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No.2698 市政報告会で

2016.01.24

 雪にはならなかったものの、日曜日の午後から風が強くなってきた。気温が低いせいか顔が痛く感じる。そんな中、松田雅代市議の市政報告会ならびに勉強会が行われ、出席させていただいた。
 なかなかまとまりの見られない市議会にあって、行政の在り方を質す松田市議の議会活動がたいへん貴重に感じられる報告会であった。行政の方向性を正しくチェックする、本来あるべき議員としてのスタイルをさらに進めてくれるものと思うと語らせていただいた。

 進行役から私のブログを紹介していただいたこともあって、最近のブログアクセスが増加していることについて若干の説明をした。久喜総合病院関連のブログからアクセスが急増したと自分は感じているが、このニュースについては大方の人が新聞報道等ですでに知っているようだった。
 その他、「ヒューマン&コミュニティー自治総合研究所」研究主幹として行政課題や政治テーマについて幅広くこのブログを通じて自らの考えを書かせていただいてるわけで、アクセスが多いということは、率直にありがたいことと思っている。

 報告会では、質疑に立たれた参加者が、幸手市政と病院問題にからめて「政治の先見性」を指摘していたが、まさに前町田市政が50億円をあの時点で拠出していたら今頃上へ下への大騒ぎになっていたことだろうと思う。
 金(税金)を使うにあたっては、公明性はもちろん、真に街の発展や市民生活の向上に役立つものかどうかの精査が必要だとあらためて感じる。

No.2697 選挙カーを使わない選挙戦に期待!

2016.01.21

 降雪後数日の気温は冬らしくなっている。夏は夏らしく、冬は冬らしくとは言うもののやはり寒いのは辛い。
 学校にも異変があるようで、登校する子供たちも、いつも4人のグループがこの3日間は1人の状況が続いている。聞くと、インフルエンザA型の影響で学級閉鎖が数クラスで実施されているという。登校する子どもたちの元気な姿に変わりはないものの、いつも元気な子どもの姿がないとなにやら寂しいものだ。

 さて掲題に関することだが、今、吉川市で市議選が行われている。中で、選挙カーを使わずに選挙戦を展開している安田晋也さんという現職候補がいる。理由は一言でいってチャレンジということだと思うが、私はこのチャレンジに共感を覚えている。

 選挙というものは、その種類によって特徴がある。それはすなわち選挙活動の在り方につながる。最小面積を運動する市町村議員選挙に選挙カーが必要か?という想いは、私も感じていることだ。
 選挙カーの使用意義は、ウグイス嬢が候補者の名前を連呼し、公約の要約を伝えるために使われ、途中で街頭演説のために車載している音響設備を候補者自身が使用するというのが実態である。この当たり前のスタイルを踏襲しない選挙運動は、コストをかけない選挙戦、足と自転車とハンドマイクを駆使した選挙戦がとって代わるものになるのだろうが、十分可能だろうと感じるのである。

 有権者は、応援している候補者の選挙カーと、そこから発するウグイス嬢の快活な声を聞かないと寂しく感じるようだが、候補者の主義主張を理解した上で、当選後の活動に期待をすると同時に信じることを投票精神に結びつけることが大切なことではないかと思うのである。なにも、大音量の車載スピーカーで広範囲に名前を発する選挙活動が、はたしてどこまで必要であろうかと。

 もっとも、選挙カーを使わない選挙運動が功を奏するかどうかは候補者次第ということになる。新人候補にはなかなか難しいとは思うが、現職候補には可能なはずである。
 安田候補の奮闘に期待をし、その運動方針に拍手をおくりたいと思う。

 祈 当選!

No.2696 人道精神あふれる質疑答弁

2016.01.20

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http://www.sankei.com/politics/news/160119/plt1601190018-n1.html 

 前号の続きになるが、拉致問題に関わる中山恭子議員の質疑。それに対する安倍総理の答弁。 
 このやりとりに、過去のいきさつの隠れた事実が語られていると確信する。こうした発言を聞いて、所属のいかんに拘らず政治家たちはいったいどう感じているのだろうか。

