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No.2644 酒、たばこの規制緩和だ!

2015.09.02

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 このタイトル、何も私は喜んでいるわけではない。喜ぶどころかどうにも納得がいかないといった感覚なのだ。
 選挙権の年齢引き下げにも時期尚早の感がぬぐいきれない現状にあって、それに合わせるかのような今回の指針はいかがなものかといったところ。

 このような内容を検討するための特命委員会というのがあるのも知らなかった。どちらかと言えば、選挙年齢引き下げが決まった時点で、次に考慮すべき対象は、少年犯罪に関わる刑罰のあり方ではなかっただろうか。
 ことに、数十年前と違って未成年による凶悪犯罪が引きを切らない現代にあって、被害者への対応策が心もとないのに反して、未成年犯罪に対する過剰保護は、常に議論の対象に上がっている。
 

 少し話がそれたが、18歳で酒やタバコを購入できる有資格者がどれほどいるだろうか。高3は一般的には受験の真っ最中であって、大学1・2年生はカリキュラムが多いので本格的なアルバイトは出来ない。大学生の中には奨学金を受給している者も多い。また、その年代には予備校生もかなりの割合を占めるだろう。そう考えると、わずかな労働の対価は状況にあった他の有効な使い道もあるだろうし、親からの仕送りや奨学金が嗜好代金に化けるのはいかがなものか。問題は社会人の場合をどうするかだが、健康の面からはとても賛同は出来ない。
 高校3年になったばかりの4月に18歳になるパターンもある。まさか校内で喫煙出来るとは思わないが、いったん学校を出れば吸えることになる。そして、少なくとも同級生で吸える学生と吸えない学生が存在することにもなる。勘違いされては困ります。平等を問うているのではなく、違反者が増えることにはならないだろうかと危惧しているのだ。酒税やタバコ税を収入のない高校生が支払う社会制度にも違和感はぬぐえない。
 何も、そうした層にまで酒・タバコを解禁する必要があるだろうか。

 特命という事の重さを感じさせる組織には、選挙権という社会的責任の重さを与えることに比して、まずは少年犯罪法の改定に取り組んでもらいたいと思うがいかがなものだろうか。

No.2643 疑わしきは使わず!

2015.09.02

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 2020東京五輪エンブレムデザインが使用されないこととなった!

 当たり前じゃないか! なぜ、もっと早く決断できなかったのか!  といった思いでこの問題の結論に注目していた方が多かったのではないだろうか。
1.当初のベルギーのみならず、複数の模倣指摘者が現れる状況となり、素人目にもその可能性を感じるものがほとんどという状況であった。
2.遅くなればなるほど、新デザインが間に合わない可能性と予定進行分の経費が嵩むという時と金の問題があった。
3.国際的批判を受ける中、似非模倣の代表的国家である中国を批判するどころか、また反日活動の材料を与えかねない状況が生まれかけている。
4.落選を経験しての悲願の国家的行事であったにもかかわらず、すでに国立競技場建設予算過剰問題が起きていた。

 やはり、3、4の項目に関連した国家の威信・信頼に関わる重大な問題であることは間違いのないところだ。世界の嘲笑が脳裏をよぎる。
 中国も韓国も日本を批判できる事態が発生すると、またそれを種に日本バッシングの材料にするだろうし、なにより日本のマスコミが政治がらみの報道ネタにするのは間違いないところだ。
 と、その想定通り、テレビ朝日では17時のニュースで「政権への影響が懸念されます」とのたもうた。
 舛添知事は「裏切られた思いだ」と何に向かってのことだか意味深な皮肉を語っていた。
 当初、佐野氏が言い訳めいた発言をしていたが、28日には類似を認める内容を口にしていたのだ。この時点でも遅いくらいではなかったか。最も、昨日の会見では盗作の意図は一切ないと発言している。

 「疑わしきは罰せず」という格言もあるが、罪と罰を問うのは後でもいい。まずは「疑わしきは使わず」は当然の成り行きであると誰しもが感じる情勢にあって、ここまでもめた原因はいったいなんだったのか? 

 これほどの大イベントであれば、中学生や高校生にまで広く一般参加を求めるような公募方式を採用することは考えられなかったのか。その方がコスト的にも国民の理解は深まったと思われるし、なにより国を挙げてのイベントとして愛されることとなったのではないだろうか。
 しかし、こうした模倣は文学、音楽など知的財産権に絡むいろいろな分野で行われているのではないかと疑心暗鬼になるのも嫌なものだ。昨年、大きな問題となったスタップ細胞事件を思い出した。

No.2642 恩人の死と街への思い

2015.08.31

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 末日とはいえ、まだ8月だというのに朝夕の気温と虫の声はすでに秋。しっとりと路面や庭を濡らす雨も冷たく感じるほど。2週間前とのあまりの違いに、身体がしっくりしないのは自分だけ?

