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No.2730 ランドマークかつ心のオアシス

2016.03.31

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 ここ数日、心地良い春光を浴びてすべての生物が活気づいているようです。小宅の猫の額ほどの庭でも、いただいた水仙が大きなラッパで庭全体を奏でています。

 県営権現堂第4公園、通称権現堂桜堤も日曜日頃では開花を見つけるのに大変でした。それでも観光バスがかなり駐車場に見られましたが、利用者はさぞやがっかりしたことだろうと思います。昨日あたりはだいぶ祭りの雰囲気を醸し出してきたようです。
 皇居の乾通りの観桜会も今週の日曜日まで予定を3日延長して行われるということですから、全体に若干開花が遅れているということでしょうか。

 時の移ろいは長い意味と短い意味の両面ありますが、桜はもちろん後者の代表格で今頃は毎日その姿を変えます。そして天候に弱いという面でも、人の寂寥感を誘いつつ、ほぼ2週間私たちをうっとりさせる貴婦人のような性格を持っている大木花。
 私は、東武線陸橋の上から見る桜堤が大好きです。

 公園管理にご尽力いただいている方々にも新しい公園管理事務所が完成したことで、気持ちも新たに精を出していただける一因になればと思います。
 川向こうの第3公園のトイレは、設置予定場所の地盤の関係で工事が遅れているようですが、あったものが無くなったわけではないので、逆に後の楽しみと考えればさしたる問題にはならないものと思います。

 私は、常々権現堂公園を幸手市のランドマークと評してきましたが、人によっては市民の心のオアシスと語る方もいるようです。著名な観光地と違って名所旧跡に恵まれているわけではない幸手市にとって、権現堂公園は幸手市民の心の支えと言ってもいいのかもしれません。

No.2729 民進党に何を期待する

2016.03.29

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 3月29日・・・平和安全法制が施行される、言ってみれば歴史的な日である。戦争法案だとか徴兵制で若者が命を落とすだとか、反対の集は声を荒げるが、これは断じて逆の法案であると信じている。

 昨日の衆院予算委員会で例の小西議員が、反省の色も少なく自らの憲法知識を振りまくがごとくの質問を安倍総理にまくしたてていた。看過できない発言もあった。昨年の平和安全法制の委員会採決の在り方に対して「クーデター」という言葉で表現したのだ。総理は落ち着いてクーデターの意味を説明し、諭すような答弁をしていたのが印象的だった。もはや、この議員に気色めいて憤慨するエネルギーを使うことすらもったいないという感じに受け取った。

 そう言えば、この小西議員こそがかの採決時に委員長席に押し寄せる議員たちの後ろから、頭越しにダイブして委員長が持つ議事進行資料を奪い取ろうとした張本人である。
 穿った優越感にひたり、長幼の序も無く、相手を小馬鹿にしたような発言をする人間の姿が、国会議員として存在すること自体、日本の政治の低下を招く大きな要因だと感じる。自民党にも問題発言はあるし、人間的資質・モラルの低い議員はちょくちょく輩出するが、政治に取り組む組織全体の姿として、基本理念が異なるにもかかわらず選挙ありきの合体を果たす民進党の比ではない。
 それは、先日の「三ツ林裕巳衆議院議員を励ます会」に参加して受けた確かな感触でもある。並み居る国会議員の話もしかりだったが三ツ林議員ご本人の挨拶演説がなんといっても素晴らしかった。国会議員というものは、どんな状況下にあっても高潔さを保つ人間であって欲しいものだ。

 3月18日のテレ朝報道ステーション・・・テレビ番組欄の説明文を見て驚いたが、内容は想像以上のものがあった。
 古館氏降板の置き土産的に、わざわざドイツのワイマールまで出かけ、平和安全法制について視聴者への洗脳、煽動に都合のよい部分だけを示し、安倍総理とその発言をナチスとヒトラーにリンクさせようと目論む、極端に偏った内容を連綿と綴っていた。コメンテーターとしてゲスト出演していた例の長谷川教授の語りも我田引水的で耳を疑う内容が多かった。
 これこそ、放送法に違反している可能性が高いと感じるものであり、高市総務大臣の発言を意識した明確な挑戦であろうと思った次第。

