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No.3858 世も末の首長事件

2025.09.26

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 これほどまでに猛暑が遠ざかる感に有難いやら、驚くやら。虫の音が心地良い気分にさせてくれる夕方から朝の冷え込み?までしっかり秋の感覚。やはり、春は春、秋は秋・・・日本の四季は素晴らしいとつくづく感じるこの頃です。

 さて、地方政界では、またまた不遜な出来事が発覚しました。言葉にならないくらいがっかりさせられたのはほぼ皆同じではないでしょうか。群馬県の県庁所在地である前橋市の市長が、幹部職員とのラブホテル密会事件。しかも複数回に及ぶというもので、これはもう弁解の余地はないと思ってニュースを聞いていたら、なんと「市政に関する話し合いや相談があってのことで、確かに場所の選定には問題があったと感じている」との言い訳答弁。市長室は何の為にあるのかというのが率直な疑問です。
 県議も経験された40歳代の女性市長で、自公推薦の候補者に勝っての1期目の首長さん。自らは独身ということですが、相手の職員が妻帯者ということもあって、聞いた瞬間、かの元国会議員の弁護士との不倫事件を思い出した次第です。情炎燃え盛ってのことだとすれば、あまりにも切な過ぎる出来事ではありませんか。
 それにしても、人口32万人の街の予算権・人事権等を持つ首長のことでもあり、内容的には伊東市長の学歴詐称より事は重大といった感じもします。
 この二つの事件が重なったことで、既に死語に近くなっている言葉を思い出してしまいました。「破廉恥」
 青少年に示しがつかない首長二人の破廉恥事件。時代が変わったなあと感じますし、世も末なのかとの想いを抱かせる残念無念な出来事ですね。政治の世界が多くのドラマで悪の権化のように扱われるのも止むを得ませんね。

No.3857 総裁選序盤で感じること

2025.09.23

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 今号のコラムは「政治は生きている」なのだが、現実の国政は「死んでいる状態」に近い。なぜか? そこに言及するメディアはほとんどなく、最近は石破さんがまるで素晴らしい功績をあげた総理だったかのような風潮を感じる。
 今日の共同記者会見では、小泉候補が内政も外交も石破さんが立派な成果を上げ、トランプとの関税交渉にも1%も下げることなく頑張ったと・・・えーほんとかいな!と感じたのは私だけだろうか。前にも書いたが、80兆円という巨額の対米投資を約束しての外交結果だったことには全く触れずにただただ褒め上げる。一部党員票、そして議員票を見込んでの発言と見受けた。林候補と小泉候補が谷垣元総裁の言動を持ち出したのも谷垣さんと気脈を通じる議員票を意識してのことではなかったか。もはやこの時点で自民党は変革しない!と私は思う。
 小泉さんに問いたい・・・なぜビッグ選挙に3連敗したのか? 政治とカネに原因を押し付けたがる石破政権の中心議員たちの意向は見え見えだが、保守精神を置き去りにした石破政権のリベラル化について反省する言葉は聞こえてこない。参政党になぜあれだけの票が流れたのか。巷の主婦の声からは石破評をよく言う声はまず耳にしない。
 結論から言うと、2度にわたる立候補会見で安全保障環境のリスク増大に関連した保守思想の発言を心底から口にしたのは高市早苗候補ただ一人だった。出だしの言葉「日本を今一度洗濯する。夜明けは近い」と発言した経緯は、まさに令和の龍馬を感じさせてくれた。心強い国策の大方針ではないか。
 また、財政より経済と言った小林、小泉候補は、財務省の言いなりになる感じを受けたが果たしてどうだろうか。経済を回すには、今の日本においては財政出動が必定であり、赤字国債の発行もしばらくは欠かせないという考えの高市さんの方が経済輪廻の観点からは正しいのではないだろうか。
 2030年に年収を100万円アップさせるという小泉さんからはその具体策らしきものは発せられなかった。9月20日には新米価格が5月の4,285円にせまる4,275円となっている。その間、小泉さんが農水大臣になって備蓄米放出があったが、考えてみれば消費者は昨年の新米も今年の新米も安い価格で買うことは出来なかったということになる。生産農家と消費者の双方の立場を勘案し、慎重に施策を実行するべきところを、備蓄米放出手段を刹那的に打ち出したに過ぎなかった、わずか3カ月余りの米価下落騒動だったのだ。まだまだ足りない部分を補って50歳を目途に日本の総理を目指してもいいと感じる小泉さん。たとえ、今総裁になったとしても石破さんが後ろに控える院政という実体は現実的ではない。

