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No.3312 コロナ対策支援本部役員会

2020.08.07

 今日は市内小中学校の1学期の終業日でした。テレビでも放映された傘さし登校もひとまず2週間のお休み。それにしても、予期していたこととはいえ、早朝からの照り返しの暑さは強烈なものがあります。立っているだけで汗が背筋を降りていきます。マスクも辛い。
 短い夏休みですが、コロナの関係もあり、子どもたちにとって思い切り飛び跳ねる夏とはいかないでしょうね。

 本日7日に掲題の会議が議員全員出席のもと開催されました。行政にも同様の対策本部が設置されていますが、議会にも緊急災害対策本部として設置されているものをコロナウィルス対策専用に特化して設けられています。
 執行部からは市長、市民生活部長、健康福祉部長の三人が出席され、現況説明を受けた後、議員側から一問一答形式で質疑の場が持たれました。
 個人的には、情報管理、医師会との連携、PCR検査センターの実態といった点に高い関心を持っています。当然、議員の多くがこれらの質疑をしていましたが、私の質疑は次の考え方や疑問に集約されます。
◆情報については、保健所単位での県管理による統制下にあるので、個人情報や人権に関わるものは伝えられない。ましてや、市民生活部長が言うところの、議員に発信したメール文を直接持って来る市民がいて、議員に教えて市民に教えないのかといったことを口にする例があった。議員への発信内容はセンシティブな面が含まれているので、取扱い注意の一文が記されている。にもかかわらず文章を渡す議員がいるという事実。
 そうしたことを考えると、私はあえて詳細(住所、年齢、職業)な情報は教えてくれなくてもよい。多くの人が知り得ない情報を、議員が特権的に知るというのは満足感に関わるものだろうが、それには意味を感じない。防止対策の為に市民に伝達するなら意味もあるが、取扱い注意では返って市民に聞かれた時に、知っていながら知りませんということになり心苦しい。それならいっそ知らない方がスッキリすると・・・独特かもしれませんが私の考え方です。
 もっと議員に情報を伝えてもいいんじゃないかと要望する議員もいるので、それに反対を思慮しての質疑でした。
◆専門的知恵を拝承する意味で、医師会との連携を強固にしてはどうかと提案をする議員が数人いましたが、現状はなかなか難しいと私は感じています。議員の中にはそれを理解している人が少なくないはずです。もとより、医師会というのは国でも屈指の政治団体であり、一般的な話として地方行政との関係状況次第では圧力団体になることもあるのです。郵政民営化の時の茨城県医師会がそうでした。幸手がそうだとは申しませんが、実際に今市内のある場所で行っているPCR検査は、本来、県の指導は自治体と郡市医師会と協力して実施するようにとの指示依頼があったわけですが、今、市はその状況の多くを知らないと言います。検査結果の関係数値や月間270万円の県補助金の使用内訳など市は把握せずでいいとは思えないのです。
 最後に、1,616万円の医療機関への応援金は、コロナ事情で患者が減少したことで経営が逼迫していることに配慮しての、全医療機関に対するものであって、PCR検査をしている機関向けのものではないと理解しているが、それに間違いないかと質疑したところ、間違いないとのことでした。
 

 質疑しようと考えていたことでついつい忘れてしまったことが一つ。
 それは、この状況下である課長が体調を崩されて長期休暇の状態にあるそうです。メリハリのある委員会答弁を知る私としては残念な想いがするわけですが、聞くところでは、パワハラが原因らしいのです。それも役所内でのことではないと。ある意味、コロナ問題の中で起こった悲劇なのかもしれません。

No.3311 共産党と住民運動の関わり

2020.08.03

 長梅雨が明けた感があります。これからは灼熱の夏地獄に襲われることが確実ですが、やはり湿っぽいのが長く続くのは性に合いません。それでなくともコロナ・パンデミックの再来を思わせる世情に気分は湿りがちなのですから。 

