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No.2295 中国こそ最大の悪の枢軸?

2013.02.22

 領土問題、安全保障、TPP、国内にあっては補正予算、人事案件と難題山積みの安部政権だが、真摯な政治姿勢で国民が理解できる国会運営をスタートさせた安部総理。
 さて、中国の不穏な動向が続く中、日米同盟の絆が再生させ得るかどうかのかつてないほど重要な首脳会議で渡米した安部総理だが、その間隙をぬってますます中国が尖閣周辺での悪辣な行為を展開させている。監視船を複数隻も領海侵犯させたかと思えば、今日はブイを置き始めたという。自らの領海を主張するがための行為であることはおよそ理解に及ぶところだが、それにしても、これらの実行レベルは醜く、あくどすぎるのではないだろうか。
 私は、あて中国に新たなる称号を進呈したい。
 貴国は「地球上最高のマフィア国家である」と。

 選挙もなく、もちろん国民に選挙権もない一党独裁を放置したままの国家であり、そういう意味において無法治国家の中国は、今まさに覇権主義を世界各地で示している。東シナ海での軍事的行為は、ベトナム、フィリピン、ブルネイなどとの摩擦を生み、今またインド国境に近いパキスタンの湾岸地区で港湾使用権を得たというインド洋での戦略を伝えるニュースは、まずは小さい報道ではあるものの世界の力関係を地理的に考えると大きな動きだ。なんでも、パキスタンへの経済援助がその代償だというのだが、この港湾使用がいずれ近いうちに軍港化することは大いに予測できる。
 こうした中国の貧困国への金に糸目をつけないやり方は、南米やアフリカでも進められている。中国の狙いは、食料であったり、水であったり、そして海洋資源であったりと、13億の人民生活を支えなければならない縮図の中での略奪行為にも近いと考えられる。
 こうした対外戦略は、対米戦略において軍事的に対等以上のものが構築できさえすれば、自国の利権増産にさらに邁進する中国魂が常に燃えたぎっていることを感じさせる。行きつく先は、中国の経済支援を仰ぐ国々と、アメリカを核とするいわゆる西側との2対極化することもあり得るか? いや、中国の狙いはそれかもしれない。ロシアは地理的な観点から単独で、その綱引きを眺める立場を維持する? 
 とは思うものの、中国の国内事情は常に波乱含みだということも忘れてはならない。国内では民族問題や宗教信仰問題、または民主主義要求運動など小紛争が絶えない国なのだ。しかしながら、他国を相手にした時に、地球の3分の1にもなりそうな人口が一つにまとまったとしたら、その脅威はいかなるものか。地球の未来を左右するほどのことかもしれないというのは考えすぎ?

No.2292 悪魔の枢軸国家

2013.02.13

 まったくひどい国があったものだ。今更とは思いつつも、毎度思い知らされる北朝鮮の国家倫理・道徳精神の皆無な状況に憤怒を隠せない。
 正しい情報も食料も与えられずして盲信する市民の姿は哀れにさえ想う。3代目にしてますますの暴走国家へと爆進する北朝鮮は、まさに今後何をするか計り知れない危険国家だ。

 報道は、中国さえも手を焼き、怒り心頭のようなことが伝えられるが、私はそうは思わない。北が暴走すればするほど、中国介在の存在感が増すことになるし、万が一、北が日米に対して暴発してもおそらくほくそ笑むのではないかとさえ感じている。親分的存在でもあり宗主国としての中国に、北朝鮮の牙がむくことは有り得ない現状で、理性無き金正恩が引き金を引くのを本心から諌める中国とはとても思えない。ロシアも同様のことが言えるかもしれない。
 本来は、世界をあげて資金還流を断ち切るのが最高の制裁手段だと思うが、裏で救いの手を差し伸べているのも中国だ。もはや、そういった意味では安保理の役割も無きに等しい。他国の領土を頻繁に侵犯する中国が、世界平和を守衛する立場にある国連そのものがすでに正常さを失っているとも言える。

 反米国家およびそのような方向になる可能性を持った国は、イラン、ベネズエラ、シリア、などの他に多数考えられる。特にイスラム信仰国で政治不安な国は押しなべてテロ国家として無差別殺戮に走ることも考えられ、その引き金役に北がなりつつあるのかもしれない。
 我々はけっして忘れてはならない過去がある。アルカイーダによる9.11テロだ。誰も予測し得なかった信じられない人災が起こった事実は、さらに、その上をいく大暴発大量殺人がおこらないと誰が言い切れるだろうか。
 あの時の航空機が核弾頭ミサイルにとって変わる可能性がないと誰が言えるのか!

