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No.2942 市政報告会の意義と首長の外遊

2017.11.20

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 先週土曜日、会派先進の中村、松田両議員それぞれの市政報告会が行われた。この会派を創った立場として出来る限り毎回出席するようにしている。
「民意と共に」という会派のキャッチフレーズも当時のままに、まさに定例議会のたびに報告会を行っているのは今の市議会でこの二人だけではないかと思う。それでこそ民意と共になのだ。なぜなら議員は最低限、負託していただいた支援者が多いはずであろう地元地区に対して議会の詳細を報告し、意見交換をするのが理想的な活動だと思うからである。いや、理想的というよりは当然のことと言ってもよいのかもしれないが、およそ市町村議員で定例議会のたびに実施するというのはなかなか出来ないだろうし実際に少ないはずである。私も市議時代はなんとか実行していたつもりだが、その原点は住民の方々と接する機会を喜びに感じていたからにほかならない。

 さて、そのお二方の報告会で少し驚く報告があった。というのも先進のチラシに書かれていなかった内容なのだ。どういうことかと言うと、ある別の議員が市長の外遊に関して議会で質疑した際、その回数についてこれまで2回と答えていたものが、その後にあった議会日の冒頭、市長から訂正発言があったという。その内容は昨2016年は2、5、8月の3回、今年は2、5月の2回出かけているとのこと。行き先はフィリピン、台湾、ベトナム、タイなどだそうだ。もちろん、現幸手市にそうした国々に視察で出かける対象があるとは思えず、視察であれば公費となるが、あくまでも私費で3から4泊の旅のようなのだ。 去年、今年のことであるのに5回を2回と答えたのは、よほど記憶力が薄れているか、一瞬多いとまずいと思ったのか・・・いずれにしても議会での発言であるから虚言の形を残したままではいけないと感じ、あえて訂正したものと考えられる。
 かの質疑議員はパスポートの開示も求めたそうだが市長は拒んだという。しかし、回数も行き先も正しく口にする覚悟を持ったならばパスポートを開示するのが最も合理的であり、納得性を高める回答だと思うが、さてどうしたものだろうか。私は一緒に行った方が誰かにも興味がわくが、それは個人情報の関係もあるので難しい要求かもしれない。ともあれ、市長はASEAN諸国が旅先としてお好みのようだ。もっとも、どこに出かけられても構わないが、市長1期目の時、外遊時に幸手市が大雨による水害に遭ったことがあり、当時も議会や市民間で問題指摘されたことがあったと記憶している。
 総理は「国民の命と財産を守る」立場であり、市長は「市民の命と財産を守る」立場であると言っていいだろう。外遊がいけないとは言わないが、やはりわきまえるべきはわきまえるという姿勢を保ち、市政に励んでいただきたいものだ。

No.2941 トップの品位品格

2017.11.18

「ほんのひと言が人の心を暖める、たったひと言が人の心を傷つける」
 語り人知らずだが、なかなか意義深い言葉だと思う。どこぞのメトロステーションに看板として取り付けられていたように記憶している。
 小池百合子さんが希望の党の共同代表を辞任した。衆議院選挙の結果次第では単独代表どころか総理大臣のイスまで見据えていたはずの小池さんだが、やむなく共同代表制をしいたものの葛飾区議選の結果はもはや彼女に二足の草鞋を履くことを許さなかった。葛飾区民の選択は東京都民の選択と理解すべきであり、国民の間にも同じ思いがめぐっていたものと思う。
 これで小池氏の政治生命は都知事一本に絞られ、2期目に信任されるかどうか知事としての勤務評価に都民の厳しい目が光る、ある意味瀬戸際の状態に置かれたことになる。
 

 凋落民進党の議員に希望への転党のススメを謀り、自身経験のない巨額の資金の金庫番を手中にすることを画策していたとする説もあった。このあたりは自らが転党の政治経歴を有していたこともあってか悪びれた感じは受けないが、はからずも左派系カットの思いが「排除」のひと言を生むことになった。
言葉がこれほどまでに短期間で人物評価を変えてしまうことに驚かされたが、とくに選挙という信任負託制度を原点にする政治の世界では有権者という感情の存在があるのでこうした大逆転劇があるということなのだろう。

 
 言葉に限らず、トップに立場にある人間の品位品格はいろいろな視点から問われる。上尾市の市長・議長の行為も市民の信頼を損なうものであり、氷山の一角という意見もある。日馬富士の暴行事件もあってはならないことである。また、相撲界経営陣の一角にある貴乃花親方が「弟子が受けた暴行は親方が受けたのと同じことだ」と語ったというが、どこぞの世界でもあるまいし、売られた喧嘩は黙ってるわけにはいかないとばかりの思考はいかがなものかである。そもそも巡業担当理事として事件の早期解明に動くべき立場が被害者届けを出した数日後に暴行を受けたという話は聞いてないというのはどうしたことか。裏にどういう事情があろうとも部屋同士の怨念感情を強く出し、事の隠蔽を謀る親方に理事長挑戦の資格があるのだろうかと感じられてならない。経済社会にも業界トップクラスの企業の不正問題が続出する現象が止まない。トップの品位品格が崩れる日本社会が透けて見えるようだが、それを立て直すのもトップの仕事であるのは間違いない。

