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No.2905 八ッ場ダムの現在

2017.07.25

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 福岡、大分、秋田、新潟と全国至る地で記録的豪雨による過去に記憶のない大水害が発生している。過去に記憶がないというのは被害に遭われた住民の方々が口にしていることで、想像を絶する大量の雨が集中的に降ったことを示している。床上浸水も結果的には浸水ではなく浸泥という状態で泥を掻き出す住民の姿には疲労感以上に悲壮感があふれている。発する言葉も失うほどだが、心よりお見舞い申し上げる次第です。

臨時国会(閉会中審査)を眺めていて、登場議員はおしなべてこの見舞いの言葉を前口上にするが、質疑でこの点に触れたのは自民党の青山繁晴議員と公明党の河野義博議員だけだったと思う。さらには北朝鮮問題や尖閣への中国問題等々防衛上の危機管理という最上級の課題もあるというのに、忖度問題にいつまでかまけているのか・・・・マスコミ操作に国民が感情的にのせられているのは仙台市長選や首相期待論で石破氏が安倍総理をわずかに抜いたという毎日系の報道から見てとれる。まあ、アンケートの取り方もどこまで信憑性があるのかと思えてならないのだが、この問題については今夜の各局の報道を見て、次のテーマにしようと思っている。

ファイル 811-1.jpg 前段に戻ろう。八ッ場ダムは昭和22年9月のカスリーン台風を原点に起案されたものの反対運動もあって実施計画に着手したのは昭和42年のことであった。しかし、その後も吾妻川の上流域からの流水質が強酸性であるとか、温泉街の生活問題等々が全国に知れ渡る社会問題となり、紆余曲折を繰り返すこととなった。最近では投資額をめぐって国政選挙の争点にまでなり「コンクリートより人」という迷言まで生んだのはご記憶の通りである。ダムというコンクリートが人の命と財産のみならず生活を守るのは言うまでもない。八ッ場ダムの建設目的にも3つの大義がある。群馬県および下流域への潤沢な利水機能、利根川流域の洪水調節という治水機能、最大11,700キロワットの電力供給である。
ファイル 811-2.jpg ファイル 811-3.jpg
左左岸 右右岸
 左岸から始まった発破掘削工事は約1年半で完了し、昨年の6月からはいよいよコンクリートの打設工事が進められている。最近ではコンジットと呼ばれる常流送水管の形成工事と埋め立て工事がおこなわれているようだ。この常流送水管というのは内径たしか8mもある巨大なコンクリート性のものである。何度か視察に行ってこの管の実物を目にしたが、ダムというものは目に見える堤防部だけではない部分に人知の粋が施されているんだなあと感じながらため息をついたことを覚えている。
ファイル 811-4.jpg 堤防高116m、幅290m、堤防の天端高586mという巨大な重力ダムは70年という途方もない年月を経て平成31年の竣工を迎えるところとなった。
 数年前にバス7台をチャーターして見学ツァーを実施したが、行くたびに様変わりする現地には目を見張ったものだ。近々再訪したいと考えている。そう言えば、今月に入って八ッ場ダム工事事務所所長に異動があった。前任の矢崎剛吉所長が国土保全局治水課流域減災推進室長に栄転され、代わって近畿整備局姫路河川国道事務所長の朝田将さんが転任されることになった。国の転勤も大移動で引き継ぎも大変なことだろうと推察するが、新任の朝田所長が竣工に立ち合う最高責任者ということになるのだろう。しっかりと工事の采配をふっていただけるものと期待したい。
 残すところ約2年、ここまでの関係者もさぞかし感無量のことだろう。

No.2897 繰り返される豪雨被害

2017.07.08

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 まだ茨城県常総市の鬼怒川決壊による豪雨被害が目に焼き付いて離れない中、九州北部でまたまた地域の惨状が映し出されている。今回の被害も甚大な状況で15名もの死者が出ており不明者もそれ以上の数にのぼっている。
 亡くなられた方々には慎んでご冥福をお祈り申し上げます。