 従軍慰安婦問題の責任の一端を有する福島瑞穂氏に至っては、またまた憲法改正案の緊急事態条項、つまり災害時や他国からの攻撃に対する備えの考え方に対してナチスと同じだと批判した。もはや彼女においては、日本国の為にある国会議員とは言い難い。表現が粗悪にすぎる。
 これには民主党の岡田代表や枝野幹事長も同様の批判をしているが、これこそが、まさに選挙を意識した野党共闘のイメージ植え付け作戦にほかならない。

 平和安全法制を戦争法案と言い続けることで一部の若者が煽動され、それにまた煽動される若者が現れるという戦術が功を奏したと判断しているものと思われる。まさに枝野幹事長は学生運動の申し子を標榜しているかのようだ。たしかに、これに同調する学者や著名人もいるにはいるが、もともと思想的に異なるレールを歩いてきた方々だと思うし、それによる国防意識欠如の極みであり、違憲か合憲かの論争は二の次の問題というのが実態だろうと感じている。
 とにかく、その時折で万民共通の嫌悪感を有する言葉で揶揄する手法はもうたくさんだ。いくら政権批判が主たる活動の野党政治家だからとはいえ、少しは素直な人間味を醸し出してくれないものだろうか。

 こうしたことに惑わされてはいけないのだが、惑わされる国民がいるという現実が、破壊的国会論議を野党第一党の幹部議員をもってして、日本の政治家としての矜持も持たずに行なわせているのだ。
 まさに「日本の心を大切にする党」中山恭子代表に真の人道精神を感じる。政治家としてパワー不足だとか、押しが強いとか弱いとかの問題ではない。それらを超越する説得力と矜持を大いに見習いたいものだ。

No.2695 誰の名誉と尊厳を傷つけたか?

2016.01.19

 今国会の予算委員会では、保守本流の議員の質問に見るべきものがあると感じている。先週金曜日の片山さつき議員もかなり専門的な研鑽研究をしていることが伺え、予算委員会の主旨をふまえた質問が多かった。後ろ向きな反政権論理に終始する野党の主張がむなしく聞こえてならない。元みんなの党幹事長だった水野賢一議員などは、すっかり重箱の隅を突く議員に変貌し、保守系論客だった姿からは程遠いイメージとなっていた。

 そして、昨日の参議院予算委員会では、拉致問題対策で長く活躍されている中山恭子議員が、先の日韓合意に関して口調は物静かではあるが、的を射たシビアな質問をされていた。ミニ政党なので時間は短かいものだったが、安倍総理も岸田外相もいささか答弁の歯切れは悪かったように感じた。

 中山さんの発言で「従軍慰安婦の名誉と尊厳を傷つけることのない合意というが、祖国の為に尊い命を大戦に捧げた日本人の名誉と尊厳はどうお考えか?」というくだりが心に響くものだった。
 逆に、世界各国が今回の合意に賛意と理解を示しているという岸田外相の言葉の説得性の無さには残念としか言いようがない。なぜなら、他国の反応は「お隣同士なんだからいつまでもいがみ合っていないで仲良くしたらいい」といった程度の第三者的な発想に過ぎないと感じるからである。そんな簡単に済ますことのできるこれまでの経緯ではないし、何をそんなに急いで合意する必要があるのかわからないほど、弱腰な合意であったことは間違いない。まして大切な税金まで使って! 

 軍が関与したという内容もいかがなものかである。もはや、世界のマスコミこぞっての「20万人の少女を性奴隷にした日本軍、日本兵」という捏造の報道により、日本のイメージが固定化されることへの責任は重たいものがある。
 総理も外相も、性奴隷という表現や慰安婦像の撤去に関しての申し入れを徹底するとは言うが、そうなると韓国側とくに一般市民の反日、抗日感情がまたまた黙ってはいまい。

 この合意に至る真実(と私は思っている)がネットでも確認できる。まんまと乗せられた今回の合意?が、今後どのような展開と影響を日本にもたらすであろうか。しっかり注視していく必要があるのではないだろうか。

No.2694 雨もいいですが、雪は・・・種々雑感

2016.01.18

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 雨音を聞くのは随分久しぶりのこと。毎夜、すっきりした星空を魅せてくれたのは嬉しかったが、多くの方はなんとなくほっとしているのではないだろうか。インフルエンザが流行しつつあるから乾燥状態が続くことは芳しくないし、暖かすぎるのも田畑にはありがたくないと聞く。
 しかし、雪・・しかも大雪情報が出ているのには恐れ入る。一昨年2月の埼玉西部を中心とした雪害が思い出される。積雪10センチ程度で首都圏トラフィックは混乱を極める。今、テレビが伝える予想は関東甲信50センチ。やれやれだ。雪に弱い首都圏は何年経っても大きな改善が為されない。
 明朝、窓の外は白じんで映るのか、早くも気が引かれる。
 

