北朝鮮の朝鮮中央通信によると、飯島勲内閣官房参与が14日、平壌を訪問した。飯島氏は小泉元首相の秘書として訪朝に随行し、以来、人脈を強く持つ人物とされている。当然考えられることは、単独行動ではなく、ミッションをもっての訪朝と思われる。つまり菅官房長官や古屋拉致担当大臣などとの事前協議があったことは必然であり、この点は政府も認めているという。
政治時事に精通した私の知人によると、会うのは日朝国交回復特別委員長のソン・イルホだろうと推測される。
核実験やミサイル発射など、たびたびの脅しに世界が屈指ないという一定のまとまりを見せた結果、発射台を片付けたとかという話も出ており、北朝鮮はいよいよ疲弊してきたことがうかがえる。強気が功を奏することもないではないが、こうした身勝手な強気は最後は相手の軍門に下るのが関の山ということか。
たよりにしていた中国の送金ストップもボデーブローになって、じわじわきいてきたと考えられるが、一方、中国の対応が本質的に日米欧と同一の考え方から発しているとは思えない。
ともあれ、武器を駆使しない「兵糧攻め」という国家間の経済心理戦争が、功を奏したとも言える。
いやいや、実際には想像の域を出ない話で安心するのは尚早過ぎるが、今回の動きはいかにも北朝鮮がやむにやまれずといった状況変化により、持ち上がった事実だろうと思えてならない。
飯島氏の交渉結果次第で、安倍首相の電撃訪朝がありうるかもしれない。そしてそれは、参議院選挙の前になるやらならぬやら。横田さん夫妻をはじめとする家族の心境を思うとぬか喜びで終わらせてはならないが、早期対面を果たさせてあげたいものです。
それにしても、安倍政権はつくづく頑張っていると感じます。