世界の目が注がれた米大統領選はトランプが勝利した。日本国内では、大方がハリス氏の当選を予測し、また期待していたと感じていたが、予測ははずれ期待は裏切られることとなった。木村太郎さんがトランプの大勝を予測し、そうなったら日本はトランプ担当大臣を配置した方が良いとまで言っていたのが印象的だった。
それにしても、昨年計4項目の罪状で被告人となっていたトランプ氏が選挙に出られること自体異様であり、彼が口を開くたびに差別、悪口、暴言ばかりが伝わる状況だったので、この選挙戦の結果は意外としか言いようがない。彼に期待する国民が多かったということだが、それがアメリカということなのだろう。
これからの4年はアメリカファーストが再現されることになるが、露宇戦争への対応は「もう戦争で無駄な金を使うのはよしな! ゼレンスキーさん、アメリカはあんた(宇)への援助はほどほどにするぞ。プーチンさんよ、そんなに意地張って隣人の国を獲ろうなんてやめた方がいいよ。NATOにウクライナが入らなきゃいいんだろう。クリミア併合もしたいんだろうから、俺がそうなるようにNATOに口きいてやるよ」とでも言うのだろうか。
中東紛争は大使館襲撃事件や核開発でイランとは決定的な対立関係にあるのでイスラエル支援を続ける可能性は高い。しかしそうなると、今回の勝利はミシガン州をはじめとするイスラム教徒の多い激戦州で、彼らが組織的に応援してくれたこともあるので難しい選択を迫られることになる。米国内のイスラム教徒にとってもイスラエルは野蛮国家としか見ていないのでややこしい。そう考えると民主党政権の片寄ったイスラエル支援が当落の分かれ道だったのかもしれない。選挙当日にネタニヤフ首相が国防相を更迭し、戦争を集結させる気が無いとみられたことはないのだろうか。おそらくトランプになっても強いキズナは変わらないとの思いがあるのかもしれない。なぜなら、イスラエルはアメリカの軍需産業にとって最大のお客様なのだから。
東アジア、太平洋島嶼国対策はどうか。中国の海洋進出にどう対応するのか。一つの中国として奪還意欲を隠さない習近平による台湾有事が発生する可能性が高くなったと私は感じているが、シーレーンを守ることに専念するだろうか。前大統領時にTPP未加入を選択したトランプ氏にとって、最大の同盟国であるイギリスは加入したものの物資輸送に欠かせないこのシーレーンをどれほど重要に想うだろうか。これらは、原子力空母の動向をみることでトランプの意向が読み取れるかもしれない。
ロシアに加担した北朝鮮をどうてなづけるのかも見ものだ。韓国が今は北朝鮮との折り合いが悪いという点が前回と異なるが、そのあたりどう影響するだろうか。
国内では保護貿易対策を進めるのは間違いないと思われる。今回の選挙戦の最高の支援者を演じたイーロン・マスク氏の為に、中国のBYDなどの電気自動車には高額の関税を強いるはずだ。テスラを守るためにはトランプとしては想定内のことだろう。BRICSや一帯一路にはどう対抗していくのだろうか。
関心は尽きないが、問題はやはり対日対策だ。防衛費の増強を求めてくるか。自動車業界は間違いなくいじめられることだろう。
ほぼ確定段階で66選挙人の差がついたようだが、33人の逆転があれば初の女性大統領が・・・激戦州であと二つでも勝利していれば誕生していたと思うと、そちらの方の劇的勝利を見てみたかった。ちなみにハリス氏敗北のペンシルバニアとミシガンの選挙人合計が34人です。日本でも大逆転で初の女性首相誕生が阻まれたが、自由の国アメリカは2度目のチャレンジでもあったので今度こそと期待されたがつくづく選挙とはわからないものです。それにしても大統領選挙はスリル満点のワールドイベントだと感じた次第です。
記事一覧
No.3757 刑事被告人が世界のトップに
No.3756 マスコミ煽動社会
添付の新聞記事をご覧あれ! なんと投票日27日の1面トップではないですか。私はこの新聞を講読していませんが、ある人がラインで送ってくれたのを見て瞬時に「やれやれ、またかー」と首を傾げてしまいました。このテンポイントにどれほどの有権者が誘導されるだろうかと。
