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No.3691 WBC優勝と50年の節目

2023.03.23

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 一夜明けて、24時間前の侍ジャパン優勝の熱が冷めることがありません。3年ほど前から日本のプロ野球に対して迫力の違いを感じてじっくり観戦する忍耐力が失せつつあるところでしたが、少し状況が変わる気がしています。なぜなら、今回のWBCで、MLBに通用する名脇役として活躍した選手が多かったからです。
 ほとんどすべての選手に言えることですが、メジャーの選手に引けをとらない選手たちばかりでした。我が家の山の神が、近藤、源田、山川さらには宇田川とか周東といった選手の名前と顔が一致するようになったり、ゲッツーという言葉が理解できるようになったのですからWBCの効果は広く波及しているのは間違いないところでしょうし驚くばかりです。その多くは巨人の選手ではないところが特徴的です。それだけ野球というスポーツに対する認識がメジャーになったということでしょう。タッチアップというワードがわかるようになれば観戦上達者の免許皆伝の域に達するのですが、まあそこまでは??
 サッカーワールドカップでもそうでしたが、スポーツにおける世界の祭典というのは、その期間中だけにせよ世界を一つにする効果があるんですね。
 人生振り返ると、小学生の時に長島茂雄さんというスーパースターの出現で野球に魅了されてから65年、その後あまたの名選手によって存分に野球を楽しませて貰いましたが、この歳にして大谷祥平という類まれなベ-スボールプレイヤーに巡り合えるとは…これ以上の喜びと満足はありません。個人的な思いですが、大谷選手にはホームラン王と最多勝利投手の2大冠を同年獲得してもらいたいと願っています。夢をかたちに!

 ところで、もうひとつ人生を振り返らせてください。
 WBCの余熱が残る中、50年かかって野球への理解を少し膨らませてくれた山の神とは、昭和48年3月23日に東京九段で式を挙げて以来、本日が50年の節目となりました。
 思い起こせば、この間波乱万丈の人生でした。とは言え、政治の世界に入ってからの20年はいろいろな政争場面に出くわしましたが波乱とは感じていません。県議時代は別にして、市議会では常に少数側にいることとなり、論じる内容は多数派の数に講じた運営に問題追及する場面も多々ありましたが、それはこの世界では当たり前のことだと理解しています。損得勘定で多数派工作に策を弄することが出来ないもので、我ながら向いてないのかもしれないと感じるところもありますが、いや、それでいい!という自分もいるのです。家内もそんな私を見ていて自分の思うように生きればいいと思ってくれているだろうと勝手に思っています。いや、政治家になるまでの社会人人生の方が家内にとってみればハラハラドキドキの連続だったのだろうと。だから政治家になってからの20年には、今更確認するのもなんですが、広く深く出来た「きずな」に納得するように気遣ってくれているのかもしれません。
 とにかく、子育てからなにから任せっぱなしで会社人間として没頭していた自分についてきてくれたというか、見守ってくれたことに心から感謝をしているのですが、これが伝わらないのがなんとも歯がゆいところです。
 間もなくやってくる(もうきてる?)終活生活に向けて、これからも仲良く?共に白髪の生えるまで(もう白髪ですが)楽しく暮らしていきたいと思います。今すぐは無理ですが、年内には2泊3日くらいの旅には行きたいなあと思っています。行き先ですか? やっぱり温泉でしょう。
 ということで、これほど私事を語るブログは初めてですが、ブログも我がエッセイとご理解いただければ幸甚です。

No.3682 彩優会栗橋病院

2023.03.07

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 前号のJA全農の新事業構想について今朝の読売朝刊には記載がありませんでした。具体的な内容が示されていない可能性もありますが、待てばなんとかということで静かに待つことにしましょう。

  掲題の医療法人社団彩優会栗橋病院が4月1日に開院します。久喜市小右衛門にある済生会栗橋病院が加須に移転後の再利用について、久喜市、済生会、彩優会との協議で進められていましたが、診療科目を8科目有する総合病院としてオープンすることになったものです。
 彩優会が秋谷病院の法人冠名ということは既に知られたことですが、前々から巷に流れていた移転話が現実になったということです。ただ、幸手市内にあるこれまでの施設と移転施設では、その規模が違うことから、本当に移転するのかどうかをいぶかる声が私にも届いていたことは事実です。
 そうは言うものの、その割に早いテンポで協議が進んでいたようで、来月の開院の話を耳にした時は驚きました。
 利根医療圏が県内で10区分されている医療圏の中で、ベッド数を満たしている区域となっていることから、そのままそっくり流用移転となると済生会加須病院のベッド分がすべて増加になるのではないかと考えていたわけですが、それも解決したものと理解できます。
 おそらく利根医療圏は、加須保健所を核とする北医療圏と幸手保健所を核とする南医療圏という副次圏に分かれていることから調整がついたのではないかと考えられます。

