記事一覧

No.2898 二つの沖縄と投票率

2017.07.10

アイコン

 普天間の辺野古移設関連で沖縄県が差し止め提訴を国に興したニュースは那覇市議選の直前だった。オナガ知事の選挙戦略と思えた手法も昨日の投票結果はその狙いが逆目に出たようで、オナガ知事派の城間幹子市長をを支える候補者は半数に満たない結果となった。それでもオナガ派与党の共産党は新人3名を含む7名が当選し、14名中7名を当選させた自民党と同数となっている。これまでは自民党が少ないという那覇市議会の実情だったので、これでも野党躍進という見出しになるのだろう。
 沖縄は政治的な意味合いで二つの沖縄に分断されている。「オール沖縄」がオナガ知事率いる反米媚中左翼的思想集団で、一方は「チーム沖縄」で仲井真前知事に近い米軍基地理解派の思想組織である。常に指摘しているように、沖縄の主要メディアである沖縄タイムスと琉球新報は安倍政権倒閣を鮮明にするオール沖縄の政策支援メディアであり、我が国の偏向報道機関の大関格である。横綱格はあえて言うまでもないだろう。オナガ氏が自民党沖縄県連幹事長であったことへの県内批判はこうしたメディアによって封殺されていると考えるべきである。
 

 さて、64人が立候補した市議選だたが、投票率は51.20%で前回の60.14%を大きく下回った。ふつうこれだけ立候補するとそれぞれの関係者も多くなり、投票率がここまで下がることなど有り得ないと思われるが、那覇市民はシラケたムードに覆われているのかもしれない。
 埼玉県でも昨日は幸手のお隣の杉戸町と西部地区の飯能市で首長選挙が行われたが、前者が40.71%(前回52.91%)。後者は42.76%(前回57.60%)という結果でどちらも10%以上前回より下回り、自らが住む街であるにもかかわらず有権者の冷めた目が如実に出た。うだるような猛暑や現職強しの前情報も影響したとの推測も出来るが、それにしてもという感のほうが強い。この投票率の度重なる低下現象は国の未来を思う時、大きな心配事として私はとらえている。18歳以上の選挙権付与等まったくその解消策として機能していないと理解せざるを得ない現状である。

No.2897 繰り返される豪雨被害

2017.07.08

アイコン

 まだ茨城県常総市の鬼怒川決壊による豪雨被害が目に焼き付いて離れない中、九州北部でまたまた地域の惨状が映し出されている。今回の被害も甚大な状況で15名もの死者が出ており不明者もそれ以上の数にのぼっている。
 亡くなられた方々には慎んでご冥福をお祈り申し上げます。

 土砂崩れによる倒木・流木・家屋破壊は住民を恐怖に陥れ、目を見張る暴れ川の濁流は橋脚や鉄道を流失させ、毎度のように道路を削り、家屋を襲う。こうした光景は古い時代は毎年の出来事ではなかったと思うが、近年は毎年のように発生している。しかも、この実情は日本に限らず世界中どこでも見る始末なのだが、地球全体を取り巻く環境が異常な量の雨をもたらしているのは間違いない。
 雲ひとつない澄んだ青空も、スーパームーンや煌く星空にうっとりし、しばしのやすらぎを感じさせてくれる夜空も、時に恐ろしいほどの雨水をとどめ、一気に地上を叩く。それも信じられないほどの雨量になるのが昨今の当たり前のような天候。また、竜巻警報など昔はなかったはずだが今ではこれも当たり前になりつつある。
 地球をまるごと俯瞰する天空はいろいろな顔を持つが、大地に与える影響は気まぐれそのものだ。用心するにもしようがないともいえる。とくに水の恐怖は津波を例に出すまでもなく人知を越えて人地を容赦なく奪う。