 私には、私が勝手に思っている政治的な意味での恩人ならびに師が数人いる。つまり、幸手に移り住んでからの我が人生後半における方々である。そのうちのお一人が28日に亡くなられた。昨夜の通夜と今日の告別式、ともに参列させていただいた。プライベートなことで恐縮ではありますが、我がメモリアルの位置づけとして少し書き記すこととします。手前ミソな点もあると思いますがご容赦願います。

  
 享年88歳というのは、平成22年7月7日に亡くなった我が母と奇しくも同じである。
 合併論争という街を2分した政治騒乱から始まった私の言動を、常に認めていただいた方だった。
 はじめて訪問した時、「俺はあんたの演説が気に入った。まあ、男が男に惚れるってやつかな」と受ける身にとって最大の賛辞をもらった記憶が熱い。以来、訪れるたびに「あんたと話してると俺も元気をもらったみたいになるよ。俺も歳とったってことかな。まあ男同士の会話ってえのはこうでなくちゃな」といったような気の利いた励ましをいただいたものだ。それからというもの、仕事上で落ち込むと、この師の言葉を聞きたくて訪れた。
 

 脇で背中を丸めて座っている奥様も、笑顔でうなづきながらこの男同士の会話に聞き入っていた。間が空くと「いつも先生のことを話しているんですよ」と癒される言葉を静かに口にし、心をほぐしてくれた。
 その奥様に先立たれてまだまもないのだが、独り身でどうしてるかと思って訪ねると、部屋の中から「おう、先生か。まあ上がんなさい」と。部屋に入ると、座椅子にもたれるでもなく背筋を立てて、満面の笑みで歓迎してくれた。
 知り合って12年ほどだから、付き合いとして長い方ではないが、本音の付き合いに時の長さは無用だと思える師だった。
 聞けば、地元でも若い人たちを集めて地域はもとより幸手市の発展に尽力された方だったのだ。いわば、地域の顔として慕われていた方であった。
 
 4年前の選挙で結果報告に行った時はことのほか嬉しかった様子で、我が事のように喜んでくれた。そして、今回の選挙でも事前事後にわたって家内共々ご意見を聞きに訪れた。家内にもいつも疲れを癒すアドバイスをくれた。そんな人だった。
 私が作る活動報告は欠かさず読んでくれていたようで、「いい処に目をつけてるよ」とか「なんとか頼むよ」といった言葉を時折時折で口にした。私としては読んでくれていること自体が嬉しかったが、それにとどまらなかった。

 今回の県議選でも、私が要望し、間違いなく県が手をつけてくれる予定の事業について、チラシやブログでしっかりと訴えたつもりだが、師は大変納得してくれていた。とくに権現堂整備事業で残っている最大の面積を誇る第二公園の整備計画や商店街通り整備については、「早く実現できるといいなあ」という言葉と一緒に、温かい眼差しが私に向けられた。
 それらの事業は現実にすでに始まっている。また、通常幸手五霞線と呼ばれている幸手境線もいよいよ工事用の取り付け道路の工事が始まりかけていると聞く。昨年から今年にかけて近隣住民や地権者に呼びかけて、説明会を催した道路である。長年停滞していたことを師は把握していた。それもそのはず・・・定年後は北公民館の館長を長くされるなど、幸手をこよなく愛していた人だったのだ。その方が、街の未来を憂いつつ、変貌する部分については、大いに納得することで私の肩を叩いてくれていた。

 「先生よ。あんたは在の人間じゃあないから、古くからのつながりがないのは選挙で厳しいだろうな。でも、真実一路、真っ直ぐ前を向いてぶれずにやってればわかってもらえる時は来る。俺もぶれるこたあないよ」
 先生とあんたを使い分ける話法は独特だったが、なんの違和感も感じなかった。
 香日向から最も遠い農村育ちの師にこうして励まされたのだ。考えてみれば、不器用ゆえにぶれることができない政治家としての才の無さを、まるでわかっていたような言葉だった。
 「ご期待に添えず申し訳ありませんでした」
 「勝負は時の運。選挙ってえのはそういうもんなんだからさ。まだ若いんだから終わったことよりこれからのことを考えればいいんだよ。幸手のためにまだまだ頑張ってくんなきゃ困るしな。奥さんも大変だったね。うんまいもんでも食べさせてもらいなさい(笑)」
 「少し痩せられたんじゃないですか。しっかり食べないとダメですよ」   「いや、隣がちゃんと考えて持ってきてくれるから大丈夫なんだよ」
 入れ歯をカチャカチャさせながら話す笑顔が印象的だった。最後にお会いした時に交わした会話はこんな感じだった。あれから3ヶ月。せっかく猛暑を乗り切ったのに・・・

