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No.2980 教育は国造りの原点、子供は・・・

2018.03.28

 前号から5日が経過してしまいました。名前の読み方について間が空き過ぎたことをお詫びします。とは言え、クレームがあったわけではないのですが、話題を振っておいてあまり間を空けてしまったことへの自己反省とご理解ください。読み方は次の通りです。

天翔・・・そらと 深昊・・・みそら 佳儀・・・かき 
風翼・・・ふうせい 澄海・・・すかい 奏太・・・かなた 
埜藍・・・もあ 花奏・・・かんな 力馳・・・りきち 
和音・・・かのん 暖・・・ひなた 音奏・・・とわ  
來弥・・・くるみ 咲光・・・さくみ 彩・・・ひかり 
凛綺・・・りつき 愛叶・・・まなか 真倖・・・まさき 
美芳・・・みか 琉月・・・るる

 いかがですか。親御さんの名付けの苦労は相当なものがありますね。

 ところがです。そうは言いながらもせっかく我が子に愛くるしい名を付けたにもかかわらず児童虐待の数は減るどころか増えるばかりです。そしてまた、県内で悲劇が・・・25日のこと、さいたま市北区宮原で生後3ヵ月の女児が父親に揺さぶられ命を絶たれた。死因は脳内出血。揺さぶりは乳児、幼児を対象とした場合、死に至る危険性が高いと言われている。
 今回の事件で驚かされたのは、この父親が巡査だったということ。私は県議時代に一般質問で児相と警察の連携を高めて虐待の実態把握につなげるべきだと指摘した。典型的な縦割り行政を見直すべきだという主旨だった。その警察から我が子を殺す親が出たというのはショックに近い。もっとも、私の口癖だが、今の時代聖職だなどという表現があてはまる職業はない。あくまでも人間一人一人の倫理観や公正感、そして優しさが世の中をつくるのだから。
 たまたま、虐待が社会問題として全国的に取り上げられるようになっていたこともあって、縦割りが少しづつ解消され始め、隠れた虐待が報告されはじめた。その数に驚くこととなったが、残念なのは、実態が表に出ても虐待自体が減る傾向にないことです。埼玉県でもちょくちょく発生する状況です。教育は国の未来を左右する重要な行政であり、その対象である子どもは少子化の現状にあって大切な国家の財産ではありませんか。
 巡査の父親にわずか3ヵ月で命を奪われた楓歩(かほ)ちゃん、こうしたいたいけな犠牲者が2度と出ることが無いことを願ってやみません。

No.2979 涙腺がゆるむ季節

2018.03.23

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 さあ、明日からは春暖まっしぐら! 大宮あたりまでは桜前線5分咲きとなり、権現堂桜堤も今か今かと期待が高まっているといったところ。
 今日は市内小学校の卒業証書授与式(昔は単純に卒業式ではなかったか)が行われた。私も地域の小学校にお招きいただき出席させていただいた。そのたびに想うことがある。今日は涙腺ダムに水を貯めたまま放流しないようにと式に臨むのだ・・・が、恥ずかしいとか、男のくせにとかという問題ではなく、しっかり見届けたいのにそれが出来なくなるから・・・ということにしておいてください。
 さて、同校の校長との拘わりを少々。彼とは、私が平成15年に市議になった頃に彼が市の教育委員会職員だった頃からの知り合いである。その彼にとって今日が最後の卒業式ということだった。真っすぐに子供の成長を見やり、落ち着いた安定感のある教員精神を持った人物だと感じていた。いわゆる私にとっても想い出深い教育者の彼を、今日は子どもたちの動向とともに注目して見ていた。79名の卒業生に卒業証書を渡す顔つきは1枚1枚記憶に留置くようにも見えたし、緊張感が感じられた。もはや校長式辞の段階から最後まで感無量の淵に入り込んだかのような立ち居振る舞いだった。後半の卒業生と在校生の巣立ちの言葉のやりとりには誰しもがうるるにはなるのだが、校長は目を真っ赤にしたままうつむき加減でたたずんでいた。有能な方との想いから彼はまだまだ教育畑で活躍できるし、してもらいたいと思ったが、しばしゆっくりした後、家業を見つめたいということだった。38年間のお勤めご苦労様でした。最後の4年間を最も近い学校で締めくくっていただき感謝と敬意を表します。

