2012.12.18
16日は明けて深夜3時までテレビに見入り、なんとも寝不足の状態で17日県庁へ。車で出かけたのは大間違いでした。
それで昨夜は珍しく風呂に入った後、10時半には布団入り。これで翌朝6時まで寝ればたっぷり7時間寝れると思ったのが、これまた大間違い。3時に目が覚め、2度寝が無理と悟り、気がつけばいつのまにかパソコンの前。そういえば、まるまる1日半パソコンを開けなかったのだが、メールの多いこと・・・時が時だけにおめでとう!やら、お疲れ様といった主旨のものがかなり。基本的にどんなメールにも返信するのが私の主義ですが、それに約2時間ほどかかり、ようやくブログにたどりついたというのが現在であります。
さて、選挙結果の評論は今更用無しでしょうが、早速、近隣各国の評論は予測通りではあるものの「日本の右傾化を心配する」といったコメントに終始。期待感を前面にしたのはやはりアメリカだけ、いや実際は欧州諸国もアセアン諸国も新生日本丸の船出に期待している国が多いはずなのだが、中韓のコメントばかりが強調される状況にうんざり感すら覚える。
そのように貴方がたが日本に対して感じるのは、貴方がたに問題かつ責任があるのですよ!と中韓に言いたいくらいではないか!
さらに問題は、それに対する日本のマスコミの反応だ。そういったコメントに同調するかのような発言をするMCやキャスターが多いこと多いこと。
少なくとも、結果的に虚しい政治実験に3年以上費やして、日本が対外的に地に落ちた非常事態下、選挙の結果を踏まえて新たな船出にエールを贈るくらいのマスコミであっていいと思う。ところが、日本のマスコミは一部をのぞいて、せいぜい中庸・中立が精一杯で、選挙結果が不満で心配だとするコメントがあちこちでなされる。
近頃、国政を憂う以前にマスコミを憂うといった感覚が強いのはこういうことなのだろう。
そもそも、外交防衛安全保障を取り戻すことが重要だと考えている国民が多かったことも今回の選挙結果につながっていると思う。であれば、中韓が何を言っても、日本の新政治体制を援護するくらいの報道があってしかるべきではないか。そういった流れこそが国民の気持をまとめることにもつながる。あえて愛国心教育などを求める必要などないと思うくらいだ。
批判が先にたつ自国マスコミの風潮は、販売や聴取率などの経済観念の行き過ぎによるものかもしれない。批判は読み聞きにおいて痛快さを与えてくれる一面があるのは理解するが、そればかりだと嫌悪感につながるということをマスコミはわかっていない。
落選した田中眞紀子さんの街頭演説の場面にこんなシーンが。眞紀子氏曰く「戦争をすると言ってる政党がいるが、そんな政党に日本を託していいと思う人、手を挙げてくださいよ」 おそらく、聴衆はそこまでの自分の演説に聞き惚れているはずだし、言葉の巧みさに同調して、手を挙げる人はいないと思っていたのだろう。ところが・・・何人もが手を挙げた様子。これには当の眞紀子さんもたじろいだ。
安倍さんは戦争をするなどとは一度も言ってないし、思ってもいない政治家なのだが、眞紀子節はそこまでの表現に至る。しかし、世間は甘くはないということだ。現状の日本を見据えて、今のままでいいと思っている人が少ないということがわかった。この場面を見て、私は田中王国の凋落ブリ以上に、国民の思いを確信した。
そうそう、ついでに言えば、日本の政治の低下の元凶とも言うべき小沢政治の放逐には感慨深い。嘉田さんには神輿に乗せられたことに同情はするが、所詮KYな一面があった。その原因は上昇志向をくすぐられたということだろうか。国政の土俵で活躍していただきたい女性政治家だとは思うが・・・。脱だ卒だ、子ども手当だ、で有権者は騙されなかったということだ!
話戻って、マスコミは靖国参拝の是非や、尖閣への公務員常駐を示す安倍さんに疑問を投げかける。衆議院再可決の320議席の活用にも否定的な論調をはる。ルールとして設定されている方法論を、決める政治実現のために活用するのはあっていいことだ。しかるに、その乱用は慎むべきだとするブレーキ論が先に立ち、参院が大義なく否決するねじれ現象を続ける状況を諌める論調は少ない。
安倍さん自体が危機突破内閣と称し、個々の政策論で協調を求めていくと言っていることを無視するかのようなマスコミ対応なのだ。
国民の信託は結果が出た。それを民主批判が自民党に流れた選挙だったとする総括に終始し、またもや調整国会を求めるジャーナリストには退場願いたい。リーダーシップを発揮できる政党、政治家をのぞんだのが、今回の選挙ではなかったのか。
それはけっして独裁的ではない、真摯な姿勢を持ったリーダーを求めたからこその安倍自民党への信託なのだ。まだ組閣もできていない中で、期待とエールに満ちたものではなく、批判と憂慮ばかりでは、あなたたちは誰の味方なのかと言いたいくらいだ。
国内の政治対立と国会運営を憂うよりも、外交防衛を思慮の優先順位1位にするくらいの報道姿勢を示してほしいと思う。私的には被災地復興も同時1位にしてもらいたいが・・・。
ともあれ、マスコミの自虐的批判体質は青少年の教育にも悪影響だ。もっとも芸能人の遊びがはびこるバラエティ繁殖プログラムも同様の一面があることを思うと、マスコミの社会的責任はダブルもしくはトリプルと言ってもいいかもしれない。勤めている方は良識者が多いとは思うが、企業論理に逆らえないことは理解の範囲としての話だ。
そういうわけで、もっと出たばかりの選挙結果に対して、国民が高揚できるようなエールを贈る報道は出来ないものか。私たちは日本人であり、日本を愛しているのだから!