 「勤修院秋覚暉道居士」
 ありがとうございました。やすらかな旅立ちを願うとともに、慎んでご冥福をお祈り申し上げます。合掌

 

No.2641 静かなる幸手市長選

2015.08.27

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 サニブラウン君、残念!しかし、誰も予想のつかない未知の伸びしろを有していることは間違いないと感じさせてくれたし、まだリレーも残っているので、テレビに釘付けの状態はまだまだ続く?

 さて、幸手市長選の10月29日投票日も2か月後となっている。それにしては、なにやら静かな雲行きではある。今年は4月の統一地方選で県議、市議、そして真夏の県知事選に続いて、幸手市有権者は4度目の投票ということで、選挙疲れというわけでもあるまい。ただ、1年間にこれだけ集中することが良いのかどうかは思案するところで、どうせ集中するなら選挙コストがかからない方法論が検討されてもいいのではないかと感じる次第。 

 新人候補、木村純夫氏の集会案内がなされている。香日向小学校や幸手駅舎問題、さらには新人市議が選挙公報で唱えた行政と一部民間組織の癒着問題、そして人事に関する問題も新たなニュースとして問われているようでもあるので、今回の市長選は現市政の財政のやりくりと正義性を争点に火ぶたが切られそうである。
 とくに現市政の各種問題は、私も過去ブログで何度も指摘しているので、木村純夫氏の印刷物に書かれている内容に共感を覚えている。

 公正な行政運営は、財政が厳しい状況が続く自治体にとって最も求められるところであり、それを街の未来志向に関連して選択する選挙、これが新時代の選挙のあるべき姿だと確信してやまない。幸手市に限ることではないとは思うが、しがらみに縛られた投票行為は街のためにはならないということを広く有権者が思考してほしいと思わずにはいられない。

No.2640 16歳

2015.08.25

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 開催中の世界陸上選手権大会で、日本の選手が躍動している。
 夏の甲子園で早実の清宮幸太郎選手が1年生のスラッガーとして、一躍ヒーローになってからまだ数日しか経過していないが、スポーツの世界で、中学を卒業したばかりの少年が“魅せるプレー”を存分に表現してくれることは、この上なく嬉しく感じる。

 サニブラウン・ハキーム選手。200m予選第2組であのガトリン選手と同組で出場。ガトリン選手は余裕を見せた1位だったが、驚くことにサニブラウン選手は他の選手すべてを後ろに置いて2位という快挙を達成した。これで準決勝進出の権利を得たのだが、決勝戦進出も夢ではないのである。
 16歳・・・やはり、数字からうけるイメージは“子ども”だ。しかし、有する能力は大人顔負けというか同等以上のものがあるのだから恐れ入る。
 彼らには、人としてアスリートとしての大いなる飛躍を期待したい。

 こうした明るい話題がなによりだが、少年少女に関するものでは、どちらかというと暗いニュースが気になる昨今である。
 中一少年少女残虐殺人。そして今日、青梅で中学生の飛び降り死亡事件が発生したが、またまた“いじめ”によるものかと気が重くなる。教育現場でいったい何があったのだろうかと。いや、まだいじめかどうかは確定していないのだが・・・。
 猟奇的殺人事件などは、ニュースワイド番組で、あれこれサスペンス推理まがいのコメントが好き勝手に語られるが、虐待やいじめ問題は軽々とは語れない性質の事件として取り扱ってほしいものだ。
 私は、現在でも継続している研究テーマとして、虐待、いじめを重視していることもあって、学校側は真実を明らかにする姿勢に欠け、報道からはすべてが明らかになることはないこの手のニュースを知ると睡眠不足になるのが常だ。
 今晩もそうなりそうか・・・おやすみなさい。

