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No.3853 教員わいせつ事件に想う!

2025.09.05

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 3日間計11名の議員による一般質問が昨4日終了しました。
 2年ぶりに質問することとなった私は既報の通り3項目の質問をしました。
 今、社会を震撼させている教師による児童へのわいせつ事件については、山西教育長の答弁が十分納得の出来るものでしたので再質は控えました。というのも、この質問にあたっては、私なりに添付した資料を作成して提示していましたので、ある程度問題はそこに浮き彫りにしていたつもりです。なぜ、資料を作ったかと言えば、社会全般がこの問題を共通認識としてとらえる必要があると多くの学者有識者が語っているからです。
ファイル 1786-1.jpg この共通認識なるものは、事件の問題性という観点のみならず、高い意識を持って児童生徒と接している教師の存在の方が圧倒的に多いという事実にまで目をそむけてはいけないと警鐘を鳴らしています。資料の左下にあるように、教師全体の人数に対しての犯罪者率は決して高いわけではないということです。あってはならないことが教育現場で起きているという現実を見逃すことは出来ませんが、教師を見る目が冷ややかになってはいけないということも大切です。
 教師に係る事情は私たちの子ども時代とは様変わりしています。
それらを深く思慮した上での防止対策を構築すること自体、全ての教師を疑うようなことにもなりかねませんが、高い倫理観と高潔な教育理念を持つ教師そのものを救う事にもなると強く感じています。その対策としては右下にいくつか記載しましたが、考え付く手立てはそうそうあるものではありません。ここには書いてませんが、空き教室にはカーテンをしないようにと推奨する学者もいますし、カメラは教室には設置すべきではないという意見もあります。まさにいろいろです。
ファイル 1786-2.jpg そして、タイミングとして驚いたことに、私が質問した4日の読売朝刊社会面に添付のような記事が掲載されていました。全国を震撼させた教師による盗撮のチャットグループ化事件は、名古屋市長に「謝っても謝り切れない」と言わしめましたが、これを受けた同じ愛知県のみよし市の対応が先駆的なこととして報道されています。
 7月に発覚した事案を鑑みて急遽対策を思案し、9月議会に予算上程したみよし市の対応は迅速性という観点から素晴らしいと思います。ただし、あくまでも教師への防御策という思考ではなく、子どもを守るという意識が全ての原点に!ということであればいうことないと思う次第です。

No.3852 一般質問が始まります!

2025.09.02

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 9月議会初日は前号でお知らせした通り、令和6年度一般会計及び特別会計の決算認定議案の説明が主体でしたが、教育委員の任命(再任でした)の採決が1件あり、全員賛成で可決しました。
 今日2日目からは一般質問が3日間にわたり行われます。今議会は11名の議員から通告がされておりますが、これは前回より3名少ない状況です。通告の内容は市ホームページ~幸手市議会にアクセスしてご確認いただければと思います。 
 2年10議会ぶりの登壇となる私は、
①市内大規模空き地の今後について
②庁内ハラスメントについて
③教育行政の今後と課題について
 以上3項目を9番目で通告いたしました。

 市民の皆様には、この一般質問のやり取りが議員個々を計り知る数少ない機会ですので、関心をお寄せいただければ何よりです。
 議会傍聴、ライブ中継、後日の録画視聴といった3通りの議会見学ができますのでよろしくお願いいたします。

No.3851 居直り三羽烏は・・・

2025.09.01

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 いよいよ2025年も9月に入りました。月のイメージとしては晩夏から秋ということですが、この後の予想でも猛暑日続出ということですので、もはやうんざりといった真夏日にまだまだ悩まされることになるのでしょう。桜が咲くころが春で紅葉の頃がわずかな秋、今や春と秋は無くなりつつあり、日本の四季折々という表現も失われかねない陽気の異変です。来年は更に・・・。