 ところで、今日の卒業性79名の名簿を見て頭を悩まされた。なんと読むのか??? どうでしょう、皆さん少し考えてみてください。
天翔、深昊、佳儀、風翼、澄海、奏太、埜藍、花奏、和音、暖、力馳、音奏、琉月、來弥、咲光、凛綺、愛叶、彩、真倖、美芳、どうですか。のちほど親御さんが一生懸命考えて付けた名前の読み方をご紹介したいと思います。おそらく推測した読み方とは違うと思いますよ。なにしろ対象の漢字を画面に引くだけでも大変です。単純な変換だけでは出て来てくれない文字もあるんすから。

No.2978 インンフルエンザ流行報告

2018.03.19

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 桜の開花が間近になり、今年のインフルエンザの猛威もようやくかげりが見え始めた。埼玉県のインフルエンザ流行調査は平成11年から始まっているが、そのデータから少し検討してみようと思う。
 昨年11月から始まったインフルエンザの流行は、年が変わって1月15日から21日の本年第3週にピークとなった。そうそう、この調査は1週間単位で行われることとなっている。そして、それは前週の数値29.46人から61.63人と極端な増加を示しており、国が定める流行警報基準値である30人をはるかに超えたのである。いかにすごい数値かがおわかりいただけると思う。
 県内16(県設置13、市設置3)の保健所管内別では、1医療機関(定点)当たりの報告数でトップは草加保健所で85.63人、次に幸手保健所が76.86人、3番目が越谷保健所の72.85人となっている。管内人口でみると草加が約50万人、幸手が約40万人、越谷が約33.5万人で人口割合に順じていると言えるが、実はさいたま市や川口市、それに狭山保健所など管内人口の多い地区と比較すると罹患率はかなり高いことがわかる。こうした状況は軽く考えるべきではなく、感染率も致死率も高い新型ウィルスというのは地球上でこれでもかというほどいつでも人体を目当てに生まれる歴史が繰り返されていることを重く受け止めるべきであろう。鳥インフルは鳥間感染だけで人体感染には至っていないが、そうしたウィルスが登場しないという保証はなく、渡り鳥天国の日本では深刻な問題になる可能性も考えられるのだ。いずれにしても、有り難くないトップスリーということになろうか。
 今年の特徴として県では流行の初期からB型インフルエンザが多かったとしている。確かに罹患された方からはこの点を多く耳にした。こうした微妙な変化も要注意なのだ。それと私の感覚からは小学生の罹患が多く、学校を休む子が例年以上に多かったように感じている。とくに1月は登校班のすべてで全員揃う日が少なかった。ところが、当の小学校では学級閉鎖はなかった。良かったと感じる反面、かなりの数だろうと感じていたので不思議な思いも持った次第。聞けば、学級閉鎖は記録として残るので学校教育関係者にとって歓迎するものではないという。疑うわけではないが、ゼロ歳児から小学生までの年齢に罹患者数が集中する傾向にあることを想うと、インフルエンザが更なる子どもの敵とならないように対応すべきである。それでなくとも少子化が叫ばれている由々しき状態を一層重くすることを指摘しておきたい。

