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No.2340 「ねじれ」は国の為ならず!

2013.06.27

 まずまず順調に進んできたかと思えていた通常国会でしたが、昨日の最終日にとんでもない「ねじれ現象」を見せて幕を引きました。
 生活、社民、みどりの風という参議院にあって大きな勢力ではない3党が提出した首相問責決議案という次元の低い政争が、結局、成立目前の大事な法案を廃案にしてしまうという暴挙に発展しました。

 少しは政治の裏側を見てきた私が考えるに、みんなと維新がこれに同調した理由はなんとも言えませんが、やはり単純に参議院選挙での自民党のイメージダウンを工作したかったのではないか・・・。自党の当選率を高めるために。
 問題は民主党です。おそらく、これは生活の小沢さんが民主の輿石さんに強く働きかけたことが原因だろうと思われます。民主の中には法案優先を唱える議員もいたといいますから、ここで与党との対立構図を示したのは、民主党内の左派の頭領格の輿石さんしかこの方向性に党を誘導する実力者は見当たりません。
 提出したのが参議院の生活(森裕子、谷亮子といった女性議員群が福島みずほやみどりの風の説得役となった?)が中心ですから、当然このねじれ戦略の指導者は小沢一郎さんということになります。相乗りするかしないかぎりぎりまで迷っていた民主にあって、法案を無視してまで最終日に問責可決に加わった民主の実態は、いまだに日教組の大物が幅をきかせていることが露見したということではないでしょうか。

 さて、民主党は第一野党の立場で、小政党が見せるねじれ政争戦略に乗ったりせず、同党の元総理の方言癖を詫びる姿勢があってもいいかと思うのですが、いかがなものでしょうか。
 かのハト宇宙人は自分が日本の元老にでもなったつもりで、外国を訪れては国益を損なう放言を繰り返しています。
 どうしようもない過去の人たちによって、外交の困難性を高められている安倍政権ですが、他の先進諸外国でこうしたことはないはずです。なにか対策はないものでしょうか。言論の自由などとは笑止千万ではありませんか。
 言ってないと弁解しても、しっかりテレビに写っているというのでは宇宙人というよりはお馬鹿さんそのものではありませんか。

 6年前におこった衆参ねじれは、国民生活にとって何の意味も持たない政争を可能としているだけです。安心、安全、安定が大切な時代にあって、政治の安定こそが最優先で求めるべきものではないかと確信した問責可決、重要法案廃案で終了した国会最終日でした。

No.2339 貧乏度について

2013.06.27

 前号でご紹介した週刊ダイアモンドの特集による幸手市の貧乏度全国第二位は2040年の予測値です。その表記をうっかり忘れてしまいましたので、驚かれた読者もいたかと思いますが、たとえ27年後のことであっても、その原因、要素は今からの流れにあるはずです。
 それは幸手市だけの特有なものもあるでしょうし、また地方都市に顕在化する解決困難な問題もあるかもしれません。
 いずれにしても、この予想通りにならないためには、今からしっかり対応していかなければ手遅れになる可能性が高いし、深い考察と対策が必要だと思います 
 だいたい、たとえば区画整理とか再開発事業のような大きな街づくりには、15年、20年という途方もない年月がかかります。まさにこれこそが次世代のための郷土愛が為せるものですから、「今の人たち」がしっかり対応していかなければいけません。
 そして、それらを実行するにあたって忘れてはならないのが、財政の健全化です。無理、無駄、無良を徹底排除する。これが基本ではないでしょうか。

No.2338 貧乏度全国第2位

2013.06.23

 6月に入って市内各地で開催してきた私の県政講演会も、次回29日土曜日のコミュニティーセンターで一段落となります。
 「私が県議として幸手市のためにしていること、したいこと」と題してお話させてもらってますが、県議会議員という存在が遠く、見えにくいというご意見もある中、少々はご理解いただいているのかなあといった実感があります。

 どこの自治体も県や、国の補助金、交付金なしでは行政運営は出来ないわけで、そのあたりの詳細は、6月8日号の週刊ダイアモンドに記載があります。同号では、たまたま同誌が定期的におこなっている市町村財政調査の特集記事があり、その中で自治体の財政の仕組みが説明されております。
 
 ところで、その特集記事のタイトルが「全国市町村貧乏度ランキング」というもので、幸手市が人口5万人以上10万人未満の部で、なんと全国貧乏度第2位という、嬉しくない結果が示されております。同誌は創刊100年になる経済誌としては歴史と伝統、もちろん内容的にも信頼度の高さを誇る雑誌ですので、今回の順位は市民にとってショッキングな結果かと思います。
 結果は結果として、甘んじて受け止めるしかないわけですが、人口減少、税収減という傾向に上向く可能性がなかなか見当たらないのは多くの地方都市に言えることで、今後、長期にわたる健全な行政運営が求められることは言うまでもありません。

 さて、私の29日土曜日の講演会は午後3時から、市内コミュニティーセンターで開催いたします。お時間の都合よろしければ、ぜひご来場ください。皆様のご参加をお待ち申し上げます。

No.2337 石原さん我慢できず!

