記事一覧

No.3799 新たな方向性が示された初日

2025.02.19

アイコン

 幸手市3月議会の初日はいつになく幅広い、しかも重い内容の以下の報告がありました。
❖幸手市立東小中学校校舎増築・既存校校舎整備基本計画
❖幸手市学校跡地利活用基本方針
❖公共交通に関するアンケート結果概要
❖埼玉版スーパーシティプロジェクト新規エントリーの概要
❖空家対策等対策計画策定業務における実態調査及びアンケート結果
❖圏央道幸手IC~五霞IC間4.2㌔区間の4車線運用開始が3月14日
❖第92回幸手桜まつりが3月26日~4月9日の期間で開催
❖幸手市財政推計(令和7年度から令和16年度)
 最後の案件については、厳しい財政の観点から議員のみならず市民の関心も高いものです。そして、当該期間の財政シュミレーションが、7つの大規模事業との関連で示されました。義務的通常行政もあるわけですが、この7大事業について要する財源は14,593,000千円が示されたのです。
 この4月からの令和7年度予算がおよそ190億円ですから7大事業が幸手市にとっていかに財政的に重いものかが理解いただけるかと思います。しかし、これらはどれも避けて通るわけにはいかない事業であり、財政のやりくりにおいて工夫とアイデアに知恵を集中しなければならないという、執行部にとって悩ましいものであることは間違いないでしょう。
 日本経済の人件費や物価高騰が今後どう推移するかにもよりますが、全国各地で見積時期と工事時期の時間的乖離等々もあって入札が不調に終わったり、中止になったりという現状があります。10年間の計画期間に貨幣価値に全く変化が生じないとは思えませんので、とらぬ狸の皮算用になるかならないか。しかし、誰にも5年、10年先を予見できるわけもなく、このシュミレーションに問題意識を持ったとしても解決策はなかなか見いだせるものではないでしょう。執行部はこの財政推計の作成にかなりの時間をかけて入念に作成したものと感じています。
 いずれにしても、この財政推計は明日からの一般質問において再質問の対象として取り上げられる可能性もあり、今議会の注目点になることでしょう。

No.3798 3月議会が開会します

2025.02.19

アイコン

 本日、早いもので令和7年度第一回幸手市議会が開会します。年4回開催される地方議会制度ですが、議員が議会への出席が固定されている年間の日数は約50日ほどです。その他に、全員協議会、会派代表者会議、委員会視察、研修会等々の日程が閉会中にありますが、その他のスケジュールの過ごし方は議員それぞれによって異なります。どこかの街の市議さんが、この年間日程に対して報酬が高いと発言されたことがネットに掲載されましたが、確かに私もそういう感じはしています。しかし、それより以前に国会議員や県会議員の報酬や視察研修の贅沢さは異様です。経験があるだけに実感として感じたことです。国会議員の各種特権もしかりですが、それも4年しか身分保証がないということに関係していると考えないと理解しにくいですね。

 さて、幸手市議会の今回は、市長提出議案が27議案です。法改正にともなう条例改正が12議案。3月議会の中心は4月からの新年度予算が最大の注目で、今年度の補正予算が繰越明許費として新年度にリンクするものも等を含めて提案されています。
 コロナ禍以来、国の交付金が不定期に交付される展開もあり、今議会では緊急経済対策としてプレミアム商品券が各自治体で発行される予定となっているようです。幸手市でも一人1,500円分の商品券発行が予算提案されています。

 話は変わって少々雑感を。
 トランプ大統領がロシアの利益代表的内容の戦争終結の提案をしていますが、これはもう西側民主主義同盟という実態が壊滅しかねない状況ですね。ロシアによるウクライナへの侵攻を繰り返させないためには、最低限ウクライナのNATO加盟を認めないとウクライナも他の欧州国家も納得は出来ないはずです。
 グリーンランドやカナダをアメリカ領土にと口にする現実、ガザへの対応等々、なんらプーチンや習近平と変わらない覇権主義そのもので、メキシコ湾をアメリカ湾に改名させるなども大国トップというより強国による自己中心的な論調でしかありません。その彼に膝まづくような会談をした石破総理を持ち上げるかのような報道をする日本のメディアもおかしなものです。USスティール買収を投資と表現した石破総理、これにトランプが悦に入ったのも束の間、鉄鋼関税を25%とすることをホワイトハウスが表明し、それには日本も対象とするとのこと。トランプにすれば石破さんなど相当格下に見られていることがわかる話ではありませんか。美辞麗句ばかりが並ぶ石破発言ですが、日本経済の現実も理解し切れていないようです。先日の予算委員会で質問者が倍近く価格が上昇しているコメ相場の質問をした際、そこまでの認識はございませんで5割近い値上がりという認識を示しました。ところが、実際は90%の上昇というのがコメの現状価格です。それがゆえか、備蓄米21トンの緊急放出を決定することになりましたが、それが現政府の実態です。
他にも
・中国からのビザを10年間可能とする案を中国に提案
・インド人留学生に年間300万円の補助金を支給する案
何を考えているのかという思いがしませんか。こうした国政の状況をつぶさに見つめていないと、今の日本はますます立ち位置を見失って世界からの信頼も低下させてしまいかねません。日本の経済の実態に見合った国際協調が今最も必要だと感じています。