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No.2955 スポーツに言うフェア精神とは

2018.01.11

 カヌーのトップ選手による後輩追い落としの手口には正直驚いた。どこぞの国と違って倫理レベルの高い日本人がやることとはとても思えないし、これに類似した犯罪など過去にあっただろうかと記憶をたどったものの思い出せないくらい日本的事件に感じられない。思いつきではすまないほど薬物混入、競技備品窃盗など単純性には程遠い計画性がうかがわれる。代表枠を求めて熾烈な闘いをするのはどの競技も同じはずだが、総合力やチームワークを求めない個人競技では確かに好不調のバイオリズムが結果に大きく左右する。したがって、人為的に相手の不調を画策するということなのだろうが、ドーピング失格を狙っての薬物混入は道徳的観念を著しく逸脱しているのは異論がないものと思う。世界が集まる大きな大会のたびに発生し、大国ロシアの選手たちに見られる自らの能力を化学的に鼓舞しライバルに打ち勝つことを目的としたドーピング事件とは異質の問題で比較にならない。
 昨今は、社会の至るところ、至る場面で純粋さが低落し、想像だにしない事件が発生する傾向にある。聖人、聖職という言葉はもはやどの世界にも、何者にも当てはまらない死語に近い状況にある。前号で健康十訓を紹介したが、屈強剛健な身体を鍛えると同時に心の健康を持ち合わせているのが一流アスリートなんだと観る側は高い意識で捉えている。我々市民レベルの草スポーツであってもフェアな精神をつないでいきたいものだ。スポーツは青少年の健全な育成に大きな力をもっていることを忘れてはならない。

No.2954 健康十訓

2018.01.08

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 乾燥した空気に体調を壊す方が多いようです。ようやく新年初のお湿りがありましたが、明日はまた冬晴れになるようです。

 先のブログに皆様からの反応をいただきなにより嬉しく感じました。ありがとうございました。
 相方に先立たれた友人を見るにしのびなかった6日の通夜。クシャクシャに赤らんだ表情に加え、背を丸くし肩を落とした彼は会葬者に頭を垂れるのがやっとといった感じでした。すい臓がんということですが胃からの転移が10年近くの歳月をかけてすい臓を襲ったといいます。さぞや痛く辛かったことだろうと言うと、痛みを感じない治療を本人が強くお願いし、家族にはすい臓転移を隠し通して知ったのは亡くなる3か月前だったとか。最後は食べ物を受け付ける状態ではなかったことから故人が望んだ帰宅が許されず、目を覚ました時「なんで家じゃないの!」とか細い声で怒られたとか・・・その日の夜半に息を引き取ったということでした。祭壇の遺影がふくよかなお顔だったことが会葬者の悲しみを多くさせていたように思えました。
 年賀状でも健康にふれることが当たり前のようですが、ここでご存知の方がいらっしゃるかとは思いますが、健康十訓によりあらためて健康を考えてみたいと思います。

一、少肉多菜・・・お肉ほどほど野菜もりもり
二、少塩多酢・・・塩分は高血圧の元、酢は胃腸元気の元
三、少果多水・・・ジュースより水を飲め
四、少食多噛・・・腹八分目でよく噛むことは肥満防止
五、少衣多浴・・・薄着で風呂好きは頑強な身体を作る
六、少言多行・・・口よりフットワーク
七、少欲多施・・・欲望をおさえ目を広く感受性豊かに
八、少憂多眠・・・くよくよするなら寝るがよい
九、少車多歩・・・健康への近道は車より徒歩
十、少憤多笑・・・腹の立つことがあってもニコニコと

 この健康十訓は心身の健康を広い角度から唱えたものですが、三については少糖多果が本来のものですが、私は少果多水に代えてみました。よろしければ健康維持の参考として自らを戒めて頂ければ幸いです。

