漢民族と中国マネーがいろいろな形で世界に浸透していることが理解できる今回のコロナリスク。アフリカや南米以外の各地に感染者が増える傾向にある。中でも、死者は出ていないものの感染者の数では日本が22人と最も多く、この状況は、今東京湾に停泊中のダイヤモンドプリンセスによる影響をさらに受けそうな勢いだ。
国内の関心は今やその多くが、この華麗に光り輝く王女様に向いているといっても過言ではない。感染者はまだまだ増える予感がする。豪華大型客船の観光要素の一つである「くつろぎコンセプト」には、大海原を優雅に舞い走る限られた空間で乗船者が互いにコミュニケーションを高め、家族的環境が増幅することにある。そのために、プール、サウナ、ビュッフェバイキング、エンタテイメントステージといった大人数が行き交うアミューズメントが満載されている。一人の感染者でもいれば、新型コロナウィルスが蔓延することは目に見える話なのだ。
書き始めたところで10名の感染者が出たというニュースが。おそらくプリンセス船内はパニックになりかねない。横浜に向かう途中で部屋からの外出禁止もされていないことから更に感染者は増えるものと推測できる。いや、推測してかからなければならない。検査結果次第で今日にも横浜港にという話だったが、それはもはや難しい。少なくとも潜伏期間とされる2週間は感染防止対策等でそのままの状態を維持するしかない。万が一でも降船を認めれば、横浜自体が経済パニックになるのは容易に想像できる。人気のない観光地横浜が魅力どころか恐怖感に覆われてしまうことになるだろう。
優雅な王女様も、こうなるとその大きさが重い代償となってしまったということだろうか。乗船者並びにご家族の心配はさることながら、見守るしかない私たちの想いも複雑な心中なのは間違いない。
記事一覧
No.3241 王女訪日に想う
No.3230 今こそ、言うべきは言う外交を!
添付の写真をご覧ください。これは韓国政府ではなく、反日運動を主旨とするVANKという民間団体が行っている挑発行為ですが、この忌まわしい下劣なポスターを作った上に、IOCバッハ会長に宛てて送ったというのです。防護服を着たランナが青黒い火を燃やした松明を持って走る。競技場の背後には原発と思われる建物が煙を上げているといった図案です。聖火をも愚弄するデザインゆえ、あえて松明としましたが酷いものですねー。
ムンジェイン大統領が新年の挨拶で、日本との関係改善を発言しましたが、輸出規制を解くことが前提だとし、徴用工問題への言及はありませんでした。なんとも身勝手な政府感覚に驚きますが、民間でもここまで感情的に言いつけ口的ロビー活動を展開する国に信頼関係を簡単に取り戻すことが出来るのか首をかしげざるを得ません。韓日友好議連の国会議員のノー天気な発言もあり、ますます日本が軽く見られるばかりと憂うばかりです。どれほどノー天気かと言えば・・・
「日韓関係が改善すれば日本企業の資産現金化が延期出来る」
「まず事実を認めて謝罪を。賠償問題はその後のこと。」
「本年は日韓関係の本格的な改善にあたる年」
「自民党議員を主体とした1,000人ツァーを実施する」
中国では、台湾の総統選挙で大勝利した蔡英文氏に祝電を送った日米英に対して一国二制度に反する対応と抗議。民主主義の元に行われた選挙結果を認めたくない覇権思想を露わにした対応ですが、かの国のお家芸である内政干渉を突きつけるくらいの強気な姿勢を示ことはできないものかと思います。
話は反れますが、今更になって立民枝野氏が習近平の国賓待遇に異論を唱えています。台湾の選挙結果を受けてかどうかはわかりませんが、世論に迎合するポピュリズム姿勢みえみえの発言に党首としての軽さが感じられてなりません。
それにしても、民主主義の真の姿が台湾にある!そんな感想を真っ先に想う台湾総統選挙でした。蔡総統の当選直後の演説にその真実があると思います。
「皆さん、蔡英文は守った。私たちみんなでこの自由の地を守ったのです。この民主の城をみんなで守ったのです。同時に世界の民主国家も、そして沢山の香港の友達も、今日我々が全体で決めた結果に喜んでくれていると信じています。そうですよね! 今回の選挙結果は台湾国民の声、民主の声が全世界に届いたことでしょう。対岸にはこの台湾国民の選択に向き合うべきであると呼びかけたいと思います。私たち双方とも台湾海峡の安定している現状を維持する責任があります。心から北京政府に平和、対等、民主、対話をお願いしたい。この八文字が両岸の良性的な交流における、長く安定的な発展に向けた大きな役割を持つカギとなることでしょう。