No.2291 ジャーナリストの目

2013.02.07

 たまたまのことだが、1週間前の木曜日と今日の木曜日に、東日本における日本を取り巻く外交環境といった内容でジャーナリストの話を聴く機会があった。
 ひとつは、大高未貴さんという女性(この方は今後売り出す可能性大と感じた)で、今日は元NHKワシントン支局長だった手嶋龍一さん。前者は倫理法人会の賀詞交歓会での記念講演、後者は春日部法人会が記念講演として催したものだ。

 話はほぼ同じ感性に基づく理論で、私が日頃感じ、ブログにも書いている自論に近いものだった。大高さんの方がどちらかというと自説をはっきり気取らずに、しかも愛らしく語る物言いで、手嶋さんは幾分控えめに、それとなく批判を口にする言い回し。大人と言えば大人。
 洞察力という面では、テレビに出て来るコメンテーターより正論を吐いてくれる頼もしさが双方ともにあるように見受けた。もっとも、テレビに出ると状況が変わるやもしれぬが・・・。

 大高さんの特徴といえば、売国マスコミ、売国新聞を一刀両断に切り捨てるところにユニークさがある。そういえば、今日7日の沖縄タイムズの一面はオスプレイから水筒が落ちたという記事が大見出しで、その脇で例のレーダー照射事件が小さく扱われていた。沖縄では三里塚闘争における三里塚に無関係の運動猛者たちが「出て行け!米軍」の推進役として暗躍するなど、日本などどうなってもいいと考えているヤカラが騒動を大きくしている。
 これは福島の原発問題から派生した国会デモなどの反原発運動でも同様のことがあったが、地元の新聞マスコミがこれらに加担する報道姿勢なのだから困ったものだ。沖縄タイムズも琉球新報も限りなく日米同盟、安保条約ハンターイ!の思想のようだ

 手嶋さんは、日米政治家比較論がユニークだった。民主党批判論は画面では記憶がないが、鳩山、小沢、前原さんといった方々はまったく低評価で、なんでこういった人たちや政党を選んでしまったのだろうかといった前回選挙への残念な思いをにじませた精神が見えた。パネッタ長官が今回の事件で中国に厳しい発言をしていたが、それ以上にヒラリーさんの安全保障条約第5条摘要の可能性を指摘した発言を高く評価していた。手嶋さんはヒラリーさんの名を語る時、「ヒラリー・ローダン・クリントン」とフルネームで言うほど、政治家としての姿勢を称えつつ、しかし怖い政治家でもあると語るのだ。
 
 中国をあらゆる表現で非紳士的国家と評価する点は二人とも共通しており、私も大いに共鳴できたが、面白かったのは、日本海沿岸のロシアと韓国の間にほんのわずかの海岸線を持つ形で中国の領土がのびていて、そこを起点にして日本を上に眺める逆地図というものをパワポで見せてくれた。
 たしかに、中国にとって日本列島は邪魔な代物と映るのだろう。それがよくわかるから面白い。地図も見る角度によって、まさに世界が変わる。

No.2271 底が見えた中国という国

2012.12.13

 国政選挙の真っ最中にミサイル発射。こんな国が近隣に存在するのが宿命だとすれば、なんと日本は不幸な国か・・・と我が国の地理的条件を憂う間もなく、なんとその暴挙を即時国連安保理で協議する状況にあるにもかかわらず、翌日、中国が尖閣上空で領空侵犯を犯した。初のことだという。
 これもまた信じられない出来事だが、「尖閣は我が国の固有の領土だ」と発表する中国報道官をみていて、中国は世界一ずる賢い国だと感じるし、政治的にはまったく信頼できない国家だと思う。
 世界一危険な国も近くにあるわけだから、これからの日本外交の舵取りをこなしていくのは並大抵のことではたちゆかない。隣国ゆえ決定的な仲違いはできないし、個人的には良い方も沢山いることを思うと、対中国政策には考えさせられることが多い。

No.2232 有事、修羅場、正念場に学べ!

2012.09.25

 超高値安定だった異常気温が、ここ数日の陽気急変で風邪をひいてしまったという人が周りに数人。季節の変わり目には要注意と昔から言うものの、差が有りすぎるものだからなかなかついていけないのも事実。気をつけましょう!