 地球温暖化・・・エルニーニョ現象という言葉も聞き慣れた感があるが、パリ協定を存外にし、アメリカファーストを決め込んだトランプアメリカを世界は厳しく諌めるべきだと強く感じる。暴れる天空との因果関係ははっきりしている温暖化を、未来のためにとかの抽象的な話ではなく人命第一はもとより世界の農業が一時的にせよ沈没し行き詰まることを憂慮し、防ぐ手立てを講じなければならない。アメリカがこの分野でリーダーシップをとらなければ、空気汚染№1大国の中国の姿勢を改めさせることなど不可能だ。
 地球のどこかで起きている天候異変による悲惨な光景をただ見つめなければならない実情から早期に脱皮し、本格的なプロジェクト対策をと、災害の現実を目の当たりにするたびに想う。もちろん、地域単位で命を守る災害対策が必要なのは理解するが、太古の昔に形造られた地形や標高差がもたらす自然災害に打ち勝つ対策が簡単に見いだせるはずもない。となると、明日は我が身という意識を持ち、個々に出来るところから地道な対策をという・・・結局原点に戻ることしかないのかもしれない。

No.2896 これが選挙の怖さ

2017.07.02

アイコン

 東京都議選の結果は予想以上の小池会派圧勝となりそうだ。逆に自民党にとっては歴史的大敗といった獲得議席数になる。民進党にとっても厳しい選挙に終わったことで、都議選の行方が今後国の政局にどういう影響をもたらすのかという点では間違いなく不確定要素が増したと言えよう。
 そもそも国政では自公政権が長く続いているわけだが、都政は自民が野党となり、小池党と公明党の連立都政になるだろうとの予測はしていた。しかし、小池都民ファーストだけで過半数を獲得しそうな勢いは都政にも微妙な空気が流れることになるだろう。小池チュルドレンと言われる若い新人議員たちの政治活動への研鑽を高めることと同時に奢りが生まれないよう指導を徹底することが求められる。

 それにしても、最終日の秋葉原では安倍総理の演説中に「アベやめろ」とか「アベ帰れ!」の野次があったという。もちろん、自民党支持者たちが短絡的に踵を返したわけでないことはあきらかだ。沖縄基地反対運動のプロ活動家やあの籠池夫婦までアジテートしていたようで、一部の反自民、反安倍の有権者たちが待ち構えていたように選挙の風を意識してのシュプレヒコールだというのは容易に理解できる。その野次があまりに執拗なことから総理はその集団に対して「憎悪や誹謗中傷からは何も生まれない。この人たちに負けるわけにはいかない」と国守・憲法改正への信念に基づく言葉を他の演説に聞き入る聴衆に向かって発したようだ。
 ところが、これを報じる朝日系スポーツ紙のタイトルは、
キレた首相「こんな人たちに負けない」国民に応酬
どうでしょう。国民という幅広い意味合いの言葉が大文字になっている。サヨク系のやじ集団が国民に替わっている。印刷物だけに刷り替わっている?洒落てる場合ではないか。これを見てまともに受けたら「なに!国民に応酬だと」と怒りの感情を持つ人もいるかもしれない。そこが狙いなのだろう。
 これほどまでに無秩序な政権批判マスコミによる報道操作によって有権者は時に風に乗った投票をさせられていることもあるはずである。
 言いたいことは、こういうことがマスコミの印象操作という類のものであって、こうした文字表現やキャスター・評論家の言い回しは特定マスコミに日常的にあふれているということである。この例はまだ醜悪性の観点ではましな方だとは思うが、この記事の最後には
「首相としては異例の行動で、自分への批判を許さないという空気も感じられ、大丈夫かと思った」との声も聞かれた、で締められている。
 誰が、何びとがこうした発言をしたかは不明だ。人の発言だとして実際にあったかどうかわからない逆批判文章が巧妙に記事の最後でデフォルメされている。自分への批判を許さないという表現を、安倍総理の演説から発想するだろうか。間違いなく独裁自己中という人間性を感じさせようとする記事の書き方である。となると記者単独の思いを載せ替えたのやもしれぬ。
 いずれにしても、自民党は今回の選挙結果を生むことになった複数の要因を猛省し、謙虚に襟を正すべきだ。自民党を蹴落としたいマスコミは間違いなく存在するのだから不祥事や失言などは、それが持つ意味合い以上に国民の怒りを呼ぶように報道操作される。そうされないためには人としての原点に戻り正義と規律を貫く政治を実行して行くしかない。

