市内の知人から気を病むような内容の電話をいただいきました。聞いた途端、複雑な思いが反応として出たようで、「間違いないよ、FAXを送るから」と言って送られてきたものを見て驚きました。それは9月8日号のフライデー掲載の記事でした。
古巣、自民党県議団の二人の議員の融資に関わる口利き及び役員就任要請という疑惑を伝えるものでした。
つい先日、大阪寝屋川市議の吉羽美華現容疑者が起こした詐欺事件がありました。余談ですが、彼女は私生活、生き方諸々、相当な器のようです。その詐欺事件とは、コロナ禍で経営が悪化した医療法人に支援資金を融資する為に設立された独立行政法人福祉医療機構(WAM)との関わりで詐欺容疑で逮捕されたわけですが、今回の埼玉県議2人については、そのWAMとの関りで政治倫理問題が先ずは問われているようです。
吉羽事件の内容はかなり悪質で、多額な金銭にまつわる話があります。本人もそれにより派手な生活振りだったと。まあ、それとは比較にならない感じですが、若干金銭問題も含まれてはいます。
今回、埼玉県議二人に関する事件性はどうなるかはわかりませんが、私が在籍していた時、数人の議員が除名を宣告された事がありました。内容的には判断の難しいところですが、感覚的に当時の除名理由に匹敵するか、それ以上というような感じはします。
というのは、全国誌に取り上げられたという意味において、自民党及び県議団の信頼を著しく損ねたことは間違いないわけで、全国区での話題を提供したことはどうかということになると思います。この記事で取り上げられた県議の一人は団の幹事長、県連の幹事長代理という立場にある大物議員で、6月議会である条例の可決を主導したことが全国の自民系、保守系から大ひんしゅくをかったばかりでもありました。
また、最近の話としては7月にあった近隣の町長選挙で、自民党県連は当選した候補者に推薦を出し、県連カーまで繰り出したわけですが、この議員さんは落選した議員さんの事務所を訪れるなど統一性に欠ける行動をしていたそうです。県連の幹部が何故?という疑問がかなり広範囲に及んだようで、理解に苦しむという声を耳にした次第です。過去には推薦以外の候補者を応援した議員が役職停止などの処分を受けた事実もあるので今回の問題はどのように波及していくのかといったところです。
政治の世界は体育会系そのものです。年齢は言葉遣い的には若干の配慮はありますが、基本的にはただただ期の回数が上位下位の関係をもたらす社会です。そういう意味では、私も一期生の初年度に、長男とあまり歳の変わらない一期先輩のこの議員に「虐待防止議連」の設立を申請したのですが、少し待ってもらえますかと言われたまま、在籍している間にそれが叶うことはありませんでした。このフライデーの記事で私が最も感じる問題点は、もう一人の2期後輩の議員をかばうことなく、逆に問題の責任を押し付けるような話をしているインタビュー発言が見られることです。このあたりは私の信条とは正反対なので、信じられないという感覚以上に忸怩たる思いがしています。
断っておきますが、こういう内容をブログに書くということは跳ね返りはあっても得なことは一つもないだろうなあと感じています。逆に、なんでブログなんぞに書いたんだくらいのお叱りを貰うかもしれませんが、愛するがゆえの古巣での出来事として、黙って居ることが出来ないのが私の悪いところです。
いや、この記事をブログに添付しないのは、親しい議員も多くいることを考えたせめてもの想いがあってのことです。このブログを読んで関心を持たれた方は現物を確認していただけばよろしいかと思います。