 スキーバス深夜の大事故は、未来多い若者の命を大量に奪った。メディアが事故の詳細と真相を探り伝えている。大きく変形したバスを見て、人的災害が起こるたびに思うことは、教訓としなければならないことが多いということだ。企画運行側の法律順守の指摘がまずは取りざたされるのは当然だが、運転手二人も経営論理の犠牲者と言える。
 シートベルトの装着も問題視されているが、あの屋根の凹みを見てしまうとどれほどの有効性があるものやら考えてしまう。逆にしていることでお腹を圧迫され続けるという状態に陥らないのだろうか。椅子が変形すればそういうこともあるのではないかと。いずれにしても、想像を絶する自滅大破にはなすすべがなかったはずだ。
 発着している深夜バスの本数対比で考えれば、事故率が多いというわけではないにしても、1台のバスで14名もの死者が出るというのは尋常ではない。昼間運行のバスで、運転手の具合がおかしいことに気づき、ハンドル操作に気転を利かして難を逃れたという事例があるが、寝込みが当たり前の深夜バスではそうしたことは不可能だろう。
 14名の皆様には慎んでご冥福をお祈り申し上げます。

 1月17日・・・阪神淡路大震災発生後21年。会社員時代の後輩女史からの寒中見舞いに「入社20年になりました」とあった。時代の前後というものは、まったく記憶と異なる面があって、そうだったかーという想いに駆られるが、あの大災害からそんなに経ったんだなーと、あらためて惨事を伝える場面の幾つかを思い出した。
 そして東日本大震災からはまもなく5年。自分の人生10大ニュースを選ぶとしたら、間違いなく対象となるこうした災害はいつまでも防災上の教訓としなければいけない。
 昨年が20年という節目だったせいか、今年は慰霊祭など神戸市内各地で行われた数が半減したそうだが、あらためて多くの犠牲者に対してご冥福をお祈りする次第です。

 台湾総選挙が民進党の大勝利で決着をみ、初の女性総統が誕生することとなった。民進党689万票、国民党381万票という大差であったが、同時に気になった点は、総統を選ぶ国民投票だったのに、投票率は過去最低だったということだ。内容的にはどうだったのか知りたいところだ。
 「真の民主主義の実現へ」という期待の言葉が街角インタビューで多く聞かれたが、はたしてどうか? 独立精神の高い民進党と言われるが、経済状況を考えると中国忌避政策に徹することは難しい。同時に行われた立法院議会選挙も113議席中68議席を得たことから強力な安定政権を実現できる形にはなったようだ・・・が、政治は一寸先は闇、多くの事象が複雑に絡み合って、直線的になんでも解決できるというものではない。蔡英文さんの舵取りにしばらくは注目といったところであろう。

 そして、まだ総統就任の5月まで時間があるにもかかわらず、すでに次の声明を発したという。「尖閣は台湾領である」と・・・民進党が政権を奪還したからといって、喜んでばかりはいられない状況と言える。なにしろ、あの李登輝総統とは異なる考え方が第一声に近い形で発せられたのだから。

 17日は三ツ林裕巳衆議院議員の賀詞交歓会が開催された。幸手、杉戸、栗橋、庄和地区からの来場者で会場満杯の中、代議士ご自身の元気な姿はもとより、地域に欠かすことの出来ない総合病院の充実に尽力されている様子が披露されるなど、来場者一様に納得された感じだった。途中、倒れた高齢の方がいらしたが、代議士自ら救急診断される姿が頼もしかった。ますますのご活躍に大きな期待が注がれる会となった。
 
 年が明けて、1月も早後半。今後、間違いなく寒さは増すこととなるでしょうから、インフルエンザに召されぬよう皆様くれぐれもご注意ください。

No.2693 久喜総合病院の新たな動き

2016.01.13

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 昨日から急に冷え込み始めた。朝晩との気温差に要注意だ。
 もっとも、暖冬などとありがたがっていると、後々いろいろな弊害が出てくるそうだ。冬は冬らしくないと。
 寒いと言えば、久喜総合病院の経営権をJA厚生連が譲渡するという、なんとも冷えた話が今日突然舞い込んだ。