No.2977 球春間近!なのだが・・・

2018.03.16

 球春間近! イチロー、上原の40代二人が古巣復帰。素晴らしい!
 若手への切り替えと言いつつも経験と実績をチーム力に生かせる選手という判断によるもので、どちらの選手にも大いに期待したいと思う。松坂はもう一度あの剛腕剛球をみたいとは思うが 投げるたびに故障を訴える状況では難しいかもしれない。
 それにしても、最終的に栃木リーグ入りを選択した村田を獲得するNPB球団がないとは驚いた。広島など一部を除き、ほとんどの球団が外国人選手を高額で獲得しているにもかかわらず、チーム構成上要らない選手との評価を37歳の村田に下している。最近、村田選手が少し扱いにくいタイプらしいというローカルな記事を見た。巨人の冷たい対応から、ひょっとすると村田の性格的な面が現首脳陣からほされた原因なのかと感じることはあったが、それを裏付ける内容に残念な思いがした。残念というのは村田にではなく巨人にである。というのも、扱いにくい選手など珍しいことではないし、過去をたどれば一流選手になればなるほど豪傑度やうるさ型に拍車がかかる選手はいくらでもいた。酒とギャンブルにうつつを抜かす選手や後輩に手を出す選手等々。
 岡本選手は今年こそファンと球団の期待にしっかり応えて大活躍してほしいと思うが、私がわからないのは、今オープン戦で時折一塁を守らせている。三塁に村田がいるから入団時に外野転向で可能性を探ったにもかかわらず陽選手を日ハムからFAで獲得。また、昨年のキャンプからオープン戦で三塁への戻らせたもののマギーをヤンキースから獲得、村田も岡本も起用する場が無くなった。そして今年である。昨季35本でホームラン王になったゲレーロを中日からトレード。中日の1億5千万円に対して4億円しかも2年契約の破格の提示。ゲレーロが応じるのは当然だが、これで岡本の外野復帰が無くなったどころか長野の存在がぐらついた感じ。ポジション争いのために危機感を煽る手法というが煽り過ぎはケガにつながることはないのか。ならば、休養が必要とかの理由をつけて阿部を岡本のために休み休み起用するかもしれない。調子次第で阿部限界説が囁かれる状況になるのだろうか。こうして考えると、よほど岡本への期待が高いか層の厚さへのチーム構想が贅沢なのか、はたまた無計画なのか巨人の思考がよくわからない。小林の成長過程で二人も捕手をドラフトするのもわからないままで、実は早くも捕手以外の練習もさせているのだ
 上原投手に話を戻すと、マシソン、カミネロがいて沢村の復活もあるとすれば、先発は5回投げて残す4回をこの4人で1イニングづつ賄うという新たな投手起用法が確立されるのだろうか。
 そして、村田選手については現状のチーム事情を球団別に考慮すると中日が最も活躍の場が大きいのではないかと思うが、はたしてどうなるものやら。
 サッカー、ゴルフに続いて野球のシーズン入りで華やぐスポーツ世情と時を同じく、私たちが週末に細々と楽しむソフトボールもシーズン入りする。

No.2976 何があっても審議はすべき!

2018.03.13

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 陽気の変わり目とはいえ、春暖の気配が早足で近づいているといった感じです。高騰を続けている葉物野菜も値崩れしそうだとのニュースを見て、なんとなく心落ち着くといったところ。しかし、政治は寒い。
 国際情勢は、北朝鮮がらみのニュース、中国やソ連の独裁情報統制への異変性、トランプによる資本主義原理を忘れた極端な保護主義ぶりといった外的変化に事書かない。内政では、文章改竄問題での国政のドタバタぶりはどうだろう。とどのつまりは、政権と官僚の関係性がどこまであるのかに尽きる。そもそも保守系と左派系ではこの問題の落としどころへの概念も異なる。自民党嫌いかつ反安倍思考の方にとっては安倍辞任にまで思いが馳せるだろう。働き方改革、憲法問題等々重要案件が目白押しの国会にあって、国会審議に応じることなく政局政争に雪崩を打つ野党。もとより憲法改正には関心の少ない野党であればこそこれ幸いといった面もあるだろう。文章改竄問題は政治行政上は大きな問題であることは間違いない。しかし、当面する国民生活への影響がどれほどあるかと言えばそこはクエスチョンだ。野党は民主主義の崩壊だ、破壊だと騒ぐがまさに政局そのものの左派リベラル得意の言い回しに聞こえてならない。そうこうしているうちに外政にどんな変化があるやもしれず、空転する国会で待機するしかない国会議員には費用弁償が支払われる。この上ない無駄が時間やカネに派生する。
 日本の民主主義はそれこそ中露などと比べてかなり強固なものではないのか。政権政党がどの党であろうが、官僚の最高頭脳は犯罪性に近い領域を常に泳ぎまくるものだと考えるほうがましかもしれない。民間は何の事業をするにしてもなるだけ多くの税金を懐に収めたいのは大昔のロッキード事件しかり、今回のリニア談合でもわかる話ではないか。もちろん、政治家が袖口を大きくする例もあるが、ロッキードやリクルート事件と異なり、森友問題は政治家が私腹を肥やした話ではない。籠池などは税金詐欺師としては小物にすぎないのだがまるで疑獄事件並みになっている。
 第一次安倍政権が短命で終わったのは消えた年金問題だった。これは国民すべてに関係するものであったから大変な騒ぎになった。大元は年金業務を管轄する自治省(総務省)の制度不備と自治労職員の長い間の職務怠慢が原因であったことは疑うべくもなかったが、当時の民主党代表の小沢一郎は国民感情の扇情戦略に打って出た。国民の怒りはすさまじかった。
 今回、大方の推測はするものの真相ははたして? ただ3月2日の朝日新聞朝刊の一面スクープが騒動のきっかけになっていることから、リークの元はどこか? なぜ朝日に?という裏スジの疑問はマスコミも興味があるようだ。政権打倒、安倍落しに執念を見せる朝日と、朝日の捏造ぶりを国会で叩く安倍総理の終わりなき抗争がとうとうここまで来たという思いで成り行きを見守るしかない。ただ、現時点での卑劣性、陰湿ぶりは朝日が一歩も二歩も抜き出ている。そう私は思っている。そして朝日に問いたい。大マスコミの責任としていったい日本の国をどうしたいのか? 太平洋戦争時には日本軍の攻勢ぶりを嬉々として伝える軍国主義礼賛のマスコミリーダーだったのが大朝日だ。当時も朝日は国民を欺いていたとも言える。そして、現世では思想的に180度変遷したのはなぜだ?

