2013.07.15
選挙戦もいよいよ佳境に入り、当確予想や支援団体などの報道が賑やかになってきた。暑い、暑いの言葉が飛び交い、汗がほとばしる季節の選挙戦は、特例措置をもって期日変更ができないのかと思う。とくに参議院は選挙区でさえ活動範囲が広いのに加え、全国比例区という選挙制度があるので、それ相応の期間を確かに要する。猛暑で演説する候補者も大変だが、うちわ型ビラのような季節特有の印刷物などコストもかなりのものになるはず。だからこそ制度変更ができないものかと。
極寒と酷暑の季節は選挙対象からはずしてもらいたいとつくづく思う。投票率にも良い影響があるとは思えない。
さて、このタイトルは国民が喜ぶものはなんでもといった感じのマニフェストで、要するに結局は国民を騙して、自民党自滅の間隙をぬって政権を獲得した当時の民主党を率いた小沢、鳩山、菅のお三方が、今選挙でどういった状況にあるか、あらためて考えてみたいと。
まずは「瞬間湯沸し器」の菅さん、自民党厚労相時代にO157事件でカイワレ大根を生食してみせた当時が絶頂期。清涼感さえ感じた政治家でしたが、実際付き合ってみなけれれば人はわからないもの。あの笑顔の持ち主が有事対応となると独断先行の癇癪持ちだったとは。
本人にしてみれば民主党を作り、小沢さんとの代表選に勝って首相になった時点が絶頂期と言いたいかもしれないが、それは凋落の始まりだったと考えるほうが適切か。
お三方に共通することだが、最近は、国民がうなづくような綺麗事ばかりを口にする癖がしみついたようで、菅さんは、今原発根絶を訴えている。首相時代にASEAN諸国への原発輸出を宣言していたご本人なのだが、他国なら原発は良しとする精神はいかがなものだろうか? その前に原発は本当にすべてを無くしていいのだろうか。やっぱりこの政治家は根本的に左系なのか・・。
癇癪持ちの菅さん、別の意味で記憶に残る方ですが、今の選挙では東京選挙区で党公認からはずれた候補者の応援に熱くなっているとか。普通なら除名対象でしょうが、首相経験者からかどうか、もしくは党勢が弱体しているからかどうか、なんのお咎めもなしのようです。首相を経験すると党是にも逆行できる自信が芽生えるということなのでしょうか。
「宇宙人」鳩山さん、自民党にあってはピュアな若きプリンスと感じさせた時もありましたが、結局は世間知らずのおぼっちゃま政治家が露見し、誰がこの人を首相にしたのか!と民主党を支持した国民までもが叱責の対象になるほど。資金力がリーダーの器として問われる政治の世界で、たかがお小遣いが月1,500万円という人であれば、そこに多くの人間が集まるのは分かりすぎる話。つまり、人望ではなく金が鳩山グループを構築していたとも考えられ、似た者同士の小沢さんにも魅力的だったことでしょう。
さらに、鳩山さんが親中派の左系的思考の持ち主だったことに、多くの方がマニフェスト以上に騙されたという感覚を持ったのではないだろうか。もはや彼の実態は宇宙人などとコミック的に論じるべき代物ではない。語る資格のない政界を引退した元首相が、領土防衛、外交に関わる身勝手自論を粗暴大国のお偉いさんにプレゼントするなど、国家反逆罪に問われてもおかしくない。これが中国だったら即死刑になるような話だ。
もっとも、野中、古賀といった御仁も押して知るべしだが、鳩山さんの発言がなぜか注目度が高いのは不思議だ。
最近、この方は得意のツィッターで「何かやるぞー」と吠えているという。こういうのをいちいち確かめたくもないが、困ったおぼっちゃまである。
「壊し屋」小沢さん、まだ政権再奪取への意欲は衰えていないようだが、事実は、「もはや死に体状況」という評判のほうが勝る。
この人が動くと犠牲者が出るのが最近の選挙戦。最近では衆議院選での滋賀県知事。知事同士のよしみを使い、部下同然の岩手県知事から嘉田知事にコンタクトさせることにより「日本未来の党」を立ち上げた。もちろん、嘉田さんを党首に祭り上げたのは小沢氏一流のやり方だ。しかし、選挙に敗れた1ヶ月後の年明けには小沢さんとの軋轢が発生、未来は「生活の党」にとって代わる。そこで、社民党を離脱して未来に合流していた阿部知子さんと一緒に嘉田さんは生活を離脱し、あらためて「日本未来の党」を再編する。ところが、県議会でも知事業専任、知事職全うの決議が示される事態となり、やむなく嘉田さんは党首を阿部さんに譲ることに。
こうした国政にとってマイナス面の多い小政党にまで及ぶ政界再編は、その多くに小沢さんが関係している。
今回、地元岩手でも小沢離れが激しいという。それはそうだろう、小沢さんの支援を受けて議員になり、復興大臣までやった平野さんが民主党を離党し無所属として戰っているものの、その戦術は小沢離れに躍起だという。
生活の候補者には「俺はあまり応援に行けないぞ」と言っているらしいが、これはどう理解したらいいのだろうか。
ここには民主党の候補者もいるし、地域の政治関係をごちゃごちゃにして、市民を2分、3分させてしまう結果になっている。こうした現実には、岩手県民が怒らなければならないと思うのだが、少ないながらも、まだまだおらが小沢先生精神は残っているのかもしれない。
「世間は、僕が左よりの政治家になってしまったと言い始めているようだが、どうしてそう言われるのか自分でも不思議なんですよ」と最近の小沢さんの弁。
僕には、そういうことを平然と言ってのける小沢さんが不思議です。小沢さんはまぎれもなく左系に変節しています。自分のとって来た行動が、長い年月の中でそうならざるを得なくしたんだと思います。
いずれにしても、このお三方にはきっぱりと見切りを付けるべき時が来たと感じる。見切りをつけてもハトさんのように暴れる人もいるから始末に負えませんが。国のために静かにしてください!
そして、今回の選挙でネジレを解消して、自公丸安倍船長に地球の大海原を安定して舵取りを任せるのがベストな選択だと思う次第です。
戦争を出来る国にする自民党、とか暴走する自民党とか、何を言っているのかと思う。そうした意味合いの言葉は、今こそ中国に向けるべきではないのか!
このテーマ、久しぶりだったもので長くなってしまいました。申し訳ありません。