 前述した反自民党、嫌自民党の人たちがいるのは仕方ないことだとしても、こういった人たちも含め、自民党に徹底的に対峙すると表明した岡田民進党に国民は何を期待できるのであろうか。
 報道によると約26%、4分の1が期待するということだが、風やムード、といった感覚で政治選択をする過ちを再びすることのないよう、その危険性に私たち国民が理性を働かせなければならない。それほど重要な剣ヶ峰に経済も外交も置かれているのではないだろうか。

No.2728 国の想いと逆行する東京都

2016.03.26

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 数号前で舛添都知事一行のフランス視察について書いた。20人で5千万円強のコストがかかった視察の件である。その後、マスコミでも大々的に取り上げられ、なんと舛添氏は30万円のスゥィートルームに宿泊していた事実があきらかにされた。この事実に対して議会も都民も舛添氏を弾劾せずにいたとするなら、これほどおかしなことはない。

 今、東京都では韓国人学校に新宿区市ヶ谷にある都有地6,000平米を貸し出すことを知事判断で決定した。現在の国会状況から鑑みても、これが都民に受け入れられるはずがない。 
 案の定、都庁前では少ないながらも保育所優先を訴えるデモが発生し、数千件に及ぶ抗議のメールや電話が届いているという。
 不思議なことに、新聞によって取り上げ方が異なるのはいつものこと。

 ふと感じるものがある。舛添氏は以前より親韓国政治家として有名な方だ。その理由については語るべくもないが、彼曰く「なでもかんでも保育所というが、都有地を国際親善に使うことがなぜ問題なのか」と開き直りとも思える言葉を発している。ならば、なぜその親善の対象が韓国なのかと問いたくもなる。そもそも、昨今の状況を総合判断すれば、今緊急に韓国に対して一自治体が国際親善を唱える必要があるとはとても思えない。
 しかも、国会予算委員会で匿名のメールを原点にして保育所不足問題が取りざたされており、その問題の中心は主に東京にあるというのにだ。

 舛添氏の開き直りはこうも続く。「都民は1,350万人いる。私の支持者が9割いて、1割反対でも135万人。それが政治の世界だ」と。
 こうした発言はいかにも独裁者的発言を意味し、野党が批判する安倍総理のどこがヒトラーだかわからない中傷批判をこの方に向けるべきではないかと感じるほどである。

 私の経験では、30万円の部屋に泊まることへの決定は、役所職員が勝手に決めるはずがない。逆にそうであるなら、まともな知事であれば、その逆鱗にふれるであろう。「いまの時代に何を考えているのか!」と。
 つまり、この企画は舛添知事の要望というより指示によって決まっていると考えられる。こうしたことからしても、この知事がいかにワンマンで独裁的であるかがわかるというものだ。
 国会議員や自治体トップの海外視察の際、いったいどの程度の費用が掛かり、どれほどのレベルの部屋に宿泊しているのか。マスコミの調査能力はこうしたところに発揮してもらいたいものだ。

 地方分権とはいうものの、東京はすでに独立行政権をほぼ全面的に有していると言ってもよい。とは言え、国の状況をふまえて軌道が大きくずれることのないような指導力を発揮しなければおかしなことになってしまう。とくに、外交などの分野は国の主導権をリスペクトせずして勝手に動くことがあってはならない。
 分権で地方自治体首長の権限が拡大されることについては、良くもあり悪くもありなのだ。それは何より、その首長の資質、能力、人柄といったすべてに関わるものであるから。

 

No.2727 敵対への敵対で失われる命

2016.03.24

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 1週間ぶりの書き込みとなりました。寝込んでいたわけではなく、私事いろいろあったもので申し訳ありませんでした。実は、昨日1時間半ばかり書き込みをしたところで、どういうわけか突然それまで打った文章が無くなってしまいました。キーパンチが間違ったのかもしれませんが、今までになかったことですのでやたらと疲労感に襲われてしまいました。
 なにしろ、原因もわからないので、パソコンを我が手中に完璧に治めるのは困難なことだとあらためて悟った次第です。

 国際都市ブリュッセルで、空港と地下鉄という交通拠点で起こった同時テロで31人の人命が奪われたのをはじめ、多くの死傷者が出た。そして、日本人の被害者も。慎んでご冥福とお見舞いを申し上げたいと思います。

