前号で独裁者たちと題して、地球上に見られる非民主主義国の増加傾向に言及した。そうしたところに、アフガニスタンで劇的というか悲劇的というか、その判断は別にして、過激派テロ組織のタリバンが首都カブールの大統領府を闊歩する姿が映し出された。このタリバンが国内制圧にあたった時の速さは、まさにあっという間と言うべきものであった。地域を進攻する段階で、少年兵を含む市民参入が増えていったこともあっただろう。中学生程度の少年が機関銃を肩にぶら下げて悦に入っている姿は日本とはまったく別世界の実情を伝えるものだ。
ガニ大統領は、血を伴う争いを避けるためと称して・・・国外に去った。
大統領府に押し入り、大統領椅子に座る人物を見て目を見張った。45年ほど前に日本のプロレスシーンで全盛を誇ったタイガージェットシンに瓜二つではないか。ターバンからヒゲといい、なぜかレトロな、さりとて宗教の存在を思い起こさせる風体に見入ってしまった。あれでサーベルを口に咥えたらまるで本物だ。そして、この男がアフガニスタンを牽引することになるのかと思うと身震いがした。狂える虎と呼ばれたタイガーだからではなく、日本に生まれて良かったという想いとのギャップがそうさせたのだ。
かたや76回目の8月15日を迎えた日本。いち早く靖国を参拝した閣僚たちや昨日の安倍前総理参拝に、マスメディアが好意的報道をすることはない。
朝日新聞に至っては、菅総理の式典挨拶に加害責任に対する内容が含まれていないと批判。現実の世界では、系列のグループ社員が反対していた五輪の打上げ宴会を行い、2次会のカラオケ会を早朝4時まで続けたあげく、女性社員が扉を間違えて2階から落下し重傷を負う事件を起こした。お詫びもほどほどに終戦記念に事を移して政権批判とは・・・ある意味狂っていると言っても言い過ぎではない。なぜなら五輪批判していたことだけではなく、五輪批判の前提がコロナ対応であり、ワクチン供給の不手際や密を防ぐことが出来るのかといった主張だったではないか、説明付かないダブルスタンダードであり、報道倫理が宙に浮いてしまったかのようだ。報道の自由とはよく言ったものだ。張本発言が尾を引いているが、逆ではないかと思う。事件そのものを詫びるのは当然だが、言ってたこととの矛盾はどう説明するのかだ。おそらく宴会の参加者にはワクチン接種をしていない社員の方が年齢的に多かったはずである。余計な詮索ではあるが、このドンチャン騒ぎの費用は参加者負担だったのだろうか?
共同通信も朝日と同様の記事を配信している。NHKでは例年同様に戦争の悲惨さを伝える新しい情報番組を特集する。多くに感じるのは、戦争責任が日本にあるかのような自虐的内容が多くみられる。それでいいのだろうかと思えてならない。
中国や韓国で先の大戦責任がまるで日本だけにあるかのような教育を子どもたちにしている現実がある。この目的は、日本は未来永劫敵対国であり、戦争の償いを拒否する国だとする政治思想に繋げようとしていることは明らかだ。自国だけにとどまらず、日本に対する印象操作を世界に発信することにも長けた国だということもよくよく考えなければならない。
戦争を礼賛する人間などこの世にいるのだろうかと思う。ヒトラーやスターリン、毛沢東といった弾圧・虐殺を実践した狂気の個人がいたことは過去のことにしてはいけないが、野心野望が優先するテロ集団が存在し、その為には殺人、虐待も辞さないという偏った宗教精神があるというアフガンの例は改めて認識した。しかし、日本とは地理的にも倫理的にも程遠い国のことでしかない。そう確信している。
さて、難い話が続いたが、まもなく定例議会が始まる。18日には議会運営委員会、23日正午が一般質問締め切り、そして25日に再度議会運営委員会が開催される予定となっている。来月1日から始まる議会。そろそろギヤを上げていく頃となったが、幸手市の急激な感染者拡大が心配だ。今、16日午前10:15現在、一日で20人超える事態もあり、あっという間に329人にまで増えてしまった。この増え方を考えると、家族感染者、濃厚接触者がどこに居るかが大きく関わることでもあり、不要不急の外出はもちろん、訪問外出などは避けるべきだろう。
コロナで人の生活様式や商売の在り方が変わりそれにより経済構造が様変わりすることも予測される。心配だ!