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No.3033 細々でも災害対策

2018.09.14

 はてさて世の中とは常に新たな事象が飽きることなくこれでもかと湧くものである。
 今、内外政治では自民党総裁選挙、沖縄知事選挙、極東外交、トランプ旋風等々、スポーツ・芸能の世界も事件満載と言ってもいい状況であるが、これらは誰がどう批評しようといずれ結果が出る。
 それに比して、災害列島日本の実態は、自然が各地にもたらした傷が癒されぬうちに次なる災害がどこかを襲うという「矢継ぎ早災害列島」という点から、復興と防災の同時対応において被災地はもちろんのこと国も国民も気を揉む状況にある。
 先日のガス復旧訓練を見て感じたことは、電気、ガス、水道などのライフラインに被害が及ぶと、文字通りヒューマンライフは立ち行かなくなる。北海道の例として、酪農家が搾乳後の牛乳を熱殺菌するための電気が無く、結局廃棄することを承知の上で搾乳する。なぜなら牛が乳房炎にならないためで、ゆえに発電機を借りて搾乳をするという実情を知った。これは地域や職業面での特性ということが言えるが、とどのつまり、民力は自然の驚異に無力であり、太刀打出来ないことにうなずかざるを得ない。 
 北海道胆振東部地震の際に書いたことだが、タンスに押圧されて亡くなった方がいた。関西の地震ではブロック塀倒壊が大きな話題になったが、やはりタンスや書棚の被害に遭われた方がいた。こうした危険性はかなり前から言われていることなので、対処しておけばと思うと残念でならない災害ということになるが、一般的に各家庭での防災対策はどういった状況になっているのだろうか。家屋の耐震対策まではなかなかコストが向けられないが、細々とした対応でも緊急時には役立つことを信じて準備することが大切で、我が家では「明日は我が身」「災害はいつ何時・・」と心してかかるようにしている。 
ファイル 942-1.jpg 昨日、我が家では防災グッズの定期点検を行った。写真のような細々としたグッズたちだが、ライターも点火オーケー、ラジオも良好といった様子で問題はなかったが、食料品はアルファ米以外はどれもが長くて年内一杯の消費期限になっていた。その結果、二人で2日分程度のものだが、これらの缶詰は必然的に近々我が胃袋に収まることになる。細々とした対応だが、個別に出来る防災対策はするに越したことはないと信じて実行しています。

No.3030 第33回埼玉県ガス協会合同復旧訓練

2018.09.07

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 「7日、朝9時30分埼玉県東部を震源とする大規模地震が発生し、幸手市では震度6弱を記録した。幸手都市ガスでは、、ただちに災害対策本部を設置した」
 これは、7日に権現堂公園第一駐車場の半分を使用して大々的に行われたガスインフラ復旧訓練の想定である。

ファイル 939-1.jpg 県内にある20のガス供給会社のそれぞれの地区を持ち回りで、毎年こうした復旧訓練を実施しているそうで、この訓練の存在は今回始めて知るところとなった。今回は、幸手都市ガスさんと鷲宮ガスさんが幹事会社となり、その33回目が開催された。
 埼玉県危機管理防災部部長や地域内の3行政長、警察署長、消防長等々を来賓に迎え、県内各地から20のガス会社が参加するなかなか見ごたえのある訓練だった。幸手市代表区長会のメンバー11名も招待の対象だったが出席は5名であった。前回がいつのことだったかは確認しなかったが、持ち回り訓練と区長の任期とを考えると、この訓練を経験している区長は誰もいないのではないかと思われる。

ファイル 939-2.jpgファイル 939-3.jpg 訓練の様子は、写真からある程度ご理解いただけると思うが、とくに印象に残った点は4つ。
◆集結したガス会社の社員さん達の、自衛隊とまではいかないものの整列から点呼報告敬礼といった一連の動きは目を見張るものがあった、日頃そうそうは各地から集まって訓練できるものではないと思うと、ここまでまとまった状況を目にして、有り難くも頼もしいというのが率直な感想である。
◆脇にモニターを置いてのカメラによるガス管内の異常点検作業は、50メートル長まで可能で、口径次第ではコーナーを右左折しての撮影も可能である。
◆PEポリエチレン管の性能は、従来の白ガス管と呼ばれる経年管と比べて腐食に強く、軽量で曲がりやすいことから施工しやすい。幸手都市ガスさんの話では、順次このPE管への取り換え工事を進めていくということである。
◆ガス管は、地すべり現象により管内に土砂や水が入り込みガス供給がストップしてしまうことがあるという。その時、採水のためのバキューム処理を施すが、負荷吸引装置による採水訓練では、管に90度の曲がりを数回しつらえても小石もろともあっという間に吸引する。

ファイル 939-4.jpgファイル 939-5.jpg 大切なライフラインであるガスは、危険性という点でも一般住民が取り扱うには難しいものがある。それを民間の供給会社が県内のどこで発生しても集団的防災体制を構築していることは心強いことである。昨日の北海道胆振東部地震の街の惨状を見た後だけに、会場全体に緊張感を感じる訓練だった