香港の若者たちが、自らの命と血と涙で、私たちに一国二制度が通ってはならない道だと教えてくれました。民主は空から降ってきたのではなく、先人たちの長い闘いでかちとったものなのです。民主と自由の価値はいかなる困難も克服できることを示したのです。」
これに対し、中国の反応は先に示した祝電への抗議以外にも国営放送新華社通信が、「これは正常な選挙ではない。民進党は不正行為や抑圧、脅迫等の汚い小細工で得票し、身勝手で強欲、邪悪な本性を完全に露呈した。」とか「買収行為に外部の闇勢力が一役買った」など、これこそ強欲で邪悪の大人気無い論評を表明しています。国家の異常性を示していると思う次第です。
No.3228 どうなる中東情勢
本題に入る前に、まずは我が身に降りかかった余談から。
6日の夜からぐずり始めたパソコンに、なすすべもなく焦燥感に駆られる事態発生。日頃は可愛い愛器も、頑固なまでにウンでもスンでもない状態となるとどうにも手に負えなくなる。運転は出来ても、動く機能には無知音痴といった自分にまっこと情けないとつくづく思う。もっとも、よほどの方は別にして、機械に振り回されるほうが一般的だと慰める自分なのだが、AIの時代になりつつあるというのに困ったものだ。だが、高齢者運転には違いなく、さりとて返すべき免許があるわけでもなし。実際に、車とパソコンとではどちらを先に返上することになるのか想像がつかない。普通に考えるならば、車を返上したあとに通販利用が高まることになるとは思うのだが・・。
今、ネットでゴーン被告の身勝手会見が流されている。不法出国を被告の身で実行する会見内容は、やはり予測通りの無実を主張し、日本の司法を真っ向から批判するものだ。その予測の確認だけで十分であり、より詳細な会見内容には興味がわかない。不法出国という犯罪行為を犯した、スーツを着る資格のない人間が、何を語ろうとも支持することは出来ない。これは、日本人だからということではなく、他国にいればその国の法に従うのは当たり前で、こうした無実の主張を法廷とは異なる場所で勝手にする方も、させる方も異様な事態というしかない。
ゴーン隠しのレバノンも中東に位置する国だが、新年早々物騒な中東情勢に世界が騒然としている。
詳細はメディアにお任せとして、ドローンやミサイルが飛び交う空中戦は、一気に戦争状態に突入しかねないと感じさせる。事は、イランの核開発にアメリカがピリピリしている状況下で、ソレイマニというイランにおける英雄軍人が抹殺されたことに始まる。彼は1980年に23歳で軍に入所する以前から宗教戦乱に参加していた、根っからの武闘派であり、イスラム革命軍司令官(守護者)にのし上がった人物としてイランで英雄視されている。しかし、本来の姿は大量テロ殺人に手を染め続けるイスラム原理主義者の見本のような人間との評価がある。よって、イランではこの上なく愛されているわけだが、ヒジャブやチャドルと呼ばれる独特の衣装に身を包んだイラン女性が、いとも簡単に「復讐すべき」と口にする様子は、まさに「目には目を」という思想が叩き込まれていることを理解させる。
案の定、中露はアメリカ批判イラン擁護という立場を見せており、世界の警察を半世紀以上も名乗り続けてきたアメリカも難しい選択を余儀なくされる状況となっている。国内政治も秋の大統領選で揺れており、再選を目指したいトランプ大統領の舵取りが注目される。
新たにソマリアに拠点をかまえる過激派アルシャバーブがケニアの米軍兵在住基地を攻撃したことなど、世界中のイスラムがアメリカに敵対しかねない情勢となりつつある。第三次世界大戦の引き金だと予測する実態もあり、しばらくは予断を許さない事態となってきた。こうなると、絆の強い同盟国イギリスが、今月末でのEU離脱を掲げ、他に目を向ける余裕がない中、トランプとしては進むも引くも辛い状況が続く。中国マネーをあてにする国では、冷ややかにトランプの戦略を見つめることだろうし、この事態に中国はほくそ笑んでいることだろう。また北朝鮮は、この機に乗じて更なる核開発向上に時を稼げるとばかりに狂喜する姿が目に浮かぶ。日本はと言えば・・・おかしな政治論争になっている。これはまた次に。
No.3225 仲良しごっこの先にあるもの