ここ最近、個人的な政治信条は別にして、マスコミの偏向度に疑問を感じている人が多くなっています。この記事には、あるジャーナリストが明確に「投票誘導」だと一刀両断ノコメントを発したくらいです。まったく同感ですが、更に言えば「感情誘導」の一面もあると思います。
ひと頃、テレビ画面で瞬時の感覚で人の固定概念というか潜在的な思考に影響を与えることが話題になりました。ある番組に対して、子どもが影響を受けることへの注意喚起を促したこともありました。もう十数年前のことだったかと思います。サブリミナル効果というものです。
この記事にはそれに似たような効果が意図されているように思えてなりません。目にした瞬間、最後の「審判」に思考の決定をいざなう仕組みが施されているのではないかと。この新聞社をはじめ野党などは、裏金、裏金という煽動的批判で有権者の怒りの感情をたぎらせようとする選挙ではありましたが、実のところは、政治とカネの問題以上に、物価高に収入が伴わないといった経済問題が最大の関心事との報道があったくらいでした。しかし結果は、有権者は裏金問題に疑問と怒りを感じ、さらに2千万円問題で憤怒したのは明らかでした。
はたして、天下の報道機関がこのような表現で投票日当日の紙面を飾ることが中立公平と言えるのかどうか。アメリカの場合、メディアは支援候補を明示するという自由なお国柄だが、日本はまだメディアの道徳倫理といった観点からは特定の政党や候補者支援につながる論説・表現は控える社会だと思っていました。ところがさにあらず、特定メディアの偏向度はお構いなしの状況のようです。
マスコミごとの思想的主張は、誰もが理解しているところと思いますが、少なくとも選挙という場面ではその狙いを推理し、引き込まれないことが大切だと思う次第です。マスコミに負けるな!です。
No.3755 大統領選挙イベント
政権選択であったはずの衆議院選挙の審判が、政治とカネという観点に重きが置かれて国民の審判が下った。地域の未来という観点はポイントとしては軽く考えられたのかもしれない。個人的にはとくに防災問題が気になるところだったが、考えてみれば、能登半島地震で補正予算も組まず、予備費ばかりで対応していた岸田政治の在り方も問題だった。石川県能登地区選挙区で立憲民主党の候補者が勝利したのもその影響ではないだろうか。
さて、国会の今後も気にはなるところだが、アメリカ大リーグもひと段落し、しばらく大谷選手の活躍が見られなくなった。日本シリーズが終われば関心はアメリカ大統領選に向かうことになる。これは世界が注目する選挙イベントに間違いなく、トランプかハリスか興味は尽きない。
そうしたところに、トランプがまたまた暴言を吐いたという。同じ共和党のリズ・チェイニー議員がハリス支持を訴えたことに対して、「銃口を向けよう」と発言。これが騒動となっているというのだ。この議員の父上でああるディック・チェイニー元共和党副大統領が政党仲間であるトランプの持つ専制君主的資質の問題を指摘しており、娘のリズ氏が同様の発言をしたのだ。
しかし、相変わらず大接戦であることに変わりは無いようだ。この発言は、決定的にトランプが敗戦に近くなるほどの問題発言だと感じるが、事実はそうではないようだ。既にトランプは不正投票があったとも発言しているし、なにかとお騒がせな候補者である。にもかかわらず若い男性支持者が彼を熱烈に支持しているという。他国の国事情の詳細はわからないが、前述の危険極まりない発言が当落に影響しないというのも自由寛大なアメリカということなのだろうか。もしも日本のであったら、候補者が「あいつに刃を」とでも発言したらマスコミがどれほど騒ぐだろうか、大騒動に発展するのではないかと想像する。お国柄とはいろいろあるものだ。
No.3754 石破さんの言動は自己保身の渦
自民党も連立与党体制ももろくも瓦解した選挙結果だったにもかかわらず石破総理は続投するという。ずいぶん、人に厳しく自分に甘い典型的な人物だなあと思いますね。
