2015.10.16
秋晴れの空にイワシ雲が映え、心地よい風が頬をくすぐる。北海道の吹雪や富士の冠雪が別の世界のように感じられるが、日光では今年初の氷点下になったそうな。冬は目の前だ。
寒いと言えば、数日前に行われた現職候補の総決起大会で発せられた言葉のお寒い内容に驚かされた。
◆「私たちは、相手の誹謗中傷もしない。私は事実しか言わない」
と、冒頭で語る人物がいたが、その方が更にこうも言う。
◆「(前市長時代に)東小学校に5億円も補助金を出したが、あれは幸手市民のために役立っていない。100人以上いた卒業生のうち幸手市に就職したのはたった3人だ」
◆「市長に問責決議案が出された。市長は何も悪くないし、詫びる必要などない。安倍総理だってゴルフをしている」
◆「消滅可能都市と言われているが、幸手市の財政は悪くない。近隣の中でも真ん中くらいだ」
さらに別の人の発言では・・・
◆「前市長は、久喜市との合併を目指すとして五霞との合併を蹴り、20万都市を目指して合併を考えていた久喜市の思いを蹴った」
こうした発言を聞くと、誹謗中傷はするは、事実と異なる内容はあるはで、過去のことゆえ記憶のないという市民が疑問に思わないから、何を言ってもかまわないといった感するある。
日本保健医療大学は幸手市のみならず、幸手市が加入する利根医療圏という大きな範疇において、大いに貢献しているという結果は卒業生たちの就職先に現れている。
幸手市民は、何も幸手市だけの病院やクリニックにかかるわけではない。隣町にまで足を運び診察を受けている市民も多くいる。
了見の狭いことを言ってもらっては困る。
卒業生たちからすれば、研修を積むという観点からも総合病院に勤務したいのは当然である。これは医師の世界でも同じだ。そうした新人を受け入れるだけの医療機関が幸手市にどれだけあるというのだ。
よしんば、毎年100人以上輩出される看護師卒業生の多くの新人を、幸手市にある医療機関が毎年どれだけ受け入れられるというのだろうか。単次元で都合の良い話をもっともらしく言うのは見え透いた選挙発言としか感じられない。分析不足も甚だしい。
過去に遡った誹謗中傷は醜いだけだ。
問責決議案を出された市長に、反省を促すのが、後援会長をはじめとする支援者方の取るべき行動ではないだろうか。それを自らが開き直って、総理と同じだというのでは、街の浄化など有り得ないではないか。
圏央道の地権者協議が揉めている現状もある中で行われた建設促進期成同盟総会を欠席してゴルフに参加した。しかも自らの経営する店の名がついたゴルフコンペなのだから、行政、市民無視も甚だしいではないか。
どこが安倍総理と同じだと言えるのだろう。
分析が出来ていないというよりは、選挙はなんでもあり!という意図的なものが感じられるが、皆さんは如何様に思われるか?
財政は言うほど悪くないという言葉も無責任極まりない。これはデータが示すものであるから、確認すれば幸手市の財政の現状は自明の理である。
久喜市からの合併申し入れがあり、それを前市長は断ったという発言に至っては、真実から乖離したまったくの「嘘」である。
元政治家がこうした嘘を公言する。悲しいことだ。
詳しい事情は次号以下に示したいと思うが、4年前の選挙では、「幸手駅東口の整備は○○と○○がやったことだ」と、町田前市長の苦労と努力をないがしろにする発言が飛び回っていた。
選挙とは真実を押し曲げて正直レベルを捨てされる人間性が勝利を得るということなのだろうか。
情けない!
こうした人たちには、冬の寒気も暖かく感じられるのだろうか。