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No.2968 オーラはどこから

2018.02.15

 私事で恐縮ですが、昨年3月に私自身の不手際もあって最初の術後に大出血し、5日後に再度全身麻酔手術と相成った鼻腔の経過観察で三ヵ月ぶりに越谷に出かけた。キレイで良好という診断だった。それにより、次回検査は半年後の8月となった。正反対の季節の予約を取る違和感以上に爽快な気分が勝った。
 今回、診察室に入ると医師の他に二人の臨床研修医がおり、医師は彼らに私の症状の経緯を話している(ように感じる)ところだった。ように感じるというのは、それが英語だったのだ。研修医の一人はアセアン系の方だったが、多くはその彼と医師とのやりとりだった。鼻に入れたスコープの操作中でも私に話しかけつつ英語での会話が続く。質問する研修医の真剣度がはっきり伝わってくるが、医師は静かに言葉を発しながら診察の手は冷静に動き続けた。帰り際に看護師に聞いたら、海外出張の多さは群を抜いているという。 
 実は、私の手術は特殊かつ新しい施術だと聞いた。その術も彼の研究の成果に関わっているというのだ。だからというわけでもないだろうが、その医師は、同科ではカリスマ的存在と別の医師や看護師から聞いた。私との会話でもそれらしい雰囲気を感じさせる医師であまりお目にかかったことのないタイプだ。しかし、ユーモアもあるし、なんといっても40前半のラガーマンなのだ。
 診察室に入ってにっこり挨拶をした途端、安心感に満たされる。これがカリスマと言うものなのだろうか。そのカリスマが4月から都内の大病院に移るという。この日の白衣はその病院名が刺繍されたものだったがインパクトありありだ。さすがという以上に不思議なものだ。転院前の最後の挨拶の中で「私の変わりは〇〇先生にお願いしてあります。彼も立派な先生ですから」・・・と通告されて「はい、ありがとうございます」と応じる私。さして口数が多くもない医師の言葉だが絶大なオーラを感じさせる。いったい、このオーラはどこから・・・。
 ともあれ、私は幸運な患者だったと思うし、彼こそはグローバル人間に違いない。医師との出会いもいろいろだ。

No.2967 得たメダルは違っても

2018.02.13

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 日中は穏やかな陽気だった3連休。関心度がいつもより低い冬季オリンピックだったが、やはりそうも言ってられないとばかりに、昨夜はテレビにかじりついた。
 大会四日目にしてようやく三つのメダルを獲得した日本。いつの時でもその瞬間は感動をもらうものだが、やはり女子ジャンプとスケート1500mは、結果が出た瞬間、感動よりは悔しさが先に出た。決めつけてはいけないが、大方の人はそんな思いでため息をついたのではないでしょうか。
 男子モーグルの原選手は、ワールドカップでも表彰台に上がったことはないそうで、優勝を何度か経験している堀島選手ほどの期待度は持たれていなかったようだが、一発勝負を数回繰り返す競技では番狂わせといった場面を必ず目にする。水泳などは日本の番狂わせお得意競技だが、冬となると女子モーグルの里谷選手を思い出すがそうそう見られるものではない。
 陸上1500mのスピードをはるかに上回るスケートを考えると、0.2秒の時間差はまさに微妙なものだろう。優勝した選手との同走だったならば、ゴールでは身体一つ分あるかないかくらいではないかと思うが、ソチで代表漏れした後の努力が実りワールドカップで連戦連勝してきた高木美帆選手にとって銀と金の違いは8年間の雌伏の時代を思うと悔しさ以外の何物でもないかもしれないが優勝した選手は30代といのだからまだまだ道は繋がっている。
 高梨沙羅選手もここ数年のジャンプ界にあって目標にされる立場とあり、彼女の飛び方に注目と研究の目が集まったことも海外選手の成長につながったと考えられる。そういう意味では世界のスポーツに多大な影響をもたらした功績を高く評価したいものだ。貴方がいたからルンビやアルクイストが台頭してきたんだと!
 三者三様のメダルへの感慨は別にして、まだ三人とも次も、その次のチャンスも広がっている選手だ。高梨、高木両選手の涙のメダルから満面の笑顔を見せてくれるメダルが細身の首にかかることを願ってやまない。

No.2966 命の道 

2018.02.11

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 圏央道は久喜IC以東が往復2車線で開通したことで通行に閉塞感を感じる方が多い。かくいう私も成田に出かけることがたびたびあるのだが、インターチェンジの周辺に近くなるたびに前の大型車を追い越すという走行になる。もっとも、それでも成田まで80分ほどで着くのでこれまでとは比較にならないわけだが、高速道を大型車の後ろで70~80キロで走行するのは高速道の意義としてどうなのかと感じたりもして。
 圏央道は開通以来、久喜幸手間での事故発生率が高いと聞くし、センターのオレンジブイの間をUターンしてレースばりの往復通行を繰り返すバイカーもいるという。
 さて、三ツ林衆議院議員によると、その2車線が4車線化に向けて計画が進んでいるそうで、工事開始も遠くないとのこと。茨城域に入るとすでにその分の用地が確保されている様子もあり、これはビッグニュースではないかと膝を叩いた次第。交通事故問題と高速道の使命を考えれば開通時から4車線化が望まれたところだった。そしてなにより、災害緊急時の移動および流通路の確保は地震大国日本にあって欠かせない災害インフラであり、三ツ林代議士もこの点について「命の道」という表現で話されていた。薀蓄のある言葉ではありませんか。そういうことで、三ツ林代議士はいろいろな角度観点から地元の発展と安心安全対策に取り組んでいただいてる現状であるとお伝えしておきます。