 さて、タイトルは説明するまでもありませんが、トップの立場でありながら、その資質に疑問を持たれながらトップの職責に居直り、居座る3人の政治家のことです。国では石破総理、県では斉藤兵庫県知事、市では田久保伊東市長のお三方。いかがですか、こうした立場の方が醜い姿勢方針を見せ続けていることは、日本人としての魂、倫理観が下方修正されてしまったように思えてなりません。
 先日、地方議員の成りて不足というタイトルで、全国市議会議長会が主催する大きな会議イベントが札幌で開催されました。理由と対策の2大区分で講演とパネルディスカッションが行われましたが、その内容には実のところ違和感を持って耳を傾ける結果となりました。
 その理由は、国や県で至誠の持ちようが疑われるトップがメディアを賑わせている現実とギャップがあるからです。また、サスペンスドラマでも、政治及び政治家がストーリーの重要部分に出てくるものを多く見受けますが、そのどれもが政治家が悪のフィクサーとしてシナリオ化されているのはなぜか?
 会議では、議員報酬が少ない、年金制度を復活すべきだ、女性を増やすべきだといった「べきだ論」に終始していましたが、その前に考えるべきことがあるというのが私の考えです。ましてや男性や女性だといった理論は、政治という世界であれなんであれ、それにふさわしい人であれば性別は問わないのです。男性に成り手がいないから女性よ出でよというのは思考角度が少し違うとおもえてならないのです。
 自民党内では石破一派がオールドメディアの思考と組んで、選挙敗北の原因と責任を主義主張の異なるグループに処する動きが明確です。金の問題で言えば、自民党ではロッキード事件、リクルート事件、小沢一郎西松建設事件など疑獄事件とも評された事件がありましたし、今回の維新の議員による秘書給与流用事件も、民主党時代の辻元清美が同様の内容で有罪判決を受けたことがありました。変化の速い時代とともに忘れられてしまったかのようです。
 ともあれ、現自民党で行われている反社会組織を思わせるような党内抗争を続ける政治の世界が議員の成り手登場を阻んでいる。それでもなりたい人は、既にそうしたタイプの政治家になる可能性を秘めている確率が高いのかもしれません。地方議会にもそうした傾向が無いとは言えないかもです。

 国政ではまもなく前倒し総裁選が実現されるのでしょうか。今日1日は田久保市長の不信任案が可決されるようです。醜い居直り姿勢を示せば示すほど政治家に及ぼす不信感が全国に広がるだけです。ただし、斎藤知事のように不信任案が可決しても出直し知事選で兵庫県民が再選するという不思議さもあります。
「青年よ大志を抱け」というクラーク博士の言葉が虚しくならないことを願いたいものです。
 そして、今日1日は幸手市議会初日です!

No.3850 9月議会前の25日に

2025.08.26

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 昨25日は、2学期の始業式で児童たちの登校が再開しました。朝からムシムシの猛暑で辟易しているところに、子どもたちの姿は鋭気をもらう感じで気持ちがパリっとします。子ども達の顔も汗だく、毎年のように記録づくめの天候異変、この先どうなることやら。

 月変わりの1日から9月定例会が始まりますが、恒例の議会前全員協議会が昨日行われました。市長提出議案は、法改正に基づく条例改正関連や今年度の一般会計、特別会計部門の補正予算などがありますが、主には令和6年度決算認定議案が多くを占めています。
 6月議会直前に市が控訴した、市と市職員の残業代支払いに関する係争事案は、その後閉会中の継続審査となっていましたが、その閉会中の審査が付託先の総務常任委員会を全協の後に開催されました。その内容というのは、市長名で専決処分として控訴した案件を委員会で審議するという法の下の裁判に伏した問題を議会に後から承認してもらいたいという主旨ですので、どうにも判断しようの無いというのは大方の議員の考え方です。否決すれば控訴を取り下げるのかという結論めいた質疑も無理はありません。執行部が一定期間この内容を議会報告を怠ったことが大元にあるのも問題として残ります。
 控訴を取り下げれば、一審の支払い命令に対応しなければならず、それには議会の承認が必要になってきます。総務部長曰く、控訴も議会の承認が必要だというわけですから、既に控訴した案件を後から議会が認めるか否かというのは普通の案件と異なり、理解に苦しむのは当然です。
 同委員会はとしては、開会中の継続審査を全会一致で可決し、閉会しました。

No.3849 嬉しい訪問者

2025.08.22

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 熱戦を繰り広げてきた全国高校野球選手権甲子園大会も明日が、日大三高と沖縄尚学による決勝戦によって最終フィナーレとなります。その決勝戦は、燃える気持ちで応援してきた仙台育英との白熱したタイブレーク戦に勝利した沖縄に少々の思い入れをもっての観戦になると思います。その理由は後述します。しかし、実際はどちらが優勝しても最後の最後まで感動を貰ったという満足感にひたることが出来ると確信しています。出来る事なら・・・ならないとは思いますが一方的な展開ではなく、シーソーゲームを期待したいですね。

