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No.2610 泥田に遊ぶ素晴らしさ!

2015.06.15

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 本格的な雨に見舞われず、梅雨に入った感が少ない日照りの連日、コメの育成はいかがなものか少々心配になります。本当に水というものの存在にはいろいろ影響される人間社会です。
ファイル 514-1.jpg それでも、昨日は少々雲間の多い日でしたが、羽生市では第6回全日本泥んこバレーボール大会が開催されました。自然を満喫して多くの大人子供が歓声をあげていました。そして、イベントをつつがなく運営するための随所に施された諸々の準備・気配りに感心させられます。簡単に出来そうに見えますが、どうしてどうして!
 消防団をはじめとする関係諸団体、諸氏のご苦労に敬意を表したいと思います。

ファイル 514-2.jpg 我々の少年時代は遊び事に小うるさい規則や規制はなかったし、いわゆる「おおらか」な面がふんだんにありました。おそらく、この泥んこバレーボールを見て、泥を飲み込んだり、目に入ったらどうするんだ!とか、ケガでもして破傷風になったらどうするんだ!といった意見が出そうなくらい「泥の田んぼに戯れるイベント」なのですが、私はこういったイベントが全国的にもっと増えれば、古き良き日本を徐々にでも取り戻すことが出来るのではないかと感じます。
ファイル 514-3.jpg もっとも、ゲームをしている時が最高!と思っている子供が多いのも事実と考えると、なぜか寂しくなった現代社会に悲しさを覚えてしまいます・・・。

 あれもダメ! これもダメ! といった風潮は、学校教育の中にも多く、ちょっとしたことで大騒ぎするモンスターペアレンツに先生がおののいている現実は各地にみられます。先生もこじんまりとせざるを得ない現代事情では、この羽生のようなイベントが広がりをみせることは簡単ではないかもしれませんが、とても素晴らしいヒューマン・コミュニティー形成の原点を垣間見た気がします。

No.2608 ほぐれた気持に安堵

2015.06.03

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 今日は朝イチで嬉しいことがあったんですよ。
 №2602で書いた内容に関してなんですが、1年生の時から「おはようございます」の返事がなく、2年生になってからの成長を期待して、心の奥でひそかに注目していた女児生徒が、今朝、間違いなく「おはようございます」と返事してくれたんです。まだ、顔を正対することはできないのですが、「いいじゃあないかそんなこと」と自分に言い聞かせ、そのあとの「行ってらっしゃい!」がいつになく、活力あふれる声質になっていたように感じます。

 実は、月曜日にこの子のいる登校班がかなり遅れてやってきたんです。見ると、その女児がぐすぐすしゃくりあげて泣いているではないですか。どうしたんだろうと思いつつも、ヘタに声かけて更に泣きを誘ってはまずいし・・と思いながらも、思い切って声をかけたんです。
 おそらく、お母さんに叱られたのかもしれないと思ったので、そこに触れるとまずいと考え、「どうしたのー○○ちゃん、そんなに泣かないで、おじさんまで悲しくなっちゃうよー、元気出して学校行こう!」と。でも、泣き止むことはありませんでした。
 それから翌火曜日の朝、「○○ちゃん、おはよう! 今日はいい顔してるね。昨日は学校でいいことあったのかな」と。でも、返事はこの日もありませんでした。

 そして今日です。「はーい、みんな今日は雨になっちゃったなー! でも元気出していこうな、はい、おはよう、おはよう、おはよう・・・」と一人一人に声をかけると、あの女児が「おはようございます」とはっきりと声を出してくれたんです。
 こうなると、「どうして返事してくれたんだろう?」と素直に喜ぶだけで終わらないのがオジンのオジンたるゆえん? 
 ○○ちゃんと月曜日に初めて名前を呼んだことがよかったのかもしれないとかいろいろ考えるのですが、子ども心もけっこう複雑かもしれないという結論に達し、疲れることはやめることに。明日また返事してくれるかどうかわからないし・・・。
 いや、大丈夫。信じる者は救われる、うん???
 

