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No.2985 3つの優勝

2018.04.17

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 アメリカ本土での日本人の活躍が目覚ましい。優勝という言葉は秋まで無縁だが、大谷翔平選手の二刀流は現地でもショッキングな出来事として捉えられ、確実にショータイム見たさに観客は増えている。相手チームのサポーターまでが翔平の活躍にブーイングではなく、拍手で応えているのが画面からも伝わってくる。まだまだメジャーは始まったばかり。20本、15勝、新人王で終わることのない活躍を期待することとしよう。
 さて、翔平選手はさておいて、今日の早朝日本人選手の優勝がダブルで伝えられた。ゴルフの小平智選手、マラソンの川内優輝選手だ。先月にはテニスの大坂なおみ選手が優勝しているから、私たち見る側にとってこれほどワクワクすることはない。
 小平選手は奥様の支えとかの外的要因もあるだろうが、なによりパットの正確性には驚く。プレーオフ3ホール目での7.5mのバーディーパットは、相手のキム・シュウ選手に決定的なプレッシャーを与えた。最終日、リーダーズボードのトップにいたキム選手が逃げ切れなかったのは、後半のパットの乱れが原因だったから、もはや6.5mのパットが入るようには見てて感じられなかった。まさにゴルフはメンタルなスポーツだ。プロの世界でトップクラスに居続けるには、なによりパットがものを言うらしい。そう考えると、小平選手の活躍は更に期待できるのではないだろうか。
 川内選手の優勝レースにまだ目にしていないが、前半飛ばしたリードレースからいったん極端にスピードダウンして、その後また盛り返したと聞く。いつも彼の走りを見て思うのは、顔つきは苦しそうなのだが根性で走りきるタイプなのだろう。川内流走法というのだろうか、応援する側が悲壮感に追われる感じなのだ。以前、幸手さくらマラソンのゲスト選手として毎年訪れてくれる浅井えり子選手に聞いたことがあるが、川内選手は走り過ぎだという。あれでは身体疲労が積み重なって選手寿命を短くするというのだ。それでも彼は走ることへのチャレンジをやめない。久喜高校に勤める県職員だが、来訪者への対応は謙虚で礼儀正しいそうだ。それは走ることにも通じる彼の財産なのだろう。
 大坂なおみ選手は、シャラポワや現女子ランク1位のハレプを破っての優勝だった。一気に22位に上昇し、4大大会制覇も現実的な話になってきた。彼女の態度仕草から感じるのは天然と言うよりは天真爛漫といった感じ。笑うと魅力があふれる選手。こういうタイプはプレッシャーやストレス耐性に強いはずなので私は間違いなくシングルランカーになると確信している。

 大坂選手がカリフォルニアで、小平選手がフロリダ半島右上のサウスカロライナ、川内選手がマサチューセッツのボストンということで、西海岸から東海岸にアメリカを横断する形で日本人選手が話題になるという特徴的な今年前半。これからいったいどんな夢を見せてくれるのだろうか。
 ショウヘイ、ヒデキ、マークン、マエケン・・・イチロー選手にももちろんまだまだサプライズを見せてもらいたい。
 最後に無粋な話だが、3人の優勝賞金が、小平選手は約1億3千万円で日本のトーナメントの5試合分、川内選手は1600万円でドバイマラソンに次ぐ額、大坂選手は1億4750万円となっている。ちなみに、昨年の5月に世界最高峰のレースと言われるインディ500に日本人初の優勝を遂げた佐藤琢磨選手は2億7千万円の賞金だった。やはりアメリカのプロの世界は段違いのドリームが名誉とともに転がっており、チャレンジしたくなる魅力を選手に与えているのがわかる。アメリカ・ファーストはノーサンキューだが、アメリカン・ドリームは選手の年俸が高すぎるきらいはあるが、世界中の選手に権利があるということではワンダフルだ。

 