 本題に入りましょう。最初にお断りしておきますが、今号は書き始めてから投稿クリックするまで2時間半を要しました。それだけ気合が入ったブログとご理解いただければ幸いです。「日本共産党幸手支部」これが市議二人が存在する幸手市の共産党ですが、私は昔から幸手共産党と呼んでいます。これがベテラン共産党議員はお気に召さないようで、議会中、よく「幸手共産党じゃない!」と私の発言に憤怒して野次っていましたっけ。
 この議員とは8年ぶりに市議会で同舟したわけですが、当初は、以前とは異なる静かなイメージで、周囲の彼は前とは変わったよという評価も耳にしてました。イデオロギーが根本的に異なる立場から接触が少ないのは当然ですが、たまたま東部消防組合議員に同じように立候補した関係で、西分署の存続を共通項として協力する方向性を視野に入れていました。私から声をかけることもたびたびでした。その原点には、過去2度にわたる市長選で木村現市長を支援していたということもあったからです。事実、彼からは市政に関することでもちょくちょくショートメールが入る状況でもあったのです。
 幸手共産党は日本共産党幸手市委員会として独自に「民主幸手」という機関紙を毎週作成し、それを赤旗に折り込み、共産党員を中心に市役所職員などにも配布しています。香日向にも配布をされている党員の方がいらっしゃいますが、私自身もベテラン議員からの呼びかけでお付き合いし始めました。過去には考えもしなかったことです。
 ところが、ここに来て唖然とすることに・・・・・

ファイル 1227-2.jpg 添付資料をとくとご覧ください。この資料は、最新版の8月1日号です。この一部を私が模写したもので、とくに小生が驚いた個所を赤い文字にしてあります。
 前述した過去2回の市長選で、共産党は目立たぬようにはしていたものの木村現市長を応援していたというのは、まことしやかな話として、これを信じて疑わない市民も多くいます。私もそれは各方面から伝わる情報によって確認していたことです。であったはずですが、いとも簡単に市長追及の旗頭になったかのような主張を展開し始めまたのはどうしたことでしょうか。まさに、幸手共産党豹変す!ではありませんか。ポイントは4つほどあります。

◆大平たいじ議員にはなんの説明もなく・・・詭弁としか思えない言いがかりです
 これについては、私が市長から呼ばれて本論を伺った際、議長と副議長には先んじて話をされたんでしょうねと確認しましたら「もうそれはしてあります。枝久保さんの次に大平さんに説明することになっています。順番からすれば大平議員の方がベテランということで先にすべきでしょうが、枝久保さんは消防議会の副議長だから先に来てもらいました」とおっしゃってました。ですから、大平議員になんの説明もなくというのは木村市長に失礼な話です。こうした主張は市民を惑わす以外の何物でもありません。
◆木村市長が西分署存続公約に背き、一方的に廃止を表明。・・・廃止?そんなことはありません 
木村氏の市長選公約には西分署存続が確かにありました。結果は、救急ステーション化として立派に存続する道が開けたではありませんか。これは、救急と消防の出動回数で比較すれば9割以上の比率で存続が叶ったと理解できます。
 5月14日に組合正副管理者会議で救急ステーション案を提示され、18日には議員全員に説明し、これを有難い提案と受け止めていると発言しています。その2か月後に、正式に受け入れることを決断したと再び全員協議会で表明したのですから、「一方的に」という表現も異様です。ましてや「廃止」と言うのはさらに異様です。香日向の住民は、大方のところ救急ステーションとしての存続に異論はないように感じています。消防広域化のメリットと設立時の合理化規約に理解を示す大人の対応が香日向にはあると推察しています。

◆存続を求める7115名の請願署名の可決・決議をどう受け止めているか・・・それと組合からの提案は別に考えるべきです 昨年の3月にこの議員(当時、共産党市議は一人)が紹介議員となって提出された存続を求める請願に対して議会は「幸手市議会が審議すべき事案ではない」として審議未了の扱いで終わりました。
 そして・・・その1年後、香日向自治会区長会が中心となって同様の請願が提出されました。区長会が頑張り市内各方面に求めた署名が7115名に及んだことが原因かどうかは確定できませんが、今度は審議に及び、委員会、本議会と可決し、組合に提出する決議まで可決されました。
 この時、共産党からは別の議員が賛成討論に立った経緯もありました。
 また、1年前に審議未了にした議員さんの中に、今回は逆に賛成までした議員がいたことを示す結果でもありました。署名がどれほどあろうと政治決着の場に際し、議員は大衆迎合することなく判断すべきで、結果として共産党による市長辞めろという主張にまで発展影響することになってしまったわけです。
 署名数と請願可決を金科玉条の最大公約数に特化した幸手共産党の主張は、結果的に自分たちで果たせなかった請願に端を発し、香日向住民の純粋ではあったが、それがゆえに頑張り過ぎた?存続請願行為を利用している、もしくは利用されたというのが実態だと考えられます。