No.2975 26年ぶりの特A米

2018.03.09

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ファイル 883-1.jpgまずはこの表をご覧いただきたい。日本穀物検定協会が発表した平成29年度産米の食味ランキングで特A米に選ばれた全国の米一覧である。全品種22、産地別ブランド数は43という日本産米の精鋭の中に埼玉県県東産の「彩のきずな」が選ばれた。これは埼玉県としては26年ぶりのことで、私も市内の米作農家の方と話す機会が多いが、幸手産米は美味しいけれど特A米になかなか選ばれないという話をよく耳にしていた。
 一般的にも美味しい米というと魚沼や近隣の北川辺産という名前が出ることが多い。ところが、全国ブランドの魚沼産コシヒカリが今回は特Aランクからはずれた。昨年、スーパーで魚沼産米を量り売りしている光景を遠い沖縄で見た。それほどのものなのか!と感心したものだ。おそらく絶対キングがキングで無くなった理由は昨年の猛暑だったのではないかと推測するが専門的にはいろいろあることと思う。
 北川辺も地理的には埼玉の県東ではないと考えれば、断定は出来ないが幸手、杉戸、白岡、久喜、松伏、春日部、越谷等が地域的には含まれるのかもしれないが、幸手産のきずなが対象となったのは間違いないところである。というのは、昨年、香日向二丁目として地域初の敬老会(先輩ようこそありがとうの会)を実施した際、「彩のきずな」を抽選会の景品として企画した。総量60㌔の米の評判も良く、とても喜ばれたようで美味しいお米だったという声を多くいただいたのだ。
 この「彩のきずな」は県農林部生産振興課が農業技術研究センターで平成15年に交配し、26年に品種登録した米である。つまり、新物中の新物ということだが病害虫と高温に強い米の開発に力を入れたことが正に実ったということになる。平成22年のことだったが、県期待の星、いや米と言われた「彩のかがやき」がその年の猛暑で全滅に近い状況になった。以来、担当者たちは、米生産業者と共同で、しっかり水を吸い上げ、結果として暑さに耐えるための大きくて強い根を持つ品種の開発育成に努力を続けているとの話を聞いていた。
 

 余談だが、2015年に発売され3年連続で特A米に選ばれた青森県の「青天霹靂」。ユニークな名前で一躍その名が売れたが、この米の販促に尽力している青森県の課長さんは幸手市出身の方である。わずか3名程度の部下とともに必死の思いで「青天霹靂」を全国ブランドにのし上げた。
 それにしても、知らない米がたくさんあることに驚く。多くは通信販売で購入できるだろうから少しチャレンジしてみようか。さしずめ、近隣の「とちぎの星」それと「にこまる」「森のくまさん」などはどうだろうか。
 ところで、この一覧表に自分としては食する機会が少なくない富山県、石川県の米が選ばれていないのが不思議でならない。福井県では3つも選ばれているというのにだ。ランクは外観、香り、味、粘り、硬さとそれらの総合からの認定だそうだが、だいたい、私は何でも食するたびに美味しいと感じるし、そんな細かい繊細な部分まで判断できる自信もない。ゆえに米についても舌が肥えているとも思わないし、よほどの時は別だが、作ってくれた人のことを想うと何でも美味しく感じてしまう方である。それでよしと思っている。

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