 土砂崩れによる倒木・流木・家屋破壊は住民を恐怖に陥れ、目を見張る暴れ川の濁流は橋脚や鉄道を流失させ、毎度のように道路を削り、家屋を襲う。こうした光景は古い時代は毎年の出来事ではなかったと思うが、近年は毎年のように発生している。しかも、この実情は日本に限らず世界中どこでも見る始末なのだが、地球全体を取り巻く環境が異常な量の雨をもたらしているのは間違いない。
 雲ひとつない澄んだ青空も、スーパームーンや煌く星空にうっとりし、しばしのやすらぎを感じさせてくれる夜空も、時に恐ろしいほどの雨水をとどめ、一気に地上を叩く。それも信じられないほどの雨量になるのが昨今の当たり前のような天候。また、竜巻警報など昔はなかったはずだが今ではこれも当たり前になりつつある。
 地球をまるごと俯瞰する天空はいろいろな顔を持つが、大地に与える影響は気まぐれそのものだ。用心するにもしようがないともいえる。とくに水の恐怖は津波を例に出すまでもなく人知を越えて人地を容赦なく奪う。

 地球温暖化・・・エルニーニョ現象という言葉も聞き慣れた感があるが、パリ協定を存外にし、アメリカファーストを決め込んだトランプアメリカを世界は厳しく諌めるべきだと強く感じる。暴れる天空との因果関係ははっきりしている温暖化を、未来のためにとかの抽象的な話ではなく人命第一はもとより世界の農業が一時的にせよ沈没し行き詰まることを憂慮し、防ぐ手立てを講じなければならない。アメリカがこの分野でリーダーシップをとらなければ、空気汚染№1大国の中国の姿勢を改めさせることなど不可能だ。
 地球のどこかで起きている天候異変による悲惨な光景をただ見つめなければならない実情から早期に脱皮し、本格的なプロジェクト対策をと、災害の現実を目の当たりにするたびに想う。もちろん、地域単位で命を守る災害対策が必要なのは理解するが、太古の昔に形造られた地形や標高差がもたらす自然災害に打ち勝つ対策が簡単に見いだせるはずもない。となると、明日は我が身という意識を持ち、個々に出来るところから地道な対策をという・・・結局原点に戻ることしかないのかもしれない。

No.2791 台風大雨被害またも

2016.08.24

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 リオ五輪の熱気がさめやらぬ中、熱帯低気圧が日本の各地にまたも甚大な被害をもたらしている。

 7号、11号、9号と連続して3つの台風が中央を貫いた北海道では、石狩川が氾濫するなどで被害は拡大しているようだ。
 北見市では、全国供給量の3割を誇る北見玉ねぎが水に流され、被害額は数億円規模になるという。野菜の中でも各種料理に用いられる利用度の高い手軽な食材だけに今後の動向が心配だ。
 また一方で、政治はこれらの農家の再建に万難を配してもらいたいと思う。北海道の単一生産農家は、牛乳、じゃがいも、とうもろこしなどなどその規模の大きさから全国の食卓に与える影響が大きい。早急な対策が求められるところである。

幸手市でもまたお定まりの地区での浸水被害が発生した。強風が止んだ5時すぎに出たので、東部地区までは行けなかったが、御成街道の北地区、牛村地区、中5丁目といったところはいつものような状況であった。
 
 香日向で長年商売をされていた「酒のだいます」さんが8月から北地区の御成街道沿いに店を構え直したが、もともとオグリ家具さん前の通りは浸水地区として知られる地区。新店舗での商品陳列等々に落ち着かない現状で、認識不足の水被害にあたふたしてるのではないかと思い出かけてみた。
ファイル 696-1.jpg案の定、店の入口には土嚢が積まれていた。車が通るたびに引き水が襲うのも以前からあることで、オグリ家具さんでもしばしば聞いた話だ。
 オーナーによると一時は膝直下まで水が来たという。全体的に水の引きは早くなったが、この店前の水は付近でもここだけ残っていることがわかる。