ファイル 1227-3.jpg 別の添付資料は、香日向自治会区長会が3月22日に全戸配布したもので、市議会が請願を可決したことを伝える速報です。これは表1面の議員別賛否だけならまだしも、裏面ありとまで強調して自治会員に伝えたいこととは思えません。要するに政治的意図としか解釈できない文章の羅列です。添付はその裏面下部に書かれた内容です。
 消防議員の私と大平議員の比較論中心ですから自治会区長が配る印刷物としてはいかがなものかです。この時点で私が一般質問をしなかったのは、すでに落しどころとして救急ステーションが見えていたからです。そして3月消防議会での一般質問も本質をつかないといった批判を受けましたが、存続を前提にしていたからこその質問をしたことを逆に理解されたようです。私への反発心が区長会を覆っていたのでしょう。
 考えてみれば、地元の香日向住民かつ自治会員の私と、地域外の共産党市議会議員とを比較論じることも異様です。
 よしんば、共産党の党員が自治会役員にいたとしても、こうした文章がまかり通るなど過去30年の香日向自治会には一切なかったことです。いや、これが許されるとしたら自治会のファッショ化の危険性すら生じる話です。自治会にイデオロギーが影響するとなったら、これはもはや自治会ではありません。複数いる議員の評価などに立ち入るべきではないし、小さな地域とはいえ民主主義の根幹に関わることになります。
 共産党の実体とは・・・・議員個々の人柄とは別の精神が、政治行為では働く、そうした想いにならざるを得ない今回の流れです。
 当然、疑問は請願紹介議員にも及ぶわけで、住民運動の有り様は事後の流れを政治体系にあてはめて十分吟味し、ポピュリズムに陥る事無く、時には住民を説得することが求められるということです。住民運動にはいつの間にか左派活動の影が忍び寄ることも社会の常として頭に入れておく必要があるのです。
 最も、私も説得仕切れなかったわけですからまだまだ大したことはありません。そう思うことで次への精進につながるということと理解しています。

 
◆西分署廃止に同意するなら一旦職を辞して信を問え・・・街の混乱と無駄なコストを生むだけです 
幸手市を再び混乱させるだけの主張です。9月議会で辞職勧告決議案まで視野にいれているようだとの話も聞き及びます。先日の給料減額議案の際、激務にあたっている教育長の減額には断固反対と教育長に肩入れする反面、市長には西分署問題で辞めろと言い出す。市長もコロナ対策では当たり前ですが激務がつづいています。まして未解決の副市長人事にも気が休まる日はないはずです。こうして市長追及に豹変することで、やっぱりかー!と思わせる過去を思い出しました。
 コロナ対策のために駅西口の開発費用を回せと同党は主張します。もとより、区画整理事業に反対の同党ですが、この期に及んでいまだに区画整理事業に反対を唱えています。町田市政が苦労して取り付けた県の事業認可は戻すことなど出来ないし、県との関係が悪化するだけの話です。この議員が、当時一般質問で町田市長をあんた呼ばわりしてたのを思い出します。この議員とは随分やり合った私ですが、こうした思い出す必要もないことまで思い出す彼の豹変ぶりには悲しさすら湧いてきます。
 6月議会の一般質問で私は、今、ある地区で民生委員が当時の対抗馬のチラシを配っているが、問題はないのか?と問いました。当時、対抗馬支援の先頭に立っていた元区長がリベンジを口にしているともいいます。幸手市の政治の不安定化が長く続く原因には、選挙のたびに生じる強い怨念によって、新たな市民分割を招く。この繰り返しが他自治体以上に幸手の特徴でもあり、街のためにならないことは明白です。
 西分署問題で10ヵ月前に審判の結果が出た市長選をやり直せとは、およそ考えも及ばないことです。
 共産党は自らの主張に見合わないとなると街の未来を置き去りにして混乱を発する党であり、政権転覆論につなげる党という見方が正しいのでしょうか。そこまでは考えたくないのですが・・・。
 

号外:決定!幸手西分署は救急ステーションに

2020.07.28

 本日1時半から議員全員協議会が開催されました。市長の要請で開催することになったと議長が冒頭説明していましたが、執行部から説明したいという題目は次の二つでした。

1.幸手消防署西分署の救急ステーション化について
2.令和2年度幸手市一般会計補正予算(第5号)案の概要について

 2については、31日から来月3日までを会期として臨時議会が開催されることになりました。これは、また後日詳細をご案内することにして、今回は号外という意味合いで幸手西分署の件についてのお知らせです。