おそらく、多数派工作もうまくは進まないだろうし、いつレームダック化するか、その時期が問われることになるものと思います。タイミンブは両議院総会で、ここで何の問題提起も為されなければ、自民党の在り方が問われることになるでしょうね。石破さんの胸中は、短命総理の最短記録にはなりたくないという低レベルの感覚があるのかもしれません。
私が想うに、自民党のみならず共産党や公明党といった長年にわたり岩盤層の支援者あるいはバックアップ団体を有する政党は、高齢化や少子高齢化の影響がいずれ生じるだろうと。それが今回だったかどうかまでは決定づけられませんが、押し寄せる波は間違いなく高くなっていると思います。
いわゆる、年齢不詳の無党派層の中のヤングファミリーから60歳くらいまでの方々が今回の選挙戦での国民民主党躍進の起爆剤になったのではないかと感じます。
ともあれ、この読売社説は石破さんの実態を的確に示していると思いますが、皆さんはどう思われますか。
No.3753 拝啓 石破茂総理大臣殿
「拝啓 石破茂総理大臣殿 貴方は自民大敗の責任を小泉選挙対策委員長の辞任で済ませるおつもりでしょうか。それでは国民に理解が広まるとは思えませんがいかがなものでしょうか。貴方と森山幹事長のどちらが総理なのかわからないほど、あなたは総理としての主体性を示せず、総裁になった瞬間から朝令暮改、前言撤回といった姿をさらしてきました。
選挙終盤の2千万円送金は二人が合意してのことだと聞き及びますが、振り込み期日については幹事長に一任されていたそうで、それに間違いありませんか。今回の選挙で与党敗戦に持ち込んだ最高殊勲政党、つまりMVPは共産党だという説が出回っておりますが、そのように論じられるほど、この2千万円送金は非公認だけに限らず、公認候補はては連立友党の公明党にまでその悪影響を及ぼしたことは間違いありません。
実は、貴方は幹事長時代から安倍総理の背中に何本の矢を放ったことでしょうか。その事実を思うと、貴方が今回の選挙で安倍系議員の一掃を思慮していた可能性も拭いきれないのです。それが究極の2千万円送金であり、実際に公認候補の多くにも落選者が出ましたが、多少はやむを得ないとする犠牲者覚悟の思惑で強行したのではありませんか。
例えば、埼玉県では7区の中野英幸候補が比例第一位で当選したものの小選挙区で負けた例がしかりですが、ひどかったのは、槇原法務大臣が比例にも届かなかった想定外の5区です。相手が枝野さんであるにせよ、過去4期、常に比例では当選するだけの票を獲得していたことを考えると、2千万円さえ無ければと考えても不思議ではありません。実際、槇原さん本人は想像もしていなかったようです。
あなたは、常に安倍晋三という政治家の後塵を拝していたわけですから、仲間というよりは政敵に近い怨念のようなものをお持ちだったのではありませんか。それゆえ、高市さんとの総裁選を経て、仇敵を慕う議員を排除しておかないと長期政権を確保できないと考えたのではないかと思いますがいかがでしょうか。もちろん思い過ごしであることを願うばかりです。しかしながら、結果は見事に自分に対する怨念がブーメランとなって増幅したのです。
石破さん、貴方は総裁選最後の演説にあたって「私は、これまで多くの皆さんに不快な思いをさせて来たことに対してまずもって深くお詫びいたします」と発言されましたね。しかし、事実は何にも反省していなかったことが、その後の迷走発言や2千万円で浮き彫りになったと思いますが、当たらずとも遠からじではありませんか。
つきましては、選挙時期の設定、党内処理のまずさ、裏金そのものの根本的説明からの逃避等々選挙に及ぼした影響と、その結果として56もの議席を失う大失態をもたらした責任はひとえにあなたにあると確信しますが、貴方自身がこれをご理解になることなく今の座にしがみついたままでは道理が立ちません。今選挙で支持率を大きく落としたあなたが取るべき道は、清く森山幹事長を伴って辞任することであり、それなくしては党員どころか国民も納得出来ないでしょう。また、そうしませんと来年7月の参議院選挙において、再び自民党大敗という現実が待っていることは間違いないと思われます。この点深くご理解いただき、即時退陣を為されますよう強くお願い申し上げる次第です。敬具
