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No.2986 IQと人格は別

2018.04.23

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 要人の異性に関する問題が後を絶たない。文部事務次官だった前川喜平氏のキャバクラ視察がまだ記憶に残る中、財務事務次官 福田氏、米山新潟知事ときて、次はどなたが?と思いたくもなるほどである。それぞれ中味は異なるもののどうにもすっきりしない。
 前川氏の場合は、文部省出身ということでか名古屋市が臨時講師を要請した。現時点で話題性は認めるが、それ以上の何物でもなく教育現場に引き込むべき人物ではないと思う。ところが、そのチェックに対して問題視するマスコミによって前川氏本人が善人化するようなフシが感じられるから不思議だ。
 福田次官については、テレ朝の女性記者が1対1の会食インタビューを複数回しているうちに福田氏のセクハラ言葉が怖くなって無断録音し、しかもそれを自社のテレ朝で使用するのではなく、いわゆる週刊新潮に売り込んだことに端を発している。怖くなったから無断録音という報道が事実であるなら、それ自体が不思議である。怖くなったならまずは1対1で会わなければよいし、それが慣習であったなら慣習化しないことが肝心であろう。福田氏も脇が甘いとしか言いようがないが、インタビュー手法としてはいかがなものだろうか。「女」をスクープ取材に利用したと推測されてもやむを得ないはずだが、これを言うとまた問題になるのが、今の日本の言論社会かつマスコミの実態なのだと思う。今後、官僚と記者の接し方に信頼関係が崩れることにはならないのだろうか。
 米山氏の件ではテレ朝報道が異様であった、というのは、夕方の番組で盛んに「これは刑事罰の対象ではない」とテロップまで出して強調していた。この例は、はたして刑事罰かどうかが問われる問題なのだろうか。そうではない! 知事という立場の人間が金で下半身の個人的事情を解決することに加えて、それが複数の女性に対して一定期間にわたり同時展開していたというのでは言い訳も説明もつくまい。いさぎよいという報道もあるが、いさぎよいも何もないではないか。汗か涙かわからない状態の顔つきで記者会見に応じていたが行動の稚拙さは指摘されてしかるべきである。キャバクラで働く女性の意識調査だと強弁した前川氏と同レベルかそれ以下ではないか。そして、この人は何度か選挙に落選していたところで柏崎原発再稼働問題をテーマにした知事選に共産党と社民党が推薦して当選した。国会でよく任命責任が取り沙汰されるが、これはまさに推薦責任があるとは言えないだろうか。

 このお三方、皆さん東大出身である。なかなか得ることの出来ない社会的地位に昇りつめたIQとは全く無縁の「男」の人格本能を隠すことの出来ないお馬鹿さんな出来事と考えるしかないが、そういえば、このところ自衛官や教師、弁護士といった方々の盗撮事件等々が矢継ぎ早に報道されている。
 こうした事件が表沙汰になることがいいか悪いかは別にして1億総監視社会、言論過剰過敏反応社会というか言論不自由社会というか・・・おおらかな国柄であったはずの日本から、ずいぶんとギスギスしたいやな社会に日本は変わりつつあると思えてならない昨今である。

