足掛け15年、3000回を超えた小生のブログですが、「えださんのブログは長文で読むのに一苦労だよ」と言われることがあります。たしかに気合が入るうちにそうなる面があるのは自分でも認めます。
そこで、おそらく過去最低の文字数のブログになると思われる今号を!
さて、掲載の写真は昭和26年ごろの幸手のある場所を写したものです。特徴的なのは、英文の踏切表示でしょうか。なつかしい方もいらっしゃるのでは。
読者の皆さん、どこだかわかりますか?
記事一覧
No.3034 あれから70年の幸手
No.2992 幸手市の未来は明るいのか(2)
さて、前号に続いて幸手市の今後についてもう少し検証してみたいと思います。まず、前号の内容で誤解を招く部分について訂正させていただきます。
「給食費しかり、エアコンしかり・・・。それも必要なことであるが」
この部分で、給食費の無償化について了解しているように感じられたかと思いますが、小生、この無償化には元々、そして今でも賛成ではありません。現市長がこれを選挙戦の公約にした際、違和感を持った内容です。それは人間の成長に最も必要なのは「食」であり、親は子の成長のためにはまず第一に食を与えるという経済的責任があると考えるからです。私は給食経験があまりありませんで、毎日母が作ってくれる弁当を持っていく生活でした。冬季にはこのアルマイト製の弁当箱を教室に備え付けの保温機に入れて温かいのり弁に舌鼓をうったものです。当時の多くの母親は早起きだったと思います。
義務教育費は私たちの時代と違って、今は教科書まで無料。平成22年から公立高校の授業料が無償になり、26年度からは私立高校でも世帯年収により授業料の無償化が法制化されました。今では政党によっては大学の無償化まで唱えるところもあり、幼保一体化の無料化も検討材料に上がっている状況です。時代が違うと言ってしまえばそれまでですが、親の責任としては子どもの精神的成長に拘わる家庭内教育と同等以上に食に関する責任は欠かせないと思う次第です。昔話が過ぎましたね。
話を戻しましょう。
防災に関わる予算は前年度2倍の約8,300万円が計上されたが、これでは防災対策に本格的に取り組んでいるとは感じられません。たとえば、下川崎から西中学校脇を通り、牛村に抜ける大中落としの浚渫にはヘドロ処理コストまで含めて3億円近くかかるはずです。また、中5丁目付近から幸手駅に向かう中落しも夏になると人の背丈以上のヨシが生えて景観、におい、防災の面で駅近くの中心地区として恥ずかしい状況です。なぜあれだけのヨシが生えるかを考えるべきです。この二つの落しはいずれも倉松川にそそぎます。だからこそ、これらの整備が根本的に必要なのです。4千万円が8千万円になったからいいということではありません。前号でも述べた通り、優先順位に大きな考え違いがあると言えます。やはり駅舎に30億円近い予算を投じた現状がどうだったのかという疑問が残ります。駅舎としての機能は古かろうが新しかろうが変わる部分はありません。お勤めの方は朝晩数分の時間を通過するだけです。若干の便利さは感じるかもしれませんが、見た目が綺麗になったというだけで人口が増えるなどというのは妄想に近いでしょう。
そして、これは西口区画整理にも影響が出ているのは前号の通りです。
さらに、本下水敷設事業ですが、計画にかなりの遅れが生じているようで、耳を疑う話を耳にしました。西口区画整理に関する新築条件に浄化槽の使用が市から求められているというのです。本下水が整備されるまでの暫定措置のようですが、いったい全国各地の同事業でこのようなことがあるのだろうかと首をひねる事態です。もちろん、当事者として安易に応じられる話ではないでしょう。本下水敷設は県の主幹事業ですので最低でも事業遅延の理由を確認したうえで市は関係者に説明すべきでしょうね。幸手市と県の良好な関係が保たれているかどうかにも関わることですが、これは香日向地区の汚水処理施設にも影響があることですので心配です。
昨日、県立高校削減の報道がありました。現在134校あるうちの1割程度が県内4地区から削減されるという内容。東部・利根地区では2~4校というのですがいささか数があいまい過ぎますね。今後は、各自治体と県会議員のせめぎ合いというか交渉作業が地元の関心事になるでしょう。23年に小生が県議になった時にはすでに幸手高校は統廃合対象になっていました。そこで、考えたことは廃校後の処理でしたが、ほとんど時を経ずして日本保健医療大学に譲渡され、いまは同大学の理学部がオープンしています。また幸手商業高校(現幸手桜)の夜間定時制が廃止となったのもこの年でした。この経緯からすると幸手でただ1校の幸手桜高校が廃校になるのは考えにくいことだと思いますが・・・。子どもは無論のこと、若者の影が少なくなるというのは地域の活性化を損ないますので存続の牙城は守りたいものです。
タイトルの結論はと問われれば「悲観する必要はない」というのが現時点の評価です。ただし、それにはいくつかの要件が必要でしょう。まずは極端に減った財政調整基金については緊縮財政をしなければ本当に危険領域に入ります。この基金は年度予算の15%は最低でも留保しておきたいですね。今の市長は浪費タイプの行政運営をするタイプのようですので、市民受けはするでしょうが、これが続けばどうなるかは明解です。そのあたりは職員もしかりでしょうが市民がどう理解判断するかではないでしょうか。