 ファイル 696-2.jpg  ファイル 696-3.jpg 
        中5丁目と牛村地区ではすでに暗くなっていたので水は引き加減だったが、やはり長靴に水が入る寸前だったという。ここも名うての浸水地区でうんざりといった様子。昨年は稲刈りの後だったので、流れて来たワラで水かさが増すスピードも尋常ではなかったし、後始末も大変だった。
 お隣の牛村地区も特定の場所の浸水がひどいのは相変わらずである。

 ファイル 696-4.jpg  ファイル 696-5.jpg 
        昨日の朝には神扇地区を訪ねた。皆、対応に追われて会える方もわずかだったが、写真からはまだ米の被害の大きさは感じられなかった。同地区のとうもろこしやネギはごらんの通りである。
 そして、昨夜はまた大雨洪水警報が出されるという気の許せない状況にあるが、8時前後からの雨の影響がどうなったか・・・。

 本来の台風シーズンの前であることを思うと、今後の台風、とくに地形的に坂が皆無の平坦な幸手市では毎度毎度同じ地区が浸水被害に見舞われる。地形的な面はいかんともしがたいとは言え、行政はいつまでも特定地区の被害をそのままにしておくことでいいのだろうかと思えてならない。

 惣新田中島土地改良区約300ヘクタールの田植え時期の水不足問題もしかり。水に拘わる問題解決のみならず、防災対策になにより真っ先に努める姿勢を見せてほしいものだ。駅舎事業予算を半分程度の規模に見直せば、そうしたことにも手を加えることは可能だと思うし、それもかなわない話ではないと思うのだが。 

No.2782 まさかカラスが!

2016.07.31

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 想定外の事件が発生!
 精根込めて?育てた巨峰の実がだいぶ色づいてきた3日前の早朝、なんとカラスの被害に遭遇してしまいました。
 

 市内の大型店で7年前に購入した巨峰の苗がすくすく育ち、ガレージの屋根下で実をつけ始めたのが4年前。さらに、その翌年からはしっかり甘さを蓄えた房が約50ほど実るようになって今年で早3年目。ダメ元でガレージの柱の横に植えた苗がその後みるみる育って、今は、前を通る人の目にも止まるほどになっていたのですが・・・・まさか。
 カラスがどうやって屋根下の房に食らいついているのか、その姿が想像つかないまま防御策も講じないままでいたら今朝またやられてしまいました。
 

ちょうど夏休みを利用して遠来している孫が「じーじ、紙袋が破られるんだから、布の袋にしたらいいんちゃう」と言うもので、午前中は手製の布袋をかぶせる作業。とは言っても、今年は実りが芳しくないので、残った房15程度の作業でした。それでも収穫の喜びは味わいたいので、孫に手伝ってもらいながら汗だくの作業。上を向いての作業はけっこう辛いものがあるんですよ。
 しかし、孫の自由研究の材料になるんだったらそれも良しと、なんとなく笑みがともなう協働作業になりました。

No.2754 驚きの洪水新情報

2016.06.01

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 国土交通省は、昨年の鬼怒川決壊による茨城県常総市中心の洪水被害を受けて、新たな河川別洪水予測を発表している。想定の基本は、これまでに発生した最高雨量に見舞われた場合となっているが、時間等々詳細は現状不明なのだが、その数値を見て驚いた。

 とにかく、それによると多摩川が対象となる京急川崎駅周辺では、これまで1.9mの浸水予測であったが、それが4.3メートルに引き上げられている。
 また、荒川が対象域となるJR赤羽駅周辺では、これまでの予測がわずか88cmだったものが2.4mと大きく変わっている。

