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No.3119 議会とは?

2019.05.15

 市議選後の最初の議会が議会役職を決める臨時議会です。それが昨14日に行われました。この議会人事の流れは、わかりやすく説明するのが難しいし、理解するのは更に難しいところなのです。
 まず、すべては議長選挙にかかっています。そこに集約してどれだけの議員数がまとまるか、つまり数の論理がどうなるかという点が、その議会の実態を示しているとも言えます。

 まずは議事内容と結果をご覧ください。

ファイル 1028-1.jpg 左記の議事にしたがって進行しますが、ハイライトは最初の議長選挙と言っても過言ではありません。選挙とはいえ議員間互選というスタイルです。結果は下表の通りです。

ファイル 1028-2.jpg
 
  
  議長選の結果は表の通り、宮杉議員が当選しました。表中に太い縦線がありますが、あくまでも推測ですが、太線の左側に記載の9名の議員が宮杉議員に投票したものと思います。無記名投票ですから間違いないと言い切るのもなんですが、坂本議員はすべての投票に自分の名を書きましたと言ってましたし、私は勿論のこと、他の右側の議員さんの投票もおおよそは推測できるので、宮杉議員に9票入ったとなるとこの縦線分離がほぼ間違いないものと思われます。
 また、次の副議長にも小林啓子議員に9票入っているので同様に考えるのが妥当でしょう。
 数日前から9人の議員が会合を繰り返しているという情報もありましたし、14日当日は早朝8時40分から議会で会合を持っていたことは事実なので、ここで、何らかを理由にまとまったということだろうと思われます。この会合には私にも坂本さんにも声はかからなかったので、9人という絶対的過半数を確保できた段階で、結果表の役職構想が出来上がったものと考えられます。

 議事1と2が終わり、次は常任委員会役職互選です。一人が2つの委員会に入っている関係ですべてを同時にはできませんので一委員会づつの選任になります。
 まず総務は9名中6名が入っており、その6名の投票により木村議員が委員長に、次に副委員長に6名の投票で私が・・・根耳に水とはこういうことを言うのでしょう。聞いてもいないことでしたし委員会はヒラの立場で質疑したいと考えていたことから、私はこれを辞退しました。それにより休憩に入った後の再選挙で本田議員に6票で決定。つぎは文教厚生委員会で、小河原議員に7票入り委員長に、木村議員に6票入り副委員長に。ここで6票に減った理由は不明です。最後に建設経済委員会で松田議員に9票入り決定しましたが、1票は坂本議員の自分票です。私は総務と文教厚生に入っていますが、結果が見えている状況でしたので4回の投票すべてを白票で投じました。

 次は会派代表者6名による議会運営委員会。投票に入る前に形式的に議会運営委員会の委員名簿が配布されましたが、小林啓子議員が公明党代表として名前があったことから、大平議員が副議長は慣例として議運のオブザーバーのはずで委員には入らないはずだが?と質疑。ここで暫時休憩となり、事務局長、議長、公明党議員の調整の話し合いが別室で行われた結果、公明党さんから代表交代の変更申請があり、四本議員が代表となり、議会運営委員にチェンジ。
 その後、議運メンバー6人による互選で本田議員が4票で委員長に、副委員長互選では小林英雄議員に4票という結果になりました。

 組合議会は3つあります。これには希望を議長に申し入れ、それぞれ希望が多い場合は議長による調整というか話し合いになり選挙形式はとりません。
 私は消防組合議会を希望しました。かなり競合すると予想していたのですが、意外や意外、希望者は私以外に武藤、大平の二人の議員だけ。武藤議員がこれまで4年務めてきたこともあり、近隣住民の命にかかわることなので、地域的な関係で武藤議員が降りてくれました。それにしても、東武線西側に住む議員は他にもけっこういるわけですが、私と大平議員だけが希望したことにはいささか拍子抜けした次第です。すでに西消防署廃止計画は俎上に上がっている段階で「火中の栗」を拾うことになりかねないと考えたのではないかという武藤議員の言葉が耳に残った次第です。
 他の組合議会議員については状況を知る由がありませんでしたが、おそらく揉めることなく決まったものと思います。

 最後は追加議案の形式として監査委員の選任が上程されました。これは市長選任で市長からの追加議案です。藤沼議員の名が書かれた議案書が配布され、市長が選任に至った説明をしました。大平議員から市長はいつこの人事の選任をしたのかといった質疑をしましたが、これも推測の域を出ませんが、9名の中での割振りという形で決定していたのでしょう。しかし、これも議会人事の在り方として過半数を確保した側に決定権があるので、市長が勝手に誰々を指名したいというものではありません。