結論として、財政、人口減少、若者減少、水害対策、学力向上といった見地から、事業計画と予算執行に大いなる工夫が欠かせないという意味で、我が街は脱皮する必要があると思います。
No.2991 幸手市の未来は明るいのか
皆さん、行楽日和に恵まれた今年のゴールデンウィークはどのようにお過ごしでしょうか。行楽地ではどこも多くの人出があるようですが、昨今はあまり押し合いへし合いに耐えられない状況になっています。最も、夫婦二人ですから込み合うカレンダーを避けることが出来るということもあります。
さて、幸手市の財政に暗雲が立ち始めているという指摘があるようです。聞けば、財政調整基金が8億円にまで低下しているという。一般的には億単位の金額を耳にすると高額のイメージがあるが、自治体財政でこの金額は財政危険地域に入っていると言える。
平成15年・・・早いもので15年も前のことになるのだから感慨深いという表現もあてはまるが、この年は合併問題の熱が沸点に達し、市長リコールという市民運動にまで発展させた。結果、新市長として町田英夫氏が誕生した幸手市政上歴史に残る年になった。
この町田市長誕生の折の財政調整基金は約7億円にまで落ち込んでいる状況であり、財政力指数と合わせて幸手市が埼玉県下の市として最も危険な自治体だったことを覚えておいでの市民がどれほどいることだろうか。この時、市は第二の夕張になるとまでの評価を受けていたのだ。ところが、ゴミ袋有料化に代表される受益者負担という首長としては忍びない施策を打ち出すなどして基金を約27億円、つまり20億も増やしたのが町田市政だった。この点については、町田英夫という政治家は幸手市にとって上杉鷹山や佐倉惣五郎にもたとえられる市長であったと私は確信している。
現財政は増やした20億円を使いきったということになるわけだが、内容的には、学校関係に大きな予算が割り当てられているという感が強い。給食費しかり、エアコンしかり・・・。それも必要なことではあるが、市の現状を考慮した場合、優先順位の判断が適切だったかどうかという部分で疑問が残る。防災関係予算はさほど考慮されていない感がある。市内を走る大中河川の浚渫工事は洪水対策の基本中の基本であり、市内の河川を見ればそれがなおざりにされている状況がわかる。平成23年3月に県の認可を取得した西口区画整理事業はかなり遅延の事態にあり、駅舎ばかりが優先されている。いつでもどこでも言ってきたことだが、幸手久喜新道の拡幅工事は県が予算的事業主体で行うもので、これは区画整理が進捗することによって中5丁目側の土地買収などの交渉事業に入ることになっている。区画整理が進まないことにはこの主要道路の安全性はいつまでたっても実現しないのだ。
このテーマについてはまた近々書くことにしたいと思います。
さあ、GWも明日あさってのみです。えー? 明日あさっては通常の土日と変わりないですと? そういえばそうですね。しかし、こう天気が良くては家にいるのももったいないのと違いますかね。
No.2981 幼老同舟の公園整備
春爛漫を肌で、目で感じるこの数日、庭では小トカゲが元気にはしゃぎまわっている。季節の移り変わりは早いものだ。
ところで季節と人の心の移り変わりはどちらが早いのだろうか。人生いろいろとは言うが、波乱万丈という意味では自分もかなりのものだと、ここまでを振り返って感じるのだが、残す人生、何事があろうと前向きにクリーンに、周囲に迷惑をかけぬよう、そして自分に恥ずかしくないように生きたいと思っている。 そのためにも健全な精神と健康な身体がなにより大切であるのは間違いないが、地元香日向2丁目内の中川崎公園の改修整備が約2ヵ月の工事期間を要して昨日完了した。
すべり台は、以前のものと比べて小ぶりだが、乳幼児用に喜ばれるのではないだろうか。象をあしらった造形で人気を得そうだ。公園南側にはラウンド形式に7種の健康遊具が配置された。この改修により鉄棒の組み合わせ造形の迷路が取り壊された。児童公園として、その代名詞となっていた迷路だけに残念だが、昨今の安心安全の観点から撤去の対象になっていたのでやむ得ないところ。ちなみに、今度の幼老公園が「ゾウさん公園」とでも呼ばれて人が集う公園になることを願っている。私も、今はその余裕がないが、健康遊具に親しんでみたいと思っている。地域の方々と笑顔の交流が出来ればなによりである。
No.2966 命の道
圏央道は久喜IC以東が往復2車線で開通したことで通行に閉塞感を感じる方が多い。かくいう私も成田に出かけることがたびたびあるのだが、インターチェンジの周辺に近くなるたびに前の大型車を追い越すという走行になる。もっとも、それでも成田まで80分ほどで着くのでこれまでとは比較にならないわけだが、高速道を大型車の後ろで70~80キロで走行するのは高速道の意義としてどうなのかと感じたりもして。
圏央道は開通以来、久喜幸手間での事故発生率が高いと聞くし、センターのオレンジブイの間をUターンしてレースばりの往復通行を繰り返すバイカーもいるという。