🔳診療科目
 整形外科、外科、内科、消火器内科、循環器内科、皮膚科、形成外科、
 リハビリテーション科
❖受付時間:月~土 8:30~11:30 13:30~17:00(月午後休診、土午後16:00まで)
❖急患24時間対応
❖外来受付は4月3日から

No.3672 ハトとタカ

2023.02.21

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 素晴らしい青空が広がりました。まだ朝夕との気温差はあるので、風邪やインフルに注意を怠りなくしたい季節です。花粉症の方にも辛い時期になりつつあります。
 前号で国旗や国歌を愛でるだけで右翼扱いされる社会と書いたところ、早速読者の反応が届きました。
「枝久保さん、国旗や国歌どころではなく、愛国心という言葉を発したり、教育勅語の復活を説くだけで、悪い意味で右と称されますよ」
「安倍総理を賛美しただけでタカだの右だのと言われるんですから、思想の自由どころか好き嫌いもすぐに批判の対象になります。言論の自由もないということでしょうか」

 言論の自由は、批判を覚悟で発言する分には守られていると思いますが、確かに左の方々の批判は強烈というか時に凄まじいものがあります。
 「安倍を叩っきる!」という大学教授山口二郎氏の言葉は狂信、偏執狂的で驚きましたが、左派政党の議員さんたちが繰り出す言葉は、日常生活での人付き合いをどうしているのかと感じるほどです。ただ、前にも書いたことですが、左派思想の方でも温厚で柔らかい人柄の人はいます。どちらかと言えばそういう方が多いと思いますが、中には政治的言動となると豹変する人がいないではありません。あえて評するならヒョウでしょうか?
 そんなわけで、真に国を愛する保守系精神論者はタカと評されますが、ならばその逆はハトかと言えばノーです。そういう点で、タカとハトの定義はあってないようなものです。言いたい方には言わせておけばいいと感じます。
 ひとつだけ思うことに、安倍さんではなくプーチンや習近平の方がタカなのかなと思いますが、それもピッタリあてはまるかどうか。
 国を守る防衛論者がタカで左派がハトでは、どちらも鷹と鳩のイメージを損ね、鳥たちに失礼な話ではないか・・・タカハト論は意味の無い言葉遊びということにしておきましょう。清々しい朝の小さなつぶやきでした。
 今日は一般質問2日目です。それでは!

No.3665 企業視察に

2023.02.06

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 先週の金曜日のことですが、ある企業を訪問することに。
 実は、昨年来市内で企業経営されている友人からユニークな成長企業の存在を耳にしていました。興味を引く内容だったので是非訪問してみたいと思い、その会社がある富士見市の星野市長に電話を入れ、その会社の存在と詳細を確認したのですが、詳細まではわからないということでした。
 その後1ヶ月以上の間がありましたが、先月下旬に星野市長から電話があり、3日に視察に行くことになったが一緒にいきますかとのことでした。もちろん、望むところで、その会社情報をくれた知人とその成長会社「エクセレントファクトリー」様を帯同訪問させていただきました。

ファイル 1593-3.jpg その会社は、平成7年にベンチャーとして設立された特殊合板加工会社で、今は仮眠用ベッドの受注が業績を上げているということです。消防署を主体に写真のようなルームベッド、2段ベッドの受注が多くなりつつあるとのことでした。現時点でも、市川市のすべての消防署への納入が済み、札幌市の全消防署分の受注も確定しているということでした。 
 富士見市長の公式企業訪問ということですので、末席で口を挟むことなく社長の話を聞いていましたが、海外のNC加工機プラント展示会への積極的参加、外国人労働者に対する考え方、社員への利益還元の在り方、実績が伸びた要因等々、経営理念や経営分析について成長カンパニーらしさをたっぷりと感じた次第です。中村社長は自衛隊出身でかなり頑張られたそうですが、年功序列の風土に別れを告げてから起業するまでの経緯は、若い人たちに多いに参考になるだろうと感じました。
 お父様はレストラン経営者という育ちですから、独立独歩、根性とアイデアと努力という、事業家によくあるパワフルなお人柄であるのは間違いありません。しかし、話される時の雰囲気は静かで物腰のやわらかい社長さんでした。