No.2977 球春間近!なのだが・・・

2018.03.16

 球春間近! イチロー、上原の40代二人が古巣復帰。素晴らしい!
 若手への切り替えと言いつつも経験と実績をチーム力に生かせる選手という判断によるもので、どちらの選手にも大いに期待したいと思う。松坂はもう一度あの剛腕剛球をみたいとは思うが 投げるたびに故障を訴える状況では難しいかもしれない。
 それにしても、最終的に栃木リーグ入りを選択した村田を獲得するNPB球団がないとは驚いた。広島など一部を除き、ほとんどの球団が外国人選手を高額で獲得しているにもかかわらず、チーム構成上要らない選手との評価を37歳の村田に下している。最近、村田選手が少し扱いにくいタイプらしいというローカルな記事を見た。巨人の冷たい対応から、ひょっとすると村田の性格的な面が現首脳陣からほされた原因なのかと感じることはあったが、それを裏付ける内容に残念な思いがした。残念というのは村田にではなく巨人にである。というのも、扱いにくい選手など珍しいことではないし、過去をたどれば一流選手になればなるほど豪傑度やうるさ型に拍車がかかる選手はいくらでもいた。酒とギャンブルにうつつを抜かす選手や後輩に手を出す選手等々。
 岡本選手は今年こそファンと球団の期待にしっかり応えて大活躍してほしいと思うが、私がわからないのは、今オープン戦で時折一塁を守らせている。三塁に村田がいるから入団時に外野転向で可能性を探ったにもかかわらず陽選手を日ハムからFAで獲得。また、昨年のキャンプからオープン戦で三塁への戻らせたもののマギーをヤンキースから獲得、村田も岡本も起用する場が無くなった。そして今年である。昨季35本でホームラン王になったゲレーロを中日からトレード。中日の1億5千万円に対して4億円しかも2年契約の破格の提示。ゲレーロが応じるのは当然だが、これで岡本の外野復帰が無くなったどころか長野の存在がぐらついた感じ。ポジション争いのために危機感を煽る手法というが煽り過ぎはケガにつながることはないのか。ならば、休養が必要とかの理由をつけて阿部を岡本のために休み休み起用するかもしれない。調子次第で阿部限界説が囁かれる状況になるのだろうか。こうして考えると、よほど岡本への期待が高いか層の厚さへのチーム構想が贅沢なのか、はたまた無計画なのか巨人の思考がよくわからない。小林の成長過程で二人も捕手をドラフトするのもわからないままで、実は早くも捕手以外の練習もさせているのだ
 上原投手に話を戻すと、マシソン、カミネロがいて沢村の復活もあるとすれば、先発は5回投げて残す4回をこの4人で1イニングづつ賄うという新たな投手起用法が確立されるのだろうか。
 そして、村田選手については現状のチーム事情を球団別に考慮すると中日が最も活躍の場が大きいのではないかと思うが、はたしてどうなるものやら。
 サッカー、ゴルフに続いて野球のシーズン入りで華やぐスポーツ世情と時を同じく、私たちが週末に細々と楽しむソフトボールもシーズン入りする。