追伸:選挙戦前に、某テレビ番組において自民党に投票する人は劣等民族だと発言したコメンテーターがおりましたが、これはメディアを利用した自民党員に対する完璧な侮辱発言であることから提訴等法的措置をしていただきますことを強く要望いたします。」
義理人情や信義をうとんじる人間は言葉と行動が裏腹な面があり、それを見抜かれた時点でもはや信頼の対象にはなり得ません。私はそうした例を数々みてきましたし、味わうこともありました。とくに過半数が分かれ目の政治の世界ではそれが顕著ですし、逆に、相手の懐に飛び込む姿勢を示しながら、実は裏腹技を駆使する人もいます。信じる者は救われない一面があるなかなか難しい世界ではあります。そうした場合、挨拶程度はまだしも大人の社会だからと体裁よく会話するなど、私にはなかなか出来ないのが短所かもしれません。騙すより騙される方がいいですしね。腹立たしく感じても後味の悪さは自分に跳ね返りませんから。
一般社会ではひたすら勤め先と家族の為でいいのですが、議員はチェック機能を有するものの地域の発展のためという位置づけが第一ですので、それについてはブレずに真っ直ぐ行くということです。
冒頭の責任論に戻りますが、小泉さんはお父様、兄上、奥様といった身内のおかげもあり全国知名度は№1かもしれません。またそのせいもあってマスコミに取り上げられる頻度も高いものがあります。しかし、政治家としては大物レベルの域にあるかと言えば、総裁選時の発言からはまだまだでしょう。したがって、本人は自分が辞めてケジメにしようと大物ぶりのアピールに勢い込んでいますが、それで事足りると思っている国民は少ないはずです。これは党員も同じ思いのはずです。
はやー1時をまわりました。そうそう、一昨日はアクセス数が99でブログ再開後の目標にしていた100をほぼ達成するところまできました。昨日はまた半数近くまで減りましたが、以前同様、早朝深夜を問わず本音を綴ってまいりますので、引き続きお付き合いくださいますようお願いし、今日はここまでにしたいと思います。おやすみなさい。
No.3752 4市3町の選挙結果
本日2回目の書き込みになります。まずは三ツ林候補と橋本幹彦候補の構成自治体別の得票数をまとめたのでご覧いただければと思います。そして、下記URLはそのすべての自治体の確定数値です。
表には入れませんでしたが、れいわと維新の候補者の得票数は各地とも拮抗しています。でもれいわが比例であがる結果になりました。れいわ・・・信じたくはないのですが、これが有権者が思考する実態ということです。やまもとたろうという人を見ると、どうにも鳥肌が立って仕方がないのです。
https://www.city.kuki.lg.jp/shisei/senkan/shugiin/kaihyo.html
https://www.town.sugito.lg.jp/page/15964.html
https://www.city.shiraoka.lg.jp/material/files/group/4/kekkasyousen0020.pdf
https://www.city.hasuda.saitama.jp/senkyo/kurashi/senkyo/senkyo.html
https://www.town.miyashiro.lg.jp/cmsfiles/contents/0000023/23778/syousennkyokakuhou.pdf
https://www.town.saitama-ina.lg.jp/cmsfiles/contents/0000008/8564/kekkasyousenkyoku.pdf