 同病院はもともと幸手市にあったのだが、私が市議2期目に入ったあたりから久喜市への移転話が出始めた。きっかけは、久喜市長選の出陣式でいきなり久喜市側が披露し、来賓として着座していた町田幸手市長が驚いたという。
 幸手市議会では厚生連の経営陣を召喚し詳細を聴取するなど、合併からの流れをそのままに、市長派と反市長派に分かれての大論争が繰り広げられた。

 その最大の論点となったのは、厚生連から出された50億円の資金援助話だった。もともと経営母体は厚生連という民間であり、幸手市が運営に口を出す権限などなかったが、ここぞとばかりの反市長派の論理は、市民感情に訴える論法も含め「50億円を拠出してでもとどまらせるべきだ」の一点張りだった。実態や詳細のわからない市民からすれば、病院移転話は心理的に憂いの対象以外の何物でもない。移転に反対の署名運動が起こったのもそういった心理を反市長派の議員が誘引したものだった。

 ところが当時、2期目を迎えていた町田市長は市の財政はとても補助金を給付する余裕などないと突っぱねた。それは当然のことだった。1期目当選時の幸手市は、第二の夕張市になる可能性を問題視される財政状態だった。それを「選択と集中」「アクションプラン」「身の丈にあった行政」などのキャッチフレーズで、健全財政の回復を主眼に行財政運営に取り組んでいる最中の出来事だったのだ。

 第二の夕張論は数値でも示されていたので、おそらく、当時の市議全員がそれをわかっていたと思うが、その認識を表に出して市長を支える立場と、腹にしまったまま50億拠出を要求する立場とが熾烈にぶつかりあった。反市長派は病院を持って行かれたことを町田市長の汚点にしたいとする政争そのものだった。

 実際は、すでに久喜市と厚生連の話は出来ていたというのが事実であったと確信している。と云うのも、その時点ですでに、久喜市移転に係るマーケティング専門会社の分厚い資料が出来上がっていたのだ。
それでも市長責任を問う勢いが止まることはなかった。幸手市の議会、市民を巻き込んだ移転も、結局、平成23年4月1日に久喜市上早見での開院にこぎつけた。
 資金援助について久喜市は、平成19年から5年間にわたり約35億円の補助金を拠出している。50億円にまでは至らなかったものの一自治体が請け負う額としては高額なものであった。しかし、その開院からわずか5年で経営の肩代わりに至ったことについて厚生連の責任は問われてしかるべきである。隣街のことではあるが、東京理科大学の移転に続いての病院問題ゆえに、本年最初の久喜市議会は注目に値する。

 厚生連は熊谷市にも同様の病院があるが、それも肩代わり話があり、実は、久喜も熊谷も相手先は決まっているようだ。それについては、明日以降の新聞でご確認いただければと思う。

 大枚の補助金を受けながらも、厚生連は病院経営を安定化させることはできなかった。しかも新築での出直しで久喜総合病院として生まれ変わったのにだ。
 それにしても、50億円がたとえ35億円に減額されたとしても、あの時、幸手市が資金援助していたらどういったことになったやら。町田市長の判断が間違いではなかったということになろう。
 

 その後、今度はほとんど間をおかずに、町田市長は東埼玉総合病院の杉戸町から幸手市への誘致話をもたらした。すると今度は市長の手柄にさせてなるものかの議会論争が始まった。反市長派議員たちは誘致にあらゆる理由をつけて反対するのだが、市民の目があるので、その反対理論も巧妙だった。そこで、私たち誘致に賛成の市長派議員と市民有志とで誘致賛成の署名運動を始めることとなった。もとより、市民には歓迎ムードが多かったわけで、当時の人口の50%以上にあたる28,888名の署名が集まった。これには実際驚いた。かくして議員も多方が反対しにくい状況となったのだ。 

 今回の件は、いろいろな感慨が浮かぶ話だ。近隣住民もお世話になっている300床もある立派な施設ゆえ、引き受け先にはしっかり立て直してもらいたいと思う。

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