No.2985 3つの優勝

2018.04.17

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 アメリカ本土での日本人の活躍が目覚ましい。優勝という言葉は秋まで無縁だが、大谷翔平選手の二刀流は現地でもショッキングな出来事として捉えられ、確実にショータイム見たさに観客は増えている。相手チームのサポーターまでが翔平の活躍にブーイングではなく、拍手で応えているのが画面からも伝わってくる。まだまだメジャーは始まったばかり。20本、15勝、新人王で終わることのない活躍を期待することとしよう。
 さて、翔平選手はさておいて、今日の早朝日本人選手の優勝がダブルで伝えられた。ゴルフの小平智選手、マラソンの川内優輝選手だ。先月にはテニスの大坂なおみ選手が優勝しているから、私たち見る側にとってこれほどワクワクすることはない。
 小平選手は奥様の支えとかの外的要因もあるだろうが、なによりパットの正確性には驚く。プレーオフ3ホール目での7.5mのバーディーパットは、相手のキム・シュウ選手に決定的なプレッシャーを与えた。最終日、リーダーズボードのトップにいたキム選手が逃げ切れなかったのは、後半のパットの乱れが原因だったから、もはや6.5mのパットが入るようには見てて感じられなかった。まさにゴルフはメンタルなスポーツだ。プロの世界でトップクラスに居続けるには、なによりパットがものを言うらしい。そう考えると、小平選手の活躍は更に期待できるのではないだろうか。
 川内選手の優勝レースにまだ目にしていないが、前半飛ばしたリードレースからいったん極端にスピードダウンして、その後また盛り返したと聞く。いつも彼の走りを見て思うのは、顔つきは苦しそうなのだが根性で走りきるタイプなのだろう。川内流走法というのだろうか、応援する側が悲壮感に追われる感じなのだ。以前、幸手さくらマラソンのゲスト選手として毎年訪れてくれる浅井えり子選手に聞いたことがあるが、川内選手は走り過ぎだという。あれでは身体疲労が積み重なって選手寿命を短くするというのだ。それでも彼は走ることへのチャレンジをやめない。久喜高校に勤める県職員だが、来訪者への対応は謙虚で礼儀正しいそうだ。それは走ることにも通じる彼の財産なのだろう。
 大坂なおみ選手は、シャラポワや現女子ランク1位のハレプを破っての優勝だった。一気に22位に上昇し、4大大会制覇も現実的な話になってきた。彼女の態度仕草から感じるのは天然と言うよりは天真爛漫といった感じ。笑うと魅力があふれる選手。こういうタイプはプレッシャーやストレス耐性に強いはずなので私は間違いなくシングルランカーになると確信している。

 大坂選手がカリフォルニアで、小平選手がフロリダ半島右上のサウスカロライナ、川内選手がマサチューセッツのボストンということで、西海岸から東海岸にアメリカを横断する形で日本人選手が話題になるという特徴的な今年前半。これからいったいどんな夢を見せてくれるのだろうか。
 ショウヘイ、ヒデキ、マークン、マエケン・・・イチロー選手にももちろんまだまだサプライズを見せてもらいたい。
 最後に無粋な話だが、3人の優勝賞金が、小平選手は約1億3千万円で日本のトーナメントの5試合分、川内選手は1600万円でドバイマラソンに次ぐ額、大坂選手は1億4750万円となっている。ちなみに、昨年の5月に世界最高峰のレースと言われるインディ500に日本人初の優勝を遂げた佐藤琢磨選手は2億7千万円の賞金だった。やはりアメリカのプロの世界は段違いのドリームが名誉とともに転がっており、チャレンジしたくなる魅力を選手に与えているのがわかる。アメリカ・ファーストはノーサンキューだが、アメリカン・ドリームは選手の年俸が高すぎるきらいはあるが、世界中の選手に権利があるということではワンダフルだ。

 

