朝晩の気温は極端に低下する感じで、今だにエアコン稼働を止められません。コロナ禍で風邪をひくのも避けたいところですので、体調管理はおろそかに出来ないといったところです。
昨夕、幸手共産党さんの機関紙最新版に書かれていた内容を読み、いささか驚きの念を禁じ得ませんでした。
私は一人無会派という立場でもあり、議会の在り方について、口をはさむことは控えるように努めている・・・というか我慢しています。
しかし、やはり議会には一定のルールがあり、それは政党うんぬんの前に、ベテラン議員が守らずして、逆に独断的な行動をするのはいかがなものかと感じる出来事があったのです。
共産党機関紙の内容とは・・・(青字部分が実際に書かれていた文です)
『コロナウィルスワクチン接種で人数間違えて受付。健康福祉部長は、受付人数が違った原因説明で「4月2日付けで議員には第一回目の接種は485人としていました。しかし、同日に4月26日頃にもう1箱入ると予測できたので875人を受け付けた」と説明しています。しかし、健康福祉部長の上司は「カウントを間違えた」と大平議員に説明したため問題となりました。(中略)健康福祉部長の485人という数字は健康福祉部内の共通認識になっていなかったわけです。そして次の追加予定分が来なければ21日以内に2回目の接種が出来ない事態となるわけです。このことを認めず「うそ」の答弁を繰り返した健康福祉部長の責任は重大です。4月19日、武藤寿男議員、大平泰二議員は宮杉勝男議長立会いのもと、市長、副市長に「うそは認められない」として部長発言の訂正を求めました。また、電話回線の更なる増設や、窓口に直接申し込みに来た市民を追い返すのではなく、職員が直にパソコンで打ち込みをする配慮をお願いしました』
といった内容です。
これは、間違いなく大平議員の作成した文章と思われますが、表現として特異な個所があるのはいつものことです。しかし、私が感じるのは、次の部分です。
◆カウントを間違えたと大平議員に言った健康福祉部長の上司とは・・・総合政策部長、副市長、市長の3人しかいません。これを全員協議会が終わった後に、ある議員が誰ですか?と尋ねたところ、大平議員は笑いながら秘密と答えた場に私はいました。何故、秘密なのか? この3人のうちの誰か名前を伏せる意味がわかりません。となると本当かどうかも疑わしいと思えてくるのです。いつ、どこで、誰にきいたのでしょうか。もちろん、この上司発言は全員協議会であったものではありません。
健康福祉部長のことは徹底して叩く大平議員の発言はブログにも書きましたが、その理由は皆目わかりません。今のワクチン状況で万全な接種計画を可能にしている行政があるのだろうかと思います。これは私の情報網でも、大方の街は苦心惨憺しているのが実態です。ワクチン入荷予定の想定が難しい実情にもう少し理解をするべきかと思います。近隣ではまだ受付すらしていない自治体もあるのです。
◆そもそも、部長たるもの意図的に「うそ」の答弁をするとは思えません。そういう言葉を即座に使うところが政党の政党たるところと感じますが、もしも「うそ」が真実なら私とて静かにはしていません。でもそうは理解出来ないのです。ワクチン供給数値はあくまでも目安としてしか考えられない状況です。
大平議員は常に不信感が先に立つようですが、執行部と議会議員は相互信頼を前提にした二元政治に原点があるというのが私の信念です。もちろん、チェック機能としての議員資質も必要ですが、言葉厳しくしてこの状況下で担当部長を遣り込めることに意義があるとは思えないのです。
◆さて、ここからが最大の問題点です。二人の議員の名を出して行政トップに発言訂正と二つの要望事項を申し入れたとありますが、議長立会いのもとという事実に議会ルール上大きな問題があります。
議会には災害対策協議会という組織があります。万が一、行政に物申したいことがあると個別の議員から提案があったとすれば、議長はそれを議会全体に諮るべきです。大平議員と武藤議員が二人だけで行くのであれば別段問題はないとは思います。私もそうしたことがないわけではありません。ただ、議長が同席したとなると他の議員の存在を無視したことになります。いわゆる議会軽視を議長自らがしたことになるのです。二人のベテラン議員はなぜ議長に同席を求めたのか。他の議員を軽い存在としてみているのであれば事は軽くありません。二人の老獪な手法に議長が・・・とまでは考えたくありませんが、いずれにしても軽率のそしりはまぬがれません。
議長は全議員に公平・平等・中立であることが肝要で、さらに問題は、大平議員と武藤議員が議席的に最も古いベテラン議員の二人だということです。ベテラン議員だからこそ、こうした場合、全議員で話し合う場を求める配慮があってしかるべきです。事はコロナ対策という重大事案ですから緊急開催に議員が応じるのは当然でしょうし、議会の長は、議会として提案すべきことをまとめる役務があります。ですから、特定の議員の要望に立ち会うなど考えられないことです。しかも、要望内容は今後の受付に対するもので、2度目の受付が5月10日ですから時間が無いわけではありません。
なぜ、議会内協議が必要かと言えば、たとえば、役所に直接申し込みに来た市民(共産党は100人と指摘していますが、こうした場合の数字は大きめにするのが常です。また追い返したという表現も醜悪というか、事さらに低俗化する意図に感じられる言葉です。)は受け付けるよう要望したとありますが、私はこれに異論があります。理由は単純明快で公平ではないからです。役所に近い人は電話がかからないとなれば簡単に役所まで行けます。同じ意味ではネット受付も公平ではないということです。この理由は言わずもがなでしょう。なぜネット受付を可能にしたのか・・・これもけっして公平とは言えません。
つまり、議員個々にいろいろな考え方や意見があるわけで、まさにまったく異なる特定意見の要望に議長が立ち会ってしまったことになります。
16日の全員協議会で執行部の計画を聞いた段階で議員全員で話し合う場を持つべきだったと、今回の3人の議員の独断専行を知って感じた次第です。
これは、先の教育長人事において市長が任命予定をしていた候補者に対して辞退するようわざわざ自宅に出向き個人的に申し入れをした一件にも言えることです。市長の任命権に踏み込み過ぎて候補者本人に圧力をかけるなど言語道断なのです。ベテラン議員だからしたことかベテラン議員だから自重すべきだったのかといえば、後者であるのは当然のことです。市長提案に反対ならば採決時にその意思を示せばいいことです。採決前に市長に意見具申するのは時と場合によりますが、民間人に辞退を求めるなどの越権行為はいただけません。
聞くところでは、共産党による市政報告会が18日にあったそうです。
3人の要望行為はその翌日のことであり、いつこの3人の行動予定が決まっていたのか。私はこの2年間、議長の采配に疑問を感じたことはありません。しかし、今回のことは遺憾であり、意外に感じた次第です。副議長に確認の電話を入れましたが、副議長はまったく知らないということでした。
議会ルールをはずすこと、すなわち議会無視というのは、通常なら議会が市長執行部に対して使うものですが、議会内での議会無視とは・・・。15人しかいない議会ですから風通しだけは良好であって欲しいと思います。
はて、このブログを読まれた読者の皆さんはいかがお感じになられますか?