 もう一つ、幸手には仕掛り中の県道幸手境線という計画道路がある。権現堂の東に新しい橋が下部工事を終え、路面が載ったところで工事は止まっており、それにつながる道路は幸手側も五霞側もまだ先が見える状況にはなっていない。埼玉県には公共事業評価監視委員会があり、最近この幸手境線を含む3道路が「道路改築」という事業対象として審査を受けている。他に「街路整備事業」が2カ所あり、これらは、実際は再評価対象というものである。
 同委員会委員である学識経験者の意見を聴取して今後の対応を決定するということだが、これも埼玉と茨城を結ぶ緊急輸送道路「命の道」としての機能を優先に考えるならば、早期の工事実施が待たれるところである。私も、過去にはこの道路に関係する土地利用に関して杉戸県土整備事務所に依頼されて地権者交渉に相応の役割を担った経緯がある。そういった場所ということもあって脇を通るたびに感慨深く見つめるのだが人の心情とはそんなものなんでしょうね。そうそう脇見運転ではなく助手席に座っている時限定の話ですから。 

No.2965 北方領土の日

2018.02.08

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 昨7日は「北方領土の日」。古く1855年「日魯通好条約」を締結した日にちなんで制定されたという。いまだ帰らぬ故郷への郷愁にかられる人が多くいる現実、そしてそういった方々も高齢化によってロシア領としての土地に踏み入ることが出来てもそこにはイエローフラッグは羽ばたいていることはない。
 そんな日本源地の返還問題が政治交渉の場にある状況(少なくとも日本人の期待感は変わらない)において、昨日、北方領土の日に2,000人規模の軍事演習を実行したロシア。
 安倍総理ははっきりと口にはしないものの、可能性を探りながらおそらくまずは歯舞・色丹の2島返還を目的にプーチンとの会談を繰り返してきたものと思われる。そして他の国後・択捉までもの経済発展に共同作業をする話まで進んでいるのだ。まるで4島をニンジンがごとく目の前にぶら下げて金を拠出させる反面、一方でミサイル配備など軍事拠点化を目論むプーチン。返還の意思などないがごとくにしか理解できない。そもそもロシアの軍事的戦略は過去にはアフガン、さらにはクリミアやシリアでもわかる通り、中国とは異質の軍事拠点獲得戦略である。世界地図上の要衝と考えられる地域に突然のように侵攻し、治めようとの思考が見える。それは、反米、反NATOに染まっているかのようで、まさに冷戦時代の再来を感じさせる。


 考えてみれば、1945年8月の終戦直前にどさくさに紛れてという表現でもいいくらいに突如「日ソ不可侵条約」を破って北方に侵攻した国である。8月15日を過ぎてもソ連の略奪的侵略は続いたのである。そうした国家気質を今でも変わりなく有していることは疑うべくもない。
 今にして思えば、沖縄返還が叶った昭和47年の同時期にソ連にも返還を強く迫る外交がなされたのだろうか。あるいは、ゴルバチョフのペレストロイカ時代により突っ込んだ返還交渉はできなかったのだろうか。今回の軍事演習によって、日本人の期待感はかなり薄らいでいくのではないかと案じる。 中国がなぜ尖閣や沖縄に目を付けるかという論理と同じく、ロシアがなぜこの4島を手放す方向にないかというのは、世界地図を見ていただければ合点がいくはずです。対米戦略における太平洋を西から北から望む位置にあります。シリアもクリミアも同様の地政学上の見地から重要視していることがよくわかります。中国も同様で太平洋に出ていくためには沖縄が壁になっているということです。ロシアも良好な軍事拠点、もっと言えば軍港が新冷戦時代に欠かせないと謀っているのは衆目が一致するところでしょう。

No.2964 沖縄が変わる!

