さて、前号でホットな企業誘致情報をお伝えしたのが一昨日ですが、昨日、無事にニトリとの基本協定が締結されたようです。
本来であれば、公募形式をとるのが普通で、現に他の区画についてはその手筈を踏んできているわけですが、この10.6㌶という巨大分譲については、100億円以上の投資が見込まれ(実際は200億とも)、新規雇用が500人以上といった観点から、公募手続きをせずに売却を決定したものです。
ここまでの流れは、25日に記者発表、26日新聞2社による報道、そして27日の協定締結と、ニトリ誘致決定への日程は急ぎ足で進められた感じです。
日本経済新聞の取り扱いは、企業欄と埼玉欄の2面に及ぶものでした。
私が報告を受けた話では、25日の記者発表の1週間以上前には日経本社サイドでキャッチしていたということですが、政治や芸能界のスキャンダル事件と異なり、企業内情をふまえ、水面下で進めてきた紳士協定に配慮するという、報道の心得を感じる対応だったと言えます。
埼玉新聞も同様であったと思われますが、同社の記事には少々誤りがあって、このニトリの物流センターが47.3㌶で東京ドーム10個分と記載されていますが、47.3㌶は幸手中央産業団地全体の開発面積です。それが調整池や緑地帯などを除いて、実際の分譲は37.1ヘクタール程度になる予定です。そのうちの10.6ヘクタールがニトリ物流センターの分譲面積というのが正しいところです。
これで、県道惣新田幸手線を挟む形の県内最大規模の同産業団地は、全17区画のうち2区画を残すのみで、県企業局による誘致業務が順調に進んでいることが示されています。インターチェンジのすぐ脇という立地条件も功を奏していると思われますね。