久しぶりにスポーツで一席・・・あまりにも悔しすぎる。小久保監督は今日寝付けないかもしれない。
いや本題に入る前に一言。
けじめの意味で書いた前号のブログに対して温かいメールをいただいています。そのすべてが励ましの内容で、いろいろな意味で「冥利に尽きる」と感じ入っております。個々に返信もしておりますが、この場であらためて感謝申し上げます。ありがとうございました。
さあさあ、今、プレミア12準決勝の日韓戦が終わった。勝負の怖さはどんなスポーツにもあるが、選手交代の妙がこれほどはっきり出るのは野球の他にあるだろうかと思わせる結果ではなかったか。
食い入るように大谷翔平のピッチングを見ていた100%の人にとって予想だにしない展開が9回表に目の前で繰り広げられた。その裏、2アウトから中田翔が中前に打ち、代打おかわりくん中村卓也。劇的な逆転サヨナラホームランを祈りながら見ていた人のすべてがため息に変わった。日本が負けた瞬間だ。
7回85球、ヒット1本、三振11という韓国ベンチもあきらめムードの中で、大谷はベンチに引いた。
草野球や市民ソフトボールのレベルではあるものの、自分も45年近い4ベーススポーツの経験の中で監督を何度かやったりもしたので、一番難しいのが投手交代であるとの実感はある。
展開をにらみながら、精神的にかなりエネルギーを使うのが投手交代だ。
だから、小久保監督の今の思いがそれなりに理解できる。一番悔しい思いをしているのは彼のはずだから。
テレビでは7回の無死1・2塁で点が取れていればと解説していたが、この試合はひとえに大谷を代えたことに尽きる試合ではなかったかと思う。打線にもう1点という思いはわからないではないが、負ければ敗退のサドンデス準決勝で2回を残して3点リードというのは、けっしてセーフティーリードではない。
投球数も多くはなかった大谷は決勝戦で投げることがない状況にあって、完投可能な、またそれを見たいと思わせる内容だった。先発、セットアッパー、クローザーという役割分担が昨今の投手起用のセオリーのようになっているが「時と場合による」という言葉は、この試合にこそ生きるものではなかったか。監督には思い起こして欲しかったところだ。そういう意味では、余裕を残して負けたとも言えなくはないが、余裕を見せるべき試合ではなかったのだ。
なんとしても負けたくない韓国に負けた。逆に勝ちたくてしょうがない日本に韓国は勝った。どちらも決勝戦のことは頭になかったほど、この試合に全身全霊を注いでいたものと思う。とくに韓国は・・・。
その点取りの流れはあまりにも非情なものだったから辛い。
画面に映る大谷選手の明るさが救いだったが、今年のプロ野球の最終がこうして終了したのはなんとも悔しくてならない。
しかし、ここまでよく頑張り、楽しませてくれた選手、監督、コーチの皆さんにはご苦労様でしたと、ねぎらいの言葉で締めくくることにしよう!
小久保監督にはこの結果を引きずり過ぎず、これから先まだまだ代表チームを牽引していっていただきたい。なにしろ、選手選抜の素晴らしさは多くが認めていることだし、この経験が絶対に活きるはずだから。
ありがとう! 野球バンザイ!