No.2967 得たメダルは違っても

2018.02.13

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 日中は穏やかな陽気だった3連休。関心度がいつもより低い冬季オリンピックだったが、やはりそうも言ってられないとばかりに、昨夜はテレビにかじりついた。
 大会四日目にしてようやく三つのメダルを獲得した日本。いつの時でもその瞬間は感動をもらうものだが、やはり女子ジャンプとスケート1500mは、結果が出た瞬間、感動よりは悔しさが先に出た。決めつけてはいけないが、大方の人はそんな思いでため息をついたのではないでしょうか。
 男子モーグルの原選手は、ワールドカップでも表彰台に上がったことはないそうで、優勝を何度か経験している堀島選手ほどの期待度は持たれていなかったようだが、一発勝負を数回繰り返す競技では番狂わせといった場面を必ず目にする。水泳などは日本の番狂わせお得意競技だが、冬となると女子モーグルの里谷選手を思い出すがそうそう見られるものではない。
 陸上1500mのスピードをはるかに上回るスケートを考えると、0.2秒の時間差はまさに微妙なものだろう。優勝した選手との同走だったならば、ゴールでは身体一つ分あるかないかくらいではないかと思うが、ソチで代表漏れした後の努力が実りワールドカップで連戦連勝してきた高木美帆選手にとって銀と金の違いは8年間の雌伏の時代を思うと悔しさ以外の何物でもないかもしれないが優勝した選手は30代といのだからまだまだ道は繋がっている。
 高梨沙羅選手もここ数年のジャンプ界にあって目標にされる立場とあり、彼女の飛び方に注目と研究の目が集まったことも海外選手の成長につながったと考えられる。そういう意味では世界のスポーツに多大な影響をもたらした功績を高く評価したいものだ。貴方がいたからルンビやアルクイストが台頭してきたんだと!
 三者三様のメダルへの感慨は別にして、まだ三人とも次も、その次のチャンスも広がっている選手だ。高梨、高木両選手の涙のメダルから満面の笑顔を見せてくれるメダルが細身の首にかかることを願ってやまない。

No.2928-2 続:希望の★

2017.10.07

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 前号の続編。今18:30、オリックス対楽天の試合はどうやらテレビ中継がないようだ。しかし、岡崎くんは9番ショートでスタメンに名を連ね、これで3試合続けてスタメンということになる。今日の楽天先発投手は岡崎くんと同じ昨年のドラフトで横浜高校から第一位の指名で楽天入りした藤平尚真投手。相手にとって不足はないといったところ。19歳同士の希望の★対決に興味深々。はたしてプロ入り初ヒットが生まれるかどうか。乞うご期待!

No.2928 これは真の希望の★

2017.10.07

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 野望と欲望が見え隠れする政治の世界の希望は有権者を混迷させる薄っぺらさを徐々に見せている。それにしても独裁者登場の場面の多くに歴史が証明する大衆迎合ポピュリズムがあるが、これに翻弄される世の中が軽いのか、翻弄する政治家がしたたかなのかわからないが、国の方向性をきちっと見定めるべく成り行きを見つめる心境である。日々メディアが伝える政治家の言葉ひとつひとつに翻弄されないようにしたいものだ。

 ところで、スポーツの世界では期待の新星がわくわくさせてくれる傾向がどのスポーツにも見られ世代交代の波が押し寄せていることを感じさせる。そしてそれは、幸手市出身の希望の★がいよいよ輝きはじめそうな現実にも通じていることを頼もしく感じている。
 昨年のプロ野球ドラフト会議でオリックス・バッファローズから3位指名を受けた岡崎大輔選手。以前に書いたのは、まだ細身の身体ゆえ2年から3年しっかり鍛えて主力選手の道を歩むことになるかもしれないが、人柄の良さが意外と早い出番をもたらす可能性もあると。実はそれが現実になったのだ。
 すでにセパともにペナントレースは終了し、来季に向けたチーム作りの時期に入っている。消化試合では当然期待の若手が起用される場面も出てくることになる。
 岡崎選手、実は昨日のソフトバンク戦で8番ショートでスタメン出場し、延長12回にサヨナラで決着がつくまで交代されることなく出続けた。当然打席も5回巡ってきたが、残念ながら結果はノーヒットだった。それより前の今月3日の日ハム戦に代走で起用され初のホームインをしている。翌4日の試合では9番スタメンで出場を果たした。4番ピッチャー大谷に球場が大歓声の渦となった日本での最後の登板と言われた試合である。最初の対戦は空振り三振、その後センターフライ、一塁ゴロで3回とも凡退となったが、来季大リーグ入りでどれほどの活躍をするか計り知れない大谷投手との対戦は岡崎選手に何らかのパワーを与えてくれたのではないだろうか。
 現在8打席ノーヒット、2三振で外野に飛んだ打球が1回という状況はまだまだ打撃に磨きをかけることが求められるわけだが、守備については7回の守備機会を無難に捌いている。これは高校時代から定評が高かったのですでにプロの域に達していると考えられる。オリックスはまだ2試合を残しているので彼の勇姿をBSで見ることが出来るかもしれない。この2試合が彼のスター選手にのしあがるチャンスと思えば、こちらもわくわくしながら応援したくなるというものではないか。