 かくして、新議会の役職がすべて決定しました。選任された議員の皆さん、おめでとうございます! 今後のご活躍を期待しております。
それにしても、私が過去2度の市議時代とほとんど議会体質が変わってはいないということを再認識した次第です。それ以上述べるのは控えることとして、あとは読者の皆さんのご理解にお任せしたいと思います。

No.3118 会派合体

2019.05.12

 過日、間をおかずご報告したつもりの新会派ですが、10日に一部変更されました。
 新政会と改革が合体して、新たに新政改革として新規発足することにしたとのことです。
■新政改革・・・小林英、宮杉、小河原、本田
 以上、4名の議員による構成となっています。代表は小林議員です。
 どういったいきさつから合体することにしたのかは不明ですが、全体の議員数が極端に削減されてからは2名会派がほとんどだったようですから、これもまたよしということかもしれません。

No.3117 常任委員会委員の選任

2019.05.10

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 昨10日の議員会合で掲題の委員が決まりました。事務局の進行により、各議員の希望を募るところから始まった結果は、それぞれ所定の10名づつに配分されました。希望の段階は次の通りです。(敬称略)

■総務常任委員会
 小林啓、四本、藤沼、木村、本田、武藤、大平、宮杉

■文教厚生常任委員会
 四本、木村、枝久保、坂本、小河原、本田、青木、武藤、
 松田、海老沼、小林英

■建設経済常任委員会
 小林啓、藤沼、枝久保、小河原、青木、坂本、松田、大平、
 海老沼、宮杉、小林英

 この状況で総務が二人不足で、他の二つの委員会の希望者が1名づつオーバーしました。事務局より変更可能な方の申し入れを求める旨の発言があり、数10秒静かな空気が流れたところで、私が建設から総務に変更しても構わない旨を発言、直後に坂本議員が文教から総務でいいですとの発言で、ほとんど揉める時間も状態もなく配分が決定されました。
 私が建設経済を希望したのは、予算上、行政のメガ事業がここに集中する負託議案の審議メンバーになりたいとの想いからでした。おそらく誰もがそうだろうと思いますが、わずか2名分の変更で互いに突っ張っていては当初から議会として恥ずかしいことと考えた次第です。さらに、委員会は2年間で再度組み直すことにもなっているので、どうしてもという強い主張の必要性はないとも判断したからです。
 

 まだ、今後に続くこととして以下の役職配分があります。
■各常任委員会委員長及び副委員長
■議長
■副議長
■利根川栗橋流域水防事務組合議会議員・・8名
■広域利根斎場組合議会議員・・・・・・・3名
■埼玉東部消防組合議会議員・・・・・・・2名
■都市計画審議会委員・・・・・・・・・・2名(男女各1)
■監査委員・・・・・・・・・・・・・・・1名
 上記は14日に行われる臨時議会で選任されることになると思いますが、議長人事についてが最大のポイントなのでしょう。すでに街でもいろいろな噂が流れているようですが、3人の議員が議長を強く所望しているという話もありますし、それ以外にも数人がとの情報もあるようです。どこが情報源になっているのかわかりませんが、この種の話は野次馬精神も尋常ではなくなるということがわかりますね。誰かが話した推測話が勝手に一人歩きしているものと思われます。

No.3115 新議会の会派構成

2019.05.08

 昨夕から肌寒い感じで今朝を迎えましたが、巷ではインフルエンザに見舞われている状況もあるようです。また、O157により亡くなった子どもさんもいるとのこと。いろいろな観点から注意管理を怠りなき日常を心がけたいところです。
 前号に関することですが、最新のニュースによると、悠仁様に対する愚行の犯人は悠仁様を刺すことまで目論んでいたというではありませんか。まったくもってとんでもないことを考える輩がいるものです。悠仁様に何かあったらどういうことになるかを理解しているわけですから、危険思想極まりないといった感じです。
 さて、昨日は選挙後の新議会で議員活動にかかわる会派届けの締切日でした。新たに6会派の届け出があったということです。敬称略でご紹介いたします。いずれも先の名前の方が代表のようです。
□自民党・・・木村、藤沼
□公明党・・・小林、四本
□共産党・・・大平、海老沼
□新政会・・・小林、宮杉
□改革・・・・小河原、本田
□幸手市政クラブ・・・武藤、松田
 残る青木、坂本、私の3議員は単独無会派ということになります。
 私は、何人かの議員さんと話をする機会もありましたが、お誘いいただいた方にはひとまず断りの連絡を入れた上で、諸事情を勘案して会派を組むことはしませんでした。会派はいつでも再構成できるわけですし、ここは久しぶりの出戻りという状況でもあるので、どんな具合で議会が運営されていくものやら各議員さんのスタンスも確認させていただきながらの単独活動を選択した次第です。というわけで、新会派に関する特段の感想は省略しての議員復活第一報ということになりましょうか。 