 現地情勢に詳しい人の話では、ベルギー当局、とくに警察の対応は大変甘いとのこと。隣国のパリやロンドンがテロに襲われているにもかかわらず、EUの重要な位置づけにあるブリュッセルのセキュリティーがゆるいとの指摘は以前からあったそうだ。しかも、欧州全域に大量の避難民が流入しているという状況もある中での実態である。

 欧州では、国連都市ジュネーブをはじめ、すべての国の大都市圏はテロの脅威を常に意識しなければならない状況にあると言える。
 今回の事件によって警戒レベルを最高の4に引き上げるというのはテロ対策の在り方として遅きに失したとは言えないだろうか。
 とは言え、自爆をいとわないテロを100%防備することが可能かどうかはかなり難しいことだろうと感じるのも確かなところだ。

 
 イスラミックステートは「我々に敵対する国には敵対をもって報復する」と平然といつもながらの身勝手な説を主張している。そういう意味では、世界を相手にする蛮行愚連軍には人道博愛の正義の精神はまったく通じることはない。北朝鮮とはまた違った意味で厄介な軍団一味である。

 そこで憂うべきは、伊勢志摩サミットが開催される日本である。5月には多くの外国要人が訪日し各地で重要会議が行われる。空港港湾での入国チェックにも限りがあるし、街中の車や人体に取り付けられた爆弾を察知することが出来るのかと考えると、完璧なセキュリティーははたしてどこまで可能かという不安がよぎる。
 日本の公安当局の治安レベルは世界でもハイクラスと言われているものの、一瞬の判断ミスや油断がテロを許すことになる。この部分で、日本人的優しさやお人好しさは不要にしてもらいたいとも思う。一般市民が巻き込まれるテロに対して、基本的に未経験と言ってもよい国ゆえ、たとえ過剰すぎるとの批判が出たと仮定しても、できる範囲のセキュリティーに万全を期してもらいたいものだ。

 別の話として驚くのは、以前にもあったことだがイスラム国に入ることを希望する日本人の若者が保留され強制送還されるという事実。その思いに至る誘因はSNSだという。
 SNSが子どもの健全な成長や、若者の健康な精神の醸成にハードルを有しているものの、便利さゆえのツールとして重宝されるところに落とし穴があるのも間違いないようだ。
 シールズといい、感情のおもむくままに簡単にマインドコントロールに冒されてしまう若者が後を絶たない昨今の社会変化に、私自身戸惑う部分があるし、やりきれない思いでいる。
 

No.2726 正力松太郎翁が泣いている!

2016.03.16

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 春到来でパッと明るくとは素直にいかない昨今の社会。スポーツくらいは明るく行こうぜと前号で書いた矢先に「巨人賭博事件」の雲行きがおかしくなってきた。 

 巨人がチーム内賭け事をしていたというではないか。しかもペナントの試合直前のベンチ前声がけで、試合の勝ち負けにより「声がけ選手対他の選手間」で金が行き交うという代物。言ってみれば胴元と参加者による長半賭博と変わりないと思うが違うだろうか。

 だいいち、最終回ツーアウトランナー置いてサヨナラの場面で、巨人攻撃の場合、そのバッターが賭けに参加していたらどうするのか! 三振して負けて懐はあたたかくすることも可能だ。 
 その逆に、守りの場合は投手は意識的に真ん中に投げるかフォアボールを出してサヨナラ負けを創ることも出来るではないか! 
 つまり、これは八百長ということになり、スポーツにあるまじき、ゲームの純粋さもへったくりもなくなるのである。
 ファン数では圧倒的に№1のはずのスポーツが、そのファンや未来のプロ選手を夢見て白球を追う少年たちを裏切ることにもなるのだ。

 コミッショナー事務局もすでに知っていたようだが、金額が少ないから問題にならないと考えていたと説明をしていた。とんでもない! 金銭賭博は額の大小は問題ではない! 賭けていること自体が問題なのだ。ややこしいが、問題の取り違えをしてもらっては困る。