No.2984 バヌアツ

2018.04.13

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 中国の海洋大国への野望が止まらない。南太平洋にバヌアツという島国がある。この国に中国が軍事基地を計画しているとのスクープをオーストラリアのメガメディアであるシドニー・モーニング・ヘラルド紙が伝えている。
 このバヌアツはオーストラリアから2,000キロ程度しか離れておらず、地政学的にはオーストラリアのみならずニュージーランドや他の島嶼国家にとっても安全保障上尋常な話ではない。
 これが事実ならば、紅海からスエズを抜けて地中海に入る重要航路の入り口に位置するアフリカのジブチに続いて2カ所目であり、太平洋では初のことである。中国は周知の通り、ODAというと聞こえはいいが、途上国へのインフラ整備や資金提供といった札束で相手のふところを叩く外交に徹している。小国をのみ込むには手っ取り早い方法と考えているのだろうか。そして、究極の目的は太平洋、インド洋、地中海ににらみを利かせる海洋軍事大国化を謀っていることは間違いない。アジアで数少ない親中派であるパキスタンとの関係も緊張関係にあるインドをにらんで中パ経済回廊と呼ぶ600億ドルという規模の投資を開始している。パキスタンのグワダルという港湾都市は日本にはあまり伝えられないが、中国の軍事基地化が進められているという。
 別の観点からは、14億人とも言われる人口の食い扶持を確保するためにもこうした進出が必要だと考えているのかもしれない。それにしても、私には三国志に通ずるものがあると感じられてならないのだが、今、まさに中印パによる南アジア三国志の熾烈度が増しているという。
 文化レベルの低い時代は、どこの国でも食うか食われるかの殺戮の歴史を持っているものだが、中国はそれが抜きん出ている。実際に、論語の教えなど中国人は鏡にしているのだろうかと思う。それは文化大革命や天安門事件といった近代政治下の大量殺戮にまで引き継がれている。その天安門事件の10年前にと小平が打ち出した市場経済路線は、江沢民等によって中国式社会主義経市場経済として発展をすることになる。資本主義経済とは異なる一党独裁国家ゆえに国庫が豊かになるスピードは資本主義国の比ではない。そこに腐敗が横行する所以があると言えるのかもしれない。
 2001年にWTOに加盟することで更にめざましい進展を続けた中国は、世界制覇という野心を隠すことのない習近平の元、世界一の下請け国から、世界一の消費国、そして世界一の軍事海洋国へと実体を変えつつあるのだ。

No.2983 家庭内道徳教育を直視せよ!

2018.04.07

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 今年ほど初夏に近い花見陽気が桜開花にあわせるかのように続いた年は記憶にない。雨にほとんどたたられることもなく、例年より1週間も早い葉桜となったが、以降はほぼ連日花冷えの日に陽変している。気まぐれな空模様は昨日の強風も生んでいる。我が家の庭に30年近く立ち続けるコンクリート台の物干しが倒れたのには驚いた。各所でいろいろな事変があったことと思う。

 事変と言えば、埼玉県で悲しい事件が発生している。熊谷警察署員による6ヵ月女児の虐待・・・静かにさせるつもりだったのかどうか理由はあきらかではないが、ふるった結果として脳死させてしまったということか。
 また、川口市の中学校でいじめにより自殺した生徒が出たばかりで、今度は鶴ヶ島市で小学生同士によるいじめがあり、6年生の女児が自ら命を絶った。このいじめには同学年の二人の女児による金品要求があったということで、今時の小学生の実態に驚きを隠せない。
 毎朝、登校を見やる子どもたちにそういう子はいないと信じているが、この子たちと変わらぬ歳の子が同級生に恐喝するとはなんともはやである。世も末かと感じないではないが、そう思うのは大げさなのかもしれない。それだけ日本の社会が変わったと認識するべきなのだろう。友達をいじめ、脅かす心理が理解できないが、この子たちの親はいったいどういった触れ合いをしているのだろうか。口であれこれ言って聞かせる教えの前に家庭内環境をどう築いているのか。環境が大げさならば雰囲気とでも言おうか。その中で人の身体の痛みはもとより心の痛みを理解できる青少年に成長させる過程があり、そこでの親の位置づけと責任は欠かせない。それにより、お年寄りや身障者、障害者といった弱者に寄り添う心が養生されることにもつながり、これは学校教育に求める以前の問題ではないかと思うのである。
 二人の女児は児相に送られたが、心が洗われて復帰することを願うばかりである。

No.2982 条例制定に想う

2018.04.01

 今、真っ盛りの桜だが、昨日は早くも桜吹雪に変化する姿があった。初夏の陽気が続き、雨にたたられることもない今年の桜は、4月入りした今日の日曜日、各地の桜名所に多くの人を集めそうだ。私も今日あたり、権現堂桜堤で観桜会と洒落こもうか。とはいえ、家内と二人の会だが。