No.2639 高校野球に魅せられて

2015.08.20

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 全国高校野球選手権と言うより夏の甲子園という呼称の方が、心地よい響きとなって耳に届く。中等野球大会から数えて記念すべき100回目の大会は、今月6日から熱戦を続け、下馬評の高かった東海大相模が真紅の優勝旗を45年ぶりに獲得した。 
 毎年、注目して見てはいるのだが、実態は新聞やテレビの事後報道が主体であったせいか、数試合をゆっくりテレビ観戦することが出来た今年は、あらためて高校野球に魅了されることとなった。
 例年以上に注目選手が多くいたこともあるが、試合自体に確かな見ごたえがあった。大差で決した試合もあるにはあったが、多くは両チームともに取りも取ったりの試合か、緊迫した投手戦が多かったように感じる。つまり、双方ともに点を取り合っても最後はきわどい接戦で終わるという試合も含めてである。そこで、全48試合を確認してみたところ、次のような点差で勝敗が別れていた。


◆1点差 15試合
◆2点差  7試合
◆3点差 4試合
◆4点差 5試合
◆5点差 4試合
◆6点以上 13試合

 やはり、1~2点の差で決した試合がほぼ半分あった。これでは、観戦する方も自然と手に汗を握るわけだ。
 早実の清宮くんを筆頭にバッターに注目が集まりやすいのはやむを得ないところだが、投手にも素晴らしい素材の選手が多くいた。16日日曜日の3回戦第2試合で、9回裏関東第一の6番バーッターにサヨナラ本塁打を打たれて涙を流した中京の上野投手のお尻と腿は見事なまでに鍛え上げられていた。互いにゼロが続くシーソーゲームであったが、関東第一は点が取れるようには感じられなかった。ちなみに、わずか2試合しかなかった1対0の試合の一つが、この試合であった。上野くんの今後に注目してみたいと想う。
 仙台育英の佐藤くん、優勝投手の小笠原くんにも日頃の練習の成果が、その肉体からもわかるほどであった。その小笠原くんが、自らのバットで決勝点を叩き出し、それも本塁打というのだから恐れ入った。
 今年の見ごたえは、劇的な場面が多かったことも一因にある。ホームランはやはり野球の華である。今大会ではたしか32本出たのではないだろうか。

 私は、また別の角度からプロとの比較で高校野球の魅力を感じている。
■まずは、ユニホームの着こなしである。
 今の高校球児は筋トレをしっかりこなしているせいで、下半身が鍛えられた選手が多い。ただ、これには別の理由もあるようだ。ストッキングをしっかり出すというユニホームの着こなしのために、膝から上の部分もきっちり採寸をしてダブダブにならないような配慮をしているようだ。だから、腰、太もものあたりがパンパンに張った状態になる。
 しかし、このスタイルは、プロのそれよりは間違いなくいい。プロの選手たちは、なぜパンツの下部をダブつかせ、グランドをひきずるようにして履くのだろうか。スネのケガを防ぐため? 足を長く見せるため? 土で汚れた裾を見るたび、私は画面に向かって怒っている。

■スピーディーで展開が早い。
 これは、スポーツが大衆受けするための必須項目だと確信している。今のプロ野球はのろくてたまらんのです。ひと時も目が離せない息詰まる展開も、投手がインターバルを少なく投げこんで来るからではないだろうか。監督の伝令を伝える選手の足の速いこと。イニング交代の足もしかりである。プロはやたらと間が空く感じで、高校野球との一番の違いはここにあるとさえ思う。

 大記録達成間近のイチローやノーヒットノーランの岩隈、小さな身体で頑張っている青木など、日本人選手たちの活躍には常に心躍らせてはいるものの、今年はメジャーリーグにチャンネルを切る回数が激減した。今のメジャーではあごヒゲをまるで鍾馗様のようにモジャモジャにさせている選手が多い。レッドソックスなどはスタメンの選手がほぼ全員あごヒゲをたくわえている。私は、どうもあれが苦手だ。タトゥー、ピアスの類いも、ベースボールには不釣り合いだと感じるが、あごヒゲはユニホーム姿に似合わないこと甚だしい。見ているだけでも暑苦しい。ゆえに今年のメジャーは、ダイジェスト版専門だ。阪神タイガースのゴメス、楽天のペーニャなどなど日本でもそれなりにあごヒゲ選手はいるが、日本人選手に見られないのが救いではある 
 メジャーには髪の毛が肩まである選手もいる。まさに、アメリカ的自由とはこういうことも含まれるのだろう。パンツのダボダボも日本以上かもしれない。


 そういったことで、高校野球はそのひたむきなプレーと球場全体の雰囲気が見事にマッチングして、純粋なアマチュアスポーツの原点を感じさせてくれる。これからは、地方大会などでもより実戦を観る機会を増やせればいいのだが・・・ともあれ、決勝戦2校をはじめ、すべての出場校の健闘にエールを送り、最後に、埼玉県代表、花咲徳栄高校のベスト8に敬意を表して終わります。感動をありがとう!

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