 まだ、ノドハナの調子が完全復調とはいかない状況ですが、子供と元気にあいさつを交わせるということは素晴らしいことだとあらためて感じさせてもらいました。こういうのを「小さな幸せ」というのかもしれませんね。

 

No.2574 今朝の埼玉新聞一面から

2015.01.21

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 今朝は体感的にはさほどの寒さは感じませんでしたが、気分的にはどんよりするような曇り空でした。でも、子どもたちは元気に挨拶してくれるので、いつものことながら元気をもらっています。
ファイル 478-1.jpg さあさあ、今朝は嬉しい新聞記事が届きました。昨年12月に落札完了していた県立幸手高校に関するものです。
 実は、私も年末から新年にかけてお招きいただいている会合で説明している内容がほぼそのまま掲載されています。それも一面見出しトップです。
 
県の施設が空き施設となった場合、つぎのような手順で後処理されます。
①県自体が使用する予定があるかないか。
②県が使用する予定がないとした場合、その施設の立地する自治体に使用する予定があるかどうかを確認します。
③自治体が使用する予定がないと決定した場合、県は公募にかけます。

 と、ここまでの単純な跡処理の流れから、幸手高校は埼玉県により民間に売却される手続きをふむことになったのです。日本保健医療大学では、幸手高校の一年前に廃校手続きがとられていた香日向小学校の利用に関心を示していたことから(実際はそれが叶わなかった)、幸手高校への関心度もさらに高まっていったわけで、学校跡地を校舎も含めて、同じ教育事業に利用してもらうことは願ってもないことと私も感じていました。
 しかしながら、少々心配したことは、実はまだ圏央道の開通前ですので、距離感がわからない方が多いと思いますが、同校跡地は幸手インターチェンジから至近距離にあります。したがって、全国的にインターチェンジ周辺では、夜ともなるとネオンきらめく業種の進出が考えられ、地域環境が激変しかねません。実際に、県内の主なインター、ジャンクション周辺にも、そういった傾向が見られるわけです。

 また、校舎もまだまだ十分使用に供する建物ですので、これを利用してくれる事業と考えると、やはり学校事業がいいということになります。また、同校出身者の方々にしても校舎が残るということで願ってもないことと考えられました。
 それで、私が県に要望したのは、公募にあたっては一般公募をかける前に、教育事業に限定しての第一段階をふんで欲しいというものでした。当然、日本保健医療大学の思惑は思惑として、公募ですからはたして結果はどうなるかは神のみぞ知るわけでしたが、これこそが幸手市のために、最良の公募手法ではないかとの確信がありました。

 はたして・・・結果は日本保健医療大学が幸手市で二つ目の大学運営意欲を示し、名乗りを上げることになった次第です。
 県にとってみれば、ほぼ予定していた5億円強の金額で落札され、幸手市としては、教育と医療福祉に関わる事業が増すことでのイメージアップにつながり、さらに若者がまた増えるという状況も生まれます。高校出身者は思い出深い校舎が取り壊されずに残る結果となり、また同校設立にあたって土地を提供していただいた旧地権者の皆さんも納得されていると聞いております。

 県立高校再編整備計画では、統廃合となった高校のうち、まだ4校の活用が決まっていませんが、関係者の多くが納得する結果に、多少なりともお役にたてて自身ほっとしましたし、素直に喜びを感じています。
 それにしても、自分が関わった事柄が、これほどの取り扱いで報道対象になるというのは感慨深いものがあります。

No.2571 短い冬休みに子供たちは

2014.12.24

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 いやー今朝もかなり凍れる朝でした。でも子どもたちは元気いっぱい?と言いたいところですが、毎朝一人か二人はうつむいて歩いて来る子がいます。「どうしたんだい、前向いて歩かないとー。お母さんに怒られたんか?」
「ううーん。なーんでも」 
 こんなぶつ切りの会話です。

 
「今日で終わりかい?」
「そう」
「いつから始まるんだ」
「8日かな」
「7日までしか休みないんだ。冬休みは短いなあ」
「うん、短かすぎるよ」


 私らの時代と変わらない冬休みの短さなんですが、なんとなく可哀想な気分になって
「でも、いいじゃないか。正月はお年玉たくさんもらえるんだから」と元気づけるのですが・・・
「あ、そっかー、でもそうでもないよ」と、表情とは異なるさめた返事。ここらあたりが、微妙な子どもらしさというか可愛いところなんだなあと感じながら、後ろ姿をしばし見つめる。
 どんな会話にしても、子どもたちとのやりとりで元気をもらっているのはこちらの方かもしれません。少し生意気なくらいの子どもからその日の活力をもらっている感覚は、なんとなく清々しい気持になって、ついつい外気で固くなった我が顔もほころんでくるといったところ。