書いた後に読み直して感じたことですが、長すぎるし、一市議のブログとしてはいささか重すぎる内容なので、本文を読んでいただかなくとも仕方がないと考えています。
書いたのは、一向に本質的な意味で進展をみない対4ケ国外交に忸怩たる思いが強くついついと言うのが理由です。
三国首脳会議は、結局何が決まったのかはっきりしないまま終わった。昨今の日本外交は国際的には信頼度は高まっていると感じているが、やはり問題は、中韓朝露4ケ国との関係性に尽きる。握手と対話の外交の限界があることをこれらの国に対して感じるが、それを最も苦々しく思っているのは誰でもない、安倍総理だろうと思う。押せば開き直って強気で過激な対応に、引けば図々しい経済要求や反日思想外交がいつでも顔を出す。いつの時でも、大戦犯罪という材料を持ち出し、それを前面に押し立てる得意の外交戦略を薄っぺらな引出しにしまい、断捨離することがない。訪中有識者をスパイ容疑で逮捕し、国賓待遇を条件に釈放するという手法も見え透いている。言ってみれば、状況次第で自在に対応可能な変面外交に日本らしい礼節をもった工面外交に追われている安倍政権というべきかもしれない。ただ、そうは言っても今の野党に世界外交を任せられるとはとても思えない。尖閣侵犯がすぐに起こりそうな不安がつきまとう。沖縄は中国の領土だとする習近平の思想を軽く判断することは出来ない。
習近平の精神構造は天皇陛下が同等であって、安倍首相は李克強首相と同格程度の認識なのだろうと思う。内政干渉はするくせに、されるのは極度に嫌がる。自由な博愛国家ではないからだ。これは、差別はどこの国にも細かい部分ではあることだが、中国は国家全体にその思想がしみついていて、反対しようものなら我が身に降りかかるといった恐怖政治下の人権後進国だ。ウィグル地区の人権侵害は言葉に出せない残虐悲惨なところにまで来ているという。報道規制は一等独裁国家の特性であり事実の究明は難しい。教育面でも日本に対する敵視教育が抑制される気配は無く、これは韓国、北朝鮮も同様である。そんな国のトップを元首だからといって国賓で迎えるのは日本にとってよいことなのだろうか? 安倍総理は国賓で迎えることを約束したような報道が見られる。中国に優しい餞別を送り続ける二階幹事長の存在が影響しているようにも感じるが・・・。IRリゾーTの1件は若手議員の数百万の収賄事件ですむ話ではない。派閥領袖に無断で海外利権に尽力するわけがないと思うのが普通で、本来であれば、逮捕の事実と共に離党以前に派閥除名をすべきだと思う。もっとも、それで解決するほど浅い事件ではないと感じています。とりあえず、中国の北海道立ち入りを禁止にすべきでしょう。
プーチンもわかりやすいしたたかさを露わにする政治家だ。ロシア経済が浸透している北方4島を、北方領土という呼称で表記しないよう要求するロシア。30回にも及ぼうとする首脳会談もその都度北方領土におけるロシアへの経済援助が引き出されるだけである。日本にとって喜べる内容はほとんどない。それどころか、過去の不可侵条約破棄はないままに領海外操業を理由に日本漁船を拿捕することもたびたびだ。首脳会談の友好ムードは短い時を経た途端に消滅するのがこの国との外交の当たり前のスタイルになっている。
アメリカの国際政治学者ジョセフ・ナイ氏によると、ロシアの経済規模は米の10分の1程度、中国の7分の1といった状況で、文化度の低さは世界大学ランキング100位以内に入ることもない。かつての連邦国家の多くが反目し、崩壊後のロシアは人口、経済、軍事力などでソ連邦時代の半分程度に落ち込んだままであるという。
たよるところは大地に眠るエネルギーと核しかないのがロシアという国の実態ではないだろうか。
韓国は地理的状況から長い将来には中国の属国になる可能性があるかもしれない。日本もそうなることを予測する人がいないではないが、順番からいけば韓国が先だろう。とにかく、ムン・ジェイン政権から知日友好政治家に代わることがなければ真の友好国への道は開かれることはないだろう。日本だけで中国の覇権主義に対抗することは難しい時代になりつつある。
安倍政権は、乱れた国家威信を取り戻し、時間をかけて友好外交に汗を流し、国家存亡に関わる憲法改正に意欲を有する稀有な政治家であり、自己利益を優先する党内身内や左派政権を目論むマスコミ群との政治闘争に精神を費やしているのが現実だ。ムン・ジェインのような総理大臣が生まれた日本の行く先は、いったいどうなるかを考えると身震いが起こる。
