記事一覧

No.2327 昭和47年5月15日

2013.05.15

 さて、掲題の日、41年前の今日が何の日だったか覚えていらっしゃいますか? 個人的には社会人になったばかりで、まだ新人教育を受けていた時期だったと思いますが、実は、この日は沖縄復帰記念式典が行われた日です。日本国民が万感相照らした素晴らしい出来事としての記憶が残っています。当時の佐藤栄作首相がノーベル平和賞を受賞したことも、歴代のノーベル賞受賞の中でも一二を争うほど記憶に残っているくらいです。
 もっとも、それがこの日だったとまでの記憶はなかったわけで、そういう意味において記憶を蘇らせてくれるメディアに価値観を感じる場合も少なくないということでしょうか。

 しかしながら、とりわけ、今また物騒な東西のシナ海情勢の真只中にある沖縄を考えると、祖国復帰が永遠の平和につながっていない現実にとても残念な思いがするわけです。
 そんな状況において、なんと地元沖縄の社民党照屋議員が沖縄独立論をぶち上げるというとんでもない発言をしたといいます。橋下さんの状況無視のマッチポンプ発言もいい加減にすべきだと思いますが、日本の国会議員が今の現状を顧みず、中国が喜ぶこと間違いない内容を口にするとは言語道断、驚くべきかつ許せない発言をよくぞしたものです。
 人民日報の沖縄中国帰属論は、中国らしい身勝手な論理展開がここまできたかといった感覚で受け止めていますが、国内からこうした発言が出るとなると問題は別です。照屋議員は「本土の人は沖縄県民を同士と思っていない」といったことも口にしたらしいのですが、これが事実なら国会でその真意を質してもらいたいと思います。そうした考えがひと時でもよぎった日本人がどれほどいるでしょうか。被害妄想も甚だしい。

 沖縄には、学生運動のなごりともいえる反日思想を報道の原点にした新聞が複数あり、それらは今だに米軍は出ていけ!運動の煽動リーダーになっていますが、中には沖縄県の実態と県民の心の真実を伝える新聞もあります。
 真実を読み切り、それを宣教することの難しさは、この世界ではことさらなことと理解しています。まあ誰しもが自分の考えが真実だと思うのでしょうが、少なくとも日本人政治家として口にしていいことの分別は持ちたいものだと。
 知名度と人気をバックに政権の足かせにもなりかねない発言をする橋下氏もわかったようなことを言い過ぎです。結局のところ物議をかもすということでメディアで目立つだけです。軍隊に関わる問題はナイーブです。それも、最もナイーブな問題に踏み込めるだけの実態を把握しているとはとても思えません。反省度合いも少ない方とお見受けするので、危険な政治家というのが私の現評価です。今更、大物政治家になんですが「口は災いの元」という格言の見本をこのご両人に贈りたいと思います。
 私も気をつけねば!

No.2302 ふるさと(遠い地で)

2013.03.11

 北朝鮮拉致被害者救出の厳しさが日に日に増しています。先日も埼玉大会が開催され、飯塚会長によって状況が刻々と瀬戸際近くになっていることが訴えかけられました。
 金正恩に国のトップが移ってから、外交的には温和な方向になるかもしれぬという予測もありましたが、結果は希望的観測でしかありませんでした。現実は真逆の国家体制になりつつあるようで、トップの意志か、それとも操り人形化しているのか定かではありませんが、より危険度を高めているのが北朝鮮の現状です。
 国連の制裁決議に中国も応じたことから、北朝鮮のやぶれかぶれの対応が無きにしも非ずという、いわゆる追い詰められた極限の状態にあるとの見方が大方です。私自身は、それでも裏での秘密情報交換が中国と北朝鮮の間にあるという可能性を打ち消すことができません。信用ならないのはどちらも同じレベルだと感じているものですから。ただ、暴発という懸念は北朝鮮のほうが高いことは間違いありません。ましてや、暴発の種類が核弾道ミサイルかもしれないわけでして、中国はそこまではないと思えますものね。

 拉致被害者救出運動の集いに行きますと、最後のフィナーレは童謡「ふるさと」の合唱になります。参加者の多くは、かなりの発声量でこれを真剣に歌唱しますが、まさに被害者が遠い外地でこの童謡を口ずさんでいるかもしれないとの思いを乗せて、日本海を挟んで見えない合唱をするんだといった精神が感じられてなりません。
 北朝鮮の総人口は約2,000万人です。その半分ほどにあたる1,000万人の署名を集めて、北朝鮮はもとより世界に訴えようと、救出の会と議員連盟の連係で始まった全国1,000万人署名運動は、あと残すところ20万人弱というところにたどりつきました。それも今月いっぱいでという状況が作られております。
 限りなく同じ署名がないようにという前提にたって、私も出来る限り署名を集めたいと思っています。街頭で見かけましたらいつでも署名簿を持っておりますのでご協力のほどお願いいたします。また、私の事務所でも受け付けておりますので、どうぞ署名ご協力ということでお立ち寄りいただければ幸いです。

 

No.2295 中国こそ最大の悪の枢軸?