さて、三ツ林衆議院議員によると、その2車線が4車線化に向けて計画が進んでいるそうで、工事開始も遠くないとのこと。茨城域に入るとすでにその分の用地が確保されている様子もあり、これはビッグニュースではないかと膝を叩いた次第。交通事故問題と高速道の使命を考えれば開通時から4車線化が望まれたところだった。そしてなにより、災害緊急時の移動および流通路の確保は地震大国日本にあって欠かせない災害インフラであり、三ツ林代議士もこの点について「命の道」という表現で話されていた。薀蓄のある言葉ではありませんか。そういうことで、三ツ林代議士はいろいろな角度観点から地元の発展と安心安全対策に取り組んでいただいてる現状であるとお伝えしておきます。
もう一つ、幸手には仕掛り中の県道幸手境線という計画道路がある。権現堂の東に新しい橋が下部工事を終え、路面が載ったところで工事は止まっており、それにつながる道路は幸手側も五霞側もまだ先が見える状況にはなっていない。埼玉県には公共事業評価監視委員会があり、最近この幸手境線を含む3道路が「道路改築」という事業対象として審査を受けている。他に「街路整備事業」が2カ所あり、これらは、実際は再評価対象というものである。
同委員会委員である学識経験者の意見を聴取して今後の対応を決定するということだが、これも埼玉と茨城を結ぶ緊急輸送道路「命の道」としての機能を優先に考えるならば、早期の工事実施が待たれるところである。私も、過去にはこの道路に関係する土地利用に関して杉戸県土整備事務所に依頼されて地権者交渉に相応の役割を担った経緯がある。そういった場所ということもあって脇を通るたびに感慨深く見つめるのだが人の心情とはそんなものなんでしょうね。そうそう脇見運転ではなく助手席に座っている時限定の話ですから。
No.2956 市長行状糾弾チラシ
例年以上に寒いという実感はあるが関東だけ異常寒波が来ずという日本列島。長崎県五島列島にも雪と聞くと不思議な思いがして、鹿児島県南九州市にいる下駄を鳴らしはしなかったものの我が良き友に電話した。やはり珍しいほどの銀世界が広がったそうで写真に収めたそうだ。さほどメカに強くないはずの彼がシャッターを押す印象などさらさらないのだが、それだけとってみてもよほどの雪化粧だったのだろうと思う。
さて、昨年のことになるが幸手市長の海外旅行に関するチラシが新聞折込された。度重なる海外渡航は無責任の極みという主張が全面的に掲げられたチラシだったが、それに関して「あのチラシに枝さんは関わっているの?」という声をけっこういただいている。最近は無くなったがしばらくの間は電話で確認してくる市民もおられた。それだけ話題になっているということなのだろうが、市議会の会派先進が毎議会のたびに発行している市政報告の中にもさしたる内容の記載がなかったので私の方から確認をしたが、議会ではかなりのやりとりがあったそうである。もちろん、これに関する発言は特定の議員に絞られるようだが、市民からも意見書が出されているとか。
私の思いとして、前市長の町田英夫氏は8年間の就任期間中この種の私的行動はただの一度もなかったことを知る立場として現市長の行政長としての責任感は確かに希薄だとの思いはしている。しかしながら、それが行政失態という事態に結びついていない現状で責任を問うのは無理があるということを指摘したいということである。ならば、現市長1期目就任直後の大雨災害時に海外にいたという事実を強く問題視すべきだったのではないかと。
現実の問題として2年間に6回も海外渡航していたという事実は、大きな失態に結びつく可能性があるということから日頃の職務職制に関わる倫理観は問われてしかるべきだろう。それにしても、あのチラシの書きぶりは行動不適切を超えて職制不適切ゆえリコールすべきとまで言っているような過激な内容なので若干の違和感は禁じえない。ただ、この事実は一般市民がなかなか知り得ない議会情報ではあったので、よくぞ知らせていただきましたという意味では、経費的観点も含めて勇気あるチラシだったと感じている。
また、別の観点から言わせていただくならば、新年明けて早々現市長による私的後援会発行の行政報告チラシが新聞折込された。内容は幸手市バラ色の、これだけやってますという項目の羅列だったが、先の議会で問題となった上記部分について反省お詫び的な文章どころか1行たりとも触れられてはいなかった。さもありなんなのだろうが、清い態度を示すことの方が市民にとっても清々しく受け取れるということはないだろうか。政治家が公に詫びることの難しさはわかるが、折角市民向けに発行するのであればそうあるべきだし、あってほしかったと。ほぼ全世帯に向けて発行した市長後援会チラシなのだから絶好の表明の場だったのではないか。「市長は関知しない後援会独自のチラシだ」としても市長もしくは後援会として何らかの見解を述べることはけっしておかしくはないと思うのだが、さて皆さんはどう思われますでしょうか。
市民チラシの話に戻りますが、そんなわけで作るとするなら全編批判ありきではない、行政対案的なものを訴える内容にするべきではないかと感じたチラシであったし、もちろん私は一切関知していないチラシなのであります。