 日本初の職業プロ野球球団は、沢村、川上、長島、王、そして松井、由伸と続くスーパースターの系譜もあってプロ野球人気を支えてきた。
 私も、長島さんの熱血プレー、松井の豪快パワースイング、由伸の華麗なスイングホームに魅了されて、ここまでの人生、野球とともにあるといってもよいくらいだ。途中、掛布の登場と長島解任、江川事件などで巨人離れをした時期もあったが、プロ野球そのものは巨人無くして成り立たないと思っていた。

 しかし、由伸には申し訳ないが、事の成り行き次第では巨人への熱が冷めるやもしれないと感じるほど、今回の事件にはがっかりしている。それでなくとも、球界盟主の座をソフトバンクや大谷くんのいる日ハムに奪われるやもしれぬとの話も出ている状況のだ。

 そしてまた、詳細は不明だが同様のことがタイガース、ライオンズでも行われていたとの報道もある。こうなると、この賭けシステムは全球団に蔓延している可能性もあるのかという疑惑の目がわくのも致し方ない。

 八百長、虐待で存続さえも危ぶまれた大相撲も、外国人力士に席捲されてきたことが、逆に日本人力士への期待となって、今や人気再燃の状態だ。ただ、今でも見ていて腑抜けな相撲があると感じないでもないが。

 ともかく、清原は1人だけの問題だが、大人数参加というのがなんともだらし無さ過ぎる。過去には黒い霧事件やマージャン事件もあった。賭け事が好きなのは派手な世界がゆえと、ストレスからの刺激を求める組織的特性または組織癖といった類が原因ではないかと感じている。
 20代で大金が身につくプロの世界の宿命という見方も出来るし、そうしたプロの世界だからこそ人間教育が必要だとも言える。人にもよるが、金銭感覚の麻痺が人間を狂わせるという点では、薬物以上かもしれないのだ。

 今回は、参加者全員が今季に限り年棒50%減額、再発選手は追放くらいの処分申し送りをしないと世間に対してしめしがつかないと思うのですが厳しすぎるかでしょうかね?

No.2725 スポーツに魅了される春到来!

2016.03.14

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 清原事件、賭博事件と暗い話題もあるにはあるが、昨日あったスポーツのテレビ画面に長時間くぎ付けになった方は多いと思う。

 スポーツや音楽が私たちの心に和みや温かみを与えてくれることは間違いなく、冬は冬でそうした対象があるが、陽気が春に向かうほどに心が躍るのは誰しもに共通することだと思う。

 今年はゴルフの松山が優勝し、続いて錦織、そして昨日のバトミントンの女子単複しかり、そして名古屋での女子マラソンの壮絶なデッドヒートあり、琴奨菊横綱に期待がかかる大相撲春場所が初日を迎えたと思ったらいきなり白鳳が黒星、プロ野球オープン戦も主力級がラインナップされ、イボミが安定した強さで優勝、香川が5得点目ゲットetc.
 さらに、プロ野球が月末には開幕・・・・と、その前にいつも感動を与えてくれる春の選抜高校野球がまもなく始まるといったところでメジロやシジュウカラのさえずりとともにスポーツの花がにぎやかに咲き始めている。

 大震災5年目にあたる3月11日に組み合わせ抽選会が行われた選抜高校野球。埼玉の花崎徳栄は1回戦で九州大会優勝の秀岳館と対戦する。ここ11試合で94得点をあげている強豪校ということだが、夏を経験して一皮むけた花崎徳栄には落ち着いた試合運びで、順当にコマを進めてもらえるものと信じている。
 このチームの主将を務めるのが、幸手市出身の岡崎大輔選手である。長身の岡崎君は吉田地区の出身で、闘志を内に秘めるタイプで努力家だとの評判が高い。もてる統率力でチームを引っ張ってくれるものと期待している。

 数年前までは、幸手市の中学出身でベンチ登録されている選手をすべて調べたりもしていたが、最近はなかなかそこまで出来なくなっている。しかし、甲子園出場チームでキャプテンまでとなると、私の記憶の範囲では岡崎君がはじめてである。
 抽選会次第では選手宣誓の大役を引き当てる可能性もあり、ひそかにそれを期待していたが、それは叶わなかった。

 花崎徳栄の選手たちには悔いのないよう堂々と戦い、願わくは昭和43年(1968)の大宮工業、平成25年(2013)の浦和学院に続いて、紫紺の優勝旗を埼玉に持ち帰ってほしいものだ。

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