昨日で日本の今後を左右する選挙戦が終わった。もう何も言うことはない。
我が第14選挙区は候補者4人。三ツ林ひろみ候補の心の底から訴える魂の叫びは聴くものをうならせ、感動させてくれた。昨夜の幸手市内で行われた最後の街頭演説はとても清々しく、聴衆の心に深く刻まれたはずである。雨中ではあったが、傘をさすのも忘れて耳を傾ける姿が多く、そこには、候補者と聴衆との間に強いキズナがあることを思わせるものだった。候補者の実直な人柄が、この政治家なら絶対に我々を裏切ることはないという信頼感を持たせるのだろう。
どの地域でもそうだが地域の未来と国の未来に拘わる国政選挙では先の号でも書いたが「人選び」が最も欠かせない要素である。そういう意味において、近頃は政党にかかわらず人の本質自体に疑問を抱くおかしな議員が出現している。しかも学歴など経歴のいかんにかかわらず驚くべき人柄やプライベートをさらけ出す議員が続出し、また、当選ありきで政党を渡り歩く議員にも事欠かない。今回の選挙は民進党議員の多くがその例である。
党を変えても人間性は変わらない。しかし政治的理念や信条は平気で変える場合が多い。その端的な例が今回の選挙で見られた。いわゆる平和安全法制の反対から賛成への踏み絵がそれだ。時に吹く風に乗り野心を増幅する小池百合子氏。その本質ゆえに希望の具体性を語ることが出来ず、さまつな言葉で安倍政治の批判に明け暮れる選挙戦ではなかったか。自民党にあって環境大臣、防衛大臣などを歴任した政治家としていかがなものかと感じざるを得ない。
夢は形に出来るものが政治上の夢であるべきで、彼女が持ち出した希望という公約の多くは夢に人偏がつくものだった。夢に人偏がつくと儚い(はかない)のである。夢に人がつけば正に政治家ではないかと思うのだが、漢字は真逆を意味する。漢字は面白い。
民進党では当選の可能性が低いゆえ小池人気にあやかろうと踏み絵を踏んだ政治家はいったいいずこに信念があるというのだろうか。また、同じ観点でその支持者も前回選挙との関係から言えば、本質的には裏切られたわけだが、その対応は地域や人間関係で支援することに変わりはないというパターンが多いのではないだろうか。しかし、これこそがしがらみの最たるものだと私は思う。いくら地域性が大切だといっても政治家としての軽さや信念の無さが明らかになればそこで見切るくらいの政治選択が出来ない有権者が多ければ、いつまで経っても政治の質の向上は遠いのではないだろうか。
政治スタンスを変える政治家を許すか許さないかは各選挙区内の有権者であり、もっと言えば裏切られても支援し続ける支持者兼有権者ということになる。選挙制度でベストと言えるものはないのかもしれないが、個人的には中選挙区制度に戻すべきだと感じている。
記事一覧
No.2932 魂あふれる真摯な叫び
No.2932 欧州ぶらり旅写真展
睡眠不足のわりに頭は回転しているので前号に続いて二つ目を!
幸手の文化祭も11月4・5日開催ということで間近に迫りました。今年もまた「文芸幸手」に投稿させていただきました。そして、一昨年以来となりますが「書」も好きな論語から抜粋して出展します。今年は横書き6文字に挑戦し50枚位集中して書きましたが、なかなかよし!というものは出来ませんでした。それでも納得に近いものは書けたということでご理解頂ければと思います。
さて、自分の事以上に素晴らしいこと間違いないと確信できる展覧会を紹介します。実は今日19日を初日に23日までタイトルの写真展が幸手市の御成街道商店街にある「しあわせのえきプラス」で開催されます。中山幸也さんの写真は私もかなり拝見したつもりですが、国展で何度も入選されている方ですのでそれは驚きと感心で目を見張るはずです。以前のものもあると思いますが、多くは今年の旅での撮っておきの写真が中心になるものと思います。
どうしたらこういう写真が撮れるんだろうかと、私などはいつも不思議に感じるのですが、乞うご期待です。お時間の都合をつけていただいてお立ち寄りいただければなによりです。そうそう、選挙投票日当日は台風の襲来も予測されますので、明日、あさってのうちに期日前投票にお出かけなられ、そのついでにでもよろしいかと思います。写真愛好家に限らず目が癒されること責任もって請負います。
No.2931 埼玉第14選挙区への想い
いよいよ選挙戦も終盤戦に向かいます。ここまでの情勢は与党有利と報じるメディアが多いようですが、その真意はまさしくまちまちであると思われます。安倍倒閣支援のメディアは、いわゆる「褒め殺し」戦略に方向転換したのだろうと感じます。もっともTBSのサンモニの酷さは相変わらずといったところです。