No.3091 幸手市議会定例会初日

2019.02.21

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ファイル 1000-1.jpg ファイル 1000-2.jpg 陽気に翻弄される日々ですね。いつかまた雪が降るかもしれませんから春の陽気にどっぷりひたり過ぎないように・・・庭には遅咲き水仙が芽を吹き、カネノナルキに可憐な花がついているのですが・・・。

ファイル 1000-3.jpg さて、全国各地で自治体の議会が開会していますが、昨日は埼玉県議会、今日から幸手市議会が開会しています。3月定例会では、まず新年度予算の部署別説明に議員が耳を傾ける場となります。
 新年度予算・・・そうそう平成31年度予算となっていますが、そろそろ元号表記ではなく西暦表記にした方が国際基準的にはいいのかなと思いますね。そのきっかけとして本年は国民の理解も得やすいかと思いますが、元号に親しむ感性がまだ残っていますから簡単なことではありません。かくいう私も元号の感覚は大好きですから。

 新年度予算は158億3,700万円で、前年度の175億5,000万円に対して90.24%となり、減少率は高いようです。
ファイル 1000-4.jpg 費目別には添付の資料をご確認いただきたいのですが、変動の大きいものは、商工費が64%増、土木費が46.8%減、教育費が22.8%減といったところです。それと国家的には増加の一途である民生費が1.2%とわずかながら減少しているのが私の目を引きます。内容が明確ではないので数字の妥当性を問うものではないとお断りをした上で、ざっと注目される数字を列挙してみますが、事細かに分析したわけでもないので小生の見解は特にありません。
◆商工費
 産業団地企業誘致奨励金297,870千円、同整備推進費77,405千円、商工会補助金18,000千円、観光協会補助金16,000千円
◆土木費
 公園指定管理料が49,546千円、これに別途公園維持管理業務委託料が9,963千円。ちなみに新年度からこの契約業者は日本ウォーターテックス主体の3社による共同企業体になったそうです。西口区画整理事業には322,928千円。
◆消防費
 西消防署の廃止問題で注目される東部広域消防組合負担金が833,240千円。防災行政無線保守業務委託料が12,985千円で月換算に100万円となっています。
◆教育費
 中学校費89,426千円。 小学校費は345423千円で、学校給食調理業務委託料として211,730千円、さかえ小トイレ工事費133,582千円、教育相談員1名1,397千円、さわやか相談員4名5,400千円、ALT派遣業務委託料8,487千円などがあります。それと小中学校の全教室に配備したというエアコンのリース代が小学校で34,817千円、中学校で15,699千円が含まれます。幼稚園費は137,187千円で、うち市内の私立幼稚園に対する補助金93,193千円が含まれています。

 ぱっと見た目でこんな数字が並んでいますが、市議会ではどういった点に焦点があたるものやらといったところでしょうか。商工会補助金が大幅に増えているような気がします。上記数字は一般会計予算の中身であって、特別会計予算は含みませんことをご理解ください。

No.2817 市長との対話集会

2016.10.29

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 寒さが急だ。陽射しが恋しくなる季節となったが、季節の移ろいはめくるめく、冬物のセーターを出したらクリーニングタグの日付が4月19日になっていた。早いものだ。

 昨夜は悪天候の中、コミュニティーセンターで掲題の会があった。
 「財政支出を大幅削減した幸手駅舎・東西自由通路建設を求める請願」を提出した市民の要望に応える形で開催されたもので、市側から、市長、副市長、総務部長、建設経済部長、同参事、同課長、秘書課長といった面々が出席した。
 この場の実現に尽力された市民の方々には深い敬意の念を持つ次第です。

 市民参加は200人ほどあり、集会室の半分が会場だったので、入りきれない人も出ていた。私が座った席もすでに後ろのほうだった。
 その多くは、請願のための署名に賛同した方々だったようだが、議員では、会派先進の中村、松田両議員、そして共産党の大平議員の顔があった。共産党さんは市民の党員さんもかなり参加していたように見受けたし質疑にも手を上げていたようだ。

