過日、令和5年度の市政運営に向けた自民党会派の考え方を施策要望として提出したところ、22日の全員協議会でいくつかの項目について現状及び市の意向が示されました。
施策及びそれに対する予算配分はトップである市長及び執行部の判断で議案化され、議会はそれを審議する立場ですが、新年度に向けて、会派単位で予算要望することが慣例となっています。基本的には、どの議員も、どの会派も頭に描く重点項目に大きな違いはなく、まちづくりや未来志向の点でまったく異なることはあり得ないのは当然のことかと思います。
私も無所属の時から毎年予算要望していますが、本年は予算要望という観点ではなく、長中期の施策実現という意味合いを強くした要望を会派として提出したものです。
詳細は添付資料をお読みいただければと思いますが、どうしても総花的になりがちな点に注意したつもりでも、最終的には22項目にわたってしまいました。
また、それぞれの内容には関連する細かい施策もありますので、それらは執行部で思慮してくれるものと考えています。
自民党会派としての重要思考は「すべて人口減少防止対策に向けた施策」という思考で、適切な施策実現と予算配分、そのための原資捻出という考え方を基本にしています。
❶中央産業団地の拡充については、県の都市整備部長、企業局長を副市長として迎えるにあたり、和栗現副市長に対して最も重要な任務にしていただきたい一つとして3年前からお願いしたことです。もとより、計画段階ではABCという3区画があり、C区画がはずされた経緯がありますので、場所の再選定も含めて既に企業局への折衝は為されているものと思います。
県事業の直接の担当トップだった方を副市長にお迎えした意味は、そういう点にあるのは考えるまでもありません。私が懇意にする他の自治体でもそういうところを強く意識して副市長を迎えているということですから財政厳しい幸手市にあっては必然的なことと理解しています。権現堂第2公園の急速な進捗や惣新田幸手線バイパスにしてもそうしたことが県会議員の存在と複合的な効果として示されたものと確信しています。
❷天神の湯の令和5年6月での廃止が22日の全員協議会で示されました。これはこれまでの議会で会派の坂本議員や私などが一般質問等でも強く指摘していたものです。これで年間約2,500万円の赤字解消となります。
思えば、私が市議に初当選した平成15年12月議会だったと記憶していますが、そこで天神の湯設計予算の議案が出されたのですが、今から中止出来ないかとの質問をしたものです。当時の総務部長が、予算以上の違約金が生じる可能性があるといった答弁をし、結局は建設に至ってしまいました。
行政がこの施設を運営する必要性がはたしてあったのか?という疑問はいまだに残ったままです。
❸県道惣新田幸手線バイパスの事業が進展します。これも前項同様協議会で発表されましたが、11月13日に杉戸県土整備事務所の副所長、県会議員が出席した説明会が開催されたということに対して、市長、副市長、担当部長が出席していなかったということで、招請されていたかいないかは別にしてそれでいいのかと感じた次第。
翌日市に確認をしました。これほど重要なまちづくりアセスメントですから、本来は議員にも連絡をし、任意での出席を求めるくらいのことがあってしかるべきではないかと苦言を呈したものです。
どこが主催で、誰を対象に開催する説明会なのか。議会でも一般質問等たびたび対象になっている整備計画ですから、しかるべき対応がなかったことは残念です。万が一、地元説明会だからというのが理由だとするなら、この事業は幸手市全体が地元であるという考え方に立つべきでしょう。そういう意味で行けば、全員協議会で報告されはしたものの少々釈然としないものがあります。オフィシャルであれば、報告ではなく説明会への参加を議員にも連絡すべきだったのではないかと思う次第です。
その他、各項目につきましては、それを揚げた理由・事情等も説明したいものもありますが、いくつかは自民党会派だけでなく、他会派の議員さんも一般質問に取り上げているものがありますので議会中継ライブでもご覧になっていただければと思います。私も12月5日の出番になると思いますが、学力向上、高齢者福祉の在り方、中央産業団地の拡充といった質問をしますので、ご注目いただければ幸いです。
、