ところで埼玉14選挙区の三ツ林ひろみ候補の街頭演説における内容の素晴らしさは輝いています。防災、農業、医療といった分野における今後の国政の取り組み方がわかりやすく、それこそ希望を感じさせる具体性にあふれています。今日は地元幸手の公民館での演説会でしたが、いつもの熱い魂の叫びにも近い話しぶりとは違う落ち着いた口調での内容の熱い近未来構想をじっくりと聴かせてくれました。
政治ばかりは当選しても野党にいては予算を動かせるわけではありませんし、地域発展に貢献することはなかなか難しいと言えます。イデオロギーは政治に関係ないと枝野氏などが発言していますが、自由社会においてあらゆる自由と安心安全に包まれる生活を堅持するためには、それを委託できないイデオロギーというのは確実にあるわけです、なぜなら国政・国会は国民の生活の安寧を考慮し、それを守る法律を構成する立法府だからです。国民の安寧は真の意味での民主主義を唱える政党でこそ実現出来ると言っても過言ではありません。
そして、そこには政党が持つイデオロギーとは別に政治家個人が持つイデオロギーに近い信念の存在が欠かせません。当選しなければ政治が出来ないという理由は私も当事者としてわからないではありませんが、当選できる可能性を吟味し、政党を渡り歩く候補者は信念も魂もかなぐり捨てるという点から信頼出来ない人物像と私は確信しています。離党には正当な理由が感じられる場合もあります。近い例で言えば、都議会都民ファーストを先日離党した二人の議員の場合です。しかも、まだ若いうちならそれも良しという面もあるでしょうが、県議を長くやり、国政に出るにあたり政党を変え、選挙のたびに所属を変える議員は本質的に前回投票してくれた有権者を裏切っていることに変わりはありません。
もっとも、地方政治にはイデオロギーは無きがごとしです。条例制定権はあっても立法府ではありません。首長選挙の立候補者の多くが無所属で名乗りを上げるのもそうしたことが原因だろうと思います。
話は変わりますが、今回の選挙戦でこんなことがありました。別に珍しいことではないと思いますが、私はこうしたことが不思議でなりません。昨日折込された選挙広報をご覧になられた方は多いと思いますが、14選挙区の希望の党候補をお願いしますとして杉戸、三郷、八潮の首長が名を連ねていました。このうちのある首長が選挙告示日に三ッ林選挙事務所を激励に訪れ一席応援演説をぶったのです。八方美人も政治の世界には付き物ですが、ここまでとなると私は空いた口がふさがらなくなるのです。
三ッ林候補の政治家としての実力は年々積み重なっていることが演説を聴くたびに理解できます。もちろん実直な人柄も身びいきが言わせるものではありません。私は希望の党の候補者も県議時代に同じ自民党議員として一緒でしたからわかっています。彼が自民党を除名になった時、その審判を下す党の党紀委員会の委員でもありました。
反体制的思考の方も、反自民、反安倍の方にもこれだけは申し上げたいのです。衆議院選挙における小選挙区は正に「人選び」なのです。
No.2930 暗黒の政治
少々日が空いてしまいアクセスいただいた皆様には申し訳ありませんでした。けっして言い訳ではなく、前号をしっかりお読みいただきたいと考えた結果です。
実は、前号の内容は今回の選挙戦、とくに小池百合子という政治家を読み解く意味で渾身の長文と自負していたので更新せずにいたものです。
そうしたところ、元東京・中日新聞の論説委員だった長谷川幸洋氏の論説がネットで話題になっていることを知り、確認したところ正に言いえて妙、というか私の前号ブログをさらに深く解説している内容だったので感じいった次第です。タイトルは、その長谷川氏が名づけた小池百合子が志向している政治の姿を示す言葉です。
長谷川氏は、小池さんが総理指名を選挙後にするとして特定の人物指名を拒否したことを痛烈に批判しています。つまり自らが総理になれない立場でありながら選挙次第で総理を選ぶと言い切ったわけで、それは奢り以上の悪意が潜む思考を示すものだというのです。そして、政治も国民も小馬鹿にする許しがたい発言だとしています。私もそれについては読み解く角度は少々異なったにしてもまったく同感で、選挙で当事者が吐く言葉には微妙に深い意味をもたらしていることがあるものだと感じたのです。この人は何言ってるんだろう?あれー考えてみると随分おかしなことを言ってるぞーということがけっこうあるものです。小池さんは言葉に酔い、自分は優秀だと理解させたいタイプなのでしょうが、実際はかなり自分にブーメランとなる発言をけっこうしているのです。おそらく多くの人は気がつかないことかもしれません。