 この署名活動に賛同していた武藤、大山の市会議員お二人の姿は残念ながらなかったようである。逆に、現状の駅舎建設計画に賛成した香日向の青木、本田といったお二方は、地元香日向での開催ゆえ出席すればよかろうにと思いはすれど、やはりしにくかったものと思う。

 7時に始まった会は、はじめに執行部の紹介と市長が8時半で退席する旨の説明をした後、事前提出済みの43項目にわたる質問に対する回答が約40分にわたって行われた。 

 あらかじめ用意された回答書を読む市長には、質問の数の多さからすればやむを得ないとは思うが、自分のものとしてこなれた感じを聴く側に与えてくれない。
 あらためて現市長の市長としての資質を感じた次第だが、それは今更のことでもないし、市長にすべて応えろという厳しい言葉や飛び交う野次を耳にして、現市長に投票した市民や、駅舎をただただ希望する市民の存在があることをふまえるとなんとも言いようのない民主主義への寂寥感に襲われた。

 また、違った意味では現市長の1期目当選時に、彼を支援した市民と、逆に町田市政の3期目を望んだ市民とが混在、呉越同舟していたのも私にとっては興味深いものがあった。
 5年前、現市長当選後の初登庁に際し、祝福のために出向き喜びの姿を新聞紙上に掲載されていた方が質疑に立っていた。陽気の移ろい以上に時の移ろいを感じた次第。

 この場が市長を突き上げ、糾弾する場に化すであろうことは容易に想像していたが、その現実を目の当たりにすると何故か虚しさがこみ上げてきた。そういう意味において、選挙の結果が民主主義のすべてとは言い切れないものがあるのは確かなところであり、民主主義の良かれ悪しかれさを認識させられる。
 政治選択は常に正義の能力を選ぶわけではない。主権者教育は投票に行くだけのことではないのだが、奥が深すぎて永遠に理解されることはないのかもしれないという懐疑もつきまとう。

 私も熱くなる一面はあるので途中一度だけ「優先順位の選択が間違っていたんだ!」と不規則発言を飛ばしてしまった。これは自由通路と西口整備事業のセットが先で、駅舎はその後の財政を鑑みてという町田市政時の方針が最良だと確信し続けているからにほかならない。
 中には紳士的で整然と質疑する方もいたが、結局のところ、駅舎問題のみならず市政の在り方や市長の考え方を質し、正す内容だったかと思う。気持ちは理解できるが消化不良になるであろうはずのやり取りはどこかが空虚で、おそらく参加者一同そうであったはずだ。

 市長が8時半で退席することは事前の断りがあったが、この時点で問うべきものを、いざその時になって苦言の声が多く発せられたのも後味の悪さが残った。
 たしかに、この市民との直接対話がある日に他の所用が夜の8時半過ぎにあること自体おかしなことであり、しっかり最後まで残る姿勢を見せなければ首長としての誠意が伝わることはない・・ということがわからない市長も執行部職員も情けない。思ったとしても市長への直言が出来ない庁風になっているのかもしれない。
 公務と称する場で政治家が中座するのはよくあることだが、それもその時々によるはずで、昨夜の場合は最後までいることが首長としての市民に対する責任であろう。

 コミセンの閉館時間近くなっても熱気が冷めないまま、質疑が続いた。厚着をしていった私は汗をかき始めたので9時過ぎに部屋の外に出て、9時40分頃まで質疑のやり取りを聴いていた。

 すでに、その資質が判明している市長にいくら問うてもラチはあかない。万が一、次期市長選への戦略的なものだとするならこれからの3年はえらく長い道のりとなるし、リコールという究極の市民エネルギーがマグマとなって噴き上がるとは思えない。
 そして、その前に今回の対話集会の主題である駅舎問題に絡めて、請願を不採択にした議員、駅舎事業の現計画に賛同している議員の皆さんに説明会を求めるべきかもしれないと感じる。
 議員は自らの活動から得た行政の情報開示・伝達、活動報告というのがあってこそ責任を果たすことになるのである。当然のことながら、チラシだけで報告するのでは聴きたいことも聴けないということになるから、市長執行部に対して2輪であるはずの議員にそうした場を設けてもらう必要はあると思う。これが昨夜の集会に対する最大の感想となって残った。

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