No.3856 季節はずれとレジェンド

2025.09.19

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 今朝、雨戸をあけると同時に目に入った季節外れのつつじ一輪。ここ数日、とくに昨日の陽気はうんざりするほどの蒸し暑さでしたが、それが影響したのでしょうか。
ファイル 1789-1.jpg 今年の夏は目が覚めると庭に出てアザレアツツジに群がるカナブンの捕獲とメダカの餌やり。そして夕方5時過ぎになると庭の水やりを汗をかきかき時間をかけてやるのが日課となっていました。とくに鉢物は土が乾くのが早く、1日たりとも水やりを欠かすことは出来ませんでしたし、カナブンは一回で20匹も獲れる日もあり、放っておくとアザレアの葉がみるみる無くなってしまいます。他にもツツジ類はあるのに、どういうわけか写真手前のツツジが大好きなのです。いやはや長い長い3カ月でした。
 というのも今朝はグッと気温が下がり、半袖でスクールガードに出かけたら寒いくらいでした。アキアカネも飛び始め、いよいよ秋・・・と言っても短い秋でしょうが、ホットホットだった酷暑とサヨナラ出来ると思うとホットします。

 話は変わって、個人的にとても残念なニュースに接しました。ドジャースのレジェンド投手、クレイトン・カーショーの引退報道です。ダイナミックに躍動するサウスポーのピッチングスタイルが大好きで、大谷、山本とともに彼の投げる日は楽しみの一つでしたが、おそらく残るシーズンで1試合。ポストシーズンを入れても数試合が残された登板機会と思います。
 ブログではたまに数字的こじつけを書くことがありますが、負け数が少なく通算勝率では現役1位のカーショーの通算勝利数は222です。しかも彼の背番号は22です。カーショーの実績及びドジャース一筋の功績は、資格が出来て即の殿堂入りは間違いないと言われていますが、この現時点の勝利数が私の誕生日と同じなのです。まだ一つ勝利が増える可能性があり、それはそれで増やして欲しいと思いますが、忘れられない数字のメモリーということでの繋がりを勝手に感じるということです。こじつけで申し訳ありません。

No.3855 下水道工事について

2025.09.13

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 幸手市の下水道整備の最終地点である香日向では汚水処理場の耐久性が不安視され、ここ10年程前から住民の早期整備への期待は高まっています。数カ月前にも2丁目の一部地域のマンホールから汚水が噴き出る不備があったことから、私自身も常に注意を払うというか気がかりな対象となっています。その時は市環境課と下水道課の迅速な対応により大きな騒動には発展せずに済みましたが、汚水処理という機能を持つ建屋として40年になろうかという施設の老朽化は否めません。
 幸手市の下水道については、都市計画区域に指定されているのが557㌶で、そのうち約397㌶が既利用区域となっており、整備進捗率は本年4月1日で68.9%となっています。幸手市は中川流域下水道整備区域内の最北部にあり、その最北部が香日向です。流域整備のシステムをわかりやすく言いますと、久喜市や加須市は古利根川流域下水道ということで、そもそも歴史や流域整備負担率などからしてまったく事情が異なっています。

 さて、最近の整備状況として、ミニストップからコミセン付近あたりに、立坑の大きな蓋が道路上に目立つようになりました。そのせいか、いよいよですねとの声が多々聞こえる現状ですが、この整備期間は令和10年度内に工事を終了し11年度から供用開始というスケジュールに変更はありません。
 今後は駐在所交差点を左折し、南面道路を右折して汚水処理場まで向かい接続されることになっています。ゆえにまだ3年以上かかるというのには、それだけの理由があるということです。

ファイル 1788-1.jpg 添付した簡易な図をご確認ください。下水道管は路面からほぼ6m前後下部に敷設されます。土質調査の兼ね合いでその上下位置が決定されるということで、さらに管の周囲では含有物質や水質といった観点からの検査がなされます。ですから、工事は思うほど短時間で進んでいくものではないのです。工事自体、各地で発生している事故をふまえて慎重に時間をかけて進められるということも考えられることです。
 なお、当地で敷設される下水管は口径300ミリです。八潮市で発生した下水道事故は中川流域下水道中央幹線で流域人口120万人に影響をもつ管径4.75mという巨大なものでしたが、5万人の幸手市下水道が集約される杉戸町近くの本管は1.5mというものですので、その規模の違いがわかるというものです。
 ともあれ、下水道整備が香日向に近づいている光景が目に映るようになってきたことで、住民の期待は高まっているということでしょうか。

No.3854 総理土壇場での辞任になにが?

