今国会の予算委員会では、保守本流の議員の質問に見るべきものがあると感じている。先週金曜日の片山さつき議員もかなり専門的な研鑽研究をしていることが伺え、予算委員会の主旨をふまえた質問が多かった。後ろ向きな反政権論理に終始する野党の主張がむなしく聞こえてならない。元みんなの党幹事長だった水野賢一議員などは、すっかり重箱の隅を突く議員に変貌し、保守系論客だった姿からは程遠いイメージとなっていた。
そして、昨日の参議院予算委員会では、拉致問題対策で長く活躍されている中山恭子議員が、先の日韓合意に関して口調は物静かではあるが、的を射たシビアな質問をされていた。ミニ政党なので時間は短かいものだったが、安倍総理も岸田外相もいささか答弁の歯切れは悪かったように感じた。
中山さんの発言で「従軍慰安婦の名誉と尊厳を傷つけることのない合意というが、祖国の為に尊い命を大戦に捧げた日本人の名誉と尊厳はどうお考えか?」というくだりが心に響くものだった。
逆に、世界各国が今回の合意に賛意と理解を示しているという岸田外相の言葉の説得性の無さには残念としか言いようがない。なぜなら、他国の反応は「お隣同士なんだからいつまでもいがみ合っていないで仲良くしたらいい」といった程度の第三者的な発想に過ぎないと感じるからである。そんな簡単に済ますことのできるこれまでの経緯ではないし、何をそんなに急いで合意する必要があるのかわからないほど、弱腰な合意であったことは間違いない。まして大切な税金まで使って!
軍が関与したという内容もいかがなものかである。もはや、世界のマスコミこぞっての「20万人の少女を性奴隷にした日本軍、日本兵」という捏造の報道により、日本のイメージが固定化されることへの責任は重たいものがある。
総理も外相も、性奴隷という表現や慰安婦像の撤去に関しての申し入れを徹底するとは言うが、そうなると韓国側とくに一般市民の反日、抗日感情がまたまた黙ってはいまい。
この合意に至る真実(と私は思っている)がネットでも確認できる。まんまと乗せられた今回の合意?が、今後どのような展開と影響を日本にもたらすであろうか。しっかり注視していく必要があるのではないだろうか。