先日はプライムニュースで脱原発の対案について「自分の家でもつけている太陽光発電を各家庭でもつければ」と発言し、反町キャスターに300万もかかるから簡単ではないでしょうと返されて「でも今は少し安いものも出ているから」と・・どれほど安くなっているか、国民にとって安いとはどれほどのものかがわかっていない元環境大臣とは思えない安易な思考をさらけ出す始末。国家のトップなどとてもとてもといった本性を見せている。言葉が踊るだけで、今ではもりかけ問題一辺倒で安倍批判をすることにより局面打開をする選挙展開と化しているのが実態です。
反安倍マスコミや野党政治家は言葉尻をとらえ、それを批判の対象にします。いい例が安倍総理が都議選秋葉原で口にした「こんな人たちに負けるわけにはいかないんです」という言葉。これは聴衆の後方で横幕とプラカードをかざして「安倍帰れー」「安倍やめろー」と叫んでいた左派系集団数十名に向けて発言した言葉でした。気がつかれたかどうかわかりませんが、これは明らかに選挙妨害という犯罪なのです。一部の非常識集団に演説がかき消される状況を打破するために、総理は瞬間的に口に出たしまったのでしょう。しかし、総理という立場におもむきを置かれ、マスコミは「国民に向かって差別的言葉をぶつけた」となったのです。国会で民進党から指摘され総理は神妙に答弁していましたが、私は弁明する必要などないと思いながらテレビを見ていました。今回の選挙戦、柏駅前で同じようなことがありましたが、この選挙妨害に対して別の聴衆が総理にヤジっていた人たちに抗議をして静かになったということです。
長谷川さんは反自民、反安倍の代表格のマスコミ出身ですが、沖縄問題で基地建設反対の左派活動について問題点を指摘するなど真正是々非々の言論家の一人だと感じています。左派系の選挙違反もなんのそのといった卑劣な言動にメスが入ることはないのでしょうか?
眠気に襲われてとりとめのないブログになってしまいました。
No.2929 危険信号の相関関係
今日は肉の日! いやいや小生のこのブログが2929号になったというだけの話で、巷が肉の日ということではありませんので悪しからず。それにしてもあと71回書くと3000号に達するわけで、平成15年から続けてきたブログ更新もそれに達したら終了していいものかどうか・・・あらためてその時考えたいと思います。29たらしいから終わりにしろ!という方がいるかもしれませんが、そう思うとリファイト精神が持ち上がるかも。
前号の幸手の希望の★岡崎大輔くんが初ヒットを打ちました。この先、数年後には良きライバルとして幾多の名勝負を繰り広げるかもしれない藤平投手から最初の対戦でセンター前ヒットを打ちました。おめでとう!!とにかく来季が楽しみになってきたことは間違いありませんね。
さて、明日告示を迎える衆議院選挙、党首討論も連日行われ、昨日はNHK討論をご覧になった方も多かったのではないでしょうか。安倍総理の落ち着きが際立っていたと思うのは身びいきがゆえのことでしょうか。
今朝の5並びに6チャンネル、とくにテレビ朝日はもりかけ問題特集の感じで反安倍の印象操作を相変わらずといったところでした。テレビの影響が強いことは間違いないのでそれに煽られる有権者は少なくないでしょう。だからメディアの偏向報道が止まらないということです。
ところで私は小池代表が繰り出す言動と希望の党が示す「希望の道」しるべなる選挙公約を見て、首を傾げることしきりなのです。それも45度程度ではなく90度くらいまで曲がりそうな感覚と言うとわかりやすいでしょうか。もとより安全法制に反対したのに賛成すると約束した旧民進党議員が110人もいる政党に信頼感が持てないのは「失われた3年」の過ちを繰り返さないという意味において当然のことと思います。小池さん一人のブームで政権を変えようとはとても思えません。そのためにも、小池さんのこれまでの言動に感じる問題をまとめてみたのが下記のようになるのですが、それらの相関関係には希望の党のあるイメージが浮かんできます。
◆党名2月商標登録
8月頃は、党名は今検討中と答えていた小池さんだったが、すでに半年前に決めていて、細野、若狭、玄葉氏にそれを受け入れさせたことで、小池さんが国政復帰と総理奪取にしたたかな計画を有していたことが判明しましたね。
◆排除と選別発言