ファイル 1593-1.jpg ファイル 1593-2.jpg仮眠用ベッドとは言うものの、写真の2段ベッドでわずか30本ほどの特殊ビスを六角レンチでたった90度ひねるだけで堅牢強固な箱になるという代物です。そのビスの受け側が見るからに特殊なものでしたが、快適性に優れたプライベート空間、組み立てやすく、建物本体を傷つけず、解体移動も手間いらずという優れものです。価格は2段モノで30万円ほどということです。
 ファクトリーでNC加工機が活躍する現場を拝見しましたが、製品に出来上がるまでの不思議なドイツ製ロボットの動きを目の当たりにして、人間のすごさをまたまた再認識しました。
 私がこの会社の存在を聞いて興味を持ったのは、学校統廃合の後利用として教室を細かく仕切ることで、資産の少ないベンチャー企業を誘致する方法をかなり以前から考えていたからです。それを共に思考していた市内の友人がいればこその視察でした。まさに、これだといった感じでした。コスト面を考慮すれば災害時用にも適したものになるかもしれません。
 それにしても、複数の友人があって出来た企業訪問、有難くもあり嬉しくもあり。素晴らしい視察であったことは言うまでもありません。

No.3664 埼玉医療過疎対策by順天堂

2023.02.03

 今から6時間ほど前の2023/2/3 18:25のニュースから。
 順天堂大学が今月から県内への医師派遣を開始。

 その第一弾として、加須済生会病院が要請していた整形外科医の派遣が実現しました。何はともあれ、添付記事をご覧ください。
ファイル 1592-1.jpeg

No.3663 性善説の崩壊?

2023.02.02

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 寒いのが当たり前なのに、寒いデスネーと挨拶するほど寒い朝。今日は結構な風もあったせいか、子どもたちにもいつもより明るさが足りない感じでした。
 そんな厳しい陽気でも、通過する車の中からお辞儀をしてくれたり、窓を開けてご苦労様でーすと声をかけてくれる人が気持ちを暖めてくれます。
 会話や握手だけが人の交流ではないと、正直思います。

 そういう意味では、根っから悪い人などいないなどと口にすることがありませんか。
 ところが・・・
 今、ネットでは回転寿司での行き過ぎた行為が大騒動になっています。人間は概ね性善説によって倫理道徳観を互いに保証していると思います。今日、令和4年度の刑法犯罪件数が約60万件との報道がありました。他の年度と比較は出来ても、いったいそれが多いのか少ないのかは一概に評論は出来ません。
 今回の回転寿司騒動、いや事件と言ってもいいですが、飲食店では人の性善説によって安心して商売が出来ていると改めて感じました。と言うのは、今回の回転寿司での「悪さ」はひどすぎますが、回転寿司だけの話ではなく他の飲食店でもテーブルの上にある箸や調味料など、すべからく非常識な行為の対象になるのではないかと思います。これまで、そうしたことが無く、ほぼ安定永久的に守られてきたのは性善説の上に成り立っているということです。その神話に近い状況が壊されたわけで、回転寿司文化の崩壊まで憂う意見がネットで見られます。しかし、これに追従する非常識行為が続くのであれば、それは正に性善説の崩壊ともなり、外食産業のみならず多くの業種でも同様のことが起こりかねません。試着厳禁の下着を試着するヤカラが出ないとも限らないのです。困ったものですどころの話ではないかもしれませんね。
 私が議会で多く発言している児童生徒へのスマホがもたらす影響は増幅する傾向にありますが、実は、このスマホ社会が抱える問題は、すべての人間に見られるということです。それは、今回の回転寿司ではっきりしましたし、家庭教育や子育てとの関連も指摘できるところです。
 海外を見れば、クーデター等の政変や民衆デモにおいて群衆心理の煽動拡散ツールとして使われています。世の中は便利さとの引換で、それと同等かそれ以上の変質をしているのは間違いありません。

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