No.3029 「山がずり落ちてきた」

2018.09.07

 ラジオを聴いていたら飛び込んできた被害者の悲痛な言葉。それがタイトルに掲げた「山がずり落ちてきた」だった。老齢の女性らしき人が語る恐怖の言葉は、テレビでも見ていた光景と同様の光景を今朝の新聞一面の写真を見て理解できた。広大な山岳地帯が凄まじいほどに全域でえぐれている。火山灰地特有の現象との分析もあるが、直前の台風による雨の影響もゼロではなかったかもしれない。
 西日本豪雨は222人の犠牲者と、いまだ10名の不明者がいる。今回、北海道胆振東部地震と名付けられた地震では9名の死者と29名の不明者という段階で、人的被害は西日本豪雨災害ほどには至っていないが、見るからに倒壊家屋や道路陥没、液状化の激しさがインフラ崩壊につながる。斜めに傾いた家屋は倒壊と同じと考えるしかない。通常の生活状態に戻るのにはかなりの時間と国費の投入が必要となるだろう。
 まだまだ西日本豪雨災害でも避難生活をおくっている方が1500人もいる。自然災害が連続的に多発する昨今の尋常とは思えない事態は、大災害を想定した予防的国家体制を早期に構築する必要を感じる。災害が発生するたびに厳しい生活を余儀なくされる被災者の多くは、体育館などでの仕切り間生活での長引く避難生活に心身が疲弊する。高齢者にとっては命にかかわる究極の未体験ゾーンと言ってもおかしくない。自衛隊の皆さんの奮闘無くして被災者の支援体制は考えられない。その自衛隊員は戦争につながるイメージだと評されることで憲法に身分が規定されずにいる。災害支援救助に一列歩行する自衛隊員の手に握られているのは銃ではなくスコップだ。
 かように、災害が発生するたびにいろいろなことが頭を巡る。自然はあまりにも過酷な試練を人類に与えすぎではないか。
 亡くなられた方には慎んでご冥福をお祈りいたしますとともに、被災者の皆さまに心からお見舞いを申し上げます。相手が自然とはいえ、これだけ日本のあちこちで発生する状況にくやしいという思いとどうしたらいいんだという思いがこみ上げてきます。
 今回、亡くなられた原因の一つに、倒れて来たタンスに押しつぶされた方がいらっしゃったという。少なくとも、語られ尽くした感のあるこうした危険への対応はしておこうではありませんか。

No.3026 八ッ場ダムの現在

2018.08.30

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 ファイル 934-1.jpg ファイル 934-2.jpg
 支援者の方々と八ッ場ダム視察を兼ねたバスの旅に出かけてから早6年。
一昨日、工事の進捗具合とその後の同地区、とくに川原湯温泉の移転状況を見てみたいとの思いで現地を再訪した。実は、川原湯温泉は家内の父が好きだったことから何度か訪れており、今でも便りをいただく。ムササビの来る宿がキャッチコピーの宿だ。
 状況は写真をご覧いただければ、その概要がおわかりいただけるものと思うが、最深部に見られる車の大きさと比較するとダムの偉容さがわかる。完成時の高さ116m、ダム頂長291m、湛水面積304㌶となっており、ダム体積911,000㎥ということは、少なくともほぼ同数値の量のコンクリートが使用されるということになる。ちなみに、東京ドームの体積が124万㎥なので、その7割強の規模となる。半世紀以上も費やした大計画かつ大工事も、ようやくその形状が見える状況になり来年の完成が待たれる。
 当初計画では昨年完成の予定だったが、民主党政権下の3年間でコンクリート事業に待ったがかけられたことが影響した。自民党政権に戻り、工事日程を500日強の前倒しで本年の10月完成を目指したが、最終的に来年に延びたのはやむを得ないところ。
 上の右は、八ッ場大橋から移転が進む川原湯温泉を。下の右は、同じく八ッ場大橋から不動大橋と草津方面を望む。湖底に沈むJR吾妻線と日本ロマンチック街道(国道145号)がかすかに見える。
 ファイル 934-3.jpg  ファイル 934-4.jpg

