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No.3647 勉強にふさわしい場所

2022.12.22

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 教育は未来を支えるということを理念信条としている中で、あるニュースを見て、相対する現実をどう考えればいいのか悩んでいます。悩むというか結論は自分の中では出ているのですが、それがベストかどうかということが問題ということです。
 どういうことか・・・

ファイル 1574-1.jpg 写真2点をご覧ください(今さらですが、クリックで大きくなります)
 上は奈良県香芝市の大型店舗のフードコーナー。下は幸手市近郊都市の大型店舗のフードコーナーです。座席付近に付けられている告知板に書かれている内容はまさに真逆です。

ファイル 1574-2.jpg 東北や北陸の日本海側の県が長年にわたり、学力調査において全国でトップクラスだということはかなり知られた話です。そして、その県の小中学生が、いったいどういった場所で勉強しているかというとキッチンやリビングだと言われています。理由は様々だと思うのですが、自分の部屋がトップではないのもなんとなくうなずける話です。
 ならば、高校生や大学生はどうか・・・友達と立ち寄ったショッピングセンターのフードコーナを利用するパターンが多いというのですが、それを当たり前のように支援する動きがあれば、逆に目的外使用を拒否するところもある。どちらがいいかは考え方次第なのでしょうが、私がよく出かける大型店舗は、土日は駐車場がいつ行っても満車状態で、それなりに人も出ていますが、平日はいつも人がまばらです。フードコートも閑散として、そのせいか店舗の入れ替えもたびたびです。つまり、平日は高校生が立ち寄って軽食をとりながら、友達と宿題したり、試験対策したりというのは店側側にとってどんな問題があるだろうかと考えても問題点が浮かんでこないのです。時間的な問題も何時までとすればいいでしょうし、社会が健全な勉強スタイルはこうだ!とを決めてかかるよりは、門戸を広げるくらいの気持ちを示す方が今の時代に叶っているのではないかと思えるのです。
 いろいろな事象で世の中は様変わりしました。そしてそれはまだまだ続くことでしょう。ならば、杓子定規な考え方をしばし脇において、新しい発想でスタイルを変えるというチャレンジも必要ではないかと。写真の双方の管理事務所の180度異なる思考に考えさせられた次第です。
 香芝市の例はインターネット環境や照明まで付いているように見えます。この店に出かけ、実態を確認したいものです。

No.3646 秋谷病院移転続報

2022.12.19

 前号でお知らせした秋谷病院移転問題がメディア埼玉欄に掲載されました。
内容で少々驚きを感じたのは、済生会は旧栗橋町から無償譲渡された土地を市に返還はするものの、今後継続して10年借り受け、その後に建物、土地両方を秋谷病院に無償貸与するという。そして、10年経過後は建物、土地共に秋谷病院に無償譲渡し、さらに建物改修費用などは久喜市が一部補助するというのです。何とも秋谷病院にとってはこれ以上ない恵まれた移転と言えるかもしれません。
 秋谷病院は2次指定の救急病院でベッド数は114床、診療科目は8科目あり、移転後はそれを維持継続するとか。
 ところが、前号のテレ玉ニュースでも、新聞報道でも、はっきりとわからない点は、今の幸手市の施設はどういった扱いになるのかです。そのままなのか、廃止解体かは幸手市民にとって気になるところだと思います。今議会は明後日が最終日ですが・・

ファイル 1573-1.jpg 前号で私が少々気になる点があると言ったのは、ベッド数のことなんです。
つまり、埼玉県は医療圏を10に区分して、医療体制の確保に関する調整をしています。それは、昨今の意志も看護師も不足しているという大きな問題があり、新聞にもある通り、その争奪戦まがいの状況が起こっているということです。
 その問題を原点に考慮してみますと、利根医療圏は既定のベッド数を上回っているのですから、移転に関連した調整がどのように為されるのか。果たして秋谷病院が医師や看護師を継続的に確保する手立てはたまた戦略はどうしていくのだろうか。
 優秀な医師は技術向上のために病院を移り替わってその技術や医師としての高みを目指すということを耳にします。専属医師だけでまかなえないとなれば、常に大学病院主体の医局制度や大病院系列とのつながりが求められるのだろうと思います。
 山﨑豊子原作の「白い巨塔」は現実に近い小説だとすれば、さてさて、実際の病院新設や移転にかかわる裏事情に、いったいどういった風が吹いているのやら。