No.2925 由伸采配に狂い

2017.09.30

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 シーズンも押し迫ってDNAと巨人のクライマックス進出争いに注目が集まる。そういう点では優勝決定後の消化試合にはないエネルギーがほとばしるのは選手にもファンにも良いことだと思う。
 たった今、巨人が負けた。残す3戦負けられない戦いが続くという言葉が虚しくなるような試合展開だった。今年の巨人について時折書いたが、やはり外国人と若手重視路線によってこれまでの実績から戦力と期待されたベテラン陣が満足に働く場面が少なかったように思う。投手陣ではFAで獲った山口は言うに及ばず、森福しかり、大竹、内海、山口、ケガで離脱の杉内、沢村と名前だけでも響きを持つ投手が今一つだった。打撃陣は村田を筆頭に多くのベテランを隅に追いやり、未来志向の若手起用が前半の負け試合を増やし、結局はペナント中盤にして優勝争いから遠のく結果をもたらした。
 
 
今年の巨人、負ける試合はすべてといった感じだが、チャンスをモノに出来ないことにつきる。そうこうしてるうちに投手陣が打たれるありきたりのパターンだ。今日の試合の1回裏、陽、マギーと連続ヒット、ここからが監督采配の真骨頂なのだが不調続きの坂本にキャプテンゆえかバントのサインは出さず内野ゴロで一三塁。4番阿部のセカンドゴロでゲッツーと阪神にしてみれば絵に書いたような展開。「無策」この一言だ。不調の坂本はおそらくバッターボックスに入るたびに悩み続けている日々。キャプテンとしての責任感も災いすることだろう。その責任感を楽にしてあげるのが監督の仕事と考えたら、バントをさせて成功すればベンチが拍手で湧き、坂本の胸のうちも軽くなるどころかかなり晴れるであろう。こういうサドンデスにも近い試合では打順に関係なく送るべきは送るのが積極的な采配だと私は思う。二三塁でゲッツーも無くなるバント成功の後、阿部も気楽に外野フライを狙えるのだ。いわゆるピッチャーインザホールを監督が作るのだ。一回表に1点取られた直後だったからまずは振り出しに戻しておくべきだったろう。何を考えて坂本に強行させたのだろうか。確率は通算で3割を切り、9月だけでは2割にも満たない状態の坂本にだ。
 次は4回裏。四球、三振、ヒット、三振、四球でツーアウト満塁。ここでバッターは小林。自分が社長だったら・・・とか、総理だったらとかといろいろトップになったつもりで思い膨らますことが誰でもあろうかと思うが、監督だったらというのは野球に限らず最もよくある代理思考だろう。さて、私なら迷わず代打、しかも足が速く投手の嫌がるしつこいバッターの脇谷を指名する。投手は左の岩貞だが脇谷は苦にしない。小林はどうだったか・・・2球目のストレートど真ん中をいとも簡単に見逃し、その球より外角低めに来た球に手を出しファウル。最後はまたまた真ん中の範囲に投げ込まれて見逃し三振。予測通りの見事な三振だった。捕手が他にいないわけではない。失点を防ぐための早めのマシソン登板も代わりばなに被弾。頭に血が上ったマシソンは敗戦を意識させる乱れよう。投手起用の難しさは理解しているが、問題は2度の攻撃に見た由伸采配になにがなんでものサドンデス意識が感じられなかったことだ。4連勝していることも影響したのかもしれない。
 それにしてもペナント終盤に来ての村田の活躍は監督になにやらメッセージを届けているようだ。いや訴えているようにも感じる。村田のひと振りによる1点だけだったのがなんとも印象的な今日の試合だった。

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