 凍れるけれど、やめられない朝の子どもたちとのふれあい。
 しかし、これも少しの期間ですが、間引かなければならない新年が待っていると考えると、どこか寂しい感じは否めません。

No.2503 花時計花壇の手入れ

2014.05.29

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 昨日、県庁東門を入ったところにある花時計花壇の定期的な手入れのために、川越総合高等学校の生徒さん達が大勢で作業に集中している場面に遭遇。
「ご苦労様!」とだけ声かけたものの、どうやら届かなかった様子。それはそれでいいのだが、この作業には、県内のいろいろな高校が順番で県庁を訪れてくれるようで、とても素晴らしいことだといつも感じている。
ファイル 405-1.jpg 大げさに聞こえるかもしれないが、「一つの事を為す」というのは人の成長過程で大変有意義なことだと思う。「小さな社会貢献」の大切さを理解するという意味において、こうした社会活動を目的とした課外授業の趣きは、今後もカリキュラムに盛り込んでいくことは明るい教育の一環になると思う。
 昨日はかなり蒸していたので、作業服を着た高校生たちは汗だくになったことと思うが、みんなであれこれ植え付けのアイデアを出し合いながら、作業を協働で進める過程が素晴らしい経験になったことだろう。

 前号で「心無い事件」について書いたが、今朝の新聞に驚愕で背筋が寒くなる記事を見た。それは西川口で3月に起こった老夫婦殺人事件の顛末に関するものだ。この殺された夫婦の41歳になる次女の息子17歳が、母親(次女)に祖父母の殺害を提案し、実際に自らが実行した。次女は息子の犯行をいさめるどころかキャッシュカードや電話などを奪ったという事件。
 犯行の詳細等事実解明はこれからの問題ではあるが、殺された祖父母夫婦にとって人生の悲劇がこんな形で襲ってくるとは想像もしなかったであろう悲しすぎる事件。

 
 この容疑者親子も社会の被害者であり、ここまでのことをするのはそれなりの事情があったのだろうという声があるとしたら、それは違う!と私は思う。人間どんなに落ち込んでも金品目的の犯罪をする精神は責められてしかるべきで、それが親や祖父母に手をかけるなどは鬼畜以外の何物でもない。
 私はこれまで、こうした残虐な犯罪をブログの対象にすることはほとんどないのだが、17歳といえば高校の年齢だ。県庁の花壇で花の植え付け作業に汗を流す高校生とのギャップを感じずにはいられない。
 
 

No.2494 杉戸農業高校のイベントに

2014.04.27

 昨日は4月後半らしい素晴らしい陽気。まったく意識になかったのですが、GWの初日が昨日だということでした。車中はエアコンなしでは暑かったですね。

 そんな中、お隣り杉戸町の県立杉戸農業高校では、地域とのふれ合いイベントが開催され、多くの人で賑わっていました。10時半頃到着したときには、車が長蛇の列で、このイベントが年々近隣地域住民の皆さんに期待されるものになっていることを実感しました。幸手市の方にもかなりお会いしました。
 野菜や果物、もちろん各種色とりどりの花の苗など、ビックリするほどの廉価で販売されており、大きな袋をいくつもぶらさげている人ばかりといった様子。それにしても女性は花が好きですねー。私も嫌いではありませんが、価格が価格だけにあれもこれも・・・いやはやきりがありません。
 また、例年人気があるのか、パンの販売も時間前から長い列ができていて、次の予定もあったので、これはあきらめるしかありませんでした。
ファイル 396-1.jpg 高校生たちが明るく元気にイベントを盛り上げている姿がとても爽やかで、羊、ヤギ、ミニ豚、牛などの家畜も出迎えてくれ、ほんのひと時家内ともども癒された時間を過ごしました。

 
 地域に根付く学校の在り方として同校は、県内でも数少ない農業高校という役割をしっかり示してくれていると感じました。地域の伝統校として、日本の農業を支えるくらいの気概で頑張って欲しいと思います。
 GWだからといって遠くに出掛ける旅行ばかり頭に描く傾向がありますが、身近なところに素晴らしい出会いがあると再認識した次第です。
 

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