 さて、夕方に宅配便を2度受けた後2階に居たところ、出かけていた家内が帰宅するなり呼ぶので下に降りると、誰か来ているわよとインタホンの画面をチェック中。ピンポンが聞こえなかったなあと言いながら画面に目を凝らすと、若い姿が3人。そのうちの短髪の一人を見て、あー璃空だ!!!
 そうなんです、そこに映っているのは仙台育英の3番バッターとして躍動した土屋璃空くんなのです。ピンポンしていたのは小5の弟でした。もう一人は璃空の同級生で、璃空同様6年間の登校見守りをした子です。
 時間を見るとわずか5分ほど前。歩いてきたんじゃないかなと家内が言うので、あわてて外に出て追う様に。璃空に会いたい一心で土屋家に向って早足になるものの、なんということは無く、すぐそばの公園で兄が投げる球を弟が打っている場に出会いました。球とはいってもおもちゃのゴムボールです。もう薄暗くなっていましたが、弟にとって甲子園に出場した兄が投げる球を・・・というか兄と同じ球を追える幸福感は格別だろうなーと。璃空の優しさも溢れていた場面にこちらもまさにハッピーを貰った次第です。

 「いいなー、でもそんな速い球打てるのかー」と声をかけると「あっ枝久保さんだ」と弟。すると兄がそばに寄ってきて「ありがとうございました」「いやいや居たんだけど気がつかなかった。ごめんなー」「オッス」「左足だいじょうぶか?」「オッス」
 手を指しのべてくれたので、グっと握手。握りがいのある大きな手だった。いやそう感じさせてくれる立派な若者の手でした。日頃握手するのは高齢の方がほとんどですから。
 あまりに急だったもので話したいこともさして話せず、さりとて長くなってもいけないとの想いが交錯しながらも、よく訪ねて来てくれたという満足感で満たされた時間でした。「ところでどっちに優勝してもらいたい?」と聞くと「沖縄です」そういえば、仙台育英の須江監督が試合後、沖縄の選手に優勝だぞと声をかけていましたもんね。
 教え子でも何でもないのですが、彼に対しては幼少の頃のジンベイサンを着て地域の祭りに来ていた時のヤンチャな姿が目に焼き付いていて印象がとても深いのです。応援対象としての感覚とともに可愛いという感情が私に芽生えているのかなと思うのですが、自分でもよくわかりません。
 仙台育英からはプロ志望が数人あるとのことですが、本人は大学に進むそうです。どこか? それはまだ明らかにしたくない感じでした。もちろん声がかかっているのは間違いないはずです。
 難しいこと抜きにして、さらなる成長を願ってやみません。フレーフレー璃空!

No.3848 クマ出没の異常性

2025.08.22

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 北海道ではヒグマ、本州各地ではツキノワグマの出没被害が連日のように報道されています。今年はすでに命を奪われた方が数人出てしまいました。その後もいろいろな場所で姿を見せ、農作物を食い荒らすクマが後を絶ちません。クマが山を下りて人里に餌を求めるのには、いろいろな理由があるのでしょうが、それに対して人間の方が生活スタイルを変えるというのは、どこか矛盾を感じてなりません。
 私は相当の動物好きと思っていますが、人命の危機は放置してはなりませんし、クマの場合は八チに刺されてとか、蛇毒に咬まれてという生物被害とは悲劇の形が違い過ぎます。米フロリダ州には万を超えるワニがいて、散歩中の人が引きずり込まれて姿形を無くすという事件が時折ニュースになりますが、おそらく引きずり込まれて1分程度で窒息死に至るでしょう。それに比べて哺乳類の四つ足から受ける殺人は、まさに見るも無残で、命を落とすまでの辛さは想像を絶します。北海道福島街の新聞配達員さん、羅臼山の登山家の若者といった犠牲者はさぞや恐怖と血の海の中で意識が徐々に薄れていったのではないかと思います。
 クマを殺すな!と行政に電話してきて2時間余りも抗議する人が、クマのいない地域に住んでいる人と聞くと、なんと動物愛護も無責任なことかと嘆くしかありません。
 昨年、私が出席した全国議長会ではクマ対策に向けた国の援助を求める意見が採択された経緯がありました。これも当然のことと思うわけです。なぜなら、こうした地域にある自治体の多くは財政的には窮乏状態にあるからです。狩猟者(旧マタギ)の方々も、学生アルバイト並みの手当で出動指示を受けることに不満があるのはわかる話です。悲惨な殉職という場面に常に直面しているのですから。
 私たち一般人は、クマに遭遇しても何も出来るわけではなし。母グマが子グマを2頭連れてのし歩くという各地でのニュースからは確実にクマが増えているのはあきらかです。密度が濃くなれば餌場の取り合いから移動クマが多くなるのもしかりです。まして山のドングリなどの餌が不作だというのであればなおさらです。
 次の犠牲者が出ないことを願うばかりですが、当該地域が観光地として疲弊しないことに加えて人口が流出しないことも大切な対策になるはずです。

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