2018.02.04

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 今日は個人的に気にかかる市長選挙が2か所で行われた。一つは川口市長選で県議時代にお世話になった現職候補の2期目当選なるかどうか。まだ開票結果が出ないが相手候補は無所属を名乗ってはいるが共産党県議として8カ月務めた方で、その後解散総選挙の際に衆議院選挙に共産党候補として出馬した方だ。予測は現職の奥ノ木さん間違いなしと思っているが選挙は何があるかわからないとは言い尽くされたことゆえ、はたしてその結果は・・・。

 もうひとつは、沖縄名護市長選だ。こちらは新人候補の当選が決まり、辺野古基地建設反対を訴えてきた稲嶺さんの落選が決まった。稲嶺さんは翁長知事とのコンビよろしく政権および米軍と対峙している政治家である。ただ、その言動にはいささか問題があって「沖縄は中国にあげればいい」とおっしゃられたという話も文字となって報道されているのだ。これは妄言か暴言か、それとも失言か・・いずれにしても日本人でありながら領土問題をあまりにも軽く考えているとの批判があって当然かもしれない。翁長知事が強気な、しかも中国シンパ的発言の多い方なのでその影響を受けているということかもしれない。
 覇権国家、中国の対日本の奥底にある政治思想は沖縄支配である、習近平はト小平の経済を踏襲しつつ、反腐敗を唱える裏で共産党支配を強め民主化を徹底して粛清する政治を強めている。そうした実態は表向きには外に伝えられることなく、日本のメディアも中国のブラックな部分を報道することに控え気味なのだ。習近平は今やト小平以上の権力を手にしつつあるというのが専門筋の見方である。石平さんの論説などはその代表的な例である。
 そして、沖縄の主流メディアは翁長支持なので、尖閣で中国がしている行為及びそれに対応した日本のスクランブル状況などは無論のこと、漁民の生活が脅かされている事実などの委細が伝えられることはない。つまり、沖縄県民は左派イズムに満ちた偏向報道の波に乗せられているといえる。去年、沖縄本島に初上陸した八重山日報が沖縄の酸素不足の空気を清浄化しつつあると聞く。

 辺野古建設は普天間移設を実現するためのものであり、普天間無くせ、辺野古反対はまさに日米安保の崩壊につながりかねない。尖閣はおろか沖縄までも我が領土と口にする党重鎮がいる中国の脅威は実は北朝鮮の比ではない。韓国の歴史修正、蒸し返し外交も裏に中国の存在があり、世界の国々や平和団体に向けて対日歴史修正を仕掛け、日本の外交イメージをダウンさせようとしているのが中国だというのはたしかなことである。それは南シナ海から東シナ海、そして太平洋進出という野望に向けた延々と続く中国の戦略と理解すべきだろう。
 稲嶺氏敗戦で辺野古で行われている基地反対運動にも何らかの影響が出ることになるであろう。ネット動画で確認する限り、沖縄県民ではないプロ活動家と思しき運動家が相当数いることは間違いないようである。おそらく本土から大挙出向いているものと思われるが、このプロパガンダ活動費用がいったいどこから出ているのかなど不思議な点が多いとされている。今回、期日前投票が約45% 2万票を超えていた。これが渡具地さんの勝利につながった現実は、反基地運動に疲弊し、それが地元経済の活性化に結びつかないということに名護市民が気づいたものと考えられる。
 渡具地新市長には辺野古建設を速やかに進捗させ、普天間移設を早期に実現するとともに、経済的に停滞が続く沖縄のために力を発揮してもらいたいと思う。

No.2963 またもや住民監査請求

2018.02.04

 今日は午前中はうららかな感じさえした好天気だったが、夕方からまた雪でも舞うのかと感じるほど冷え込んだ。梅も咲き始め春近しは確かなところだろうが、体調管理には気が抜けないですね。

 前号の幸手市の問題について今朝の各紙朝刊に住民監査請求について報道されていた。請求者は6名ということで、その代表は柳原さんという中5丁目の方だそうだ。私もまったく知らない方ではないが、昨年秋頃に幸手市長の海外旅行の多さは無責任の極みといった指摘で埋め尽くされたチラシが幸手創生会という団体から新聞折込された。その会の代表を名乗られている方である。
 たしかこの会は平成27年秋の市長選で現職候補にチャレンジした候補者を支援した組織だったと記憶している。組織の実態は存じ上げないがなんとなくその概要の推測はつかないではない。あのチラシには各自感じることはいろいろお有りだったと思うが私も当時ブログの対象にしている。
 それにしても、香日向小学校の校舎を月20万円で賃貸したことで住民監査請求を起こされたこともあり、また今回もということで市としてはほめられたことではない。小学校の場合は、市長の意思が働いているとの思いが住民にかなり広がっていたが、今回は担当部署と土地改良区との関係性が問われることでもあり、新聞にある通り有印文書偽造となると犯罪であるから事は単純ではない。
 ただし、正当性のある住民監査請求であっても、これが受け入れられるかというとそうは簡単ではないと考えなければならない。そもそも住民監査請求はほぼ内容的には理解できるものが多いのだが、監査の結果は問題なしと報告されるパターンがほとんどである。したがって、うがった見方をすれば市政糾弾
目的とした複数市民の行為であり、その先にあるのは次期市長選ということになるやもしれぬ・・・という推測はあながち的外れではないと思う。
 もっとも、住民監査請求は行政監視、議会監視、政治家監視といった観点から住民に与えられている権利であるから回数が多いからどうかということではない。ただ、街のイメージとしては落ち着かない街だなあと感じる面もあるかと思えるのだが・・・。

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