No.2953 冷たい風と身にしみる知らせ

2018.01.03

 日陰に高さ5cmはあろうかと思われる霜がとけずに残り、強めの風が体感温度をさらに低く感じさせる。今年の冬は半端なくしばれる。

 明けましておめでとうございます。時は停まることなく年をまたぎ三が日を早くも終わろうとしています。皆さん、どういった平成30年を迎えておられるでしょうか。
 昨夕、見慣れない携帯番号表示で電話が鳴った。出ると10年近く会っていない学生時代の友だった。
「おう、○○か! なんだよお前、今度俺が連絡係やるって言うから任せたのに無しのつぶてで。昨日年賀状届いてるけどどうしたんだ?」
 当時、毎日のように顔を合わせていた七人、いわゆるポン友の一人だが、連れ合いの訃報を語る声は聞き慣れた声とはあきらかに違っていた。学生時代に文化祭の行き交いで交際が発展した夫婦だったが、我々仲間もよく知る奥さんが亡くなったことを語る彼の申し訳なさそうな声に思わずこちらの声が大きくなった。
「新年早々悪いな、こんな電話で」
「えーーーいつよー?」
「大晦日の夜10時半だったかな」
 しばし、返す言葉が浮かばなかった。こうした場合、月並みの言葉を発することが出来ない性分である。表情がわからない遠くの友とのやりとりほど難しいものはない。亡くなった原因すら確認することが出来ない。言葉のイントネーションが重要な意味を持つし、下手な枕言葉で気落ちしている相手がどう感じるだろうかと思ってしまうたちである。
「お前たちにかみさんの最後の顔を見てやってもらいたいと思ってさ。6日か7日のどっちか空いてるか?」
「空いてるもなにも空けるさ。他の連中には連絡したのか?」
 こんなやりとりで彼の話をひとまず聞いて、詳細をFAXしてもらうことになった。電話番号の確認で何度も聞き直し、そのたびに悪いなーと繰り返す友の動転が痛いほど伝わってきて漸く場的な言葉が出た。
「気落ちするなと言う方が無理だけどしっかりせんとお前らしくないぞ。これから先が大変なんだからな」
「わかってるよ。すまんなー」

 明けて今日3日、引退の身には届く花も多くはないだろうから少しでも祭壇が映えればと考え、仲間で祭壇の供花をどうか思うんだがどうかと連絡した。
「いやーそれは嬉しいな。かみさんも喜ぶよ」その言葉を聞いて仲間に連絡した。どいつも一声で「そりゃいいなー。頼むよ」的返答だった。それって意外と考えつかないことだよと言う友もいた。温かい仲間たちとの学生時代を思い出しつつこういったことで友との再会が実現することに複雑な感覚がしてならなかった。
 今日は一日冷たい風が吹きまくっていた。我が頭もこの電話を受けてからいろいろなことがグルグルと浮かび、箱根駅伝も落ち着いて見ていない感じだった。実際に目がしょぼしょぼして何度も冷水で顔を洗った。
 66歳の若さで旅立った妻を送る気持ち・・・想像がつかない。親孝行も家内孝行も出来るうちにとよく言うがすでに前者はいない。出来るならばピンピンコロリで先に逝きたいが、ならばその前に平成後半えらく苦労をかけた・・・と考えるのがやっとの正月。想えば我々夫婦もあと5年でゴールド婚か、人生いよいよそんな領域に足を踏み入れたのかと感じた友の伴侶訃報の知らせだった。

No.2952 心安まる社会になることを願って!

2017.12.31

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 いよいよ残すところ6時間、2時間後には紅白歌合戦が始まる2017年最後の時を迎えています。来年は平成30年となるわけですが、こうして考えると当時の小渕幹事長が平成の元号を紹介したのがつい先日のように感じなくもありません。国、埼玉県、幸手市にとってどんな平成30年になるのやら・・・そしてその翌年には天皇陛下の退位という大きな行事があり、その翌年はオリンピック年です。不穏と不安な空気が漂い続ける外交防衛の問題がどのように進展するのかも目が離せない状況です。安倍自公政権も外交分野ではしっかりやってくれていると思いますが、対露中韓との付き合い方および北の脅威への対応は正念場です。国内経済と教育問題も、そしてなにより憲法改正の実現に向けて政治がどう動くか。課題に事欠かない日本ですが、軌道を外れないように見つめたいと思います。

 平成後半の約17年は私にとっても人生の大きねうねりを感じる期間でした。まだまだ気持も身体も衰えたという実感はありません・・・いや、すみません少しありますかね・・・ともあれ地域の高齢化と人口減少対策は待った無しの中、出来る限り自治行政のあり方について更なる研鑽を積みたいと考えていますのでよろしくお付き合いのほどお願いいたします。
 さしあたって、ブログは3,000号到達までおよそ半年ほどとなりましたが、ひたすらに、のんびりとアクセクせずに頑張りますので相変わりませぬアクセスをよろしくお願いいたします。
 
 それでは皆様、良いお年をお迎えください!