2013.02.22

 領土問題、安全保障、TPP、国内にあっては補正予算、人事案件と難題山積みの安部政権だが、真摯な政治姿勢で国民が理解できる国会運営をスタートさせた安部総理。
 さて、中国の不穏な動向が続く中、日米同盟の絆が再生させ得るかどうかのかつてないほど重要な首脳会議で渡米した安部総理だが、その間隙をぬってますます中国が尖閣周辺での悪辣な行為を展開させている。監視船を複数隻も領海侵犯させたかと思えば、今日はブイを置き始めたという。自らの領海を主張するがための行為であることはおよそ理解に及ぶところだが、それにしても、これらの実行レベルは醜く、あくどすぎるのではないだろうか。
 私は、あて中国に新たなる称号を進呈したい。
 貴国は「地球上最高のマフィア国家である」と。

 選挙もなく、もちろん国民に選挙権もない一党独裁を放置したままの国家であり、そういう意味において無法治国家の中国は、今まさに覇権主義を世界各地で示している。東シナ海での軍事的行為は、ベトナム、フィリピン、ブルネイなどとの摩擦を生み、今またインド国境に近いパキスタンの湾岸地区で港湾使用権を得たというインド洋での戦略を伝えるニュースは、まずは小さい報道ではあるものの世界の力関係を地理的に考えると大きな動きだ。なんでも、パキスタンへの経済援助がその代償だというのだが、この港湾使用がいずれ近いうちに軍港化することは大いに予測できる。
 こうした中国の貧困国への金に糸目をつけないやり方は、南米やアフリカでも進められている。中国の狙いは、食料であったり、水であったり、そして海洋資源であったりと、13億の人民生活を支えなければならない縮図の中での略奪行為にも近いと考えられる。
 こうした対外戦略は、対米戦略において軍事的に対等以上のものが構築できさえすれば、自国の利権増産にさらに邁進する中国魂が常に燃えたぎっていることを感じさせる。行きつく先は、中国の経済支援を仰ぐ国々と、アメリカを核とするいわゆる西側との2対極化することもあり得るか? いや、中国の狙いはそれかもしれない。ロシアは地理的な観点から単独で、その綱引きを眺める立場を維持する? 
 とは思うものの、中国の国内事情は常に波乱含みだということも忘れてはならない。国内では民族問題や宗教信仰問題、または民主主義要求運動など小紛争が絶えない国なのだ。しかしながら、他国を相手にした時に、地球の3分の1にもなりそうな人口が一つにまとまったとしたら、その脅威はいかなるものか。地球の未来を左右するほどのことかもしれないというのは考えすぎ?

No.2292 悪魔の枢軸国家

2013.02.13

 まったくひどい国があったものだ。今更とは思いつつも、毎度思い知らされる北朝鮮の国家倫理・道徳精神の皆無な状況に憤怒を隠せない。
 正しい情報も食料も与えられずして盲信する市民の姿は哀れにさえ想う。3代目にしてますますの暴走国家へと爆進する北朝鮮は、まさに今後何をするか計り知れない危険国家だ。

 報道は、中国さえも手を焼き、怒り心頭のようなことが伝えられるが、私はそうは思わない。北が暴走すればするほど、中国介在の存在感が増すことになるし、万が一、北が日米に対して暴発してもおそらくほくそ笑むのではないかとさえ感じている。親分的存在でもあり宗主国としての中国に、北朝鮮の牙がむくことは有り得ない現状で、理性無き金正恩が引き金を引くのを本心から諌める中国とはとても思えない。ロシアも同様のことが言えるかもしれない。
 本来は、世界をあげて資金還流を断ち切るのが最高の制裁手段だと思うが、裏で救いの手を差し伸べているのも中国だ。もはや、そういった意味では安保理の役割も無きに等しい。他国の領土を頻繁に侵犯する中国が、世界平和を守衛する立場にある国連そのものがすでに正常さを失っているとも言える。

 反米国家およびそのような方向になる可能性を持った国は、イラン、ベネズエラ、シリア、などの他に多数考えられる。特にイスラム信仰国で政治不安な国は押しなべてテロ国家として無差別殺戮に走ることも考えられ、その引き金役に北がなりつつあるのかもしれない。
 我々はけっして忘れてはならない過去がある。アルカイーダによる9.11テロだ。誰も予測し得なかった信じられない人災が起こった事実は、さらに、その上をいく大暴発大量殺人がおこらないと誰が言い切れるだろうか。
 あの時の航空機が核弾頭ミサイルにとって変わる可能性がないと誰が言えるのか!