No.2895 都議選直前にあたり

2017.06.29

アイコン

 自民党の各種問題がここにきて一気にあぶり出されている。自身も自民党員であるし、問題は問題として清く受け止め、戒めるべきは戒めることが大切だと思う。もっとも、驚きの人格が発覚し、元秘書が警察への被害届けを検討しているという豊田議員については離党と戒めだけで足りるかどうかというところだが、次期衆議院選挙で失った信頼を取り戻すのは限りなく不可能に近いであろう。有権者の審判がさほどに軽いものであってもならないだろう。人格修正は自浄能力だけで可能なものとは思えないからである。
 加計問題は識者の多くが語るのはルール上問題はなく国家戦略特区としての選択の経緯結果と考えるものであると。ただ前川某の意趣返しともとれるような発言とそれをもとに自民批判に暇のないマスコミ、本質の国会議論そっちのけの野党により深みにはまっている。安倍総理への直接攻撃材料として自由党の小沢氏がまたまた暗躍しているようだ。ますます政治不信は募るばかりで投票率アップなど求めるすべもない。
 前川氏の個人的行状記については、新宿の売春バーへの数回にわたる入店が事実として伝えられ本人も認めている。というか開き直っている。立場をわきまえない下劣な人格が露呈しているわけだが、それはお構いなしの状況で野党は参考人招致を求める。更迭された人間が一度反逆発言をしたのだから参考人としてどういった発言をするかは、籠池氏の例からも明らかだ。
 98枚は白紙と思われる壱万円札束をわざわざ報道陣に連絡して安倍夫人に返却しに出向くという子供じみた三文芝居は笑うどころか悲しいほどの虚しさを覚える。待ち構える報道も報道であり、こうしたところにも報道の質の低下を感じる。籠池氏が人格的に問題があるのはすでに多くの方が感じていることだろう。安倍総理のシュプレヒコールを園児たちに言わせていた人間が出来ることではない。まったく真逆の行為そのものだ。つまりは自己欲求に反すると判断した段階で豹変する人格者なのだ。いやいや世の中が信じられなくなる。
 思い出すのは、先輩議員の「えださん、政治の世界はそんなに甘くないぞ。この世界では俺は人を信じないことにしている。えださんも考えたほいうがいい」という言葉だ。たしかに実体験として厳しい場にさらされたことがある。うんちくのある言葉だ。自分に向けて発せられた言葉で印象深いものが誰にもあると思うが、間違いなく私にとってその一つである。
 友好の精神を大切にしたいと思うからか、持って生まれた性格ゆえか若い時から人を信じることを優先し、裏切られても裏切るよりはいいと考えて生きてきた。確かに政治の世界は生き馬の目を抜くところがある。個人の関係でもそうだが、しばらく一強が続いている安倍自民への異様な逆風は都議選直前になってうなりを上げて吹き始めている。