しかしである。いつもながらの「仲良しごっこ外交」には、そろそろ国民の冷めた目があることをもっと認識するべきだろう。それは北方領土が最もわかりやすい外交問題として高い報道性を持っているからではないかと感じている。散々、友好外交したにもかかわらず、一島の返還すら難しいという現実がわかりやすいからだ。
握手と対話や言葉に限界があるとするなら、一体どういう外交が日本にとって良いのだろうか。モラルや理性だけでは成り立たない核を盾にした政治環境は、大気汚染という自然環境と同様に地球を覆うマイナス元素と言うべきかもしれない。
4ケ国の次の指導者次第という向きもあるが、国に沁みついた精神構造がやすやすと変わることはない。悩ましいことだ。
No.3159 「戦時中の私」
昭和20年8月15日、玉音放送に膝まづき、こうべを垂れて耳を澄ませた慟哭の日から74年が過ぎた。私は、昭和25年に生を受けたので戦争の悲惨さを体感してはいない。
平成22年に88歳で亡くなった母は生きていれば97歳ということになるが、昭和19年に姉を産んでから終戦までの1年半、いや、その後私が生まれて以降も尋常な日常ではなっかたと想う。想うというのは、戦争にかかわる話を聞こうとしても、母は一切語ってくれることはなかったからである。父と早くに死別した母は、気丈ではあったが、対人的に温和で爭い事を嫌う人だったので、戦争の記憶を早く捨て去りたかったのかもしれない。
しかし、現代社会は世界各地で紛争と称する戦争や特定地域における虐待が繰り返される状況にあり、その悲惨さが情報システムの進歩もあって世界に数分数秒で打電される。一瞬にして多くの命を奪う核の開発に明け暮れる国も、減るどころか増える傾向にある。だからこそ、戦争が人にもたらす結末を実体験に基づいて伝えていこうとする風潮が年々高まりつつあるのだろうと思う。それは、実際の体験者が限りなく減っていくことにもかかわっている。
今号のタイトルは、見ただけだと私が戦時中にいるはずがないのにと首を傾げた方もいたと思う。実は、大正14年8月30日生まれ、御年94歳になられようとしている地域にお住まいの方からいただいた戦争手記のタイトルなのだ。個人的には今もたいへんお世話になっている方で、戦争の悲惨さを後世に伝えなければとの想いを託したいと付記されている。手記はA5版26頁に及び、読むほどに戦争のむごさに引き込まれる。ゆえに伝える意義は間違いなく深いと実感する。戦争を思想や外交ひいては謝罪賠償といったことに特化したような社会動向とはまったく次元を異にする純粋無垢な実体験は、なにより説得力がある。
これをおいおいシリーズ化してお伝えしていこうと考えているが、今日は終戦記念日ということでそのスタートとして一部お伝えすることとする。
文章のつながりを考えて、抜粋省略することをご理解ください。
サブタイトルは「戦争を知らない世代の方のために」である。
5.終戦
昭和20年8月15日、遂に、降伏、敗戦となりました。恰好つけて終戦と言いますが、敗戦です。最初に書きましたが、簡単に勝てるとは思っていませんでしたが、まさか負けるとは全く思っていませんでした。昭和20年に入り、戦況はいよいよ厳しく、大変なことになるとは思いましたが、8月は兵隊と一緒に働いたせいか、負けたという実感はありませんでした。数日後、家に戻り、灯火管制の黒幕を取り除いて明るくなったのを見て、やっと戦争は終わったのだという実感がわきました。しかし、世の中は大混乱で、何をどうしたのか、虚脱状態で全く覚えていません。記憶喪失というのでしょうか。人間は、大変異常な事態に会うと、このようになることが」あるそうなので、そうかもしれません。
6.終戦後の生活・・・省略
7.終わりに
戦争は絶対にやってはいけません。戦争は悲惨です。大勢の人間が死に、親兄弟を亡くした不幸な人が沢山できます。。生き残ったとしても大変つらい思いをします。特に負けた側は、言いたいことも言えず、勝った側の言いなりにならざるを得ません。アメリカとの戦争でも、阿波丸事件や戦争犯罪事件など多くの問題があり、ソ連とは中立条約違反、満州での残虐行為があり、領土問題は未だに解決していません。
戦後生まれた世代から、なぜ戦争に反対しなかったのかと言われますが、当時は皆まじめで日本国民の99%は国を信じ、それぞれ自分の持ち場を必死になって守っていました。軍によって発表される戦果に誇張があっても、誰にでも、どこの国にでもあることと、気にしていませんでした。もし、疑問を持ったとしても、当時の情報源は、勝った勝ったという、或いは我が軍の損害は軽微なりという軍の発表しかありませんし、少しでも疑問を持ったり、批判的なことを言えば直ちに憲兵に逮捕される状況では反対することも出来ません。