 今日は、台湾から約50隻の漁船が領海侵犯して、日本の巡視船との大型水鉄砲合戦に発展した。その後、接続水域まで戻った状態が続いているようだが、1ヶ月前に強行上陸したのは香港船だったことを思うと、いったいこの品格も何もない領土盗りに荒れ狂う日本領海状態を誰が予測できただろうか。
 とは言いつつ、予測していた人物は確かにいた。それは本年4月5日の自民党埼玉県フォーラムで基調講演をされた櫻井よしこさんだ。一昨日の深夜のNHKでも深い見識に加えて、専門的調査および研究にもとづく発言は、他のゲスト、とくに韓国の在日有識者をはるかに上回っていた。同席していた日本の大学教授の綺麗事発言とは比較にならない国家観を有した女性だ。

 しかし、すべての隣国が盗人猛々しい本性をむき出しにしてきた現状をどうしたら切り抜けられるのか、ここは日本の政治の修羅場であり、正念場だ。ところが、不幸なのは経験も歴史的認識も不足した民主党にこの非常事態とも言うべき国難が委ねられているということではないだろうか。

 24日に、県議事堂で「激動する国際情勢と危機管理」をテーマにした講演があった。講師の元防衛省補佐官の志方俊之帝京大教授によると、「日本は法律、組織、訓練といった多くの危機管理体制において極めて脆弱であり、とくに教育、防衛、先進科学開発は費用対効果で考えなくてはいけない。中国や北朝鮮には長期的視点で国防を備える必要がある。今後の日本が目指す国家の姿として、新しい社会規範に基づく道義国家。先進科学技術に基づく知の大国。危機管理体制を充実化した安全安心大国。国家情報組織を整えた情報大国だ。」と解説した。県議会が政策研修会として実施したもので市町村議長も参加して行われた意義深いセミナーだった。

No.2228 危険領域に突入

2012.09.17

 中国の領土権主張に関する動きは、日本を過去の怨念を背景に仮想敵国においた恒常的愛国心教育の影響もあって、若者主体による反日デモが拡大化し、とうとう暴行略奪という犯罪行為にまで至ってしまった。もとよりヒートアップしやすく、順法精神に甘さを感じる民族性に加え、若者の無軌道ぶりも重なって、歯止めのきかない状況になっている。不思議なのは毛沢東のポスターがデモ隊の中に見られることだ。日頃の屈折した社会への鬱憤も含まれているのは間違いない。

 漢と朝鮮に共通する特性として、エキセントリックで暴発しやすい一面があることは衆目が認めるところである。断っておくが、あくまでも事起こった場合のことであって、素晴らしい感性を有した人たちも沢山いることは疑わない。
 中国ではどこの街に行ってもせわしなく車のクラクションが鳴り響く。「危ないよ!」ならまだわかるが、その音たるや「そこのけ、そこのけ」と聞こえるのだからすごい。ソウル五輪のボクシングで判定に不満をもった韓国側のコーチがリングに入り込んでレフェリーに暴行を働いたシーンは今でも鮮明だ。覚えてらっしゃる方も多いことと思う。五輪という場面でのああした行為は、どんなタイプの日本人でも起こし得ないだろうと確信するがどんなものだろう。

 
 日本人が他国の国旗をこれみよがしに燃やす姿など想像もつかない。ただ、少し残念なこともないではない。先日、ある小学校の運動会に出席した際の国旗掲揚の時、係りによる「場内にいるすべての方は国旗に注目してください」という放送など聞こえないかのように私たちが起立して国旗を見上げている列の前を足を止めずに歩き続け、国旗に背を向けるヤングママや、自前のテントの立ち上げにハンマーの音を鳴らし続けるパパの姿も。愛国心を問う前に非礼、非常識が問われる情景だったと感じたが、読者の皆さんはいかが思われますか。わずか1〜2分程度の祖国を意識し、敬う数少ない機会だと私は思っている。何も両足をきちっと揃えて、背筋を伸ばしてとまでは求めないし、自分もそこまでは意識していないが、気持ちは国旗と国歌は心の中で大事にしている。
 このように基本的愛国心においては大きな差を感じるが、愛国心が他国の国旗どころか人への危害まで加えるとなると、そんなものは愛国心でもなんでもない。愛国心とは人類すべての平和を唱えることを前提に成り立つものと考えるべきではないだろうか。自国さえよければいいというのでは、そもそも国際平和は存在しない。それが中国や韓国、そしてイスラム信奉の人民にはわからない人が多いということか。残念だがそう理解するしかない今回の一連の行為だ。

 イスラムと言えばアメリカも大変だ。アメリカから見た西側では領土領海問題が勃発し、東では反米デモが15ヶ国を越えたという。
 そんな中、パネッタ国防長官が来日したというが、それほど今回の尖閣事件はアメリカにとっても一大事と受け止めていることをうかがわせる。ここでアメリカがバックアップ姿勢を打ち出さずしてなんのための安保かと考えるところだが、1000隻の漁船が日本に向かっているとのニュースに接し、いよいよ危険領域に入ったかと感じる状況だ。このまま上陸されれば、何らかの実効支配の形跡を残されかねない。
 どうする日本政府! 型通りの発言ばかりが目立つ野田首相にこの修羅場を乗り切る術はあるのだろうか。
 

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