 今日4月1日から東京で新たな条例、また埼玉で改正条例が施行される。どちらも社会問題に配慮したもので話題性も高い。
東京都:「子どもを受動喫煙から守る条例」 
 自らの意思で受動喫煙を避けることが困難な子どもを守る主旨で、家庭で子どもと同じ部屋で喫煙しない。喫煙場所に子どもを立ち入らせない。子どものいる車内で喫煙しない。学校や公園など子ども多い場所での喫煙防止に努めるといった内容になっている。

埼玉県:「自転車の安全な利用の促進に関する条例」
 平成24年4月1日から施行されていた条例だが、ここ数年、交通事故での自転車が関係する割合が増加している傾向に歯止めをという主旨で改正された。
 今回の改正は、県民は等しく自転車保険に加入しなければならないというのがポイントとなっている。ただし、家族保険的な意味合いもあって、家族が個別に自転車を指定して契約する必要性は求められていない。それと、現在加入している自動車保険や火災保険(損保)などにも特約もしくは付帯条項として入っている場合もあるので、まずはそれらを確認してみることをお奨めする。我が家もそれで済むことがわかった。ただ、自動車保険は弁護士対応があるが、火災保険はないといったように詳細な部分は保険独特のものがあるのでしっかりチェックすることが大切ではる。保険の契約条項を読むのは苦手という方が多いとは思うが、読めば改めて納得させられることが多いのも事実で、身近な保険の未知の世界に入ってみるのも一考ではないだろうか。
 ちなみに、民間が新しく保険事業に参入している場合もある。その一例としては、通信媒体事業大手のDOCOMO、AU、J:COMなどがそうで、月400円程度の保険サービスを実施している。詳細はお調べいただくこととして、県民の責任として条例にならい契約されることをお願いしたい。

 ただし疑問はある。こうした条例は自治体別に施行するのではなく、国が主体となって国民一体でというのが本来ではないかと思う。前述したように、どちらも国民全体にかかわる社会問題として捉えるべき事象である。
 東京都民が他県に行って喫煙するだろうし、埼玉県民が他県に行って自転車を利用することを想えば、行政区をまたぐと守らなくてよい、もしくは守らなければならないというのは、どこか条例遵守の理屈に合わない気がしてならない。
 埼玉県民が東京都に出かけ、知らずに子どもの傍で喫煙して注意されてもきょとんとするだけか・・・注意するのも難しい。他県民が自転車で埼玉県に来て事故を起こしても保険に入っていない状況で県民被害者への補償はどうなるのかといった不思議な現象が生じる可能性はないのだろうか。さて???

No.2981 幼老同舟の公園整備

2018.03.29

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 春爛漫を肌で、目で感じるこの数日、庭では小トカゲが元気にはしゃぎまわっている。季節の移り変わりは早いものだ。
 ところで季節と人の心の移り変わりはどちらが早いのだろうか。人生いろいろとは言うが、波乱万丈という意味では自分もかなりのものだと、ここまでを振り返って感じるのだが、残す人生、何事があろうと前向きにクリーンに、周囲に迷惑をかけぬよう、そして自分に恥ずかしくないように生きたいと思っている。
ファイル 889-1.jpg そのためにも健全な精神と健康な身体がなにより大切であるのは間違いないが、地元香日向2丁目内の中川崎公園の改修整備が約2ヵ月の工事期間を要して昨日完了した。
ファイル 889-2.jpg すべり台は、以前のものと比べて小ぶりだが、乳幼児用に喜ばれるのではないだろうか。象をあしらった造形で人気を得そうだ。公園南側にはラウンド形式に7種の健康遊具が配置された。この改修により鉄棒の組み合わせ造形の迷路が取り壊された。児童公園として、その代名詞となっていた迷路だけに残念だが、昨今の安心安全の観点から撤去の対象になっていたのでやむ得ないところ。ちなみに、今度の幼老公園が「ゾウさん公園」とでも呼ばれて人が集う公園になることを願っている。私も、今はその余裕がないが、健康遊具に親しんでみたいと思っている。地域の方々と笑顔の交流が出来ればなによりである。

  

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