(当ブログを記すにあたり、立憲民主党とその前身である民主党を同質の実態を有する政党として、以下民主党と書くことをお断りしておきます)
放送法に関わる高市早苗経済安全保障大臣の過去の発言が話題のようだ。真相解明はこれからなので、早計には語れないが、知ったと同時にまたか!という思いがわいた。こういう過去の発言や癒着問題をあたかも真実の如く政権攻撃の材料にするのは、民主党から立憲民主党に受け継がれていると感じている。モリカケさくらも事実はそのあたりにあるとする識者もおり小生も同感である。実際、自殺した総務官僚に対して、民主党議員による追及ヒアリングが数度にわたって、時には深夜まで行われたという。その中に、今渦中の小西洋之議員もいたそうだ。
民主党の政権批判の発言では忘れもしない永田偽メール事件がある。2005年か2006年にかけて勃発した政争だった。当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったライブドアに関わる国会発言事件で、堀江貴文氏による国会議員への金銭授受事件を示すメールを証拠に永田寿康議員が大々的に自民党批判の論陣を張った事件である。事はメールの信憑性を問うことで始まり、それが捏造であったいうことで帰結した事件だった。前原党首をはじめ多くの民主党上層部が辞任することにもなった。ところが、その後に永田氏本人が自殺に至るという衝撃的なエンディングが待っていたのだ。ちなみに、国会議員の自殺は思い出すだけでも、新井将敬、松岡利勝、中川昭一各氏など少なくない。
永田氏は平成の爆弾男というニックネームで民主党きっての野次議員だったという。しかし、東大工学部出身で大蔵官僚から30代で衆議院議員となった、いわば秀才のはずだったが、人生わからないものだ。熱くなりすぎる性格だったのか39歳という若さで命を無駄にした。
そして今回の高市大臣をフォーカスした疑惑発言の文書問題を持ち込んだのは、平和安全法制審議の委員会採決時のダイビング議員として名を馳せた?小西洋之議員だ。くしくも永田氏と同じ千葉選出であり、小西氏も東大教養部卒郵政総務官僚となっている。
IQ指数は高くとも、人間として、また国会議員としての品格としては疑問を感じるが、同じような経歴を持つ議員は国会には数多い。ただ、30代で官僚から国会に出るとなぜか功を急ぐというか功名心に駆り立てられ、頭のキレの良さがコンストラクターでは無く、デストロイヤーとして発揮される傾向があるように思う。また、自分の立ち位置を侵されたり、思想的に180度違う相手に対しては、知性のある人ほど理性欠如の言動が少なくない。法政大教授の山口二郎氏の「安倍を叩っ切る!」やキャバクラ通いを「若い女性の生活実態調査だ」などと軽妙過ぎる発言した元文部次官の前川喜平氏が、その後左派活動家に近い政権批判を続けているのもその一例だろう。もっとも、学術会議や法曹界にもそうした学者がいるという話だから、日本は国を守る憲法ひとつとっても70年以上変えられないでいる世界でも稀有の国なのだろう。
小西氏の勝ち誇ったかのようなゴシップが、再びでっち上げとなるかどうか・・・泉党首は追及を高めるという永田事件時の前原党首のようなことを言っているが、はたしてこの問題どのように発展していくのだろうか。小西氏の暴走議員としての誉は高い?が、令和の爆弾男にならぬようにと思う。
しかし、こうした(リーク、内部告発または捏造)といった形で過去の出来事や発言を持ち出して政治抗争を続ける国会の在り方は、ガーシーなどの出現も含めて、国及び国民の為の国会といえるのだろうか。地方議会でも同様に感じることがあるが、問題は有権者の投票心理とか、マスコミの報道真理にあるように思えてならない。人間のゴシップ好きの一面もあるからだろうが、偏向報道は国とってけっして良いことだとは思えない状況が続くのが寂しい。
国を守る思想政治家としては国会議員の中でもトップランクの高市大臣を追い落としたい一念なのだろうが、この成り行き、野次は言えぬも野次馬的に注視する国民が増えることだろう。
なお、偽メール事件という名称で、この事件の事の詳細が驚くほど克明に記されており、捏造メールを作成した人物の名前まで記載がある。