2013.06.19

 とうとう維新の会分裂か?
 私も過去ブログで橋下代表の舌禍事件を取り上げたが、石原代表が今回橋元さんに苦言を呈したというよりは、怒りの最後通告ともとれる厳しい批判を繰り出したのも納得できる。
 根本的に橋下さんは素直ではない。政治家はそれでいい部分もあるという人がいるが、国家の威信をこれだけ低下させ、外交上も厳しい状況を加速させた責任は重い。ともあれ、謝るならそれのみに徹するべきなのに、誤っているのかどうかも疑わしい強弁を続けている。
 外国人記者クラブでの対応も、先のテレビ番組でもタレントを見下すかのような発言(小銭稼ぎでしたか)をしたりと、私は常日頃から彼の人間性に疑義を唱えてきた。まさにテレビで名を売った弁護士が、無党派層の支持を得て、あっという間に政界の寵児なったわけだが、国家を任せられる器だったかどうか、あらためて考えさせられる状況だ。

 そもそも、国会人ではない人間が政党代表だというだけで、外交防衛という国政の柱の部分で犯した過ちは、あえて言わなくてもいいことを言ったということで、何様のつもりだ!といった批判を浴びることは仕方がない。石原さんは、党に迷惑をかけたのだから党員全員に詫びを入れるべきだとも言っている。
 しかし、これはとんでもないことで、橋下さんは国と国民に迷惑をかけたのではないだろうか。対外不信は質の悪いイメージを中韓だけに与えただけでなく、まったく異なる観点から欧米にも与えてしまったのだ。
 「一寸先は闇」そして「口は災いのもと」あらためてこんな簡単なことを肝に銘じてほしいと思う。もちろん反面教師にすることも必要だと自戒している。

No.2337 惜別・・・遠くにありて思ふ友

2013.06.15

 30年来、互いに言葉を必要とすることのないほど理解し合っていた「友」が昨夜、生まれ故郷に戻って行った。薩摩へ。鹿児島というよりは、この地名のほうが、彼には似合うと勝手に思っている。

 互いが32歳の時に、同僚という関係から始まった付き合いだったが、まさに親友! 生涯の友という表現しか思いつかない相手だった。酒を呑み、興に乗った時には饒舌になることもあったが、どちらかといえば、寡黙な友だった。一緒にいると心のなごむ、なごませてくれる友だった。
 ある事象や物事に独特のこだわりを見せ、信念意思は人一倍強いものを感じさせたが、自己理論に固執することなく、しっかり相手の言に耳を傾ける心優しい、寛容な友だった。自らの好みを人に強制することもなかった。たまに出す小さな我儘がとても可愛く感じる男だった。
 よく呑んだ。それこそ若さが有り余っていた時代は、週に4日は呑み歩いていた。我々2人を中心に多くの友が集った。彼は、常に私に一目置いてくれたが、人の見る目は、私が彼をたよっている付き合いだったかもしれない。

 新聞によく目を通すタイプで、社会や政治を正面から見据える一面が若い時からあった。根本的にまったくタイプの違う同士だったが、この点はよく似ていた。私が先に退職し、今の立場になってからも、ポツリと語る彼の一言にどれほど支えられたことか。
 県内ふじみ野に居を構えていたことから、時折大宮近辺で合流し、互いに好きなサウナに入り、一献傾けるという日をどちらかともなく誘いあった。そろそろ会いたいなと感じるサイクルが一緒だった気がする。あまり肴をつままない常に痩せていた友が心配だったが、大病もせず丈夫な点も一緒だった。
 私が県議になってから、会う機会がめっきり減り、忙しいことを案じて電話やメールを遠慮している彼の気持が深く理解できる日が続いた。

 
 ひとつのケジメが来たことをこれほど強烈に感じることはない彼のUターン。
 昨夜故郷に着いた頃に携帯メールしたが、兄貴宅にひとまず落ち着いたとのことだった。そばにいつもいる安心感が寂寥感に変わった日。
 遠くにありて思ふ友。ずっと元気でいて欲しい。
 呑み過ぎるなよ! もう一回下手なゴルフに付き合いたかった・・・。
 涙が止まらなくなってきた。このへんで・・・。

No.2336 水飢饉

2013.06.15

 災害といった状況には至ってはおりませんが、水不足が深刻になってきているようです。県内でも、先の幸手市惣新田地区の騒動がありましたが、今は全国的な問題として水不足が伝わってくる状況です。
 県内では荒川水系の小鹿野町にある合角(カッカク)ダムの貯水率が異常をきたしています。これまでの最低貯水率が2009年の25%でしたが、13日時点ではこの10分の1にまで落ち込んでいます。2.5%です。すでに5月中旬から取水制限をしていますが、5月の秩父地区の雨量が例年の3割に満たないため、更なる制限を余儀なくされています。
 農家では田植えを遅らせたり、一般も含めてポリタンクへの取り置きなどの対応もしているとか。

 利根川、江戸川、中川水系でも今回の台風にほのかな期待をしていたはずですが、思いのほか降らなかった感じです。どなたもご存知のように利根川上流群馬地区に水が貯まりませんと、長期的な安心安全を確保することにはなりません。そうかといって大型台風の到来も歓迎できません。一気の解消は望むべくもなく、梅雨を実感させてくれる空模様が一番ではあります。サラリーマンにとって雨は憂鬱ですが、ここは生活の基本インフラの危機を脱するほうが先決と云えましょうか。

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