 結論として、5月14日に組合を構成する管理者会議の場で提示された同分署の合理化案は二つに一つに集約されていたわけですが、統廃合により無くなる方向ではなく、救急ステーションとして存続させることを木村市長の判断として選択したことを強い意志の形で表明されました。
 もとより、組合化時点で合理化の道筋は合意されており、その対象となって久しかった同分署ですので、まったく従来のまま全面的な存続が叶うものではないのは政治的見方でもあったわけです。
 ならばその先に対する着眼点をどこに見出すか、あたら時間をかければいいというものではないとも感じておりましたが、その後、いろいろな思考動向もあって組合にとってはギリギリのところまで結論が延びてしまいました。
 が、ここで最終決断者である市長が正式に表明したことで長年に渡る問題にケジメがつくことになります。とにかく、同分署管内の住民、とくに香日向民にとっては大きな安堵感をお持ちいただける結果だと思います。もっとも、正式には市長が組合管理者会議でこれを幸手市としての結論として発表することが正規の流れです。しかし、消防議会副議長の立場として、今日の状況を組合関係者数人に連絡したところ、良かったとか、ありがとうございますといった言葉が返ってきました。多くの人は喜んでくれたというのが実感です。
 今、集会は開催できる状況ではないことから、市長はホームページでの案内と同時に、自ら動画で対応するということも言われてました。
 終わり良ければなんとやら・・・小生としては、市議復活後、選挙戦最大の公約を実現することは、地域の安心安全を守るためという想いでやれることをやってきたつもりです。また、そのために自ら手を上げてなった消防組合議員として積極的に対応したことも、99%納得のいく結果につながっていることは言うまでもありません。 とにかく、良かった!と言うのが率直な感想です。これまで、電話やメールで応援もしくはご理解下さった多くの皆さまに感謝申し上げる次第です。

No.3299 川辺川ダムがあったら・・・

2020.07.06

 梅雨の雨かと思っていたのに・・・これほどまでに暴れまくる豪雨に変貌するとは。昨今の雨は人知をはるかに超える猛烈さで命も財産も一瞬のうちに奪う。毎年のように発生する大洪水は、地球環境そのものが変貌していることを実感させる。そうでなければ、世界各地で洪水被害が発生するたびに観測史上最高という形容詞が付帯することはあり得ない。
 日本の各地で地域風情を醸す要素となっている大河。その風土風情の代表格がこうも頻繁に暴れ川に変身することへの対策としてダム建設が国家事業として進められてきた。まさに、国土強靭化事業とはこうしたダム建設も大きな目的事業と考えられ、それほど甚大な被害を各地で広範囲に発生するという点においては地震に匹敵する。

ファイル 1213-1.jpg 語るに久しい感じだが、民主党政権によって行財政改革の名の元に行われた「仕分け」は、ダム建設を各地でストップさせることになった。関東にあっては八ッ場ダム。そして、九州では今回大きな被害をもたらした球磨川水系で計画されていた川辺川ダムである。この政権で行政刷新大臣であった蓮舫議員は、数日前にスーパーコンピューター富岳が世界一を奪還したことで「2位じゃダメなんですか!」という大臣当時の発言が話題となっている。
 しかし、この議員が顰蹙をかった最大の施策は、多摩川のスーパー堤防事業の中止を唱えたことではないだろうか。昨年の19号台風で二子玉川地区が堤防決壊被害に見舞われた際、民主党政権責任論として大きな話題となった。利根川や江戸川のスーパー堤防事業も予算縮小の憂き目にあい、事業はかなり遅延した。
 ダムに戻るが、八ッ場ダムは昨年の台風直前にほぼ完成し、利根川下流域に大きな救いの手を広げた。川辺川ダムは・・・現状40名を超える命が奪われたことに心が痛む。
 民主党政権同様にダム建設に反対してきた熊本県蒲島知事は、反対県民の意を汲む方針を貫くようで、今に至ってもダム無し治水を実現したいと発言しているが、その具体性には触れてはいない。住民に添う政治も大切ではあるが、それも時と場合によりけりで、住民が常に正しい方向性を示すとは限らない。詳細は不明だが、県民全体の意見ではなく、まずは流域住民の意見を反映させることが優先されるべきと思う。事業費の県負担金が小さくないのは理解するが、税金の公平な使途と災害発生の危険性は地域ごとに異なることとの整合性を図ることの難しさが防災対策が後手に回る所以かもしれない。政治とは一筋縄ではいかないとつくづく思う。
 亡くなられた方々に慎んで哀悼の意を表し、被災者の皆さまにこころよりお見舞いを申し上げます。