No.3645 秋谷病院と久喜市議会

2022.12.16

 15日にテレビ埼玉で報じられた久喜市議会全員協議会の内容は、幸手市の秋谷病院に関係するものでした。添付のニュース記事をご覧いただければその経緯が多少わかります。
ファイル 1572-1.jpg 日頃、テレ玉にチャンネルを合わす方は少ないと思いますので、ご案内することにしました。
 なお、この件について幸手市議会の12月定例会での発言はどなたからもありませんでした。医療福祉の拡大は良いことだと思うのですが、この問題では少し心配なことがあります。時間の関係でそこまで今書けないので、後日必ず書きたいと思っています。今号ではここまでということでご了承願います。

No.3644 すごいぞ!3年生

2022.12.14

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ファイル 1571-1.jpg 写真をご覧ください。当地域の冬の名物風景とも言うべき濃霧がこれです。時間は7時25分。実際は写真以上に濃く感じ、やって来る車の3台目が霞んで見にくい状態です。過ぎ去るバスも、この直後に霧中に消えていきました。
 今朝は、この冬初めてネックウォーマーをして出かけましたが、それほど冷え込みを感じる朝でした。

 実は、掲題のことですが、3年生の男子で毎朝半袖短パン姿の子がいるんです。お姉ちゃんの5年生もほぼ毎日短いスカートです。たびたび「頑張るなー」と声をかけるんですが、笑っておはようございますとしっかり返礼してくれる姉弟。ところが、今日は濃霧ということもあって「大丈夫かい」と声掛けしたところいつものように笑って「ハーイ」と二人揃っての応答。なんとも頼もしい小学生です。普通なら親御さんが身体が冷えるからとか言って暖かい恰好を進めるのでしょうが、このパターンはなんとなく微笑ましい感じがするのです。子どものしたいようにさせている。だから、こちらが心配しても当の本人たちは全く意に介さず笑って済ませることが出来ている。
 かように人それぞれで、自分は称賛しているつもりで書いていますが、本人たちが良しとしていることに脇から口を挟む必要はないということなのでしょう。
 こうして元気を貰うものですから、スクールガードにも張り合いを感じるし、仕事にもつながっているんだろうと想う次第です。今日は建設経済常任委員会の質疑日です。
 けっぱれー香日向っ子、さってっ子!

No.3643 良き仲間のチャレンジに応援!

2022.12.12

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 昼は少し動いただけで身体が温まるものの、朝夜の冷え込みはかなり厳しくなってきました。厳しいと言えば、茨城県議選が自民党にとって厳しい予想がありましたが、結果はその通りで10人の現職が落選しました。しかし、その後の調整で無所属当選者の多くが自民党入りするとの予測もあり、改選前と同様程度の過半数維持になりそうだと推測されています。
 また、県内では来年前半に二つの市長選が予定されています。3月は吉川市、そして6月は蕨市となっています。吉川市では現職の中原氏が3期目へ、そして、蕨市では須賀敬史県議会議員が鞍替えしての挑戦を表明しました。
 両者とも県議としては同期で、とくに須賀県議とは2度に渡って東北の復興支援ボランティアとして南三陸市と石巻市でともに活動し、他にも都城市陸上自衛隊駐屯地の視察を共にするなど熱き仲間です。
ファイル 1570-1.jpg ファイル 1570-2.jpg ひと月ほど前にも一献かたむける場があり、そこでは市長挑戦について話題になりましたが、その時は蕨のためにという想いは誰にも負けないといった言葉は発していましたが、チャレンジについては迷っている様子でした。このひと月で彼は決断したということです。
 議会活動では、ネット社会に潜む危険性や子どもの健全な成長に関連したテーマを基調に活動されていました。立ち居振る舞いはもとより、礼節を重んじる安定感のある人物です。
 現自民党県議団政調会長で4月の県議選で4期目の当選を果たせば、議長にもなり得る可能性が待っている立場ですから、さぞや迷ったであろうことは想像に難くありません。

 私を含む同期県議が当選したのが平成23年でしたが、その直後に訪れた首長選が蕨市でした。その時、我々同期の議員同僚たちは須賀県議を選対本部長として立候補されていた保守系候補者を応援するため、蕨駅前や市内で街頭演説でマイク回しを繰り返し実行した経緯があります。
 残念な結果で終わったのですが、その時に勝利した方が今も市長として頑張っておられます。ご存じかどうか・・・その市長さんは全国でも珍しい、選挙戦は無所属で出ておりますが、共産党の党員籍をお持ちの方です。それがどうこうというわけではないのですが、やはり4期目を許すことなく、保守系市長を復活させたいという想いがあるのは当然のことと思います。
 とにかく、決断したからには頑張ってもらいたいと心熱く思います。

