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No.3816 第3回庁舎整備調査特別委員会

2025.04.26

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 掲題の会議が昨日、木村治夫委員長ほか13名の議員及び私と副議長がオブザーバー出席と言う形で開催されました。
 政策課担当課長による一連の説明を受けた後、数人の議員から質疑が繰り出されましたが、市としては新築という結論で場所を何処にするかについて、8月頃を目途に結論を出したいという構想です。そして、その第1候補地が現庁舎の立地ということでした。片や議員側にはそれぞれの思惑があり、なかなかまとまるまでにはまだまだ時を要する感じです。現に候補地選定にはもっと時間をかけるべきという議員や、そもそも新築に反対という議員もいることから、事は簡単ではないことがあらためて表面化したように思われます。

 市担当としては、ここまでやるべきことはやってきたという想いを強く感じる説明であり、答弁でもあったわけです。要するに、かなりの建設候補地を選択した中で、4候補地に絞り込むまでの協議やアンケートは確かにやれることはやったであろうと認められる内容です。有識者を交えた「幸手市庁舎の在り方検討審議会」の答申や「庁内検討委員会」での協議、市民ワークショップ、市民アンケート、職員アンケート等々、70ページほどに及ぶかなり詳細な報告書を提示しての説明でした。
 私は、建設ありきの報告の中で、ならばどこが候補地にふさわしいかという議論についてはかなり揉めるだろうと予測していました。なぜなら、市民もおそらくバラバラな想いに違いないとここ数年の触れ合いの中で感じていたからです。しかし、建設そのものに反対とか、候補地の大きさやそれによる設計等々を経なければ予算など確定了解できるはずもないのですが、候補地選定の前に一定の予算を確定することが先決だなどの意見が繰り出される状況はこの先が案じられます。ひとまず、構想の中でしめされている建設予算は約55億円ですが、建設時期は早くとも5年以上先になるでしょうから、予算審議は今必要だとは思えません。
 また、私も数年前には建設ありきではなく、既存施設の有効利用でとにかく現庁舎の危険性からの解放思考を優先するべきだと考えていました。ところが、ここまで時を経る中で街づくりの中心に役所だけに限らず施設整備構想は重要なのかもしれないという感覚もあります。行政も議会も市民に夢を与えるという思考も必要でしょう。そのわかりやすい対象が市役所という考え方もおかしくはないでしょう。
 問題は将来負担率で、これに言及する議員もいましたが、財政のやりくりこそが市の力量という想いもするところですので、分散型で節約重視の考え方もわからないわけではありませんが、どこまで歩み寄れるのかが問われる状況です。時間をかけることでどこまで時期が延長されるのかも議員の責任として問われることにもなりかねません。本当にどこの街でも実現までには喧々諤々の中身を経ながらという実態もあるので、我が街の協議の在り方に今後の関心が高まります。