 このような大幅な変更について、想定を超える自然災害は、今後ますます異常性を増す可能性を視野にいれるべきと感じるところから、けっして大げさだとは思わない。
 しかしそれ以上に、熊本地震でも感じることとして書いたことだが、実際の災害対策は遅々として進んでいないことが、倒壊家屋の光景からも散見された。洪水対策にしても、いかに浸水水位が大幅に引き上げられたからと言って、その対策をどのように施せばいいのかわけがわからないというのが国民の実態ではないかと思う。 
いや、はっきり言って住民にできることは限界がある。

 埼玉東部に関わる洪水水位の新数値について、いわゆる江戸川、中川に関連したものは現在把握出来ていないが、わかり次第また書き込みたいとは思っている。
 
 ところで、首都圏外郭放水路の存在と意義については、以前から声を大にし、実際に幸手市民の皆さんにもご覧いただくべく、何度も団体見学として訪れる機会を設けた。
 昨今の異常雨量に対する本格的な防災対策としては、一河川ごとにあのような施設を建設することしか考えが及ばない。それでも100%ではないのだが、かなりの対策になっていることは、ここ数年の状況から理解できる。
 同放水路の建設には2,300億円という巨額なコストがかかっているが、全国の主要な氾濫河川にそうした施設を建設するくらいの計画が必要ではないかと感じる今回の洪水水位の想定変更である。

 国交省もわかってはいると思うが、肝心なのは予測ではなく対策なのだ。

No.2740 心ない報道に怒りの声

2016.04.20

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http://www.sankei.com/politics/news/160420/plt1604200011-n1.html

 前号で、オスプレイ災害支援出動について書いた。大惨事を目の当たりにしてる現状で、政治的目的をもってオスプレイ批判するメディアの姿勢に怒りに近い疑問を感じたからだ。

 産経新聞の報道では、現地被災者や行政関係者などから怒りの声が相次いでおり、中には熊本県議など野党に属する議員からも事態を無視したイデオロギー報道の行き過ぎを咎める談話も出ているほどだ。 

 ご存知のように、このオスプレイは導入時の試験飛行などで事故が重なり、完成度においての問題が指摘されていた。もとより、日米同盟に反対する政党、とくに共産、社民といった党による反対は尋常ではなかった。日本の購入どころか米軍基地への導入にも激しく反対したものだ。
 これには、当時の民主党も政権批判目的での国会論争の対象としたのである。

 災害対策上の交通インフラが壊滅状態の中にあって、オスプレイが有する能力は通常のヘリ以上のものがあるということで、政権が緊急判断の上アメリカとの協議を経て出動にこぎつけた。被災現地からすれば、何をおいてもやれることはなんでもやってほしい思いに違いない。そうした被災者の中にも野党の支持者はいるはずだが、これを拒む人はいないことを前述の民進党熊本県議からも理解できる。

 私的内容で申し訳ないが、前号で元市議の同僚が熊本にUターンしたことを書いた。熊本地震発生の時、すぐに頭に浮かんだなつかしい同僚のことなのだが、彼は共産党の議員だった。合併論争時や議員削減時、病院問題などで激しくやりあった相手だ。
 私が議員削減提案をした時、懲罰動議を提出した本人でもある。しっかり覚えてはいるものの、今となってはなつかしい気持に勝るものはない。
 ある特定の状況下で、無事を祈る想いで人が人を思うというのはそういうものではないかと強く感じる。

 そういう意味で、日本のメディアの現状が情けなくてならない。
 情報社会の旗頭であるはずのメディアが、報道の自由を叫びつつ偏向報道に明け暮れ、言論の自由を訴えてはつまらぬ言葉狩りで国民感情を誘導する現実は、経営者にも記者にも日本人としての矜持が欠落しているとしか感じられない。
 現政権批判目的で、時と状況を選ぶことも出来ず、何でもかんでも戦争に結びつけるメディアの姿は、世界の嘲笑をかう報道の劣化だということを強く指摘したい。

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