No.2949 天安門事件の犠牲者

2017.12.25

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 英国公文書の機密解除内容として香港紙が報道したところによると、1989年6月3日に北京で発生した学生たちによる民主化運動での犠牲者を3,000人と推計していたという。学生たちが鎮圧にあたった軍から退去を命じられた際「1時間以内に立ち退くように」との指示だったが、装甲車や戦車による攻撃はそのわずか5分後だった。そして、あの冷徹な惨劇が実行され、天安門は地獄の修羅場と化していくわけだが、当時この広場を見下ろす一室で華国鋒、胡耀邦、趙紫陽といった民主化正当論に近いやむなし論を唱える国家リーダーたちが固唾を飲んで見つめていたが、と小平の強硬論によって武器を持たない若者に向けて軍の攻勢が雪崩を打つように開始されたという。はたして真実はいかにということになるが、その後の小平翁への権力集中との関係をどう理解するかといったところか。
 当時の英国大使は「少なくとも1万人が死亡した」と本国に伝えたそうだが、異なる大使からは「2,700人から3,400人」という下方修正の情報も入電されていたという。
 何人死亡したかについて、今報道修正する理由が何かは不明だが、英国の対中国の感情がおよそ芳しくないことを示していると思われる。習近平訪英の際のエリザベス女王に対する非礼が影響しているのだろうか。

 中国という覇権国家は覇権実行実現にあたっては我田引水、唯我独尊、ご都合主義といったイメージしか浮かばない国である。なぜなら、それは歴史的な観点においてその数値部分を改竄し、他国批判や大枚援助の取り付けを臆面もなく求める非道国家であるという点に尽きる。
 この天安門事件も中国の政府筋の発表は死者319人である。遺族が真相究明を求めているが、求めすぎれば遺族の命も危ないのではないだろうか。そんな一党支配独裁による非民主国であるということを忘れてはならない。
 南京大虐殺事件など最も下劣な例である。世界和平を求める地球のリーダーにならんとするのであれば、なぜ戦後70年を経て虐殺記念館という淫靡な施設を設ける必要があるのかと思う。アジアをまず意のままにするために日本が目の上のなんとかであるのはあきらかで、そのために日本が有する世界の信頼を侵略という歴史によって貶め、これに韓国を引き寄せているというのが現実である。この二国、どれほど日本か援助の手を差し出したことか。ここ数年、毎年12月になると虐殺記念館イベントを日本のメディアは取り上げるが、この記念館が出来たのはわずか4年前のことなのだ。しかも事件内容をいびつの数値にしたままである。もっとも、朝日新聞が記念館設立やその情報捏造に協力しているというのは我が国の恥部でもあるが、天安門事件自体はウィグル自治区やチベット自治区と並ぶ平民弾圧という中国の恥部であるのは間違いない。今になって真実を伝えんとする英国の思いは不明だが、毅然とした外交のあり方として少しでも見習いたいものである。自国に関する捏造を広められている日本はこの点紳士的というよりは臆病すぎはしないだろうか。

No.2945 デスペラード北朝鮮

2017.12.08

 ならず者、無法者、命知らず、犯罪者・・・デスペラードという英語が持つ意味は品性品格の観点からは最低の言葉である。北朝鮮の見るからに時代遅れの木造漁船が石川県沖から北海道の広い範囲で漂着しているが、あろうことか北海道沖の島に上陸して漁港内の事務所から家電製品など約800万相当を盗んだ船もあるという。違法入国した上に窃盗するとはなんというならず者だろう。ところが、今日さらに驚くことにその船はつながれていた巡視船のロープを切り逃避行を謀ったというではないか。日本のEEZ内で違法操業するだけで終わらず、パスポートもビザもないまま上陸した上に盗品を船に積み込むというデスペラードたち。最初は飢餓に苦しむ漁民たちの亡命かと思ったが、盗むだけ盗んで帰ろうとするとは、その荒くれぶりに開いた口がふさがらない。まさに暴走国家北朝鮮ならではであり、国が国なら民も民といった様相である。しかし、SLBMを発射する潜水艦を有する国家にあって漁民船との対比はいかにも違いがありすぎる。それでも国政への不満が上がらないのは国民を抑制する国家による統制が半端でないことを意味しているのかもしれない。 

 個人的にはこのデスペラードという言葉が持つ響きはけっして意味ほどに悪いイメージではない。ホテルカリフォルニアで知られるイーグルスが活動初期の1973年に発表した2枚目のアルバムは「デスペラード」という題名である。同名のタイトル曲は意味とは程遠い綺麗なメロディーラインのバラードで、多くのアーティストたとえばカーペンターズなどもカバーする名曲である。数ある彼らのヒット曲の中でも私の好みとしてはベストスリーに入る。しかしながら、やりたい放題の漁船を見ていてこの言葉が脳裏によみがえった。乗組員の一人は胃痛で病院に運ばれ、胃潰瘍と診断され手当を受けたという。北朝鮮は詫びと感謝の姿勢を誠意を持って示さなければならない。全体主義国家として国民を束ねる国であることを思えば金正恩が直接それに当たらなければならないところだが望むべくもないか。

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