2025.09.09

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 石破総理が7日緊急辞任を口にした。私自身は、政治的身内に後ろから何度も弓を引く恩義無き性格に人間的信頼感はゼロだったのですが、基本的に選挙のたびに大敗したのは石破さんを総裁に選択した自民党への期待感が失われたことにあると感じています。それどころかそれを実行した自民党議員に怒りの感情さえ持つ党員も少なくは無かったと思えてなりません。
 そして、失われた党への信頼と、この間に喪失した海外からの信頼及び国力は、そうそう簡単には戻らないと思っています。やはり左傾化した自民党国会議員による政権運営に国民の焦燥感が増幅し、さらには、トランプが世界のリーダーをかなぐりすてるかのように自分ファーストを強化し、それに対抗して中露印がまとまるような雲行きに日本の政治のおかれる国際環境に不安が増していたのは事実です。
 そんな中で、居座る精神が先行して大義無き解散まで思考した石破さんは、もはや総理にあらずを自ら露呈していたのです。辞任の理由に関税交渉がある程度まとまったとしていますが、それなら菅・小泉会談の前にも自ら率先出来たはずです。この会談でも冒頭は解散をほのめかしていたそうですから、まさに権力欲への姿をあからさまにしたということでしょう。
 関税交渉の側面には80兆円という年度国家予算にも匹敵する巨額のアメリカ向け投資を約束させられており、それもアメリカの計画に沿った投資先を求めらているのです。
 

 菅さんが小泉さんに後を引き継がせたい一念で、石破さんに辞任を忠告したのは、良かったか悪かったのかはまだわかりません。備蓄米を放出させても新米の価格低下には効果が無く、残る備蓄米販売を継続させて、結局大切な備蓄米をスッカラカンにしたその場渡りの財務省に逆らうことの出来ない小泉さんが総理になることは想像したくないのですがあり得ることです。まだまだ力不足ですし、彼の政治生命の先は長いのです。しかし日本の国力は今まさに落ち込んでいるときに彼が救世主になれるとは思えません。
 しっかりとした保守精神の元、知識と知恵に長け、安心安全保障への考え方も強いものを有する積極財政派の政治家が、今まさに危機感に満たされた自民党及び日本の政治の舵取りをするべきだと思っています。

 話はまったく変わりますが、トランププーチンによる和平会談が実現しましたが、その後ロシアによるウクライナ攻撃は逆に過激化しています。プーチンはゼレンスキー大統領との交渉を拒否し、それどころか首都キーウへの爆撃を先鋭化しています。これにトランプは何も手立てを打てぬままですがいったいどうしたことでしょうか。イスラエルの攻撃にも歯止めがかかりません。
 日本の次の総理大臣が誰になるか・・・それによっては中国の台湾侵攻が現実になるかもしれません。そしてロシアも・・・。その時、トランプは日本を守りますか? 暢気でいられる国際情勢ではないのです。

No.3853 教員わいせつ事件に想う!

2025.09.05

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 3日間計11名の議員による一般質問が昨4日終了しました。
 2年ぶりに質問することとなった私は既報の通り3項目の質問をしました。
 今、社会を震撼させている教師による児童へのわいせつ事件については、山西教育長の答弁が十分納得の出来るものでしたので再質は控えました。というのも、この質問にあたっては、私なりに添付した資料を作成して提示していましたので、ある程度問題はそこに浮き彫りにしていたつもりです。なぜ、資料を作ったかと言えば、社会全般がこの問題を共通認識としてとらえる必要があると多くの学者有識者が語っているからです。
ファイル 1786-1.jpg この共通認識なるものは、事件の問題性という観点のみならず、高い意識を持って児童生徒と接している教師の存在の方が圧倒的に多いという事実にまで目をそむけてはいけないと警鐘を鳴らしています。資料の左下にあるように、教師全体の人数に対しての犯罪者率は決して高いわけではないということです。あってはならないことが教育現場で起きているという現実を見逃すことは出来ませんが、教師を見る目が冷ややかになってはいけないということも大切です。
 教師に係る事情は私たちの子ども時代とは様変わりしています。
それらを深く思慮した上での防止対策を構築すること自体、全ての教師を疑うようなことにもなりかねませんが、高い倫理観と高潔な教育理念を持つ教師そのものを救う事にもなると強く感じています。その対策としては右下にいくつか記載しましたが、考え付く手立てはそうそうあるものではありません。ここには書いてませんが、空き教室にはカーテンをしないようにと推奨する学者もいますし、カメラは教室には設置すべきではないという意見もあります。まさにいろいろです。
ファイル 1786-2.jpg そして、タイミングとして驚いたことに、私が質問した4日の読売朝刊社会面に添付のような記事が掲載されていました。全国を震撼させた教師による盗撮のチャットグループ化事件は、名古屋市長に「謝っても謝り切れない」と言わしめましたが、これを受けた同じ愛知県のみよし市の対応が先駆的なこととして報道されています。
 7月に発覚した事案を鑑みて急遽対策を思案し、9月議会に予算上程したみよし市の対応は迅速性という観点から素晴らしいと思います。ただし、あくまでも教師への防御策という思考ではなく、子どもを守るという意識が全ての原点に!ということであればいうことないと思う次第です。

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