では、戦争にならないためには、どうすればいいんでしょうか。自分が主張するだけではなく、相手への思いやりを忘れないこと、忍耐強く話し合いをすること、暴力では解決しないし、一時的に解決したように見えても、再び紛争になることを忘れないことだと思います。
暴力・戦争は絶対だめです。戦争は悲惨です。不幸な人を大勢つくります。
追記
次の新聞記事をご覧ください。平成20年8月12日の読売新聞に掲載された記事の抜粋です。
【終戦直前の東条手記発見・・・東条英機元首相が終戦直前の8月10日から14日に書いた手記が国立公文書館に所蔵されていることがわかった。この手記には終戦に反発する元首相の本音が散見される。中に、「もろくも敵の脅威に脅え簡単に手を挙ぐるに至るがごとき国政指導者及国民の無気魂なりとは夢想だにせざりしところ、・・・」と当時の鈴木貫太郎内閣や国民を批判している】
敗戦の原因は、徹底抗戦によって勝利することを盲信しない指導者と無気力でだらしない国民のせいだとしているように思う。
戦場では兵隊が必死になって戦い、膨大な戦死者を生じており、銃後では、少年少女までが必死に兵器を作り、空襲で焼け出されたり焼死された多くの人々がいる時、東条元首相は、これらの犠牲者を何とも思わず、逆に、殆どの日本人がだらしないから戦争に負けたのだと思っていたとは、驚きを通り越して怒りを覚えました。
このような人を戦争指導者にしたのは誰なのだろうか。8月14日、陛下にお詫びして自決された阿南陸軍大臣、特攻隊で散華した勇士の後を追った大西海軍中将の最期とは余りにも違い過ぎる。
戦争が始まってしまったのは、当時の状況からやむを得なかったと思う。しかし戦争終結(後の在り方)については大変残念に思う。8月に入らず、7月27日のポツダム宣言を受け入れていれば、原爆も、在満日本人の悲劇も、シベリア抑留も、北方四島問題もなかった。アメリカもソ連参戦は避けようとしたのに、返すがえすも遺憾に思う。更に言えば、沖縄戦の前に終結していればと思う。歴史に「若しも」はないと言うが、当時の戦争指導者、特に軍部の大きな過ちであったと思う。
東京大空襲の事は今更言うまでもないが、日本国民の戦意を喪失させるためと称して、一般市民を殺戮(虐殺)する無差別攻撃を実施した、米国空軍司令官ルメイに、日本は昭和39年勲一等旭日賞を授与したことを御存じだろうか。
ほんの一部のご紹介だが、これでもかなりの長文である。あれから74年・・・終戦記念日にあたってご一読いただければ幸いです。
なお、文中の阿波丸事件とは、昭和20年4月1日にシンガポールから日本に向かう途中の台湾海峡を航行中だった貨物客船の阿波丸が、米海軍の潜水艦クィーンフィッシュの魚雷攻撃で轟沈し、約2300人の乗船者のほとんどが亡くなった事件である。軍艦に間違われないよう緑十字を船体に描いていたにもかかわらずの雷撃だったという。20日前の東京をはじめとする大空襲に日本中が騒然としているさなかの出来事であった。潜水艦長は単なる戒告、賠償は戦後の経済支援への謝意と引き換えに吉田茂日本政府が行い、その額一人当たり7万円だった。これは当時の新人官僚のわずか1年分の年収相当というものだった。戦争の悲惨さは至るところにあることがわかる。
No.3158 市長への怒り鎮まらず
幸手市長飲酒暴行容疑事件の余波は収まる気配がない。いや、収まるようではいけないというのが、今でもひっきりなしに届くメールから読み取れるし、市民の総意と感じている。小生は、あえてこれを材料に市民感情を煽るつもりは毛頭ない。しかし、この1週間若干減りつつあるものの、日々アクセスをいただくブログ購読者の皆さまに、常時、事の委細をお伝えすることを義務=是と考えているので、この件についてお伝えすべきことがあれば書きとめようと考えている。
街を、市政を正しい方向に舵取りするためにとの一念である。
ただ、議会及び議員の考え方や方向性もしくは現状進めていることを書くと、物議の元となったり、うがった詮索を生みかねないなど、かえって問題発生源との指摘にもつながるので、キータッチも慎重になる。なにとぞご理解いただきたくよろしくお願いいたします。