No.2940 幸手市文化祭と文芸幸手 

2017.11.13

 昨日曜日は幸手駅前通りを主会場に幸手市民まつりが開催されました。また、その一週前には幸手市文化祭と健康福祉まつりがアスカル幸手とウェル幸手をダブル会場としておこなわれました。前者では短い時間でしたが見学者として、後者では福祉まつりで300人分の焼きそばを焼き、アスカルでは写真の作品を出させていただきました。

ファイル 848-1.jpg雅号を持っているわけではないのですが、幸手市書道協会の会長さんに勧められて一昨年以来2度目の出展をした次第です。普段はほとんど大筆を持つことなどありませんし、書くという気合に入るまで時間がかかるのですが、この作品は夜10時くらいから50枚ほど集中して書き、終わったのは朝方でした。5枚ほど選別した中から選んでいただいたものを表装等の仕上げ処理をしていただきました。何をするにも誰ぞのお力添えやお世話になるということを感じますが、この書は論語の中の孔子曰くの名句で正に人のつながりを説くものです。

「人は徳を持って生きている限り孤立することなく
            必ず隣人が有る(恵まれる)」

 徳にはいろいろな解釈ができますが、私は寛容、謙虚、協調、公正、慈愛といった4K1J的な意味合いを示すのだろうと自分なりに理解しています。
 ともあれ、精神集中するという意味ではスポーツ以上のものを感じた久しぶりの時間でした。
 そして、この文化祭に合わせて毎年刊行されている「文芸幸手」も今年が第19巻となりました。ここ数年エッセイを投稿させていただいておりますが、他の投稿文の内容が高いレベルにあるので読み応えがあります。聞くところによると同誌は運営される皆様の高齢化もあって来年の20号をもって20年の歴史に幕を降ろすそうです。幸手の文化の一面が閉じられるのは寂しい限りです。

No.2939 あきれた裏事情

2017.11.10

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 前号の続編的になるが、あくまでも条理常識という範囲で倉田真由美さんに賛同をされる方が多いようだ。政治的能力だの民主主義まで持ち出す無茶ぶりに近い応援はいかがなものかという意見が大半である。しごく当然のことと思える。この記事の事後報道として小林よしのり氏の考え方にあることが原因していることが伝えられた。
 山尾シオリ議員の不倫相手である弁護士は、小林よしのり氏が主宰している私塾の師範顧問だそうだ。であれば、山尾氏との個人的な付き合いもあったと考えるのは妥当なところであろう。そして、小林氏はこの二人の関係を認知するかのような発言もしているようだ。その上で、山尾氏の能力を高評価し、政界に必要であり民主主義に欠かせない存在だとこれ以上ない持ち上げ方をし、挙句、あえて政策顧問としての起用をアドバイスしたものと思われる。一著名人が問題を抱える候補者にここまで熱い応援言動をするのは尋常ではないと思っていたが、やはり利害が絡む人間関係が裏にあったようだ。傲慢との評判高い山尾氏には同タイプの小林氏がフィクサーとして存在していると考えれば善悪は別にして理解はできる。
 こうした顛末を知るに付け何故かむなしさが残って仕方がない。

 さて、今日は希望の党の共同代表を選ぶ党内選挙が行われる。現時点では平和安全法制に賛意を示す玉木議員が有利とされている。議員の皆さんには申し訳ないが、私は希望の党に期待をしているという意味で関心を持っているわけではない。その後の野党の動きにどういった影響をもたらすかという観点で中道対左派系の通常有り得ない代表選に注目している。

No.2938 選挙後の顛末

2017.11.08

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 この度の衆議院選挙は今までになく特異性が多発した選挙だった。いろいろと回想反省することで政党も議員も、そして有権者も今後の糧にすべき点が大いにあったのではないだろうか。
 野党第一党民進党の議員が二つの新党と無所属にタモトを分ち、結果的に同党は解体同然の状況となった。ほとんどの議員が民進党に愛想を尽かし、当選目当てで小池新党のバリュー頼みで合流をしたり、排除にあってやむなく新党を立ち上げたり、それによって自民党に有利性が働き、共産党は共闘戦略にほころびを生じた。議員個々に見ても悲喜こもごも、多くの著名議員が落選した反面、立憲チュルドレンがあちこちで誕生した。
 明日、希望の党の共同代表選が発表されるということだが、平和安全法制に賛成か反対かが問われるようだ。しかし、反対候補が勝利した場合、小池代表が合流に際し求めたあの排除の踏み絵は一体全体何の意味があったというのだろうか。希望の党が立憲と共闘にでもなれば小池さんの野望・欲望にもとづく政治理念は選挙によって藻屑のごとく消え去ることになる。もはや理念の異なる共同代表制になるのだから。これについては、まだまだ野党が蠢くであろうからしばらくは落ち着かない状態が続くものと思われる。