No.3018 経験と記録を上回る炎熱列島

2018.08.09

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 41度超えが熊谷、名古屋、岐阜などで現実化した。40度前後の気温というだけで辟易するほどだが、もはや夢でも幻でもなく、夏の在り方は確実に変化している。
 「これは人の命にかかわる温度です。どうぞエアコンなどの利用で体調管理に心がけてください」というニュースキャスターの言葉に、欧米の実情もふまえると、日本だけでなく地球全体が未知の世界に突入したような気がしてならない。例えていうと、映画で観るゴジラ上陸に際し、地球の終わりがごとく叫んでいるアナウンサーにも似た感じではないか。しかしながら、人間は何千年、何万年をかけてこの気温変化に対抗しうる進化を遂げるのかもしれないが、今を生きる私たちにとって、いつまで続くやらの心境は至極自然のことである。
 文科省が9、10月に入っても各地の気温は平年以上の可能性があり、とくに9月はまだ予断を許さないとして、熱中症対策で学校の夏休みの延長や臨時休暇を検討するよう全国の教育委員会に通達したという。炎熱列島は長い間の学校慣習まで変えようとしている。なんともはやである。もちろん、こうした事前の対策は事が起こる前だからこそ効果も価値もあると考えれば、文科省の措置は災害予防対策として前向きなものと理解できる。
 学校教育法施行規則によると、校長は、非常時に授業を行わない臨時措置を発することが出来るそうで、文科省は熱中症を非常時と認定したということになる。100人以上もの方が亡くなられている現実は、気が重いことこの上ないが、今後の夏の過ごし方をあらゆる角度から考え直さないといけないことを示唆しているということであろう。
 台風がもたらす雨で水害が発生している地区には失礼にあたるが、連日の高温に逃げ場を求める状況の中、台風の来襲が暑さ逃れに一役かっているのは、なんとも皮肉なものだ。
 しかし、私は常に思うことがある。ここのところたびたび「幸手は災害が少なくていいわねー」といった言葉をよく耳にするが、その都度「神戸、輪島、東日本、熊本、茨城常総、大阪、西日本といった近年大災害を受けた地区でも、それがあるまでは災害の少ない地区だと住民は感じていたはず。記録的だとか経験のないといった言葉が躍るのはあくまでも想定外の災害を意味しているわけで、幸手に限らず、世界一の災害列島と言ってもおかしくない日本は、国土全体が明日は我が身と考えておくべきです」と申し上げることにしている。地区によって災害の種類が限定されることはある。埼玉県東部では土砂崩れや火山噴火の危険性はないが、地震と水害の可能性は常態的であると言っても過言ではない。ゆえに、行政が少ない予算ながら最も力を入れるべきは災害対策であると私は考えている。古くも新しくも、さして機能も便利度も変わりがない駅舎建築に30億円も投じる行政の在り方が良いかどうかは市民がしっかり考え、評価するべきである。機能も便利度も大きく変わるのは、東西自由通路の立ち上げで十分であり、西口の区画整理事業を駅舎の影響で遅らせる行政に大いなる疑問を感じている。もっとも駅舎は来年4月には竣工するらしいので、今更であるのは重々承知の上の話としてご理解ください。

No.3009 梅雨前線の恐るべき爪痕 

2018.07.10

 6日から西日本を襲った梅雨前線による豪雨は、信じられない雨量で広い範囲に甚大な被害をもたらしました。お亡くなりになられた方々の御霊に慎んで追悼の誠を捧げ、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げる次第です。

 多くは、被害者数が刻一刻と変化していく画面に見入ったことでしょう。
 当初2から始まった死者数が、短い時間で増え続ける画面。最初の内は不明者が多いので、ひょっとすると死者が増えていくかもしれないと思いつつ、救助される人が増える期待と無念な思いが交錯する時間が続く。しかし、死者数が増えても不明者数が減るどころか増えるという、過去にあまり記憶がない現象に、これは未曽有の大水害になるという嫌な予感に覆われ始めた。
 関東では6月30日に梅雨明け宣言が出て、これは前代未聞と御天気キャスターが口にするほどであったのに・・・。
 今、6時のニュースで奈良県で時間雨量100ミリを超す雨が降ったと伝えている。ちなみに埼玉、東京を襲った昭和22年のカスリン台風では時間雨量がたしか62ミリだった。現代の豪雨は想像を絶するという表現が適切になっているが、想像を絶するといつまでも言っていては災害対策上は好ましくないと言える。想定の範囲内において対策を練る必要があるということである。避難に対する認識も人によて様々だということが今回わかった。
 だいたい、1000ミリを超える雨量とは、時間100ミリが10時間続くと考えられるわけで、これでは山間部とくに地質が柔らかく、勾配のある山間部地域では土砂災害につながることは容易に理解できるし、河川の氾濫もしかりである。広島市の惨状では直径3~4mもある岩がいくつも住宅地に転がり落ちている。
 広島市内に住む会社時代の後輩に☎をした。地図で確認したら被害を伝える地区と隣合わせなのだが、なんともないという返事が返ってきた。
 自治体間支援の輪も広がっている。埼玉県やさいたま市、また本庄市などでは親交のある首長同士の連絡で水が不足しているとの現場の声に、さっそく水を送ったという。交通事情が悪化しているが、手を加えて見ているだけでは能がない。出来ることから始めることだ。
 ところで、今朝のニュースにあきれる表現があった。安倍政権は災害対策本部を立ち上げ、支援対策の協議を続けまずは20億円の支出を決定している。ところが、時事通信社は「安倍総理は世論を意識して外遊予定を中止して災害対策を優先した」と報道している。世論を意識したは余分なキャッチコピーであり、不謹慎この上ない。米朝会談でもワールドカップサッカーでもそうだが、安倍批判にすべて結び付ける報道は国として恥ずかしい限りだ。そんな記事を書く記者など記者とは言えない。具体的な政策論で異論を唱えることは、まさに言論の自由だが、前述のような表現は異論でもなければ対案でもない。未曽有の被害にからめて国のトップの人間批判につなげる見識の低さにマスコミの倫理観は地に堕ちたと嘆くのは私だけではないだろう。

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