No.3294 議員の行政視察

2020.06.15

 先週の木曜日は総務、金曜日には文教厚生の常任委員会が開催されました。付託議案はすべて可決したことをまずはご報告します。最後に委員長から議会視察についての取りまとめということで、議員の考えを問われました。
 私は、どちらの委員会でもいの一番に次のような発言をしました。
「今の社会情勢において、多くの自治体で年内開催のイベントを中止する報道が見られるが、それは当然のことと思われ、芸術スポーツ分野ではプロもアマも未だに自粛の状態が続いている。昨年度の視察は、本年1月に3委員会合同で実施し、私は成果があったと振り返るが、今年度の場合は、公費を使って議員が視察に行くことを容認する社会情勢にはない。したがって、現時点で中止を決断すべきだと思う」との意見を発しました。
 事務局長からは、幸手市が加入する第四区市長会の構成市12のうち、既に7市が中止を決定しているとの報告がありました。

 総務常任委員会では、一人の議員から結論はいつでも出せるので、今中止をする必要はないとの意見も出ましたが、他の議員からは、今、相手の行政に視察の申し入れをしたら笑われるよといった意見もあって、委員長采配によって中止が決定しました。
 文教厚生常任委員会では、真っ先に前日の内容を私が発言したあと、中止結論はまだ先でもいいのではないかという意見が2人から出ました。それで全員の意見を確認することになりましたが、さきの2人以外全員中止の意見でした。そこで委員長がおもむろに発言・・・自分が旅行業をしていることもあるし、観光活性化とはいえgo-toキャンペーンの観点からもう少し結論の時期を先延ばししてもいいのではないかと思うとの内容でした。しかし、go-toキャンペーンは低迷する観光業の活性化を意図した国の施策であり、議員の行政視察は観光でも旅行でもないという、そもそもの認識が異なります。
 私は「採決しますか」と発言、即採決の結果、中止多数の結論となりました。
 2つの委員会で15人全員の議員が関わったことになりますので、今日開催される建設経済常任委員会では審議の要が無くなったと思いますが、形だけでも意見交換することになるものと思われます。

No.3293 「きずな臨時号」発刊

2020.06.15

 今、開会中の市議会では、2日~4日にわたり13人の議員が一般質問を行いました。私は、昨年の市議選直後に東部消防組合議会議員に立候補してその役を拝命しました。以降、西分署の統廃合問題に対して、全面廃止はなんとしても防がなければならないとの想いから、消防議員の立場として交渉を続けてきました。それが目的で手を上げたと言ってもよいでしょう。そうした想いがあったからこそ、市議選でも西分署の存続を真実本意で訴えたのです。それには私なりの目算もあったのです。
 私が香日向代表区長の昨年2月2日のこと、当時の前市長によるまちづくり懇談会の開催を依頼し、全丁自治会主催の元、コミュニティセンターでそれが行われました。住民のパワーに押され、前市長は反対することを約束することとなり、その通り、組合の管理者会議でも反対を唱えることに終始し、合併の協定約束事である合理化の話が前に進まなかったということがわかりました。 その前に、消防議会自体の管理者会議や定例議会が、通常の市町議会と違って、構成する市町のスケジュールをぬって運営されることもあって、回数的には頻度が少ないという事情もあります。政治の裏事情はかくも市民にはわかりにくことがあるもので、これについてはご理解いただきたいと思います。

ファイル 1206-3.pdf
 西分署存続問題は、昨年の3月議会、市議選直前に共産党議員が紹介議員になって提出された請願が審議未了という扱いになったことから、幸手市議会で議論する状況では無くなっていました。そこで、私は市議選後の6.9.12月の議会では一般質問の対象にはせず、当初の目的通り、組合関係の方々と個別の下交渉を続ける作戦をとりました。それが3月議会で再び請願が出された時点から状況が変わったのです。前回の場合は約1200名、今回は7700の署名があったことから1年前と対応を替えた議員がいたようで、請願が可決されてしまったこともあります。前回の場合は、市議選直前のことでしたから共産党議員の選挙利用という見方が支配し、審議未了になったと推測できましたし、そういったことを口にする議員もいました。しかし、いずれにしても筋違いであることは同じです。
 ともあれ、請願は筋違いとの想いから、組合及び他の市町への配慮を思考しながら、消防議会議員としての立場に則って対応することに・・・実は、いずれ組合側からの折衷案が出てくるという確信をもっていたこともありましたから。
 そして、この6月議会で私が一般質問をした内容が添付資料の内容です。
「救急ステーション」案が5月14日に組合側から示され、市長は、それをもって合意納得する方向で回答したい旨の答弁をされました。周囲の関係、懸案事項すべてが、これをもって大団円の形で解決することになります。もしも、続けて全面存続を望むものなら、その先に待つリスクを誰が責任を持てるというのかは、感情ではなく知性と理性で判断するべき段階にきたと考えますがいかがなものでしょうか。

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