 考えさせられる問題はいくつかある。
◆内部告発という良悪の判定が難しい行為がまかり通る社会になった。これはマスコミの報道姿勢に正義が感じられるかどうかに影響を受けやすい。とくに職を解かれた人間は問題があるから解かれたという見方も可能なのだが、告発の対象となった先が格好の報道対象になるのはやむを得ない。さからこそ問題を含んでいるとも言える。
◆自民党の内部に安倍一強が続くことに苦虫をかみつぶす層がいて、マスコミのインタビューで平然と総理への批判を口にする。マスコミの報道は「ある中堅幹部は・・・・」というお定まりの表現である。その筆頭は石破グループと目されるが、実際はもっとドロドロしたそれこそ政治の世界の闇が蠢いているやもしれぬ。
◆敵失ばかりを宛にして、マスコミの報道に乗じる民進党。ことに蓮舫代表の最近の顔つきは焦燥感がモロに現れている。彼女が敵失を攻める言葉にアピール力を感じないのはやはり自らの国籍問題に蓋をしてシラを切り続けているからであろう。画面いっぱいにアップされる姿に民進党の支持率が上がらない理由が見てとれる。
◆稲田発言に周囲の評価は厳しい。確かにそこまで言って委員会的発言だったとは思う。しかし、その心情は憲法でその存在を認められていない全国20万人強の自衛隊員とその家族に対する防衛責任者としての矜持が働いた面もあったのではないかと思う。すぐに発言を撤回し言い訳はしない方針のようだが、心情を応援演説に出してしまうのであれば、少し言葉足らずだったように思う。
 もとより自衛隊否定を党是としているにもかかわらず、今は災害時などで存在感を示しているのだからあえて憲法に明記する必要はないと都合のよい理屈を発する共産党は、稲田氏即刻辞任すべきと反応したが、自衛隊に対する心情の違いはなんともいたしがたい。
◆読売・産経と朝日・毎日・中日の表現の違いを理解しようとするとき、私は国をどうしたいのかということを最大のポイントにしている。言葉の一句一句というか、わずか一文字で印象がまったくことなる巧妙さを見抜くように努力している。新聞だけでなくテレビにも印象操作は間違いなく存在している。言いたいことは、マスコミ対有権者という戦いもあるということである。
◆都議選投票4日前になって下村博文自民党東京都連会長の200万円問題が突然報道された。横領事件で解任された元秘書で都議選に立候補している平慶翔氏の告発と報道されているが、私はこういう行為を正義とは思わない。逆にこれ以上ない卑劣な行為だと感じる。前述の通り正にこの世界の生き馬の目を抜く裏切り行為は恩義もへったくりもない。一自治体の選挙ではあるが、都議選が告示されてからこれほど与党の問題が突出するのは小池都知事にとって後押しになっているのは間違いない。迷走した市場問題が選挙の争点になるという事前予測だったが、この点すっかりマスコミは落ち着いている。
 今日はこのくらいにしておこう。
 

No.2894 真の「選良」を見抜くには

2017.06.24

アイコン

 豊田真由子衆議院議員の行状には誰もが驚いたことだろう。私も現職時代に何度か行き合い言葉を交わすこともあったが今回のようなイメ-ジはまったくなかった。新人らしい腰の低さと明るい笑顔、若さを強調するハキハキした口調など、さすが公募に応募してくるだけあるなと感じたものだ。聞けば、東大卒で厚労省官僚のキャリアということだから女性の国会議員として活躍する素材に申し分ないと感じた。
 ところが、まったく別の人格者というのは秘書が録音していた内容から理解するところとなった。これはなんたることか! 声も知る声とは異なり、怖いほど性格異常とも思える発言が延々と続くではないか。まるで女性版ジキルとハイド、もしくは白雪姫に登場する魔女のようでもある。鏡に映る自分に本人は違ったものを感じなかったのだろうか。
 テレビでは反自民格好の材料に近い形で取り上げられているが、私は瞬間アルコールの勢いがそうさせたのかとも感じたが、いやいやアルコールが入っていようがいまいがこれは一個の人間を映すものとしては最悪な出来事としか言いようがない。

 国民が選ぶ立派な人=「選良」という言葉があるが、最近の国会議員にはそうでない人がたびたび現れる。いわゆる選良を選ぶのは我々有権者なのだが、だれであろうとここまでの人格二面性を見抜くのは至難の技だ。総務人事担当として20年の経験のある私でも初めて会った面接者のすべてを理解するのは困難だった。入社後、しばらくすると会社方針に背き、同僚も近寄りがたい人物に変身するパターンに採用責任を感じることもあった。数としてはわずかであったがいまでも印象に残っている。
 選良と真逆の人物が国会議員になることは有権者の不幸だが、今回の事件を知り一瞬ご主人と二人のお子さんのことが心配になった。家族に対するものも今後尋常ではないと察するが、ご主人も見抜けなかったのは間違いないことであろう。
 人の奥底に秘めるものは量り知れないものがあるが、とくに選挙というハードルを乗り越えて得る職業でこうした問題が起こるのは困ったものである。
 