民進党議員に公認申請を出すに当たり排除と選別という高飛車な言葉で安全法制に対する踏み絵を実施しました。一部議員の憤りと拒否につながったわけです。
◆ユリノミクス発言
都知事候補をある国会議員に打診したが断られて暗礁に乗り上げ、都民の批判も高まったことで国政復帰をあきらめたのですが、政策説明の段階で経済政策に自らの名前を配したのには驚きました。なぜなら、首班指名することになれば新総理が外交防衛経済の指針を表明するのが当たり前で、これでは裏で総理を操るフィクサーを意識していると思われてもやむを得ないでしょう。
◆村山政権誕生のいきさつに言及
保革大連立の可能性を示唆したこの発言は、北朝鮮有事が国難および国際的な問題になっている今、あってはならない政権志向です。小沢一郎が仕掛けた9党連立の細川大連立政権は小選挙区比例制度を法制化したに過ぎず、わずか1年足らずの短命政権でした。当時、小池氏は日本新党の一員としてこれに関わっています。今や小選挙区制度も政治改革ならぬ政治低下の一因と言われる状況です。また、自民、社会、さきがけの3党連立村山内閣も1年足らずの短命に終わり、残したのは村山総理による従軍慰安婦問題への贖罪発言により日韓関係の混迷を深める痛手を負うことになったのです。
◆音喜多、上田両都議の離党
この二人が会見ではっきり言っていたことに、言論統制をして議員活動を制限する独裁志向について行けなくなったことがあります。二元制の地方自治にあって首長が議会を統制しようとするのは議会制民主主義にあらず。時に首長は自らがコントロール出来る議員で過半数をと考えるのだろうが、言論統制までするのは行き過ぎた権力志向でしかないのです。
◆ポスター写真で3万円徴収
金額の大小ではなく、こうした例は私自身聞いたことがありません。ブームと知名度に乗った手法は小池さんのナルシズムを彷彿とさせ、政治の場にふさわしいやり方とは思えませんね。
◆選挙資金は自己資金600万を徴収および別途党費として100万円を徴収
公認料という名目の選挙資金が配給出来る状況に無いのがあきらかで、それがために民進党の合流を持ちかけたという裏事情は噂の域を越えるものと考えられます。
◆ゼロ推進の庶民受けスローガン
「希望の道」しるべ12のゼロを見ると同時になんだこれ!まるで民主党が307議席を獲得したマスコミによる風選挙の時の民主党のマニフェストの再現のようではないか。いや、それよりひどい! 庶民が持つ時世の悩みをすべて無くすとぶち上げた内容ですが、非現実的なものまで含まれているのは滑稽以上のものがあります。たしかにゼロにできたらいいと思うものばかりだが、その手立てはどう考えているのかを示さなければ納得できる人は少ないでしょう。選挙に勝ちたいという意識を強烈に示しているが、まさに大衆迎合ポピュリズムの極地です。
・隠ぺいゼロ・・・自衛隊の日報問題をあてこすることでの安倍批判のゼロ。
・受動喫煙ゼロ・・都議会で可決した議員提案条例を自賛すると同時に都議会公明党さんへの配慮がにじむゼロ。
・満員電車ゼロ・・地獄の通勤ラッシュに不満なサラリーマン向けのゼロ。
・ペット殺処分ゼロ・・・世のペット大好きな方々へのリップサービス的ゼロ
・フードロスゼロ・・・・たとえ法律を作っても難しい話ではないかと思う。罰則でも設けるつもりか。気持ちはわかるとしてもわけのわからないゼロ。
・ブラック企業ゼロ・・・学生や働く人全般に向けたものと思うが、これも法律で制御していくつもりなのだろうか。
・花粉症ゼロ・・・もっとも意味不明なゼロ。花粉症の原因となる木を軒並み伐採しようとでも言うのだろうか。それとも医療進展を意味するのか?
・移動困難者ゼロ・・・理想もここまでくると滑稽だ。
・電柱ゼロ・・・地方都市はいいにしても大都市圏でこれがどこまで可能か。
すべてのゼロを実現するための工程、期間、予算、法改正等々、お示しいただきたいと思うのは私だけではないと思います。政治は20年、30年先を見越して未来を構築することが求められると私も思っていますが、それでも一般的には「言うは易し」の域を出ない場合が多い。それが、ここまでとなると政治公約というよりは無責任な個人的スローガンとしか思えません。まさに自分ファーストの希望の党であると言わざるを得ません。。
記載した各項目はそれぞれが人間性の点で危険なシグナルを暗示しているようでもあり、これらの相関関係から導かれる小池百合子総括は・・・
「独裁先制志向かつナルシズムな夢見る女帝タイプ」 最後に、夢が夢過ぎては希望にもならないということを戒めていただきたいと指摘してこの号を終わります。