受けており、当初は産婦人科受診もしていなかったという容疑者かつ被害者の家庭事情。市では養育支援が必要と定期的に訪問していたという。
 つまり、生活保護を受けている状態で3人の子どもが出来た・・・生活保護家庭に子どもを作る権利が無いとは言わないが、毎年続けて3人となるとどうだろうか。労働意欲を見せない39歳の世帯主の問題もあるだろうし、女性が外に出て働くことのできる子育て支援は?と思うところもあるし、こうした場合の福祉行政のあり方は難しい。
 日本ではこうした場合、貧困家庭として優先的に弱者救済施策を構築するべきとする思想を唱える傾向が政治的にもある。
 親の責任とはなんぞや? 子育ての義務と責任は人の道だが、その自信と確証がなければ作らない選択も人の道なのではないだろうか? どうにも難しく悩ましい事例ではある。
 生まれ出でた子どもには生ける権利があり、元気に育ってほしいと願うのは当たり前のことだ。

No.2330 国の安定を求めない言論

2013.05.28

「言論の自由」とはなかなか難しい。民主主義を標榜して、その代名詞のようにこれを主張する場合、多くはその言論は歪んだ内容であることが多いと思うのは考えすぎだろうか。

 昨日の朝刊を見てため息が出た。毎月曜日になると講談社、小学館、朝日新聞などが刊行する週刊誌の見出しには皆さんも目が向くことでしょう。私などは、やじ馬根性丸出し?でこれに目をやる。購入したことは政治の世界に入ってほとんどない。これはスポーツ新聞にも言えることで、サラリーマン時代はちょくちょく買ったこれらの印刷物を買ってまで読む気がしなくなったというか、その必要性を感じない。ただし、どんなことを書いているかは気になるので、まずその大文字から注目する習慣が週刊でついた???
 まあ、これほどまでに品のない表現がよくも出来るものだと思うのは私だけ? 週刊PとGには最後必ず「性」に関する特集があるが、ひょっとするとこれが購買力に一役かっている代物なのだろう理解している。それはどうでもいいのだが、昨日のはあきれた以上に笑えるような見出し。

 A誌「株暴落・金利高騰 アベノミクス終焉の足音」
    参院選までもたないの悲鳴

 G誌 アベノミクス大ピンチに!早く逃げよ
   「米国発すごい大暴落がやってくる」

 P誌 背筋が凍った5月23日。 
    だがこれは悪夢の序章にすぎない
   「株価大暴落」運命の6月がやってくる

 まさによってたかって。とくにP誌は、大見出しの文字は書体を変え、斜めにし、枠内に入りきらないレイアウトにしており、他にも現政権批判の小記事が満載である。
 曜日が替わるとS誌、B誌なども同様の広告が出るが、これらは総じて是々非々の姿勢が感じられ、大人の対応に見受ける。
 しかし、長らく政治や経済が停滞していた日本で、幾分の上向き傾向が感じられる状況を素直によろぶことが出来ないマスコミとは、いったい国にとって、私たちにとってどんな価値観が見い出せるのだろうか。
 領土を脅かされ、ミサイルを打ち込まれかねない自国の現状で、さらに政治や経済が下降することを望んでいるかのような報道風潮を、従軍慰安婦問題の反日捏造報道なども含めて、私は理解できずにいる。

 

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