 考えてみれば、県会議員として席を同じくした保守系議員で首長さんになっている方が少なくありません。川口、熊谷、秩父、吉川、八潮、桶川、富士見、所沢、戸田などなど、他でも先輩後輩の違いはあれど県議経験者の現職首長としては、さいたま、東松山、鴻巣、深谷、入間、朝霞、蓮田などがあり、上尾、草加も民主系ではありますが、よく知った先輩県議です。昨年秋の熾烈な選挙戦を勝ち抜いた現草加市長さんは、市議、県議、衆議院議員、市長と千変万化の政治経歴をお持ちの方です。
 いずれの皆さんも、ステージを変えて頑張ってらっしゃる素晴らしい方々です。
とにかく、良き仲間すがちゃんの奮闘を期待しています。
 がんばれー!って来年6月だからまだ早いですかね。

No.3642 一般質問=幸手の学力

2022.12.06

 昨5日、一般質問3日目で自分が11時半頃から昼食を挟んで2時半近くまで登壇した。
1.帯状疱疹ワクチンについて
2.教育問題について
 ・不登校児への支援
 ・小中校の学力
 ・学校統廃合協議の進捗状況と課題
3.中央地区産業団地の拡充について
 以上の3項目について質問しましたが、教育関連の質問は改選以後、ほとんど毎回しており、テーマも多岐に及びます。今号では小中校の学力について、その内容を大まかにはなりますが、お示ししたいと思います。

 質問の意図は、ヤングファミリーにとっては高校や大学進学、やがては社会人へと我が子が成長する過程で、大きな関心事であると同時に、街の未来形成にとっても欠かすことの出来ない行政テーマだという理念からです。
 更に、街で出会う顔見知りの方から言われることへの疑念からです。それは、「幸手は財政は県内で最も厳しい市ということだが、子どもの学力も最低のランクだそうだね」という言葉です。親御さんにとってはショックなことですし、私の頭には「そんなことはない」と思いつつ、具体的にそれを打ち消すことが出来ずにいたからです。
 そこで、添付した資料のような表を作って、質問に臨みました。申し訳ありませんが、スマホでは見ずらいと思います。
 この表は、毎年埼玉県が行っている小学生4,5,6年、中学生全学年の学力結果です。実は、県が発表するのは年度毎にすべての自治体を1行で学年別に示す一覧表なのですが、これだとルーペが必要なことと、なにより、単年度の結果ですので学年変化を見るのは不可能なのです。
 つまり、2017年に小学生4年だった児童は2018年には小学5年になるわけですが、その同年代変化を追いかけにくのが県の表です。それで、県の表を5年分印刷して、そこから抜き出す形で作り替えてみようと思ったのですが、かなり目と時間を使うことになりました。選抜した自治体は、なるべく幸手市と人口同規模を要件に抽出しました。

ファイル 1569-1.jpg そこで、私はそれを科目別を主体にし、年度を数年にわたって示すことで理解しやすくなると考え、作り直してみたのです。幸手市の部分に斜めの線が引いてあるのは、その線を追うことで、同じ子どもの変化がわかるということになります。ただし、それだけでは年度によって設問の難易度が違うので、正答率が上がった下がっただけでは本質は見えません。そこで、他の自治体の正答率との比較によってそれがある程度読めるということになります。なお、正答率欄の白地の部分はその年のテストを受けていないということです。
 
 そして、同じ年度の、同じ学年、同じ科目ごとに最高点を青字で、最低点を赤い字で示すことで、自治体別の大まかな学力及びその偏差が見えてくるのです。その結果・・・
◆東京に隣接する南部C市の学力がすべてにおいて高く、近隣D市がそれに就く状況にあることがわかります。
◆北部、西部の自治体に最低を示す赤字が多い。
◆幸手は中学生になって学力が低下する傾向にあることと、英語に関しては最も低いと言える結果が表から判明します。
 しかし、県内最低ランクの位置にあるという説は違うことがわかります。このあたりは、教育長が小学生レベルでは上から3分の1程度にあると答弁しています。ただ、私が指摘した中学生で低下する傾向と英語の実態については、なんとか打開したいとも述べていらっしゃいました。

 
 中学に進んでから低落する原因としては、小学校で上位に位置していた子どもが市内の中学校に進まず、市立中学を選択するという実態も、かなり前の一般質問で確認していますので、どうにもならない不可抗力的な現実など、いろいろな事情が考えられます。しかし、その克服のためには、やはり中学のレベルを上げるしかないと思います。とくに英語力の向上はなんとしても求められるところです。
 そういった論議を一般質問のたびに山西教育長とさせていただくのが通例となっています。もっとも、教育問題や子どもが難儀する時代のテーマを主体的に質問通告することを私の主眼としていますので。
 文字文章ではわかりにくこともあろうかと思いますので、関心のある方はぜひ録画中継でご確認いただければと思います。

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