 ところで、かの山尾シオリ議員だが、自らの不倫疑惑を説明もせず離党して選挙に無所属でのぞんだ。結果は共産党が候補者を取り下げ、自民党との一騎打ちを互いに8万票以上を獲得しての約800票の差で勝利した。入党はせず立憲と統一会派の形で活動をしていくという。そして、不倫の相手として名前の上がった弁護士を政策顧問として起用するという。政治家として疑惑を有したままその疑惑相手を・・・まるで社会に挑戦状を突きつけるがごとくの謙虚の欠片もない強気な姿勢を見せたのだ。
 これについて下の青字の文をお読みいただきたい。ネットニュースからの抜粋である。あなたはどちらの説に賛同されますか。文中に出てくる民主主義という言葉の使い方が間違っていると私は思います。

「不倫疑惑報道直後から山尾氏を応援してきた漫画家の小林よしのり氏(64)は、山尾氏支持を表明した。自身のブログで「むき出しの好奇心になど“屈しない”と宣言している。それでいい」とつづった。不倫疑惑報道後は、能力があり、国会で追及できる山尾氏のような人が民主主義には必要だと主張。衆院選中には個人演説会にも応援に駆け付けており、この日のブログでも「政治家はこういう人物ばかりならいいのだがめったにいない。男の政治家も見習ってほしいくらい、信念を持っている」と持ち上げた。
 一方、漫画家の倉田真由美さん(46)は「当選して強気になるのは分かるが、(不倫を)疑われた人と関わるのは、公的な立場の人間としてどうかと思う。常軌を逸しているとしかいいようがない」と指摘。「普通は、この選択はできない。面の皮が厚いと感じる」とも。山尾氏が疑惑について、しっかりと説明していないとし「政治家として、みんなが納得するように説明してほしい。多くの人が同じように思っているはず」と話した。」

No.2937 先輩に敬意を!

2017.11.07

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 この数日、ほとんど風もない爽やかな秋晴れが続いている。10月がすっかり秋を隠してしまっていたが、月が替わりようやく心地良い秋の風景と空気に満たされる日々である。
ファイル 845-1.jpg 幸手市香日向地区では3日の文化の日に、カレンダー的には遅い感が否めないイベントを地域として初めて開催した。一般に言う敬老会がそれだが、会のタイトルは「先輩ようこそありがとうの会」と称した。
 本年度、2丁目の自治会長をお引き受けしているが、市の敬老会行事が無くなったことや、元気を失いつつある地域の活性化への一助になればとの思いで提唱した。役員会の賛意を受けた後にプロジェクトチームを構成し、計6回にわたり協議を重ねなんとか実施にこぎつけることとなった。その協議の最初がタイトルだった。敬老会はもとより、高齢者、お年寄り、シルバーといった名称を使わないとしたらどういった名称があるだろうかといった感覚から入っていったわけだが、やはり3人寄れば文殊の知恵である。参加いただいた方々かファイル 845-2.jpgら良いネーミングですねとか嬉しいアイデアなどとお褒めにあづかった。15人のプロジェクト会議は時に喧々諤々しつつもそれ自体が功を奏したという実感が持てた。そして、地元に関わる出演者の皆さんのパフォーマンスも素晴らしかった。香日向グリーンエコーの皆さんのコーラス、福祉活動に余念のないおやじバンドよっちゃんず、ボケ役が香日向在住の吉本漫才スバル、そしてプロダンサーMARIEさんによるステージいっぱいに熱く躍動したベリーダンス。実は、このMARIEさんは子供の頃からよく知る私の友人のお嬢さんで、私自身が彼女の成長変貌ぶりに感慨深いものがあった。スバルのボケ役の山本くんも小学生の時分に私たち大人のソフトボールに毎週のように遊びに来ていた子供さんなのだ。やればやるものだ。
ファイル 845-4.jpg 最後は埼玉県推奨幸手産新米「キズナ」を景品にしたビンゴゲームでお楽しみいただき2時間ちょっとの会は大いに盛り上がったと自負的回想をしている。
 こうしたイベントは、参加者は満足感、我々企画実施側は達成感をもてるかどうかということに尽きるとすれば、そのどちらも90%以上のものが得られたのではないかと確信出来る素晴らしい会だった。若干の反省点はあるものの、今はすべての関係者の皆様に感謝しか残っていない。一年交代の自治会役員なので来年度もあるかどうかの保証はないが、出来うるならば数年は継続されることを期待したいものだ。

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