 告示された都議選では東京都に関する選挙とは感じられない批判中傷の国政選挙化している。豊田議員のような例は確かに衝撃的ではあるが、あくまでも個人の人格の問題である。ここでは個人名は控えるが自民党に限らず良からぬ人間性を披露した国会議員はどの政党にも存在した。今回の出来事を受けて我々有権者がなすべきことは、難しいことだが候補者の人格、人柄、人間性にかかわるものを見抜き1票に託すことでしかない。残念ながらそれに見合う候補者が選挙区内でいないと感じたならば、棄権するのではなく投票所に出向き白票を投じることが有権者の権利と義務の示し方として残っている。
 マスコミの印象操作に心を踊らされることも、政権批判につなげる野党のあり方に惑わされることがあってはならない。私は主権者教育に最も必要なことはこの部分だと確信している。そうでなければ真の選良など選べるわけがないではないか。

No.2893 二兎を追った小池都知事

2017.06.22

アイコン

 小池都知事が市場問題でようやく見解を表明した。都議選の関係もあって決められない知事というレッテルを自ら塗り替える必要があったのは間違いない。出した結論は豊洲移転、築地再利用という一方は納得、一方は驚きと言ってもよい内容だった。とくに築地再利用については予算など具体的な中身にまでは言及していない。何を血迷ったのかわからないが、市場問題で更なる多額な資金が必要となる選択をしたことになる。都民の大切な血税の無駄遣いを見直すとしてオリンピック会場問題を混迷させたことと矛盾する。この問題では未だに運営予算の東京都負担分を明らかにしない姿勢は隣県知事の怒りをかっている。また、市場問題の長期化は築地市場地下を貫通する予定だった2号線計画を不可能にしている。
 かつて、無駄な税金を使わないとして建設が始まっていた世界都市博中止を訴えて立候補した青島幸男は都民の喝采を浴びて知事に当選したが、その後、都議会が臨海副都心開発の見直しと世界都市博開催の決議を可決するも、公約だとして博覧会の中止を決定した。これによりブース建設が途中まで進んでいた建設業界では人員確保、資材購入が裏目となって倒産が相次ぐという社会問題に発展した。結果としてほぼ全野党となった議会との関係が構築されないまま青島氏は2期目の挑戦をせずに政治から身を引いた。代わって誕生したのが石原慎太郎氏というのも不思議な縁かもしれない。青島氏が個人の心情を貫いた結果、その後の知事としての功績にみるものがなかったのは、まさにそれこそが二元政治ということなのだろう。今から22年前のことである。

 今回、市場関係者には様々な意見があるものの生活問題に発展する寸前だったのはどこか類似している。言ってみれば、地下水問題はあったものの豊洲新市場の建設が終わっていてよかったのかもしれない。知事が代わって建設が途中中止などといったことになれば、てんやわんやの騒動になっていたことだろう。パフォーマンス&ポピュリズム政治で受けに受ける小池さんならやりかねなかったと感じる。
 それらを含めて、そもそも知事就任後の今まではいったいなんだったのか。小池劇場は結局都議選に焦点をしぼった計算された戦略だったと言われても仕方がない。ヘタに未来の総理などと煽り、安倍自民との対局を印象操作したメディアによってその気にさせられたわけではあるまいにと思うが、もとより野心家は拭えない小池氏ゆえ、政局の中心に躍り出たと勘違いしたのかもしれない。
 いずれにしても、今回の見解表明は揉ますだけ揉ました結果落ち着くところに落ち着いた。多方はそうなるだろうと予測していた豊洲移転に関係者の多くはひとまず安堵したようだ。ただし、二兎を追った結果一兎は得たものの、築地再利用は今後に問題を残したことは否定できない。はたして都議選の結果はどうなるのか。二兎を追って大きな一兎を負った状況にならなければよいが。それは都民にとって歓迎出来ることではないはずである。

ページ移動