No.2291 ジャーナリストの目

2013.02.07

 たまたまのことだが、1週間前の木曜日と今日の木曜日に、東日本における日本を取り巻く外交環境といった内容でジャーナリストの話を聴く機会があった。
 ひとつは、大高未貴さんという女性(この方は今後売り出す可能性大と感じた)で、今日は元NHKワシントン支局長だった手嶋龍一さん。前者は倫理法人会の賀詞交歓会での記念講演、後者は春日部法人会が記念講演として催したものだ。

 話はほぼ同じ感性に基づく理論で、私が日頃感じ、ブログにも書いている自論に近いものだった。大高さんの方がどちらかというと自説をはっきり気取らずに、しかも愛らしく語る物言いで、手嶋さんは幾分控えめに、それとなく批判を口にする言い回し。大人と言えば大人。
 洞察力という面では、テレビに出て来るコメンテーターより正論を吐いてくれる頼もしさが双方ともにあるように見受けた。もっとも、テレビに出ると状況が変わるやもしれぬが・・・。

 大高さんの特徴といえば、売国マスコミ、売国新聞を一刀両断に切り捨てるところにユニークさがある。そういえば、今日7日の沖縄タイムズの一面はオスプレイから水筒が落ちたという記事が大見出しで、その脇で例のレーダー照射事件が小さく扱われていた。沖縄では三里塚闘争における三里塚に無関係の運動猛者たちが「出て行け!米軍」の推進役として暗躍するなど、日本などどうなってもいいと考えているヤカラが騒動を大きくしている。
 これは福島の原発問題から派生した国会デモなどの反原発運動でも同様のことがあったが、地元の新聞マスコミがこれらに加担する報道姿勢なのだから困ったものだ。沖縄タイムズも琉球新報も限りなく日米同盟、安保条約ハンターイ!の思想のようだ

 手嶋さんは、日米政治家比較論がユニークだった。民主党批判論は画面では記憶がないが、鳩山、小沢、前原さんといった方々はまったく低評価で、なんでこういった人たちや政党を選んでしまったのだろうかといった前回選挙への残念な思いをにじませた精神が見えた。パネッタ長官が今回の事件で中国に厳しい発言をしていたが、それ以上にヒラリーさんの安全保障条約第5条摘要の可能性を指摘した発言を高く評価していた。手嶋さんはヒラリーさんの名を語る時、「ヒラリー・ローダン・クリントン」とフルネームで言うほど、政治家としての姿勢を称えつつ、しかし怖い政治家でもあると語るのだ。
 
 中国をあらゆる表現で非紳士的国家と評価する点は二人とも共通しており、私も大いに共鳴できたが、面白かったのは、日本海沿岸のロシアと韓国の間にほんのわずかの海岸線を持つ形で中国の領土がのびていて、そこを起点にして日本を上に眺める逆地図というものをパワポで見せてくれた。
 たしかに、中国にとって日本列島は邪魔な代物と映るのだろう。それがよくわかるから面白い。地図も見る角度によって、まさに世界が変わる。

No.2271 底が見えた中国という国

2012.12.13

 国政選挙の真っ最中にミサイル発射。こんな国が近隣に存在するのが宿命だとすれば、なんと日本は不幸な国か・・・と我が国の地理的条件を憂う間もなく、なんとその暴挙を即時国連安保理で協議する状況にあるにもかかわらず、翌日、中国が尖閣上空で領空侵犯を犯した。初のことだという。
 これもまた信じられない出来事だが、「尖閣は我が国の固有の領土だ」と発表する中国報道官をみていて、中国は世界一ずる賢い国だと感じるし、政治的にはまったく信頼できない国家だと思う。
 世界一危険な国も近くにあるわけだから、これからの日本外交の舵取りをこなしていくのは並大抵のことではたちゆかない。隣国ゆえ決定的な仲違いはできないし、個人的には良い方も沢山いることを思うと、対中国政策には考えさせられることが多い。

ページ移動